水瀬の苗字を名乗る仮面ライダーギーツの登場に私は頭の処理が追いつかなくなってしまっており今だに銃を向けたまままのジーンさんに私はどうする事も出来ないでいた。
皐月「水瀬…?」
チャッキー「えぇっ!?葉月さんのお兄さん?いや弟かな…?他に家族がいたの?」
皐月「そんな…あり得ない…葉月の記憶には兄や弟なんて…」
瑛磨「姉さん!!」
皐月「え!?」
突如水瀬瑛磨こと瑛磨さんは私の方へとやって来て私の手を握り始めて私は困惑したまま首を傾げた。
皐月「わ、私ですか!?」
瑛磨「そうだよ姉さん…」
皐月「……」
私は少し冷静になるためにバックルを外して変身を解除して素顔を晒した。
瑛磨「やっぱり姉さんだ…姉さ…」
皐月「私は貴方のお姉さんじゃありません!!」
瑛磨「何を言うんだ姉さん!?俺だよ… 瑛磨だ!!」
皐月「姉さんの名前がわかりますか?」
瑛磨「何を…葉月姉さんだろ…?」
皐月「私は…」
私は咄嗟に葉月の姿に擬態したネイティブである事を告げようとしたがその事を伝えれば瑛磨に恨まれるんじゃないかと思い私は考えてしまった。
皐月(私が葉月に擬態した偽物って伝えれば私は恨まれるかも…こうなったら…)
私は運が悪ければ殺されるかもしれないと恐れてしまい私はゆっくりと顔を上げた。
皐月「違いますよ…私は皐月です…葉月姉さんの妹です!!」
瑛磨「皐月…?ははっ…もう1人姉さんが居たんだな!!」
皐月「私に弟が居るとは思わなくて…今まで会った事無かったので…」
瑛磨「そうだな…今まで俺、田舎のじいちゃん家に離れて暮らしてたからな…」
皐月「会えて嬉しいです… 瑛磨」
瑛磨は私を抱きしめるが私はその背中を撫でてやることが出来なかった。
皐月(ごめん瑛磨…私が実は水瀬家とは関係ない他人だって言えないよ…)
チャッキー「皐月さん…」
ジーン「感動の再会?かなこれは…?」
ベロバSide
ケケラ「おいおい…まさかの展開だぜ!!」
ベロバ「アハハ…思った通り…あの子は自分がネイティブだって事を知られたくないみたいね!!」
ケケラ「水瀬瑛磨…名前からして浮世英寿の生まれ変わり…いやそれだとあの皐月の嬢ちゃんと家族なのは時代的にありえねぇか?浮世英寿と同じ時代に生きてるんだからな…」
ベロバ「まぁそんな事はどうでもいいわ…それより早速ゾクゾクさせられそうじゃない!!」
ケケラ「けっ…お前さんはどこまで悪どい女だよ…」
ベロバ「さぁ…サッキー!!私をもっとゾクゾクさせなさい?」
ケケラ「ちょっ…サッキー?」
ベロバ「アッハッハッハッ!!」
皐月Side
ジーン「それより君はヴィジョンドライバーを盗んだって聞いたけど本当なのかい?」
瑛磨「あぁ…本当さ…今の俺達にはあれが必要だからな」
チャッキー「俺達?」
瑛磨「おぉっと…思わず口を滑らせたな…とにかく姉さん…俺と一緒に来ないか?」
皐月「な、何故?」
瑛磨「願いが叶うデザイアグランプリが開催されれば姉さんが来るんじゃないかって思ってね…」
皐月「なっ…」
チャッキー「私達がデザイアグランプリに参加することがわかって…?でもどうして?」
瑛磨「姉さん達が叶えたい願いがあってその方法を探す上で最終的にデザイアグランプリに辿り着いたのは知ってるぜ?」
皐月「貴方…どこまで知って…?」
瑛磨「それはだな…」
???「ベラベラと話しすぎだぞ瑛磨…」
その時背後から男性の声が響いて私達が視線を向けると紫色の謎の仮面ライダーがおり私達に向かって手を翳した。
瑛磨「避けろ!!」
皐月「きゃっ…」
チャッキー「うわぁ…」
私達は吹き飛ばされてしまい地面に転がるとそばで待機していたジーンさんが声を上げた。
ジーン「お前誰だ!?そのドライバー返してもらおうか!!」
???「浮世英寿のサポーターか…このドライバーは渡すわけにはいかないな…この私が願いを叶えるために必要なのだからな…」
チャッキー「アンタ…願いを叶えたいなら自分もゲームにエントリーすればいいじゃん!!」
???「もちろんさ…だからこうやって私自ら挨拶に来てやったぞ!!」
