仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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198話 修行の旅へ

 

すみれ「偉いわ耀子…お陰でデータは揃った!!」

 

湊先輩を倒した私達は変身を解除するが謎のドライバーを持つすみれさんが現れて私達はその手に持つドライバーを見て驚きの表情を浮かべた。

 

りんね「そのドライバーは!?」

 

すみれ「私の研究の全てが詰まった改造人間用超エネルギー変換装置。このベルトの力で私は世界を手に入れる!!」

 

すみれはドライバーを腰に装着するがドライバーからエネルギーが暴走し始めてすみれさんは苦痛の声を上げ始めた。

 

花「何…この禍々しい力!?」

 

すみれさんは迸るエネルギーの光の中で謎の仮面ライダーの姿がシルエットとして浮かび上がりさらに禍々しいエネルギー波が辺りを襲った。

 

葉月「このままじゃまずい…」

 

私はすみれさんからドライバーを引き剥がすために思わず駆け出すが私の体を湊先輩が捕まえて私は必死に先輩を振り払おうと身を捩った。

 

葉月「くっ…先輩…邪魔しないでください!!」

 

湊「ハアッ!!」 

 

葉月「ぐあっ…」

 

私は湊先輩に蹴り飛ばされて花さんの方まで転がされてしまい慌てて体を起こすが湊先輩がすみれさんのドライバーを力任せに引き剥がしに掛かった。

 

湊「あぁっ…」

 

すみれ「うぅ…」

 

ドライバーが外れたことによりエネルギーの流出は止まり2人は地面に崩れ落ちて私は思わず湊先輩の方へと駆け寄った。

 

葉月「湊先輩!!」

 

私とりんねさんが慌てて駆け寄るが湊先輩は苦しげな表情を浮かべながら顔を上げた。

 

りんね「どうして…」

 

湊「善でも悪でもどっちでもいい…私は王の誕生を見届ける…だけ!!」

 

葉月「……」

 

最後に私の方に視線を向けると湊先輩はそのまま私に言葉を掛ける事なく消滅してしまった。

 

花「貴方をブルーバードに連行します。」

 

すみれさんの手に手錠が掛かりすみれさんは項垂れた様子を見せるが項垂れたまま僅かに笑みを浮かべて居た。

 

 

夏木探偵事務所-

 

花「黒野すみれの移送は完了。これから取り調べをしてクラウドの悪事を全て明らかにする!!」

 

亜樹子「でもとりあえずはこれにて一件落着!!」

 

望「いや…まだ終わりじゃなさそうだ…」

 

事務所にナユタが駆け込んで来て全員が驚きの表情を浮かべた。

 

ナユタ「お願いします…ガールズリミックスに入れて下さい!!」

 

りんね「えっ…」

 

ナユタ「皆さんの…仮面ライダーの活躍を見てナユタも悪い奴と戦いたいって思ったんです!!」

 

花「貴方は今回の事件の被害者保護対象なの…何も心配せずにブルーバードに…」

 

亜樹子「だったら…ナユタっちは今日からガールズリミックスの見習いって事で預かるよ!!

 

紗羽「いいの?勝手に決めて…」

 

亜樹子「だって…ここなら安全でしょ?」

 

花「いっつも亜樹子さんって後先考えないんだから…まぁ…私もそうだったから…よーしいろいろ手伝って貰うわよ!!」

 

ナユタ「ありがとうございます!!頑張ります!!」

 

りんね「こっちでもお互い新入生だね。改めてよろしくナユタ!!」

 

ナユタ「うん…よろしくです…りんね」

 

亜樹子「そういえば…呉島さんは?ときめちゃん何か知ってる?」

 

花「彼女なら黒野すみれの移送に同行して貰ってるわ…」

 

亜樹子「ガールズリミックスの歓迎会に参加していけばよかったのに…」

 

ときめ「呉島さんなんだけど…酷く自分を責めてた…湊耀子の件でみんなには多大な迷惑をかけた上に情けない姿を見せてしまったって…」

 

