葉月Side
猛「もっと力を込めるんだ…心の中に守りたい人物を思い浮かべるんだ…そうすれば自身をさらに強くさせる!!」
葉月「はいっ!!ウオオオオ!!」
数ヶ月が経ち、私は引き続き本郷さん相手に戦闘訓練を継続しており本郷さんの拳を上手くいなしながら自身の拳を繰り出した。
猛「そうだ…もっと来い!!」
葉月「オオオオオオ…ハアッ!!」
私は修行を続けながらシロちゃんとの財団Xの情報のやりとりの会話を思い出していた。
葉月「財団X…仮面ライダーゼイン…復活した悪の仮面ライダー達ですか…」
シロ「財団Xの技術を持ってしても現状は人間を甦らせる事は無理みたい…」
葉月「精々出来るのが新たに人造人間として復活させる事が出来るだけ…」
シロ「でもそれは本人じゃない…クラウドが蘇らせた湊耀子が別の湊耀子だったようにね…死んだ人間本人の魂を入れて甦らせるなんて現状不可能だよ」
葉月「やっぱり死んだ人間本人が甦るなんて夢物語なのでしょうか?」
シロ「それは無い…とはまだ言い切れないよ?」
葉月「…と言うと?」
シロ「人々の願いを叶えられる存在があるからもしかしたら死んだ人間を甦らせる可能性があるって事!!」
葉月「人々の願いを叶えられる存在!?」
シロ「たとえばミラーワールドの戦いに勝ち残れば願いが叶えられるって事があったんだよ…」
葉月「そんな事が…」
シロ「他にもお姉ちゃんが修行中に襲って来たショッカー…あの組織も死んだ死神博士本人を甦らせられる技術があるんだ…」
葉月「ショッカーが!?」
シロ「後は人間となって蘇った仮面ライダーゲンムこと檀黎斗とか…この人はどうやって人間として復活したかははっきりとはわからないんだけどね…」
葉月「なるほど…と言うかどうやってそれほどの情報を調べられたんですか?」
シロ「実はね…蝶のお姉ちゃんに財団Xの研究所に潜入していろいろ探って貰ってるんだ…」
葉月「皐月が!?」
シロ「今は彼女からの報告待ちなんだけどね…」
葉月「私に…何か手伝えないでしょうか?」
シロ「お姉ちゃんにはまだやるべき事があるでしょ?」
葉月「えぇ…そう…でしたね…」
シロ「修行がまだ残ってるでしょう?それにまだ新たな力が覚醒してないんでしょ?」
葉月「そうなんですよね…ケミーには認められたと思うんですが…まだ私には変身出来るにはまだ何かが足りないようです…」
シロ「こっちは任せてお姉ちゃんは修行に集中してね!!」
葉月「わかりました…それでは修行に戻りますね?」
シロ「うん…頑張ってねお姉ちゃん…」
皐月side
皐月「うぅん…?」
私は何者かに攫われてしまったようでどこかの建物の椅子に座らされており私はゆっくりと体を起こした。
檀黎斗「気がついたか?お嬢さん?」
皐月「っ!?貴方は誰っ!?」
檀黎斗「私の名前は檀黎斗…幻夢無双コーポレーションの社長であり、君と同じく仮面ライダーだ」
皐月「仮面ライダー?社長?あれ…私のドライバーが無い!?」
私は腰に装着されていた筈のゲネシスドライバーが無いことに気がつくと檀黎斗と名乗る男性が私のゲネシスドライバーを持っていることに気がついた。
檀黎斗「素晴らしい出来だ…これを作った人物は余程の技術を有していると私にはわかる!!」
檀黎斗こと黎斗さんは私のゲネシスドライバーをガチャガチャいじっておりレバーを動かしたりと私のドライバーに興味津々のようだった。
皐月「返してください!!」
檀黎斗「おおっと…返すわけにはいかないなぁ?」
皐月「ふざけないで…なんのつもりですか!?」
檀黎斗「君には私の秘書になって貰う」
皐月「なっ…何を勝手に…?」
檀黎斗「私には秘書がいない…私の右腕として神の所業を成し遂げると言う目的を果たすにはどうしても秘書が必要なのだ…」
皐月「神?」
檀黎斗「少し前にヒューマギアの娘を秘書にしようとしたが失敗した…だが今度こそ私は秘書を側に置き,神の所業を成し遂げるのだぁぁぁ!!」
皐月「何を勝手な事を…私は秘書にはなりません!!」
私は立ち上がるとその場を立ち去ろうとしたが突如体の異変を感じて倒れ込んでしまい倒れた私の頭を黎斗さんはいやらしい手つきで撫で始めた。
皐月「うっ…体が…重い…そしてこの不快感は…?」
檀黎斗「やはり人間でなくともバクスターウイルスは効果があったようだな?フッハッハッハッ!!」
皐月「バクスターウイルス…?それに私が人間じゃないって…どうして…」
