仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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188話 葉月の選択

 

その後にすぐに駆けつけた葛葉さんと駆紋さんとの激しい戦いになったが本来の歴史通りにザックさんが葛葉さんを逃すために一撃を入れて撤退させていた。

 

葉月(この世界線の私はザックさんの裏切りに気づいてるのかな?)

 

 

湊「葉月…貴方がいてくれるなら誰も私達に逆らえないわ…」

 

葉月「城乃内さんと凰蓮さんのドライバーは壊れて変身出来ません…後は葛葉さんだけですね」

 

湊「えぇ…」

 

私は湊先輩の隣に寄り添っておりそんな中、駆紋さんが私の元へと歩いて来た。

 

戒斗「水瀬葉月…貴様は奴らと手を組むと思ったが…」

 

葉月「私は先輩さえいればそれでいいんです」

 

戒斗「何?」

 

葉月「私は王とか果実やらそんな物はどうでもいいんです…ただ湊先輩がいる世界ならそれでいいんです…だから私は湊先輩と貴方について行くと決めました!!」

 

戒斗「そうか…好きにしろ…」

 

駆紋さんは呆れた様子で立ち去ってしまい湊先輩は私の顔を覗き込んできた。

 

湊「葉月、貴方…」

 

葉月「これからは私が湊先輩を守ります!!だからこれからも私の先輩でいて下さい…湊先輩!!」

 

湊「葉月!!あぁ…もちろんよ葉月…これからはずっと一緒よ!!」

 

葉月「私もです湊先輩…」

 

湊先輩は私を強く抱きしめて来て私は思わず湊先輩の抱擁を受け入れていた。

 

 

-その夜-

 

私は自宅のアパートにて食料を回収しに取りに帰っていると私のアパートの目の前に見知った人物が立っているのを見つけてしまった。

 

葉月(あれはチャッキーさん!?)

 

チャッキー「葉月さん!!」

 

葉月「っ!!」

 

私はチャッキーさんに気づくとその場から立ち去ろうとしているようだったがチャッキーさんが私の肩を掴み歩みを止めてしまった。

 

チャッキー「本当は私達の元に戻ってくるつもりなんだよね!?わざと敵に寝返ったフリをしてるんでしょ!!」

 

葉月「違いますよチャッキーさん…私は湊先輩に本気でついて行くと決めました!!だから貴方達の敵になる事にしたんです!!」

 

チャッキー「そんなの嘘!!葉月さんは誰よりもこの街を守る事に尽力してたじゃん!!そんなの信じられないよ!!」

 

葉月「私は…」

 

湊「その子の話を聞いては駄目よ葉月!!」」

 

チャッキー「湊さん!?」

 

そこへ湊先輩がこちらに歩み寄っており、チャッキーさんに鋭い視線を向けていた。

 

湊「葉月…その子は貴方を取り戻すために甘い言葉を使って味方に引き入れようとしているのよ!!」

 

葉月「先輩…」

 

チャッキー「葉月さんは本気で私達を裏切るような人じゃ無い!!」

 

葉月「チャッキーさん…」

 

湊「葉月は私の物よ…邪魔をするなら容赦はしない!!変し…」

 

湊先輩は脅しをかけるつもりかゲネシスドライバーを腰に装着してピーチエナジーロックシードを構えたが私が湊先輩の手を掴んでいた。

 

湊「葉月!?」

 

葉月「先輩やめて下さい…私は先輩の元を離れませんから!!」

 

湊「葉月…」

 

葉月「だから…チャッキーさんを傷つけないで下さい…」

 

湊「そう…わかったわ…」

 

湊先輩はロックシードをポケットに仕舞いその場を後にしようと歩き始めて私は湊先輩の後を追うために歩き始めたが後ろからチャッキーさんの声が響いた。

 

チャッキー「葉月さん!!」

 

葉月「チャッキーさんごめんなさい皆さんの事をよろしくお願いします…」

 

チャッキー「えっ…それって…」

 

そう言い残すと私は湊先輩の後を追って走り出してしまった。

 

チャッキー「葉月さん…一体何をするつもりなの?」

 

走りながら私は自身の放った言葉に疑問を覚えてしまい湊先輩の後を追いかけながら自身の言葉について考えていた。

 

葉月(皆さんの事をよろしくお願いします?この世界の私は一体何を考えているの?)

