仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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205話 迷いの森

 

貴虎?「葉月…お前は私の秘書には…」

 

葉月「せぇぇぇぇぇい!!」

 

貴虎?「ぐわああああっ!!」

 

私の放った拳が貴虎さんを体を貫通し貴虎さんは苦しげな表情を浮かべながら煙のように消え去ってしまった。

 

葉月「話を聞く気はありませんよ…さっさとこの森を突破します!!」

 

私は貴虎さんの幻影を消滅させると早足で歩き始めたが別方向から再び私の前に白い人型の何かが現れてそれはチャッキーさんへと姿を変えた。

 

葉月「今度はチャッキーさんですか…」

 

チャッキー?「葉月さん…貴方は年下の私に甘えていて恥ずかしく無いの?」

 

葉月「うっ…」

 

チャッキー?「あと武神の世界で私が代わりに戦って最後に葉月さんが美味しい所だけ持ってったのを忘れたの?」

 

葉月「あの時は…私が油断して敵に捕まったから…」

 

チャッキー?「油断してた葉月さんが悪いじゃん…もう少し上手く立ち回れたんじゃ無い?」

 

葉月「そう…全ては私のせいですね…貴方を危険に巻き込んだから…」

 

チャッキー?「だからさっさと独り立ちをしたらどう?私に構うから悪いんだよ」

 

葉月「私は…貴方に二度と危険な目には遭わせない…貴方は私が守ります!!」

 

チャッキー?「口で言うのは簡単だよ?」

 

葉月「だから…行動で見せます!!これからの私を…だから見ていてください!!」

 

チャッキー?「……」

 

私の言葉にチャッキーさんの幻は納得したかのように消滅してしまい私はふと溜息を吐いた。

 

葉月「私…チャッキーさんに甘えてたんだな…私の方が年上なのに情けない…」

 

再び歩き出すと再び白い人型の何かが現れて私はさっさと突破しようと蹴りを放つが既に遅くそれはリカさんへと姿を変えた。

 

リカ?「葉月さん…私からチャッキーを奪わないで欲しいな」

 

葉月「えっ…」

 

リカ?「チャッキーは私の1番の親友なんだよ?それを貴方が横から奪っていったんだ!!」

 

葉月「えっ…そんな事は…」

 

リカ?「チャッキーは葉月さんにべったり…私より葉月さんと居る時間が長い気がする…私が1番の親友の筈なのに!!」

 

葉月「うぐっ…そ…れは…」

 

リカ?「取らないで…私から親友を奪わないでよぉぉ!!」

 

葉月(うっ…そんなつもりはなかったけど…なんか心に刺さるなぁ…)

 

自分ではチャッキーさんを独占しているつもりは無かったとの認識だったがリカさん本人は寂しがってたと思うと私は申し訳ない気持ちになり私は思わず頭を下げた。

 

葉月「私は…リカさんも大事な親友だと思っていますよ」

 

リカ?「嘘っ!!チャッキーの方が葉月さんと一緒にいる時間が長かった!!」

 

葉月「確かに長かったかもしれません…それは彼女を戦いに巻き込んだ事もあり私がチャッキーさんに迷惑を掛けてしまったというのもあったんです!!」

 

リカ?「そんなの納得いかない!!」

 

葉月「だから…日本に戻って来たら今度は3人で遊びに出かけましょう…」

 

リカ?「3人で?」

 

葉月「私達は3人一緒ですよ!!貴方1人を仲間外れなんかにはしません!!」

 

リカ?「そっか…待ってるよ…」

 

リカさんはようやく納得してくれたようでその姿は煙となって消滅してしまった。

 

 

葉月(はぁ…精神的にキツイなぁこれ…)

 

そんな思いながら歩き出すと遠くに森の出口が見えてきて出口付近に微かに光が差し込んでいた。

 

葉月「もう少しだ…」

 

私はそう思いながら歩き出そうとしたが出口に繋がる一本道の途中に4人の白い人型が出口を塞いでおりそのうちの1人が私の方へと近づいて来た。

 

葉月「さぁ…今度は誰!?」

 

私が叫ぶと人型は若い女性の姿へと変わり私は思わず立ち止まりその暗い表情を見つめた。

 

葉月「りんねさん…」

 

りんねさんに姿を変えたそれは私の方を睨みつけておりその腰にはアルケミスドライバーが装着されていた。

 

りんね?「変身!!」

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)(サン•ユニコーン!)