皐月「貴方の目的はなんですか!?」
???「全ての世界を私の物とするためだ…そのためにはゲームに勝ち残り神に願いを叶えて貰う必要があるからね」
チャッキー「うわ…わかりやすい悪党…」
???「ジーン…貴様が今のデザイアロワイヤルのプロデューサーだって事も知ってる…私のドライバーを奪い返すために外部に応援まで寄越してわざわざ開催したのだろう?」
ジーン「くっ…」
???「ヴィジョンドライバーが2本ありゲームに勝ち残れば願いが叶うのだろう…貴様のも貰おうか!!」
ジーン「まさか…最初から俺を誘き寄せるために瑛磨を差し向けたのか?」
???「やれ瑛磨!!」
瑛磨「……すまないジーン…」
(SET)
瑛磨は白い銃のようなバックルを取り出すとドライバーに装着して変身の構えを取ると指をパチンと鳴らした。
瑛磨「変身!!」
(MAGNUM)(READY FIGHT)
瑛磨「行くぞジーン…ハアッ!!」
ジーン「くっ…」
ジーンは銃のような物を構えるが射撃が間に合わず瑛磨の銃撃を躱し事に集中してしまいその背後から紫色の仮面ライダーが目の形をした球体をジーンに差し向けた。
???「ジーン…ヴィジョンドライバーを貰う!!」
ジーン「しまった…」
(SET)
チャッキー「させない…変身!!」
(NINJA)(READY FIGHT)
チャッキー「ハアッ!!デヤアッ!!」
???「フン…私に挑むか…愚かな…」
チャッキー「アンタが何企んでいようがここで倒せばいいんでしょ!!ラスボス指定されてるアンタを倒せばゲームはクリアされる!!」
???「ハハハ…運営は私をラスボスにしたか!!随分と必死だな?」
チャッキー「アンタを倒して願いを叶える!!」
チャッキーは紫色の仮面ライダーであるグレアに戦いを挑むが次から次へと繰り出される攻撃ユニットに翻弄されてしまいダメージを受けてしまった。
皐月「やめて瑛磨!!私の弟だって言うなら私達の味方になってよ!!」
瑛磨「駄目だ姉さん…俺にも叶えたい願いがある…だからこそ、ここで引くわけにはいかない!!」
皐月「くっ…」
チャッキー「キャアアアッ!!」
私はジーンさんを狙い撃つ瑛磨を止めようとしたがチャッキーさんの悲鳴が上がり私は慌ててチャッキーさんの方へと視線を向けるとチャッキーさんが紫色の仮面ライダーに背中を踏みつけられていた。
皐月「チャッキーさん!!変身!!」
(ZOMBIE)(READY FIGHT)
私は駆け出しながら変身を完了させるとチェーンソー型の武器を紫色の仮面ライダーに振り下ろした。
???「無駄な抵抗だ…お前達の願いは叶わない…永遠にな!!」
皐月「がっ…」
私は攻撃ユニットの攻撃を受けてふらついてしまい直後に蹴りを受けて地面に転がされてしまった。
チャッキー「皐月さん!!このぉ!!」
(HACKING ON)
???「少し眠っていてもらおうか!!」
チャッキー「ぐあっ…あぁ…」
皐月「チャッキーさん!?」
チャッキーさんの頭に紫色の何かが装着されてチャッキーさんは動きを止めてしまった。
???「やれ!!」
チャッキー「……!!」
皐月「うっ…チャッキーさん!?何をするんですか!?」
チャッキーさんは私に襲い掛かり私はチャッキーさんの斬撃を浴びてしまった。
皐月「洗脳…?あの…被さってるやつを破壊すれば…」
私はチャッキーさんを洗脳しているであろう装置を破壊するためにチェーンソーを振り下ろすがチャッキーさんに躱されてしまい逆に蹴りを浴びてしまった。
皐月「…ドライバーが!?」
チャッキー「……!!」
皐月「…試してみよう…」
地面に倒れた時に私の手がドライバーに触れてしまい若干ドライバーが回転しかけており何かのギミックがあると確信した私はチャッキーさんが武器を振り上げたタイミングでドライバーを回転させた。
(REVOLVE ON)
皐月「これは…装備が今度は上から下に入れ替わった?」
私の下半身に紫の装備がついて私は足についたトゲトゲを使いチャッキーさんの頭に向かって蹴りを放ち一瞬でチャッキーさんの頭に付いていた装備を破壊する事に成功した。
