仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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208話 父と母の導き

 

湊Side

 

私の魂があるピーチエナジーロックシードを砕かれてしまい私は意識が無くなってしまい気づくと暗闇の中におり自身の意識がまだ残っている事に気がついた。

 

湊「ここはどこ…意識があるという事は私の魂はまだ現世に残ってる…?」

 

ふと暗闇の先に誰かが倒れているのに気がついて慌てて駆け寄るとそれは血まみれとなって倒れている葉月であった。

 

湊「そんな…葉月!?しっかりして!!」

 

私は必死に葉月の体を揺さぶるが葉月は既に死んでしまっているようで私は葉月の体を強く抱きしめた。

 

湊「くっ…息が無い…そんな…」

 

葉月?「呉島葉月はまだ完全には死んでは居ない…」

 

そこに葉月と同じ姿をした謎の人物が現れて葉月の体をじっと見つめていた。

 

湊「葉月…?いえ貴方は葉月ではないわね?」

 

葉月?「私は…そうだな…銀色の果実の力により形成された呉島葉月の精神を守る為に生まれたもう1つの人格と言ったところか…」

 

湊「もう一つの?まるで耀子と私のような?」

 

葉月?「まぁそう考えて貰って構わない…」

 

湊「それより葉月はどうなってるの?さっきのオーバーロードに!?」

 

葉月?「そうだ…だが彼女の精神はダメージを負ってまた別の時空の狭間を彷徨っている状況だ…」

 

湊「そんな…どうしたら助けられるの?」

 

葉月?「今、仲間達が必死に葉月を現世に呼び戻そうと奮闘している…それにはお前の呼びかけも必要なのだ…だから現世で漂っていたお前の魂を銀色の果実の中に封じたのだ…」

 

湊「私の魂が銀色の果実に?」

 

葉月?「時間が無い…今この場でお前の声を葉月に届けるのだ!!」

 

ふとどこからか葉月の名前を呼ぶ声が聞こえて来てそれに続くように私は目の前で倒れている葉月の体に向かって必死に声を出して呼びかけた。

 

湊「葉月…もう少しよ…頑張りなさい!!」

 

 

その後葉月は復活を果たして仲間と共にオーバーロードに立ち向かっていき、その様子をもう1人の葉月と共に見守っていた。

 

葉月?「さて…私はもう消える…本来の意識が回復すれば私が存在する理由は無いからな…」

 

湊「そうなのね…私も一緒に消えるべきなのかしらね?」

 

葉月「貴様はどうしたいのだ?」

 

湊「えっ…」

 

葉月?「私は目的を果たした…だが貴様はまだ未練があるんじゃ無いのか?そんな未練を残したまま消滅するつもりか?」

 

湊「このまま葉月の行く末を見守っててもいいのかしら?」

 

葉月?「彼女は弱い…これから先、彼女が挫けたりしたら貴様が説教をしてやれ…」

 

湊「説教…!?」

 

葉月?「お前が導いてやれ…ではな…」

 

そう言い残してもう1人の葉月は消滅してしまい私は葉月の体の中にある銀色の果実の中で葉月を見守る事にしたのであった。

 

 

葉月Side

 

葉月「じゃあ…ずっと湊先輩は私を見守ってくれていたんですね?」

 

湊「そうよ…」

 

葉月「じゃあこの前、偽物の先輩の言葉に惑わされた時に、私を導いてくれたのも先輩だったんですね…」

 

湊「えぇ…でもあの時の言葉を少し訂正させてくれないかしら?」

 

葉月「へ?」

 

湊「私は貴方にいつまで私の影を追っているつもり?いい加減にしなさい!!と怒ったわね…それは私も同じだったわ…ごめんなさい…」

 

葉月「それは…」

 

湊「貴方に固執していたのは私の方だったわね…私は貴方に現実世界で会いたい気持ちが強いあまり自分の事を棚に上げて説教してしまっていたわ…」

 

葉月「現実世界で?」

 

湊「私はもう1人の湊耀子と人格が分かれた存在と言うのはさっき話したわね?これまではもう1人の湊耀子の肉体を通してでしか貴方と触れ合う事が出来なかったのよ…」

 

葉月「そうだったんですね…」

 

湊「叶う事なら私は私は貴方の事を抱きしめにいきたい…だけど私は魂だけの存在…もう1人の私が完全な死を迎えた以上私もいずれは消えなければならない…」

 

葉月「そんな!?」

 

湊「貴方の成長を見届けたら私は消えるつもりよ…いつまでも貴方の中で生き続けるのは貴方に申し訳ないわ!!」

 

葉月「嫌…どうにかならないんですか先輩!?」

 

湊「どうしようもないわ…私には実体がないもの…」

 

葉月「先輩…私は!!」

 

父「先輩後輩ごっこはそこまでにしてもらおうか!!」

 

湊・葉月「「っ!?」」

 

母「もういいわ…湊耀子…貴方には葉月の前から消えて貰うわ!!」

 

父「あぁ…君の存在はもはや娘にとって悪影響でしかないからね…」

 

葉月「やめてお父さんお母さん…湊先輩にそんな酷い事を言わないで!!」

 

お母さんとお父さんは懐からゲネシスドライバーを取り出すと腰に装着して私達は驚愕の表情を浮かべた。

 

葉月「どうしてお父さんとお母さんがそのドライバーを…?」

 

母・父「「変身!!」」

 

(ピーチエナジー)

 

(マツボックリエナジー)

 

 

(ロックオン・ソーダ)

 

(ロックオン・リキッド)

 

2人はロックシードを開錠し素早くドライバーに装着するとハンガーを閉じてレバーを素早く押し込みそれぞれアーマーを身につけてアーマードライダーに変身を完了させてしまった。

