仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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209話 財団Xの技術

 

葉月「あ…森を抜けた…」

 

私は湊先輩と一緒に森を抜けると差し込む光に思わず目を手で覆った。

 

葉月「ようやく森を抜けられましたね先輩?」

 

私は隣にいた湊先輩に声を掛けるが湊先輩は隣にはおらず私は慌てて湊先輩の姿を探し始めた。

 

葉月「先輩?湊先輩?」

 

湊「葉月…大丈夫よ姿は見えないと思うけど私はすぐ側にいるわ…」

 

葉月「そうですか…せっかく会えたのに寂しいです…」

 

湊「葉月…私の事より今は修行に集中しなさい…」

 

葉月「はい…今はもっと強くなるために修行…ですね!!」

 

湊「そうね…」

 

葉月「見てて下さい先輩…私、前よりもっと強くなって見せますから!!」

 

湊「えぇ…貴方ならきっと前よりさらに強くなれるわ…何度折れても立ちあがれるのが貴方の長所なのだから…」

 

葉月「はい…」

 

湊「それじゃ、頑張りなさい葉月…」

 

葉月「はい…先輩…」

 

その言葉を最後に湊先輩の気配は無くなり私は森を抜けて本郷さんのいる古屋に戻る事が出来た。

 

 

猛「そうか…よくあの森を乗り越えたか…」

 

葉月「私は1人では乗り越えることは出来ませんでした…大切な人が私に勇気をくれたんです!!」

 

猛「そうか…短い間だが君は確実に成長し始めているのだな…」

 

葉月「はいっ!!」

 

猛「では明日から本格的な戦闘訓練を始めるぞ…気を引き締めろ!!」

 

葉月「はいっ!!」

 

 

-数週間後-

 

それからも私は修行を続けながら仮面ライダー1号の戦闘スタイルである徒手空拳を教えられており教えられた通りに一撃一撃に力を込めて拳を放っていた。

 

葉月「はっ!!はっ!!」

 

猛「……葉月君…ちょっと待ってくれないか」

 

葉月「はい…なんでしょうか?」

 

猛「その…君のその強くなりたいという意志は伝わるのだが…」

 

葉月「?」

 

猛「掛け声に力を込めんだ…君のその掛け声は力が入っていない…」

 

葉月「な、なるほど…今まで気にしたことなかったです…」

 

猛「さぁ…声に力を込めるのだ…」

 

葉月「……すぅ…」

 

私は力を込めると強い一撃を放つために体勢を整えながら力の限り拳を繰り出した。

 

葉月「ハアッ!!」

 

 

 

シロSide

 

その頃、りんね達と別れたシロは沢芽市に戻りクラウドや改造人間の事についてシロは独自に調査を再開していた。

 

シロ「湊耀子…お姉ちゃんの先輩だった人…それに今回のコヨミって人…どちらもかつて命を落とした人物…クラウドの連中は死んだ人を利用して何をするつもりなんだろう…」

 

シロはパソコンに向かいながらガールズリミックスメンバーとメールのやり取りをしていたが特に新たに得られた情報はないようで思わず頭を抱えた。

 

シロ「お姉ちゃんが言ってた黒野すみれも今だに黙秘を続けてるし何も情報を得られないなぁ…」

 

その時シロのスマホに着信が入り、スマホを手に取ると通話相手の名前を見て笑みを浮かべた。

 

シロ「お、何か掴んだかな?…もしもし?」

 

皐月「シロちゃん…財団Xの研究所に忍び込めたよ」

 

シロ「元々料理の修行中だったんだよね?忙しくなかった?」

 

皐月「全然…それよりシロちゃん…こっちも色々調べてわかった事があるよ」

 

シロ「うん…報告お願い…」

 

皐月「シロちゃんが調べて欲しいって言ってた死んだ者を復活させる事が出来る組織の事なんだけど…」

 

シロ「うん…」

 

皐月「やっぱりこの財団Xがそういった技術に関わっていた事がわかったよ」

 

シロ「財団X…確か様々なライダーの技術を使って何かしようとしていたんだよね」

 

皐月「うん…最近だとミラーワールド、ヒューマギアやオルフェノクの技術を使ってね」

 

