仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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193話 仮面ライダージャンヌ

 

りんね達が湊耀子と交戦している一方で、肝心の葉月達はというと…

 

翔太郎「君の耳 そっと手を当てるよ〜」

 

フィリップ「傷つけるノイズ聞かないよう」

 

葉月「???」

 

探偵事務所のラジオから女性の歌声が響き渡り、翔太郎さんとフィリップさんが大熱唱を始めてしまい、私は口をぽかんと開けて2人をじっと見つめていた。

 

翔太郎「君だけの いつも側にいるよ〜」

 

ときめ「見つめ合う この Wonderful world」

 

ときめさんがぼそりと口ずさみ始めて手でハートマークを作り、私も訳がわからないまま釣られて手でハートマークを作りながら、ときめさんの方を見た。

 

葉月「みんなが夢中になるほどのこの歌は…?」

 

ときめ「今の私がパーソナリティを任されてるヒーリングプリンセスってラジオ番組の前任者の持ち歌なんだ」

 

葉月「前任者…?」

 

するとラジオからときめさんの声が響いて、私は思わずとときめさんとラジオを交互に見比べた。

 

葉月「ときめさんラジオやってるんですね…?」

 

ときめ「今流れてるのは前に収録したやつだけどね…なんか恥ずかしいな…」

 

フィリップ「こうして姉さんの歌は残り続けるから、弟の僕としてはとても嬉しい」

 

葉月「弟!?」

 

フィリップ「おっと…それより連続少女誘拐事件の話の途中だったね?中断してすまなかった…」

 

葉月「あぁ…いえ…」

 

フィリップ「今回の事件は亜樹ちゃんが直々に依頼者と面会して引き受けていたようだったが…」

 

翔太郎「俺達が手伝おうとしたら、ガールズリミックス再結集するつもりだから、あんた達は来ちゃ駄目って言われたな…」

 

葉月「ガールズリミックス?」

 

ときめ「私も気になって…新人の私は危ないから来ちゃ駄目って言われたけど…」

 

葉月「なるほど…それでさっき検索がなんとか言ってましたよね?検索って?」

 

翔太郎「フィリップは頭の中にある地球のあらゆる情報にアクセスする事が出来る…自身の精神世界の中にある地球の情報のある本棚…いわゆる地球の本棚にアクセスにして、キーワードを元に情報を検索する事が出来るんだ」

 

葉月「うわぁ…それは凄い…」

 

フィリップ「検索の結果、次に仮面の連中が現れるのはこの大学だと言う事がわかった…」

 

フィリップさんはスマホの地図アプリの画面を私に見せて来るととある場所を指差した。

 

葉月「また大学…敵は大学生を狙ってる…?」

 

翔太郎「よし…ときめ!!呉島さんと一緒にこの事件を追ってくれ!!」

 

ときめ「え、私が!?翔太郎は来ないの?」

 

翔太郎「レディの集まりに男の俺が参加するのは野暮ってもんだ…」

 

フィリップ「それに… 亜樹ちゃんが無茶をしてないか心配でね…今回の事件を追う事でときめ自身も助手としてまた一つ成長出来ると思う。」

 

ときめ「そっか…翔太郎を支えられるなら私、やるよ!!」

 

翔太郎「任せたぜときめ!!」

 

ときめ「えぇ…任せて翔太郎…」

 

葉月「それではよろしくお願いしますね?」

 

ときめ「よろしくね呉島さん…」

 

 

-医科大学-

 

私達は風都から離れて新幹線に乗り、フィリップさんの言っていた大学へと辿り着いて、大学の正門の前で校舎を見上げていた。

 

葉月「この大学の女性達が狙われるんですか?」

 

ときめ「フィリップの話によると、あらゆる有名大学から頭脳明晰で才能のある少女が誘拐されてるって話だから、ここも狙われる可能性が高いわ」

 

葉月「それもフィリップさんの地球の本棚による検索で…?」

 

ときめ「そうよ」

 

私達は大学の敷地内に入り、まずは事務の方へと歩き出したが、突如、校舎内から爆発音が響き、直後に警報音が鳴り響いて廊下の奥から女生徒達が逃げ惑っている様子を目撃した。

 

葉月「さっそくですか…フィリップさんの検索が見事に当たりましたね…」

 

ときめ「うん!!」

 

廊下の奥へと走り出すと、大勢の仮面の男達が逃げ遅れた女生徒達を廊下の角に追い詰めており、女生徒達を守るように1人の女生徒が立ちはだかっていた。

 

ときめ「逃げ遅れた女生徒達が…」

 

葉月「誰かが戦ってます!!」

 

1人の女生徒が仮面の男達を蹴り飛ばしており、仮面の男達は一斉に武器を取り出して構えていた。

 

???「みんな逃げて!!…アンタ達一体何者?」

 

仮面の男達「……」

 

???「そう…話さないってわけ…だったら力尽くで吐かせるから!!」

 

仮面の男達を睨みつける女性は、懐から何かを取り出して腰に当てると、もう一つの小さい謎のアイテムを取り出すとスイッチを押して起動させた。

 

 

(コブラ)

 

 

ときめ「ドライバー!?」

 

葉月「あの人…まさか!?」

 

 

(What's coming up!? What's coming up!?)