 

 

翌日、私達はビルの屋上から沢芽市内に溢れるインベスを眺めていたがザックさんが遅れて屋上に合流した。

 

湊「あれが全て貴方の意のままに!!」

 

ザック「随分と増えたな…」

 

戒斗「全人類を敵に回すんだ…あの程度ではまだ足りない」

 

ザック「そうまでして世界を滅ぼす事に…何の価値がある…?」

 

戒斗「価値が無い物を消し去る…それが俺の戦いだ…」

 

ザック「あんたからリーダを引き継いで…俺は変わった…戦う意味を…誰かを守る誇らしさを知った…だが戒斗、アンタはどうしてそうなった…?それがアンタの求めていた強さか?」

 

戒斗「そうだ…守る物も失う物も無くなった俺はもう誰にも負ける事は無い!!」

 

ザック「そうか…結局あんたは何一つ変わって無いんだな…」

 

ザックはそう呟くと近くのコンセント盤の下に小型爆弾をこっそり貼り付けて距離を取り、ポケットの中の起爆スイッチを押そうとポケットを弄ったが不審な動きを湊に見られた事でその手を掴まれてしまう。

 

湊「何をするつもり!?」

 

ザック「ハッ!!」

 

湊「うわっ…」

 

葉月(湊先輩とザックさん!?って私まで何を!?)

 

私の背後で湊先輩とザックさんが揉み合いになっており私が直ぐに湊先輩を助けに入ると思ったが私は湊先輩を助けに入るつもりがないのか視線すら合わせずに何故か屋上からの景色を眺めている駆紋さんの背後にゆっくりと近づいていた。

 

葉月(私、湊先輩とザックさんの揉み合いを無視して何を!?)

 

ふと手を見ると手汗を酷くかいてしまっておりゆっくりと駆紋さんの後ろに手を伸ばそうとしていた。

 

葉月(私、まさか…湊先輩がザックさんと揉み合いになってる隙を利用して駆紋さんをビルから突き落とそうとしてる…?」

 

葉月「駆紋さん…死んで下さい!!私と湊先輩…そして沢芽のみんなのために!!」

 

葉月(何考えてるの私!!やめて!!)

 

小声でそう呟いており私は自身の思わぬ行動に思わず自身の手を引っ込めようとするが、やはり夢の中の世界の自分の体を動かす事は出来なかった。

 

湊「葉月ぃぃぃ!!戒斗!!」

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

突如湊先輩の声が響いて私は駆紋さんを突き落とそうとしている手を慌てて引っ込めると湊先輩がマリカに変身して駆け寄って来ていた。

 

葉月「ザックさんは何を…!?あれは!?」

 

地面に倒れているザックさんは何かを拾おうとしているようで私はそれを見て何かを一瞬で理解してしまい冷や汗を掻きながらゲネシスドライバーを素早く装着した。

 

葉月(あれは…リモコン!?…まさか…爆弾!?どこに!?)

 

葉月「湊先輩来ちゃ駄目です!!」

 

(マロンエナジーアームズ)

 

目の前には丁度爆弾を設置出来そうなコンセント盤があり一瞬で爆破地点を察してしまい私は素早くヴィーナスに変身を果たすと湊先輩に駆け寄ろうとしたが湊先輩は私を押し倒そうと必死に手を伸ばしながら駆紋さんの身柄を守るために盾になろうと必死に駆け寄ろうとした。

 

葉月(駄目…このままじゃ湊先輩が私と駆紋さんを庇って死んじゃう!!」

 

湊先輩は私と駆紋さんを庇うために私達に覆い被さろうとしたが私は湊先輩と後ろにいる駆紋さんを押しのけて前に出ると2人を思い切り突き飛ばした。

 

戒斗「うわっ…」

 

湊「あっ…葉月!?」

 

葉月(そうだよね…この場面なら私ならこうするよね…)

 

ふとそう思いながら視線を向けるとザックさんがリモコンを握っており私が2人を突き飛ばして2人を庇うように前に出た瞬間にザックさんはリモコンのスイッチを押してしまった。

 

ザック「しまっ…葉月!?」

 

ザックさんは押したと同時に私が2人を庇うように立った事に驚いて慌てた表情を見せるがもうスイッチは確実に押されて起動音が鳴り直後に大爆発が起きた。

 

戒斗「ぐわあっ…」

 

湊「うっ…あああああっ!!」

 

直撃こそしなかったが爆発の余波を浴びて駆紋さんと湊先輩が吹き飛ばされてしまい湊先輩は一瞬でマリカの変身が解除されてしまいゲネシスドライバーが吹き飛び爆発の余波でゲネシスドライバーが一瞬で壊れてピーチエナジーロックシードが粉々になって辺りに欠片が飛び散った。

 

葉月「きゃあああああああっ!!」

 

直撃を受けた私は爆発により吹き飛ばされてビルから落下してしまい落ちながら視線をビルに向けると湊先輩が屋上から絶叫しているところであり湊先輩の叫びが私の耳に届いていた。

 

 

湊「葉月ぃぃぃぃぃ!!」

 

 

葉月「いいんだ…これで…これで湊先輩は助かる…」

 

そう呟いた瞬間に私は地面に体を叩きつけられてしまい同時にヴィーナスの変身が強制的に解除されてしまった。

 

葉月「これでよかったんだ…これで…」

 

頭から血を流しながら私はそう呟くとゆっくりと目を閉じてしまった。

 

 

 

 

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