私は大学のステージへと入るとアカネと呼ばれる女性に話しかけられて、すぐに選択画面が表示された。
アカネ「ユキヤ君…もしよかったら私と一緒に街へ出かけませんか?」
①「行こう!!」
②「え、何?なんか用事でもあるのか?」
③「いきなりはちょっと…ちょっと考えさせてくれ」
檀黎斗「この選択肢は考えるまでも無いだろう…②だろ」
チャッキー「ううん…この選択肢は①だよ」
檀黎斗「何故だ?相手の要件もわからないのにいきなり誘いに乗るつもりか?」
チャッキー「まったく…アンタは女心がわかってないなぁ…見て!!」
アカネ「①よかった〜じゃあ今から行こう!!」
檀黎斗「何?これが正解だと?」
チャッキー「プレイヤーは男性の設定で相手は女性…女性からのデートのお誘いは勇気がいるもの…簡単にデートって言いにくいんだよ」
檀黎斗「そう言う物なのか?」
チャッキー「開発者アンタだよね?」
檀黎斗「テーマを決めたのは私だが女性社員からのアイデアばかりだったならな…私はあまり本質には携わってはいない…」
チャッキー「全く…とにかく男は即結したほうがいいよ…うじうじ悩んでたら女の子に嫌われちゃうよ…」
檀黎斗「???」
黎斗は頭にハテナマークを浮かべながらゲームの様子をじっと見るが場面が切り替わっている様子だった。
-観覧車-
アカネ「ユキヤ君…見て…外の眺めを見て…綺麗だよ!!」
①「お前の方が綺麗だよ」
②「本当だ…でも今のお前の顔も負けないぐらい素敵だよ」
③「ん?何か言ったか?」
チャッキー「これはね…②だよ」
檀黎斗「①じゃないのか?」
チャッキー「いきなり相手を褒めたらびっくりするじゃん…聞かれたら事にちゃんと回答しつつしれっと相手を褒めるのが大事なんだよ…」
再び場面が切り替わり、次は映画館にて映画のチケットを購入しようとしている様子の場面が現れた。
アカネ「どの映画を見よっか?」
①「SF映画」
②「ゾンビ映画」
③「ラブコメディ」
檀黎斗「ブゥゥゥゥン!!②だぁぁぁ…」
チャッキー「デートだよ!?デートならラブコメでしょう!?」
檀黎斗「何故だ…ゾンビ映画ならハラハラドキドキの刺激で楽しめるものではないのか?」
チャッキー「カップルが見て一緒に楽しめると思う?悲鳴で溢れるから彼女と一緒に…ましてやデート向きではないよ!!」
檀黎斗「そ、そういうものなのか!?」
再び場面が切り替わると今度はアカネと自分が言い争いをしている場面になった?
アカネ「今日、職場で先輩に怒られた…もう…辛いよ…」
①「怒られる君に責任があるんだろ?」
②「いちいち気にするなよ」
③「きっと事情を理解してないんだよ?もう一度話してみたら?」
檀黎斗「①だろ…おそらく原因がある筈だからな…」
チャッキー「違うよ…答えは③!!」
檀黎斗「な、何故だ…?」
チャッキー「女の子は正論を求めてるんじゃなくて…自分に寄り添って欲しい…自分の事を責めてほしくないんだよ」
檀黎斗「よ、寄り添う…」
そのまま皐月は順調にストーリーを進めて行き、見事エンディングを迎えてゲームエリアから戻って来た。
皐月「はー!!楽しかった!!」
檀黎斗「……」
チャッキー「恋愛について知りたいって言ってたけど…皐月の選んだ選択肢を見て何かわかった事は無い?」
檀黎斗「……」
皐月「正解は相手に寄り添う…相手の事を思いやれる事だよ」
檀黎斗「それが…恋愛…というものなのか?」
チャッキー「そうだよ…いくら恋愛を求めていても相手の気持ちに寄り添えなきゃ…そうじゃないと恋愛なんて出来ないよ…」
檀黎斗「……」
黎斗さんは俯いたまま何かをじっと考えているようで目を閉じていたが突如パソコンを開くと何かを打ち込み始めた。
チャッキー「何してるの?」
檀黎斗「私は恋愛というものを軽い物と考えていたようだ…」
皐月「え?」
檀黎斗「自身のレベルを上げればどんな物でも攻略が出来る…そう思っていた…しかしそうではなかったのだな…」
チャッキー「アンタ…」
檀黎斗「君のお陰で大切な事に気がつけたよ…レベルが全てでは無い事にね…」
皐月「黎斗さん…」
檀黎斗「君はもう自由だ…秘書が欲しかったのは本当だが君の気持ちを無視して拘束しておくのは恋愛ゲームの開発者として…いや人間として失格だからね…」
皐月「きっと黎斗さんなら本当にプレイヤーを喜ばせることが出来るゲームを生み出せますよ!!」
檀黎斗「ありがとう…ところで君は私に何か聞きたい事があったんじゃ無いのか?」
皐月「え?」
檀黎斗「ゲームに夢中でゲーム病もいつの間にか完治している…君はゲーム病に耐えてまで私に何か聞きたい事があったんじゃないのか?」
チャッキー「え!?ちゃんとゲームに付き合ったのも何か聞きたい事があったから?」
皐月「いえ…ゲームが面白そうだったからプレイしたのは本当ですが…どうしても聞きたい事があったので…」
檀黎斗「私に聞きたい事とは何だ?」
皐月「財団Xの研究所で仮面ライダーゲンムのデータを拝見しました…貴方は何度も死を経験したとのことでしたが…最終的に人間に戻れた…どうやって人間として蘇ることが出来たのですか?」
檀黎斗「あぁ…あの時か…私が人間として戻れたのは私が願ったからだ…」
皐月「願った…?」
檀黎斗「私は神の名を捨てて願ったのだ私の神の才能を宿して転生出来るようにとね…それには神の力が必要だったのだ…」
皐月「神の力…?」
檀黎斗「知りたければツムリと言う女を探す事だな…全てはそこからだ…」
皐月「ありがとうございます…早速探してみます!!」
チャッキー「あ、ちょっと待って皐月さん!!」
私は会社を飛び出してツムリさんを探すために一度シロちゃんへ連絡を取ることにした。