仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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190話 変えられない結末

 

戒斗「ハアッ!!」

 

湊「くっ…あぁっ…」

 

先程まで駆紋さんを圧倒していた湊先輩だったがオーバーロード化した駆紋さんの攻撃を何度も受けてしまい鎧から火花を散らしながら地面を転がってしまった。

 

戒斗「ハアーッ!!」

 

湊「なっ…くっ…」

 

駆紋さんは両手を広がるとヘルヘイムの植物の蔦をいくつも放ち、放たれた植物の蔦は湊先輩に襲い掛かり湊先輩は蔦をソニックアローので斬撃で切り払って行くが全ての蔦は防げずに攻撃がだんだんと命中していた。

 

湊「ぐっ…あぁっ…」

 

湊先輩はダメージの大きさにフラフラになってしまいソニックアローを構えたが再び蔦の一撃を受けて再びふらついてしまった。

 

戒斗「ハアッ!!」

 

湊「うっ…この…ままでは…あうっ!!」

 

駆紋さんは再度植物の蔦を放つと今度は湊先輩の腰のゲネシスドライバー目掛けて蔦を放っており湊先輩は再びソニックアローを振り切り払おうとするが攻撃がゲネシスドライバーに命中し始めてドライバーからは蔦が命中する度に何度も火花が上がった。

 

湊(くっ…私のドライバーに狙いを…プロフェッサーの時と同じようにベルト帯の接続部を狙って…強制的に変身を解除させようと…)

 

湊先輩はベルト帯を撫でるとソニックアローを掴み駆け出すと駆紋さんは蔦の攻撃をやめて再び剣を取り出して構えた。

 

湊(遠距離戦でも駄目…なら接近戦で決着をつけるしか無い!!)

 

湊先輩はソニックアローで駆紋さんの剣を受け止めると腹を蹴り上げて駆紋さんはたまらず後ろに下がり、湊先輩はソニックアローにマロンエナジーロックシードを装着した。

 

(ロックオン)

 

(マロンエナジー!!)

 

湊「ハアッ!!」

 

湊先輩の射撃が繰りされるが駆紋さんは剣で弾くが湊先輩は諦めずに再度弦を引き絞り射撃すると2度目の射撃は命中して駆紋さんは後ろに吹き飛ばされていた。

 

葉月(やった!!)

 

湊「このまま…押し切る!!」

 

湊先輩はソニックアローを手に再び接近戦で勝負を仕掛けようとしており声を上げながら駆け出していた。

 

湊「ハアアアアアッ!!」

 

戒斗「…甘いな…ハアッ!!」

 

湊「なっ…うわっ…」

 

葉月(そんな…あの攻撃は…!?)

 

駆紋さんは赤黒の煙に包まれると煙のまま湊先輩を捕まえてそのまま空中へと攫ってしまい近くの建物へと突っ込んで行ってしまった。

 

湊「ぐっ…あうっ…があっ…」

 

湊先輩は近くの建物や壁などに体を勢いよく叩きつけられてしまいそのまま地面に落とされてしまい、湊先輩はダメージの大きさに受け身も取れずに地面に落下してしまった。

 

湊「うっ……ううう…」

 

葉月(湊先輩が…やられちゃう…もう…やめて…)

 

湊「まだ…よ…私は…ここで…負ける…訳には…」

 

湊先輩はソニックアローを杖にしてよろよろと立ち上がるがそんな湊先輩の元に駆紋さんが剣を構えて接近しており駆紋さんは剣を構えて迷いもなく振り下ろしてしまった。

 

戒斗「ハアーッ!!」

 

湊「ぐっ…ううう…」

 

湊先輩はソニックアローで剣を受け止めるが再び振り下ろした剣をソニックアローで受け止めようとした。

 

湊「ぐわああああっ!!」

 

葉月(そん…な…ソニックアローが…)

 

湊先輩のソニックアローはり駆紋さんの再度振り下ろされた剣の一撃には耐えられずにソニックアローは真ん中から折れてしまいそのまま剣の一撃が振り下ろされて湊先輩の茶色の鎧を切り裂いてしまった。

 

葉月(嫌だ…逃げて…先輩!!)

 

今の一撃が相当効いたようで湊先輩は膝を突いてしまいそこに再びり駆紋さんが剣先を湊先輩へと向けた。

 

戒斗「これで…終わりだ…耀子」

 

湊「………戒斗…」

 

湊先輩は、もはや逃げる力も残っていないようで膝をついたまま剣先を突きつける駆紋さんを睨みつけた。

 

戒斗「ハアアアアアッ!!」

 

湊「ぐわああああああああっ!!」

 

葉月(湊先輩ぃぃぃぃ!!)

