仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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218話 計略Ⅲ 水瀬瑛磨

 

チャッキーSide

 

私はネイティブの姿を見せた皐月さんの恐ろしい姿に一瞬恐怖を過ったが事前にネイティブだと言う話を聞いていたのですぐに冷静になる事が出来た。

 

チャッキー「待って皐月さん!!」

 

しかし私の静止も聞かずに皐月さんは高速移動で逃げ去ってしまい、そのタイミングで前半戦が終了してしまった。

 

-休憩フロア-

 

チャッキー「皐月さん…大丈夫かな?」

 

ケケラ「ハッハッハッ中々盛り上がって来たじゃないか!?」

 

そこに紺色のスーツを着た男性が笑顔で現れて私の隣の椅子に座った。

 

チャッキー「えっ…誰!?」

 

ケケラ「俺だよ」

 

男性はカエルの置物のように椅子の上に足を乗せた体制になり一瞬で目の前の男性がケケラだとわかった。

 

チャッキー「ケケラ…」

 

ケケラ「見ただろう…あいつはネイティブ…人間の敵だぜ?あいつがいる限りお前の願いは叶わない…」

 

チャッキー「何言ってるの?皐月さんと私は同じ事を願った筈…大切な人を蘇らせるって共通の願いを!!」

 

ケケラ「そうかぁ?絵馬とは別にデザイア神殿でデザイアカードに改めて願いを書いただろ?あいつのデザイアカードの願いを見たのか?」

 

チャッキー「それは…見てないけど…」

 

ケケラ「あいつはデザイアカードには違う願いを書いたんだよ!!」

 

チャッキー「そんな事は…」

 

ケケラ「信じていた者が実は敵だった…仮面ライダーだったらよくある事だ!!」

 

チャッキー「皐月さんは…敵なんかじゃ…」

 

ケケラ「お前はあいつの何を知ってる?お前はあいつを信じられるほどずっと一緒にいた訳ではないだろう?」

 

チャッキー「っ!!」

 

ケケラ「それにあいつはもう今頃、人の心を失ってる筈だ…今こそ奴を倒してお前は本物の仮面ライダーになるんだぁ!!」

 

チャッキー「私が…皐月さんを…倒す…?」

 

ケケラ「そうだ!!願いを叶えたいと思う気持ちはお前の方が上だろう?それとも絵馬に同じ事を願ったからってお前があっさり引き下がるつもりか?」

 

チャッキー「…そうだよ…葉月さんに対する思いは私が上なんだから…」

 

ケケラ「そうだ!!仮面ライダーなら諦めるな!!奴を倒してラスボスを倒してお前が願いを掴むんだ!!」

 

チャッキー「そうだ…私は葉月さんのために願いを叶えるんだ…」

 

チャッキーはぶつぶつと呟きながら再び休憩を終えて休憩フロアから出て行ってしまった。

 

ケケラ「それでこそ…俺の推しだ!!」

 

私は休憩室を飛び出すとジーンさんとツムリさんが慌てた様子で駆け寄って来た。

 

ジーン「この戦いは奴らが願いを叶えるために俺達に開催させるようにわざと仕向けたものだ!!」

 

ツムリ「ヴィジョンドライバーを使って変身された上に瑛磨を名乗る謎のギーツ…それに皐月様まで暴走しているとなると…それはもはやゲームとして成立しません!!

 

チャッキー「それでも私は戦うよ…だって叶えたい願いがあるんだから…」

 

ジーン「ケケラとベロバがよからぬ事を企んでいるのはわかった…せっかく未来でリデザインされたのに…全く、もうケケラの言う事なんか…」

 

チャッキー「確かにケケラは無茶苦茶だけど一つだけ正しい事を言ってる…私はその言葉を信じて戦いたいんだ…」

 

ツムリ「それは…?」

 

チャッキー「私は仮面ライダーだから…仮面ライダーなら諦めないよ最後まで!!」

 

 

瑛磨Side

 

???「迷っているのか?」

 

瑛磨「俺が?」

 

???「何のためにお前を甦らせたと思う?お前が人として蘇りたいと願ったからお前をわざわざ蘇らせてやったのだ!!」

 

瑛磨「わかっている…必ず優勝してお前の願いを叶えてやるさ」

 