檀黎斗「君の血液を採取させて貰った…君は人間ではないのだろう?」
皐月「!!」
檀黎斗「君は私の手によりゲーム病に侵された…ストレスを抱えれば君はやがて消滅するのだ…」
皐月「そんな…私が…消える…!?」
檀黎斗「たとえば…」
黎斗さんは気持ちの悪い笑みを浮かべると私の体に跨り私の私服のパーカーを脱がし始めて私はまさかの行動に冷や汗を掻いた。
皐月「何をするの!?やめて!!あぁっ…うぅ…苦しい…」
私は猛烈な苦しみに襲われて頭の痛さに頭を抱えてしまい黎斗さんはそんな私の顔を見ると怪しげな笑みを浮かべた。
檀黎斗「そうだ…君がストレスを抱えればゲーム病が進行し君はさらに苦しみに襲われる!!」
私に跨り私のパーカーを奪い取るとさらにいやらしい手つきで私のスカートを捲り上げて私の足首を触り始めた。
皐月「あ…あぁ…こんな事…嫌…こんな事で消えたくない!!」
檀黎斗「さぁ…どうする!?このままストレスを抱えて消えるか…私の秘書になるか!!」
皐月「あ…ああやめ…やめて!!」
黎斗さんはついに私のスカートまで脱がそうと私の腰のベルトをガチャガチャ弄り始めて思わず私は隙を見せた黎斗さんの鳩尾を思い切り殴りつけた。
檀黎斗「さぁ…それともこのまま私と一つになるか?」
皐月「いい加減にしろ…この変態野郎!!」
檀黎斗「ぐはぁ…」
私の拳がめり込み黎斗さんは吹き飛び私はすぐに立ち上がると机の上のゲネシスドライバーを手にそのまま建物から脱出した。
檀黎斗「ふふふ…少しやりすぎてしまったかな?だが私は必ず彼女を物にしてやる!!今の私には人間では無い彼女の力が必要なのだ…」
そう1人呟く檀黎斗の手には白いガシェットが握られておりガシェットをじっと見つめるとポケットに仕舞い込み逃げ出した皐月を追いかけ始めた。
檀黎斗「フッハッハッハッ待て待てぇ!!ヴェハハハハハハ!!」
皐月「はぁ…はぁ…なんなのアイツ…気持ちが悪い…」
私は建物から出ると痛む頭を抑えながら道を歩いていたが道端の手すりに寄りかかってしまった。
皐月「やっぱりゲーム病を治すには…病院に行かなきゃ…」
檀黎斗「それは無理だな〜普通の医者ではゲーム病を治す事は出来ない…」
そこに黎斗さんが追いついてしまい私は手すりを掴みながらゆっくりと立ち上がった。
皐月「ぐっ…しつこいな…そうまでして私を秘書にしたい理由はなんなの?」
檀黎斗「ふっ…君にはわかるまい…私の成し遂げようとしている事がな」
皐月「…?とにかく私は貴方の秘書になんかなりません!!」
檀黎斗「そうか…ならば仕方ない私のこの手で…私の物にしてやる!!」
黎斗はゲーマードライバーを装着してガジェットを構えると起動させた。
(マイティアクションX)
檀黎斗「グレード2変身!!」
(レベルアップ!!)
(マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクションX!!)
黎斗はガシェットを装填してレバーを開くと一気にレベル2へと変身を完了させた。
檀黎斗「私は仮面ライダーゲンム…レベル2!!」
皐月「仮面ライダーゲンム…」
檀黎斗「さぁ…ゲームの時間だ!!」
皐月「ぐっ…あぁっ…痛い…」
私はゲネシスドライバーを装着してチェリーエナジーロックシードを取り出すが頭の痛さに耐えきれずにロックシードを落としてしまった。
皐月(駄目…さっきの戦闘のダメージもあって…変身出来ない…」
檀黎斗「ヴェハハハハハハ!!これでお前も私の物だぁぁぁ!!」
私の元に黎斗さんが迫るが突如どこからか攻撃が放たれて黎斗さんが攻撃を受けて吹き飛ばされていた。
檀黎斗「ぬあっ…誰だぁ?」
皐月「えっ…」
ふと歩道橋の上を見ると誰かが立っており勢いよく飛び降りると可憐な動きで地面に降り立った。
檀黎斗「仮面ライダーだと?」
皐月「なっ…ヴィーナス?」
???「ハアッ!!」
私を助けてくれたのはまさしくアーマードライダーヴィーナスでありゲネシスドライバーに装着されているマロンエナジーロックシードが陽の光に照らされてキラリと煌めいた。
???「ハアアアアアッ!!」
檀黎斗「ぐはっ…お前は一体…誰なんだぁ!?」
皐月「違う…あれは葉月じゃない…あんな格闘術…一体誰が…?」
目の前のヴィーナスは葉月の格闘術とはまた違った格闘術を披露しており一撃一撃が力の籠った攻撃であり様々な戦いを経験した筈の檀黎斗を翻弄していた。
皐月「一体…何者?」