 

私の必死の叫びも虚しく湊先輩は駆紋さんに下から剣で切り上げられてしまい空中に跳ね上げられて地面に落下してしまった。

 

湊「くっ…うぅ…まだ…よ…まだ…」

 

湊先輩は地面を何度も転がりゲネシスドライバーが衝撃で腰から外れて遠くに転がってしまい強制的に変身が解除されてしまうが湊先輩は諦めずに地面を這って転がったゲネシスドライバーを拾おうと必死に手を伸ばした。

 

戒斗「ヌンッ!!」

 

湊「うぐっ…」

 

湊先輩は駆紋さんに胸倉を掴まれると無理やり立たせてしまい湊先輩は掴まれたままは駆紋さんの方を睨みつけた。

 

戒斗「終わりだ…」

 

湊「ハアッ!!」

 

葉月(なっ…)

 

湊先輩は最後の抵抗か懐に忍ばせていたナイフを駆紋さんに突き刺して同時に駆紋さんは自身の剣を湊先輩のお腹に突き刺しており湊先輩は口から吐血してしまった。

 

葉月(湊先輩!!)

 

湊「こふっ…」

 

湊先輩は吐血しながら崩れ落ちてしまい駆紋さんは人間の姿に戻ると地面に倒れた湊先輩をじっと見つめた。

 

戒斗「俺の行く末を見届けたかったんじゃないのか?」

 

湊「そう…ね…でも…私にも守りたかった世界が…守りたかった人が居た…ただそれだけよ…」

 

戒斗「そうか…ならここで別れだ…」

 

湊「えぇ…」

 

駆紋さんは湊先輩をそのままに立ち去ってしまい残された湊先輩は吐血しながらゆっくりと立ち上がるとよろよろと歩き初めた。

 

湊「最後は…あの子の元で…今、行くわ…葉月…」

 

 

湊先輩は先程の場所に戻って来ており近くのベンチの手前まで辿り着くがついに力尽きて倒れ込んでしまった。

 

湊「こふっ…葉月…葉月!!」

 

湊先輩は必死に地面を這いながらもベンチの方へとズルズルと進んでいきベンチに座ったまま眠ったように死んでいる私の元へと辿り着いた。

 

湊「葉月…最後は…貴方の側で…」

 

湊先輩は私の足を掴み、膝の上に手を掛けてなんとかよじ登ると私の頬を撫でようと必死に手を伸ばした。

 

湊「葉…月…」

 

直後に湊先輩は力尽きてしまい湊先輩の手は私の頬に触れることは出来ずにそのまま私の膝に頭を付けたまま倒れ込んでしまった。

 

葉月(あ、あぁ…湊先輩…)

 

湊先輩は最後に私の名前を呼ぶと大きく吐血し私のフレアスカートが湊先輩の血で染まり湊先輩はそっと目を閉じてそのまま静かに息を引き取ってしまった。

 

葉月(どの道を選んでも…湊先輩は死んじゃう…こんな事って…)

 

 

直後私は長い夢から醒めて辛い現実へと帰還している事に気づいてゆっくりと目を開けた。

 

葉月「湊先輩…私もうだめですよ…先輩がいなきゃ戦えない…」

 

私はふと机の上に置いてあるゲネシスドライバーの横に置いてあるピーチエナジーロックシードに視線を移すと恐る恐るロックシードへと手を伸ばした。

 

 

湊(葉月…もう…手遅れよ…)

 

葉月(嫌…まさか…そんな…)

 

湊(私は…もう…死ぬわ…)

 

葉月(嫌…嫌…そんなの…嫌…嫌だ!!)

 

湊(葉月…)

 

葉月(嫌…嫌ぁ!!先輩死なないで!!私を置いていかないで!!)

 

 

葉月「あ…」

 

湊(葉月…最後は…貴方の側で…)

 

葉月「おえっ…げほっ…げほっ…」

 

私はロックシードを握った瞬間に頭の中に湊先輩が死ぬ直前の様子がフラッシュバックしてしまい一気に不快感が込み上げて来て耐えきれずに嘔吐してしまった。

 

葉月「げほっ…うぅ…先輩…湊先輩ぃぃぃ…」

 

私はしばらくは変身が出来なくなってしまい弱々しく泣き崩れる私だが直後に私のアパートのドアがドンドンと叩かれてしまい私は思わず顔を上げた。

 

???「葉月さん!?葉月さん居る!?」

 

直後にドアが再びドンドンと叩かれると直後にドアが勢いよく開けられる音が響いて私は急いで辺りを片付け始めた。

 

???「開いてる…葉月さんは入るよ!?」

 

部屋に入って来たのは親友のチャッキーさんでありチャッキーさんは私の姿となった私に駆け寄ると私の事を強く抱きしめて来た。

 

葉月「チャッキーさん…私…」

 

 

チャッキー「葉月さん…大丈夫…私が側に居るから!!」

 

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