???「期待しているぞ瑛磨…」

 

 

チャッキーSide

 

ついに後半戦が始まり私は変身した状態で街のど真ん中に立っておりツムリさんの指示の元ラスボスである紫色の仮面ライダーの位置を捕捉しながら駆け出した。

 

皐月「ウウウウウッ!!」

 

チャッキー「来たね皐月さん…」

 

そこにネイティブの姿となった皐月さんが現れて私は武器を構えた。

 

チャッキー「皐月さん姿がさらに禍々しくなってる…」

 

よく見ると皐月さんの体から触手のような物が生えており触手が激しく動いていた。

 

チャッキー「行くよ…皐月さん!!」

 

私は駆け出すと刀を二刀流にして皐月さんの体を切り裂いていき私は続けて皐月さんの体を掴み地面に引き倒していく。

 

ケケラ「いいぞぉ!!これこそ俺が求めていた仮面ライダーだ!!」

 

一方戦いを見物しているケケラはベロバの隣でウキウキの様子でチャッキーの戦いを見物していた。

 

ベロバ「味方である筈の仲間に攻撃されるなんてミッチーの時と同じくらい彼女も不幸ね!!アッハッハッ!!」

 

皐月「アァッ!!」

 

私は皐月さんを切り裂くと皐月さんを地面に倒して刀を再び連結させて手裏剣ディスクを3回回した。

 

(ROUND 1・2・3) (FEVER)

 

チャッキー「皐月さん…」

 

(TACTICAL FINISH)

 

チャッキー「はああああああっ!!」

 

私は刀を構えて皐月さんへと突進して皐月さんはもはや抵抗する意思も見せずに私の技を受けようとゆっくりと立ち上がった。

 

ケケラ「やれ!!それでこそ俺の推しだぁぁ!!ウッハッハッハッ!!」

 

ケケラの笑う声が響き私は刀を振りかぶるが皐月さんに当たる途中で刀を止めてしまった。

 

チャッキー「……やっぱり無理だよ…皐月さんにとどめを刺すなんて…」

 

直後、どこからか銃撃が放たれて私は慌て銃撃を躱すと白い銃を構えた瑛磨さんがゆっくりと歩み寄っていた。

 

瑛磨「姉さんは俺に任せろ!!」

 

チャッキー「瑛磨さん…?」

 

瑛磨「ハッ!!」

 

瑛磨さんは銃撃で皐月さんを翻弄しながら距離を詰めるが皐月さんの触手を相手になかなか接近出来ないようで懐から赤いバックルを取り出してドライバーに追加で装着した。

 

(SET)

 

(DUAL ON)

 

再び白いバックルを回して追加で装着した赤いバックルのスロットルを回すと勢いよく炎が噴き出した。

 

(GET READY FOR BOOST&MAGNUM)

 

瑛磨「姉さん…目を覚ましてくれ!!」

 

皐月「ウゥ…」

 

皐月さんは瑛磨さんの攻撃を受けて吹き飛ばされてしまい地面に転がると白いバックルと赤いバックルのスロットルを素早く回した。

 

(BOOST TIME)

 

(MAGNUM BOOST GRAND VICTORY)

 

瑛磨「ハアッ!!」

 

瑛磨さんの足元で炎のエネルギーが蓄積されていき瑛磨さんは高く飛び上がると蹴りを放ち皐月さんは背中を連続で蹴りを浴びた。

 

瑛磨「ハアッ!!ハアッ!!」

 

何度も炎を纏った蹴りを背中に受けるとそこから伸びるジャマトの触手が燃え尽きていき皐月は特殊なネイティブの姿から通常のネイティブへと姿が戻って行った。

 

ベロバ「はぁ…?炎でジャマトの毒を消した…?あり得ない…」

 

皐月「はぁ…はぁ… 瑛磨?」

 

瑛磨「姉さん…うわああああああっ!!」

 

意識を取り戻した皐月さんを瑛磨さんが強く抱きしめて力を込めると皐月さんはネイティブの力が薄まっているようで人間体である元の皐月さんへと姿を取り戻していた。

 

皐月「瑛磨…暴走する私のネイティブの力を抑えてくれたんですか?」

 

瑛磨「あぁ…」

 

