仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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鎧武外伝 仮面ライダーマリカ
187話 私の異なる選択


 

それは沢芽市からヘルヘイムが消滅して1週間後まで遡る。

 

-お通夜会場-

 

沢芽市の隣の街のお通夜の会場にてビートライダーズのメンバーが集まっておりみんなが2人の人物との別れを惜しんでいた。

 

会場の奥には棺が2つ置かれておりそこには2人の人物が眠りについており、2つの祭壇を並列に設置し、参列者が両故人に焼香を行っている。

 

ペコ「戒斗さん…」

 

棺に収められているの1人目はアーマードライダーバロンこと駆紋戒斗であり人を捨ててオーバーロードとなり葛葉紘汰と最後の激闘の末に命を落とした戦士であり今は静かに眠りについていた。

 

ペコ「ザック…お前の分まで戒斗さんをしっかり見届けるよ俺…」

 

ザックは駆紋戒斗との戦いで傷を負い、沢芽市の病院で今も眠りについており駆紋戒斗のお通夜に参加する事は出来なかった。

 

ペコ「戒斗さん…」

 

その後ろでは城乃内と凰蓮などの仲間達がその様子をじっと見つめていた。

 

城乃内「いざ別れってなると今でも信じられないよ…」

 

凰蓮「そうね…あんなに力を求めて戦い続けて最後はこの世界の最大の脅威になろうとしたあの子がまさかこんな結末になってしまうなんてね…」

 

城乃内「俺達…これからどう生きていけばいいんでしょうか?」

 

凰蓮「この世界は水瓶座の坊やによって救われたわ…坊やが居ないこの街を今度はワテクシ達が守っていかないといけないわ!!」

 

城乃内「そうですよね!!…でも…」

 

凰蓮「どうしたの?」

 

城乃内「ペコやみんなみたいに仲間の死を受け入れて前に進もうとしてるのはわかるけど…あいつは大丈夫かな?」

 

凰蓮「あ…」

 

2人の視線は駆紋戒斗の棺の隣のもう1人の棺の前で崩れ落ちて泣いている女性に視線が注がれた。

 

凰蓮「…あの子は十分過ぎるぐらいに頑張ったわ…1番大切な人とこの街を守るために覚悟を決めて戦ったんだもの…だからこそ亡くなった事が1番ショックでしょうね…」

 

城乃内「じゃあ…」

 

凰蓮「もう一度立ち上がれるまでには時間がかかるでしょうね…お嬢さんは…」

 

 

葉月「うぅぅぅぅ…あぁ…先輩…」

 

チャッキー「……葉月さん」

 

リカ「葉月さん…」

 

もう一つの棺の中にて眠っているのはアーマードライダーマリカこと湊耀子であり駆紋戒斗の生き様を見届けようとしたが戒斗を庇ってビルから落下して命を落とした葉月の先輩秘書であった。

 

葉月「先輩…湊先輩…うぅぅうわあああああ…」

 

そして棺の前で崩れ落ちてチャッキーとリカが側に寄り添いながらも大声で泣いているのは湊耀子の後輩の水瀬葉月であった。

 

 

葉月Side

 

葛葉さんが沢芽市から去ってから2日が経過して私は病院にて貴虎さんの意識の回復を見守っていたが突如自身のスマホから着信が鳴り慌てて廊下へと出て着信に出た。

 

葉月「警察…ですか…え…」

 

私の元に掛かって来たのは沢芽市に残っていた警察からの連絡で要件はまさかの駆紋戒斗さんと湊先輩の2人の遺体を預かっているとの連絡であった。

 

 

-警察署-

 

葉月「先輩…湊先輩…」

 

私が警察署の奥に案内されるとそこには駆紋戒斗さんと湊先輩が寝かされており顔には白い布が被せられていた。

 

葉月「うわああああ湊先輩ぃぃぃ」

 

警察官「広場の側の建物の側に倒れていました…遺留品から貴方の連絡先が見つかりましたので連絡をさせていただきました。」

 

葉月「ううぅぅぅぅ…」

 

私は警察官の静止も聞かずに冷たくなってしまった湊先輩の胸に顔を埋めていた。

 

ペコ「っ!!戒斗さん!!」

 

私の知らせを受けてペコさんが警察署に到着して私と同じく膝から崩れ落ちてしまった。

 

葉月「うぅぅ…あああああああああ!!」

 

私は湊先輩との別れをしたもののやはり現実を受け入れられずにただ泣いている事しか出来なかった。

 

 

-1週間後-

 

湊先輩のお通夜とお葬式が終わり私は魂が抜けたようになってしまい自宅にて引き篭もる生活が続いていた。

 

葉月「あれ…ここは…」

 

凰蓮「おどき!!自分達が何をしてるかわかってんの?」

 

湊「わかった上で…私は戒斗についていくと決めたわ!!ハッ!!」

 

城乃内「うわぁ…どうかしてるよお前ら!!ザック!!葉月!!お前らも手伝え!!