りんね「迷惑だなんてそんな!!」

 

ナユタ「そうです!!最終的にあの人は戦う決意をして最後まで戦い抜いた…仮面ライダーです!!」

 

ときめ「でもこう言ってた…今回は私の気の迷いと精神的な弱さのせいでみんなを危険に晒すところだったと…」

 

花「呉島さんが居たからこそ湊耀子を倒すことが出来たもの…彼女にはもう一度連絡を取ってみるつもり…」

 

 

 

葉月Side

 

私は黒野すみれの移送を見届けると沢芽市に戻り再び自宅に戻ると貴虎さんが帰って来ていることに気がついた。

 

葉月「貴…虎さん…」

 

貴虎「戻ったのか…葉月…?顔色が悪いがどうした…?」

 

葉月「うぅ…うぅ…」

 

貴虎「葉月!?」

 

私は貴虎さんの顔を見るなり涙が溢れてしまい貴虎さんの胸に飛び込んで涙を流したが貴虎さんは私の体を抱きしめて優しく背中を撫でた。

 

 

貴虎「そうか…湊の事か…」

 

しばらくして私は今回の出来事と私が湊先輩の事を今だに引きずっていた事を貴虎さんに打ち明けた。

 

葉月「私、今だに先輩の事を引きずってた…10年も経ったのに今だに湊先輩の言葉に惑わされようとしてた!!異常ですよね…私!?」

 

貴虎「お前は異常では無い…大切な人の死をずっと引きずる負の感情は異常では無い…」

 

葉月「でも…私は…」

 

貴虎「お前は本来は心のケアを受ける必要があったがコウガネやメガヘクス、狗道供界やオーバーロード…さらにトルキアでの戦いなどでさらに心にダメージを負ってしまった…心の弱さは仕方ない事だ…それに気がついてやれなかった私にも責任がある…」

 

葉月「貴虎さん…」

 

貴虎「心の中に溜め込んでいた事を吐き出す事が出来なかったんだろう?私に心配掛けまいとずっと誰にも話せずにいたのだろう?」

 

葉月「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

貴虎「私のせいだ…お前の心の中の苦しみに気づいてやる事が出来なかった…」

 

葉月「弱い私でごめんなさい貴虎さん…」

 

貴虎「いや…お前は転んでは立ち上がる強さを持っている筈だ…何度転んでも立ち上がって来ただろう?」

 

葉月「はい…でも今のままの私ではダメなんです…もっと精神と肉体的にも強くならないといけないと思うんです…これからの後輩を引っ張って行くには…」

 

貴虎「その様子だと何か策があるようだな?」

 

葉月「はい…私、修業の旅に出ようと思います!!」

 

 

-数日後-

 

私は自宅で荷物を纏めて修行の旅に出る準備を整えながらシロちゃんとの会話を思い出していた。

 

シロ(強くなりたいならこの人の所行くといいよ?)

 

葉月(この人は!!)

 

シロ(修行をつけてくれるかはわからないけど…きっとお姉ちゃんにいい影響を与えてくれると思うから…)

 

 

葉月「とにかく会ってみよう…私はもっと強くならないといけないんだ…精神的にも肉体的にも!!」

 

私は荷物を纏めているとゲネシスドライバーと全てのロックシードを取り出した。

 

葉月「ドライバーは置いて行こう…今までの戦い方ではダメだ…新しい何かを掴まないと…」

 

私はゲネシスドライバーと予備の戦極ドライバーを含めて全てのロックシードを黒いケースに仕舞うとクローゼットに仕舞い込んでしまった。

 

葉月「それじゃ行って来ます貴虎さん…」

 

私は荷物を纏めて自宅を出ると、スマホに記された場所へ向かって歩き始めた。しかし、そんな葉月の背負うバッグのポケットに1枚のカードがこっそり入って行く様子を今の葉月は気づいていなかった。

 

クロスウィザード「ウィ〜〜!!」

 

 

 

 

 

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