 

葉月「なっ…変身を!?」

 

りんねさんはいきなりマジェードに変身すると私に向かって拳を振り上げた。

 

葉月「くっ…体に衝撃が来る…本当に実体があるみたい!?」

 

私はりんねさんに蹴り飛ばされれて地面を転がり胸の痛みに思わず顔を顰めた。

 

りんね?「葉月さん前回の情けない戦いは何?仮面ライダーの先輩なのに情けない…」

 

葉月「うっ…それは痛いとこ突くなぁ…私自身も思ってた事だけど…」

 

りんね?「それに錬金術師でもない一般人が指輪とカードで仮面ライダーになろうだなんてそんなの許せない!!」

 

葉月「うっ…」

 

りんね?「ケミーの力は私達錬金術師の物…貴方が扱っていい訳ない!!」

 

 

(アルケミスリンク) (サン・ユニコーン!ノヴァ!)

 

 

葉月「くっ…きゃああああっ!!」

 

私は生身でりんねさんのライダーキックを受けて吹き飛ばされて地面を再び転がりそこにりんねさんが私に向かって歩み寄って来た。

 

りんね?「貴方の指輪とカードを回収する…」

 

葉月「くっ…」

 

りんね「さぁ…指輪とカードを渡して!!」

 

葉月「……私は…」

 

りんね?「何?今だに先輩の影を追う未熟者の先輩?」

 

葉月「私は貴方の言う通り未熟者かもしれない…でも貴方達仮面ライダーの後輩を導きたい気持ちは本気です!!導ける程に強くなりたいからこそ今、ここに居ます!!」

 

りんね?「そんなの…」

 

葉月「私は必ず会いに行きます…次に会った時は必ず貴方達を守ります…先輩らしいところを見せますから!!」

 

私の言葉にりんねさんは消滅してしまい私は思わず自身の指に嵌めている指輪に視線を向けた。

 

葉月「その為には新たな力に目覚める必要があるんです…この試練を突破して必ず新たなヴィーナスになって見せます!!」

 

私は再び正面に視線を向けると別の人型が私の元に歩み寄りそれは私の1番敵にしたくなかった人物へと姿を変えた。

 

湊?「……葉月…」

 

葉月「そろそろ来る頃だと思いましたよ湊先輩…」

 

湊先輩は私の方を見つめると私はその鋭い視線に負けじとその瞳をじっと見つめた。

 

葉月(さぁ…私はもう先輩には負けない…言葉で圧倒されたりはしない!!)

 

そんな事を思いながら私は湊先輩の言葉を待っていたが湊先輩は突如笑みを浮かべると私に背を向けてしまった。

 

葉月「あ、あれ…湊先輩…私を論破しないんですか?」

 

湊?「貴方に言いたい事は全て口にしたわ…もう貴方との会話は不要よ…」

 

葉月「あ、あれ…」

 

湊先輩はそのまま消滅してしまい私は呆気に取られてしまった。

 

葉月「乗り切った…湊先輩を乗り切ったぁぁぁ!!」

 

喜ぶ私の元に最後の二人組の人型が現れて私は思わず挑発するように言葉を投げ掛けた。

 

葉月「さぁ…最後は誰ですか!?1番の不安だった湊先輩を乗り越えた私に誰が来ようと私には…」

 

その言葉を最後に私は相手の姿を見るなり浮かべた笑顔が凍りつき相手の顔を見て私はかつてないほどの緊張感に襲われてしまった。

 

葉月「なっ…貴方…達は…どう…し…て…」

 

 

???「葉月…」

 

???「よくここまで来たわね葉月?」

 

 

葉月「お父さん…お母さん…」

 

 

私の前に立ち塞がった最後の二人組の正体は、かつて幼い頃に亡くなった筈の父と母であった。

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