 

私は目を開けるとそこは沢芽市内の橋の上におり目の前ではアーマードライダーグリドンとブラーボとマリカに変身した湊先輩がインベスを交えながら戦闘中のようだった。

 

葉月(これって湊先輩が亡くなる前の…そっか夢を見てるんだ私…)

 

どうやら私は駆紋戒斗さんがオーバーロード化した時の出来事の様子を夢としてみているようだった。

 

ザック「どうしてなんだよ戒斗!!」

 

葉月「湊先輩…もうやめてください!!どうしてこんな…」

 

葉月(あれ…私勝手に喋ってる…まるで自分視点で映画を見てるみたい)

 

湊「葉月…貴方も私達の元へ来なさい!!」

 

葉月「えっ…」

 

湊「戒斗を王にするために私と一緒に来なさい!!」

 

葉月「そ、そんな…じゃあこの世界はどうなるんですか?」

 

湊「この世界に私達の居場所は無いわ!!さぁ…どうするの?」

 

葉月「わ…私は…」

 

凰蓮「お嬢さん!?言う事を聞いてはダメよ!!」

 

葉月「…っ!!」

 

湊「さぁ…葉月…私と一緒に行きましょう?」

 

葉月「私は…」

 

この時に私は沢芽市の仲間を見捨てる事は出来ずにその一方で湊先輩を止める事が出来ずに結局のところ湊先輩を死なせてしまったのだ。

 

葉月(このままだと湊先輩が死んじゃう…)

 

湊「さぁ…葉月…私と一緒に行きましょう?」

 

葉月「はいっ!!湊先輩!!」

 

葉月(えっ…私…何を!?)

 

なんと私は湊先輩に駆け寄るとその手を握っており突然の自分の行動に驚きを隠せなかった。

 

葉月「湊先輩!!私は湊先輩についていきます!!」

 

凰蓮「お嬢さん!?」

 

城乃内「葉月っ!?裏切るのかよ!?」

 

ザック「葉月!?お前までどうして!?」

 

葉月「ごめんなさい…みなさん。私は…私は湊先輩の後輩…先輩を裏切れない!!」

 

葉月(そっか…これは私が異なる選択をした世界線…私が貴虎さんやみんなを見捨てて湊先輩について行く事を選んだ可能性のパターンなんだ…)

 

私は湊先輩の手を握ると湊先輩は私を抱きしめてくれて私は湊先輩の胸に顔を埋めていた。

 

湊「あぁ…葉月。貴方ならついてきてくれるって信じていたわ!!さぁ… 駆紋戒斗を王になる様を一緒に見届けましょう…」

 

葉月「はいっ!!」

 

城乃内「くっ…葉月っ!?お前は俺が止める!うおおおっ!!」

 

葉月「っ!!変身!!」

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私はマリカに素早く変身を果たし城乃内さんのドンカチを躱すとその鎧にソニックアローを繰り出していた。

 

葉月「城乃内さん。私は貴方達を傷つけたくない!!だから退いてください!!」

 

城乃内「ふざけんな!!俺はお前を止める!!」

 

葉月「くっ…」

 

(クルミ)

 

(クルミアームズ・ミスターナックルマン!!)

 

ザック「うおおおお!!」

 

城乃内「ザック!!今度はこっちの番だ!!」

 

その時変身したザックさんがこちらに駆け出しており予想通りか私ではなく、城乃内さんに攻撃を始めてしまった。

 

城乃内「ザック…何しやがるんだ!!」

 

凰蓮「ザックどういうつもり?」

 

ザック「決めたぜ戒斗!!俺はお前についていく!!」

 

城乃内「お前まで…裏切るのかよ!!」

 

戒斗「そうか…ならば…俺と共に来い!!」

 

その後は本来の歴史通りに城乃内さんと凰蓮さんのドライバーを破壊してしまい戦闘不能にまで追い込み私達はその場から立ち去ろうと歩き始めた。

 

戒斗「他の連中にも伝えろ…俺の前に立ち塞がるなら…容赦はしないと!!」

 

葉月「……」

 

湊「さぁ葉月…行きましょう」

 

葉月「はい…湊先輩…」

 

どうやら私は完全に湊先輩について行く事を決めたようで湊先輩の隣を歩き始めていた。

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