 

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

(マツボックリエナジーアームズ)

 

 

湊「マリカに…」

 

葉月「その姿は別の世界でペコさんが変身してた黒影…?」

 

 

母「喜びなさい…貴方のマリカで消してあげるわ!!」

 

父「覚悟しろ…」

 

葉月「逃げて…湊先輩!!」

 

私は必死に湊先輩に逃げるように叫ぶが湊先輩は逃げる素振りを見せずにただじっとお父さんとお母さんの方をじっと見つめていた。

 

湊「私は逃げないわ…私には2人に殴られて当然な事をしたのだから…」

 

葉月「だって…先輩は私の事を助けようと…もう1人の先輩を説得しようとしてくれてたじゃないですか…」

 

湊「彼女の罪は私の罪と同じよ…何故なら彼女も私も湊耀子に変わりないのだから…」

 

葉月「やめて!!」

 

母「ハアッ!!」

 

湊「あうっ…」

 

湊先輩はお母さんに殴られてふらついてしまいさらに繰り出されたお父さんの槍をお腹に受けて体がくの字に曲がりそのままお母さんに背中を殴打されて地面に崩れ落ちてしまった。

 

母「湊耀子…貴方さえ居なければ!!」

 

湊「ぐはっ…」

 

父「娘が仮面ライダーになることもなかったんだ!!」

 

湊「うぅ…あぁっ!!」

 

葉月「やめて…もうやめてよぉ!!」

 

私は咄嗟に2人に駆け寄り2人の邪魔をしようと腰にしがみ付くが母が私の首を掴み父が拳を構えて私のお腹に叩き込んだ。

 

葉月「ぐふっ…」

 

父「お前も愚かな娘だ…湊耀子と一緒に死ぬがいい!!」

 

葉月「違う…」

 

父「なんだ!?」

 

葉月「やっぱり2人は私の両親じゃない!!」

 

母「なんですって!?」

 

葉月「優しいお父さんとお母さんがそんなこと言わない…貴方達はこの森が生み出した偽物です!!」

 

父「それがわかったところでお前に私が攻撃出来るのか?」

 

葉月「それは…」

 

母「これで決めるわ!!」

 

 

(ピーチエナジースカッシュ)

 

(マツボックリエナジースカッシュ)

 

 

2人は飛び上がると湊先輩目掛けて蹴りを放つが私が湊先輩の間に割り込んだ。

 

湊「駄目…逃げなさい葉月!!」

 

葉月「私は…逃げない!!もう…誰からも!!」

 

私は手を翳すとポケットに仕舞い込んでいたキンキラヴィーナとギングリフォンのカードを取り出して構えた。

 

葉月「お願い…今はまだ変身出来なくてもいいから…私に湊先輩を守るための力を下さい!!」

 

キンキラヴィーナ「ヴィーナ!!」

 

ギングリフォン「グーリフォン!!」

 

2体のケミーが私の想いに応えるかのように声を上げると2枚のカードから私の腕に光が放たれて光が当てられた私の手にオレンジ色の機械が装着されて私は思わずオレンジ色の機械を見て驚いた。

 

 

(ケミーライザー)

 

 

葉月「これは…とにかくやるしかない!!」

 

 

(ケミーライズ・キンキラヴィーナ!!)

 

 

私はキンキラヴィーナのカードを装填して銀色のボタンを押すと音声が流れてお父さんとお母さんに向けてケミーライザーと呼ばれる武器を向けて技を放った。

 

葉月「これで…お願い!!」

 

母「ぐはっ…」

 

父「うわああっ!!」

 

お父さんとお母さんは私の咄嗟に放った技を受けて地面に落下して変身が解除されてしまった。

 

湊「一撃で…?」

 

葉月「あ…お父さん…お母さん…」

 

2人は体がだんだんと薄くなってしまい2人は先程のような鋭い目付きではなく思い出の中の優しい表情に戻ると私に向かって笑顔を向けた。

 

母「ありがとう…葉月…そしてごめんなさい…」

 

父「偽物とはいえ私達を救ってくれて…」

 

葉月「お母さん…お父さん!!」

 

私は2人に抱きつくがその体はすり抜けてしまい母は寂しそうな表情を見せると今度は湊先輩の方へと視線を向けた。

 

母「湊さん…貴方にも迷惑をかけたわ…ごめんなさい…」

 

湊「いえ…私の方こそ…葉月に迷惑を…」

 

父「違うだろう…迷惑を掛けたのは君ではないのだろう?君は最後までもう1人の湊さんを説得してくれてたみたいじゃないか…」

 

湊「それでも…私の罪は消えません…彼女も私自身なのですから…」

 

母「湊さん…娘には貴方が必要よ…」

 

湊「しかし…私は既に魂だけの存在…死んでしまっていては…葉月を…」

 

母「方法ならきっとあるわ!!」

 

湊「えっ…」

 

父「貴方がきっと本当の意味で娘の側に寄り添える日がきっと来る…」

 

湊「それは…いつか私が蘇る事が出来ると…?」

 

母「えぇ…貴方ならきっと…それと葉月!!」

 

葉月「お母さん?」

 

母「貴方はそのまま真っ直ぐ自分が信じた正義のために走り続けなさい!!」

 

葉月「お母さん…湊先輩と同じセリフを…」

 

母「その先にきっと誰も知らない未来が待っているかもしれないから!!」

 

葉月「!!」

 

母「私達も応援しているわ…じゃあね…」

 

そのままお母さんとお父さんは消滅してしまいその場には私と湊先輩の2人が残された。

 

 

 

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