皐月「はあっ!!」
チャッキー「うぅ…皐月さ…ん?」
皐月「よかった…チャッキーさん…」
???「終わりだ…デヤアッ!!」
皐月「まずい…」
(REVOLVE ON)
私達に向かって攻撃が放たれてしまい私は慌ててドライバーを回転させて装備を入れ替えるが私達に向かって攻撃が直撃してしまった。
皐月・チャッキー「「きゃあああああっ!!」」
私達は足元で大爆発が起こり思い切り地面に叩きつけられてしまい私とチャッキーさんは同時に変身が解除されてしまった。
チャッキー「うぅ…」
皐月「まずい…このままじゃ負けちゃう…そうしたら願いが…」
???「随分呆気ないものだな?かつて沢芽を守った英雄だとは思えん…」
チャッキー「なっ…貴方どこまで知って…」
???「知る必要はない…お前からまずはゲームオーバーだ…」
チャッキー「っ!!」
チャッキーさんに向かって攻撃が放たれてしまい私は生身の状態のチャッキーさんを守るために同じく生身のまま駆け出した。
皐月「やめてぇぇぇぇ!!」
チャッキー「皐月さん!?」
???「ハアッ!!」
皐月「くっ…うううううう…」
私は生身のままチャッキーさんを庇う形で攻撃を受けてしまい私はそのまま跳ね飛ばされてしまった。
皐月「がはっ…だい…じょうぶ…で…す…か?」
チャッキー「さ…つ…きさ…ん?」
ふと視線を向けるとチャッキーさんは私の方を何か恐ろしい物をみたような表情となっておりふと視線を向けるとジーンさんも瑛磨も私の方へと視線が向けられていた。
皐月「えっ…え…あっ…」
自分の体を見ると私はあまりのダメージにより人間の擬態を保っていられなかったようで緑色のネイティブの姿に戻ってしまっていた。
瑛磨「姉…さん…?」
チャッキー「皐月さんが…」
???「やはり彼女はネイティブだったか…このような形で露見するとはな!!」
皐月「いや…嫌…いやあああああ!!」
私はその場にいるのが耐えられずにクロックアップで高速移動してその場から逃げ去ってしまった。
瑛磨「姉さん…」
皐月「はぁ…はぁ…うえっ…げほっ…げほっ…」
私は森の中に逃げる事には成功したが地面に崩れ落ちてしまい思い切り嘔吐してしまった。
皐月「見られた…瑛磨にもチャッキーさんにも…私の本当の姿…」
チャッキーさんには事前に人間では無いネイティブである事は伝えていたものの自身の真の姿は恐ろしい怪物の姿なので一度も見せた事はなかったのだ。
皐月「瑛磨…あの人にも見られた…私はもう…どうしたら…」
ベロバ「アッハッハッハッ!!どうしたのかしら?随分と悲しそうじゃない?」
皐月「!?ベロバ…さん…」
そこにベロバさんが現れて笑みを浮かべながら私の肩をポンと叩いた。
ベロバ「あんたのその不幸…すっごいいいわ〜!!ゾクゾクしちゃう!!」
皐月「な…何を言ってるんですか?」
ベロバ「アンタはもう仮面ライダーには戻れない…アンタは正真正銘の化け物でしか生きられないのよ!!」
皐月「私が…化け物…」
ベロバ「でも安心なさい?私がその苦しみから解き放ってあげる…」
皐月「ベロバ…さ…」
私はベロバさんに突如抱きしめられると私は慰めてくれていると思いベロバさんの背中に手を回した
ベロバ「フフフフ…フッ!!」
皐月「がっ…ベロ…バさ…な…にを…」
私は突如背中に何かを突き刺されて何かを体に注入されてしまったようで慌ててベロバさんから離れた。
ベロバ「アンタの体にジャマトの力の一部を埋め込んだわ…これでアンタはその力の一部を使って完全なネイティブになるのよ!!」
皐月「どう…し…てこんな…事を…私を…応援…してくれるって…」
ベロバ「アッハッハッ…推してあげるわよ…アンタの不幸を拝みながら怪物になったアンタを見守ってあげるわよ!!アッハッハッハッ!!」
皐月「うぅ…嫌だ…私は…私は…」
ベロバ「さぁ…覚醒しなさい…サッキー…全てを破壊するネイティブジャマトにね!!」
皐月「あ、あああああああ!!」
直後に私の体は人間の姿を捨てて完全な怪物になってしまい同時に私という意識も無くなってしまった。