 

 

???「変身っ!!」

 

 

(リベラルアップ!!)

 

(Ah Going my way!)

 

(仮面ライダー! 蛇! 蛇! 蛇! ジャンヌ!)

 

女性はスタンプのような物を押印して横に倒すと、ドライバーから青い蛇のようなエネルギーが飛び出して、一瞬で蛇のようなエネルギーを身に纏うと青い仮面ライダーへと変身を完了させた。

 

ときめ「嘘…」

 

葉月「仮面…ライダー…?」

 

 

???「行くよ!!ハアッ!!」

 

青い仮面ライダーは仮面の男に向かって勢いよく駆け出すと、拳を叩きつけてすぐに膝蹴りを浴びせていき、仮面の男達を圧倒し始めた。

 

???「アンタ達は何者?何が目的!?」

 

仮面の男「……」

 

???「くっ…仕方無いなっ!!」

 

 

(クジャク)(リスタイル!)

 

(リバディアップ!)

 

(Ah~!クジャク!ダダダダーン!)

 

 

???「行くよラブちゃん!!」

 

???「ラブラブ〜」

 

青い仮面ライダーは扇子のような物を召喚して周りの仮面の男を吹き飛ばした。吹き飛ばされた仮面の男達は、窓を突き破って中庭へと落下していった。青い仮面ライダーも窓から飛び降りて、追い討ちをかけるように扇子を叩きつけていた。

 

葉月「凄い…」

 

ときめ「…でもこの数じゃ…」

 

葉月「はっ…のんびり観戦してる場合じゃなかった…」

 

ときめ「でも私達じゃ…」

 

葉月「大丈夫ですよ…ときめさんは女生徒達を避難させてください…」

 

ときめ「わかった…でも呉島さんはどうするの?」

 

葉月「あの変身した女生徒の援護に行きます!!」

 

ときめ「…っ!?呉島さん…貴方もまさか…?」

 

私はゲネシスドライバーを取り出して腰に当てると、ベルト帯が出現して私の腰に巻きついて固定された。

 

葉月「そう…私も仮面ライダーです…変身!!」

 

(マロンエナジー)

 

マロンエナジーロックシードを開錠させると天井からクラックが出現して、中から栗の鎧が出現して私はマロンエナジーロックシードを弧を描く様に回してドライバーに装着すると、ハンガーを掌で閉じた。

 

(ロックオン・リキッド)

 

ゲネシスドライバーから待機音が鳴り、私はドライバーのレバーを握り一気に押し込むと、ドライバーのコップの部分が白く光り、レバーを押し込んだ事でロックシードが展開し、レバーが元の位置に戻っていく。

 

(マロンエナジーアームズ)

 

栗の鎧がぐるぐると横に回転しながら私の体に被さり、直後に私の全身を白いアンダースーツが覆い、私の頭には栗のような形のメットが装着されて、最後に栗の鎧が展開して私の体に装着されて、私はアーマードライダーヴィーナスへと変身を完了させた。

 

ときめ「呉島さんも…仮面ライダー!?」

 

葉月「はっ!!」

 

ときめさんが驚く中、私はその手に持つソニックアローを構えると射撃態勢に入り、窓から仮面の男達に向かって弦を弾き絞り光の矢を打ち込んだ。

 

???「えっ…誰!?」

 

???「ラブッ!?」

 

葉月「はあっ!!」

 

私は窓に足を掛けて一気に窓から飛び降りると、栗の絵柄が描かれたスカートのような前掛けをひらめかせながら、地面にスタッとゲネティックブーツを響かせて着地を決めた。

 

葉月「はあっ!!せいっ!!」

 

私はソニックアローの刃を迫り来る仮面の男達に繰り出して連続で切り裂いていき、青い仮面ライダーの目の前へと辿り着いた。

 

葉月「大丈夫ですか?」

 

???「ありがとう…貴方は?」

 

葉月「私は呉島葉月…仮面ライダーヴィーナスです。貴方は?」

 

さくら「五十嵐さくら…仮面ライダージャンヌ!!」

 

気づくと私達の周りを仮面の男達が取り囲み、私とさくらさんは背中合わせになり私達は武器を構えた。

 

さくら「こいつらは一体…」

 

葉月「私達はこの大学の女生徒がこの仮面の男達に狙われるのを知ってやって来ました!!」

 

さくら「この大学の女生徒達が…奴らは一体何を企んでいるの…?」

 

葉月「私達もその謎を追っているんです…」

 

さくら「そう…なんだ…」

 

葉月「状況が全く飲み込めないと思いますが今は…」

 

さくら「わかってる…サクッとこいつらを倒せばいいんだよね?一緒に!!」

 

葉月「サクッと…?えぇ…サクッと行きましょう!!」

 

さくら「行くよ!!」

 

私達は一斉にそれぞれ駆け出すと、仮面の男達に向かって武器を叩きつけた。

 

葉月「はあっ!!」

 

さくら「デヤアッ!!」

 

 

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