ケケラ「おいおい…どう言う事だ…?人間である奴がなぜネイティブの力を抑える事が出来たんだ?」

 

チャッキー「ど、どうして…?」

 

瑛磨「それは…俺が人間ではないからだ…」

 

皐月「どう言う事?」

 

瑛磨「くっ…あぁっ…」

 

突如瑛磨は苦しみ始めて変身が強制的に解除されて元の人間の姿になるかと思いきや仮面の下から現れたのは緑色の怪人であった。

 

ベロバ「何ですって?」

 

ケケラ「ま、まじかよ?」

 

皐月「瑛磨が…ネイティブ…?」

 

チャッキー「嘘…だよね…?」

 

 

またその映像を見ていたツムリ達もその正体を見て驚きを隠せなかった。

 

ツムリ「瑛磨様が…ネイティブ…?」

 

ジーン「そうか…そう言う事だったんだ…」

 

ツムリ「何かわかったのですか?」

 

ジーン「彼は本当に皐月さんの弟だったんだ…」

 

ツムリ「えっ…」

 

ジーン「瑛磨がエントリーした理由がわかったよ…」

 

ツムリ「理由…?」

 

ジーン「瑛磨がこのデザイアロワイヤルにエントリーした理由は全ては彼女を守るためだ…」

 

皐月Side

 

瑛磨「姉さんごめん…全て知ってたんだ…姉さんがネイティブだって事…」

 

皐月「う、嘘…」

 

瑛磨は力を振り絞りなんとか人間の姿に戻ると私の手を握りしめた。

 

瑛磨「沢芽市に来るかなり前からZECTでモルフォゼクターに選ばれたのも知ってる…モルフォゼクターに選ばれたって聞いて間違いなく俺の姉さんだと分かったよ…」

 

皐月「どうして…モルフォゼクター使いが姉である私だと思ったんですか?」

 

瑛磨「それは…モルフォゼクターは俺が作ったんだ…」

 

皐月「嘘っ…」

 

瑛磨「モルフォゼクターはZECTの連中から内緒で秘密裏に開発した物…当然使用出来るのも同じネイティブのみ…俺は自分の生体機能の一部をゼクターに埋め込んだんだ…俺と同じ血を持つ者のみが使えるようにな…」

 

皐月「私の事をオリジナルの葉月だと最初呼んでいたのは?」

 

瑛磨「最初から皐月の名前で呼べば俺がネイティブだってバレるかもしれないと思ってな…敢えて葉月と呼んだんだ…」

 

すると突如瑛磨の体が燃え始めてしまい私は思わず瑛磨の体から炎を消そうと体をはたいた。

 

皐月「どうして燃えて…瑛磨が…死んじゃう…」

 

瑛磨「無駄だよ姉さん…俺はもう死ぬ…元々俺は死んでるんだ…」

 

皐月「どう言う事…?」

 

瑛磨「俺は人間をネイティブに変えるためのアクセサリーを作るための実験台の1人になってその実験の最中に死んじまった…そんな俺をあいつは甦らせたんだ…」

 

皐月「あいつってもしかしてあの紫の仮面ライダー?」

 

瑛磨「そうだ…奴は自身の望む物を手に入れるためネイティブである俺を甦らせて創世の神である浮世英寿に擬態させたんだ…」

 

皐月「そ、んな…」

 

瑛磨の体はどんどん燃えていき体が透け始めており私は瑛磨の体を抱きしめるが瑛磨はドライバーから赤いバックルを外して私に押し付けて来た。

 

皐月「これ…」

 

瑛磨「頼む…奴を倒してくれ…これはきっと姉さんの力になってくれる…」

 

瑛磨はブーストバックルに手を翳すと炎の力がさらに注ぎ込まれて異なる形のブーストバックルへと形を変化させた。

 

皐月「このバックルは…」

 

瑛磨「姉さんに会えて良かったよ…これで悔いは無い…」

 

皐月「瑛磨!?瑛磨!!」

 

瑛磨「幸せになれよ…姉さ……ん」

 

瑛磨はそのまま体が消滅してしまいその場には瑛磨が私のために残した赤いバックルが残された。

 

皐月「瑛磨ぅぅぅぅ!!」

 

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