シロ「やっぱり、あらゆる仮面ライダーの技術を持ってるんだ…」

 

皐月「最近も死んだ悪の仮面ライダーを復活させてたみたいだったし…」

 

シロ「その話…詳しく…」

 

皐月「研究所を調べてわかった事なんだけど連中は仮面ライダーゼインと呼ばれる正義の仮面ライダーが誕生を警戒して悪の仮面ライダーを復活させてたみたい」

 

シロ「仮面ライダーゼイン?」

 

皐月「全ての悪を根絶するための仮面ライダーらしいんだけど…結局行き過ぎた正義を振り翳してしまって仮面ライダー達に倒されたらしいよ」

 

シロ「でも結局…復活させたって言っても新たに作り直したってだけだよね?それって結局生き返ったわけじゃないよね…それじゃクラウドの連中と変わらないよね?」

 

皐月「そうだよね…後、唯一生き返らせる事が出来たのはショッカーだけみたい…」

 

シロ「ショッカーが?」

 

皐月「ショッカーはかつて倒された死神博士って呼ばれる奴を本当に甦らせる事が出来たんだって!!」

 

シロ「作り直した…じゃなくて今度は本当に本人が生き返った?」

 

皐月「そそ」

 

シロ「そういえばお姉ちゃんが修行中にショッカーに襲われたって言ってた…」

 

皐月「ショッカー、財団X、そしてクラウド…何かが動き始めてるのは間違いないよ…」

 

シロ「引き続き調査をお願い出来るかな?」

 

皐月「それよりシロちゃん…どうして死んだ者を復活出来る技術を調べようと思ったの?」

 

シロ「さっきお姉ちゃんから連絡があったんだ…湊耀子って先輩を復活させる事が出来ないかって…」

 

皐月「湊耀子…そういえば葉月の先輩だった人…」

 

シロ「今、魂が現世に留まっているそうだよ…どうにかならないかって…」

 

皐月「多分無理だと思うよ」

 

シロ「それってもしかして…」

 

皐月「復活って言っても財団Xやクラウドの技術でも新たに人造人間として蘇る事しか現状出来ないみたいだよ」

 

シロ「やっぱり人造人間じゃなくて本当の人間として蘇るのは無理なのかな?」

 

皐月「こっちもいろいろと引き続き探ってみる…何かわかった事があれば報告するね…」

 

シロ「…ん…了解〜」

 

シロは皐月との着信を切ると机に突っ伏してしまった。

 

シロ「ダメだ…ヒューマギアの技術を使っても人造人間としてしか蘇る事しか出来ない…それじゃ死んだ本人の魂が入ってない…つまり現状不可能なのかな?」

 

 

皐月Side

 

職員「何者だ?ここで何をしている!?」

 

皐月「しまった…見つかった…」

 

私はシロちゃんとの通話を切り再び研究室で資料を探っていると突如研究室に財団Xの研究員が入って来て鉢合わせしてしまった。

 

私は慌てて研究員を振り切って慌てて廊下を駆け抜けるが背後から研究員達の叫び声が響いた。

 

研究員「侵入者が現れた…捕らえろ!!」

 

研究員は何者かに連絡を取っており通話を切るとニヤリと怪しげな笑みを浮かべた。

 

 

皐月「くっ…このままなんとか逃げ切れば…」

 

私は地下通路へと出て外へと逃げ出そうとしたが突如目の前から何者かの気配を感じて慌てて立ち止まった。

 

皐月「くっ…誰ですか!?」

 

 

蛮野「私を再び復活させるとは…連中も余程余裕が無いようだな?」

 

皐月「なっ…貴方は…?」

 

蛮野「改めて名乗っておこう…仮面ライダーとすら認められなかったアウトサイダー中のアウトサイダー…蛮野天十郎!!」

 

皐月「蛮野天十郎…」

 

蛮野「ゴルドドライブと呼べぇぇぇぇい!!」

 

ゴルドドライブを名乗る仮面ライダーの姿をじっと見つめた私は見た目と言葉の矛盾に思わずツッコミを入れた。

 

 

皐月「全然ゴールドじゃなああああい!!」

 

 

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