ベロバ「80歳!?」
道長「お前も?ってかお前人間じゃなかったのか…」
皐月「そうなんです…いや…なんか恥ずかしいですね〜」
ベロバ「サッキー…アンタも私と同じだったのね…」
道長「80歳と350歳か…お前ら…」
皐月「あ、ババアと言わないでくださいよ?ちょっとショック受けちゃうので…」
道長「……お前はなんでデザイアロワイヤルに参加した?」
皐月「親友の願いを叶えてあげたいんです…今も修行をしている彼女の為にも…」
道長「他人のために願うのか…」
皐月「甘い考えって思われるかもしれませんが…親友の幸せが私の幸せなんです…だって親友に擬態しているので…親友の幸せを私は望みます!!」
祢音「他人のために願うなんて素敵だな〜。景和の世界平和に似てるかも…」
チャッキー「私達は同じ願いをカードに書いたから私達2人ともデザ神になったんだ!!」
景和「それで…願いは叶ったの?」
皐月「あれ…そういえばいつ頃叶えてくれるって話だったっけ?」
チャッキー「ツムリさんが我々の神がそう時間も掛からないうちに願いを叶えてくれるでしょう…って言ってたけど具体的にいつ頃って言われなかったね…」
ベロバ「ったく…私をもうそろそろ解放してくれないかしら?ショッピングには付き合ってやったわよ…」
皐月「そ、そうだね…ごめんねベロちゃん…」
私達は店を出ると駅の方へと集まりそれぞれが別れのために挨拶を交わしていた、
チャッキー「またねみんな!!」
祢音「じゃーね!!」
皐月「ベロちゃん…今日は楽しかったです!!」
ベロバ「まぁ…推しのデザ神になった記念って考えたらまぁいっか…全然ゾクゾクしなかったけど…」
チャッキー「実は洋服選びで楽しんでたでしょ?」
ベロバ「はぁ?誰が!?」
皐月「まぁまぁ…私が選んだ花柄のワンピース似合ってますよ?」
ベロバ「まぁ…服…選んでくれてちょっとは感謝してあげてもいいわよ…?」
チャッキー「ベロちゃんツンデレだー!!」
皐月「わー!!」
ベロバ「はぁ…バッカみたい…帰る!!」
ベロちゃんは私達が選んだ服の入った紙袋を手に持つと花柄のワンピースの裾をひらめかせながら静かに歩き出して最後に背中を見せたまま立ち止まった。
ベロバ「サッキー…アンタは幸せになりなさいよ」
皐月「え!?」
そう言い残してベロちゃんは去ってしまい思わぬ言葉に私達は目を見合わせた。
チャッキー「嘘…」
皐月「誰よりも不幸を願ってたベロちゃんが…私の幸せを願った?」
チャッキー「もしかしてツンデレなベロちゃんを堕とした!?」
皐月「さぁ…どうでしょう?」
私達は再度最初に訪れた絵馬のところに集まると祠に向かって手を合わせていた。
皐月「願い…叶うといいな…」
チャッキー「うん…きっと叶うよ!!葉月さんだって今頃頑張ってる筈だもん!!」
皐月「ごめん…私チャッキーさんに1つだけ嘘をついた…」
チャッキー「え?」
皐月「湊先輩を甦らせたいって願いは実は葉月から頼まれたからじゃないんだ…全部シロちゃんから頼まれて動いてたんだ…」
チャッキー「そうなの?」
皐月「シロちゃん曰く…葉月から甦らせて欲しいって言われたのは実は嘘で、シロちゃんが葉月には内緒で湊先輩を甦らせてあげたいって思ったんだって…葉月にバレると修行に集中できなくなるからって…」
チャッキー「そうだったんだ…」
皐月「葉月には私達が財団Xの研究を調べてるって事だけ伝えてるみたい…ハンドレッドやクラウドの事件があったからね…」
チャッキー「葉月さんの本当の笑顔を引き出せるのは湊さんだけ…私もその考えに従うよ!!」
皐月「ありがとうございます…チャッキーさん…」
私達は祠を後にしてその場を去ろうとしたが誰かの気配を一瞬だけ感じて思わず私は後ろを振り返った。
皐月「……」
チャッキー「皐月さん?」
皐月「ううん…何でもありません…さぁ…沢芽市に帰りましょう!!」
チャッキー「うん!!」
私達は再び歩き出して祠から離れると祠の物陰から青年が現れて去り行く2人を見守っていた。
英寿「きっと叶う。願い続ける限り…」
-財団X研究所-
財団Xの職員がパソコンの画面を見ながら映し出されたゼインのイラストにバツ印を入れると拳を机に叩きつけた。
職員「おのれ…ゼインの力がまた破られるとは…おのれ水瀬皐月ぃぃぃ!!」
???「ハッハッハッ!!ゼイン程度ではもはや奴らを止める事は出来ないって事だな!!」
職員「貴方は… ジョゼフ乱堂さん!!生きて…?」
ジョセフ「あぁ…アウトサイダーズとの戦いの直後にある者の手により俺はクローンとして蘇った!!」
職員「一体誰が…?」
ジョセフ「さぁな?目を覚ました時にはその者は姿を消していたからな…」
職員「では…新たなる作戦を立てて水瀬皐月とその仲間に復讐を?」
ジョセフ「いや…作戦は既に動き出している…見ろ!!」
職員「これは…」
ジョセフはタブレットを職員に見せるとそこに2つの部屋が映し出されて2箇所の研究室にて横になっている男性と女性であった。
職員「仮面ライダーマリカ…湊耀子か…呉島葉月対策か?それにしてもよくこの女のデータを手に入れたな?」
ジョセフ「まぁ…とある組織と裏で繋がりがあってな…データを貰ったのだ」
職員「とある組織…どうするつもりで?」
ジョセフ「あぁ…呉島葉月には湊耀子を…そしてその仲間にはこの男をぶつける…」
職員「この男は…!!」
ジョセフ「狗道供界と呼ばれる男…かつて沢芽市を地獄に変えた男だ!!」
職員「しかし彼で大丈夫なのでしょうか?彼は既に敗北しています」
ジョセフ「フッ!!安心しろ本当の恐怖は狗道供界では無い」
職員「では…一体誰が…?」
ジョセフ「それはお楽しみってやつよ…呉島葉月とその仲間達よ…今度こそ貴様らの最期だ…アッハッハッハッ!!」
葉月Side
葉月「ハアッ!!ダァッ!!」
猛「ぬっ!!」
私は本郷さんの修行を続けながら拳や蹴りの力を高めていた。
猛「あの森を突破出来るぐらいに心が強くなったようだな?」
葉月「どんな時でも私は私らしい戦いを貫けるように良い修行が出来たと思います!!」
猛「戦い方も以前とはかなり変わったようだな…」
葉月「以前は武器に頼った戦い方ばかりでしたがパンチの一撃一撃に思いを乗せて放つことが出来るようになり、相手の力を利用してカウンターをする戦い方も見つけることが出来ました。」
猛「そうか…逞しくなったな!!最初ここに来た時よりも顔が凛々しくなっている!!」
葉月「そうですか?ありがとうございます!!」
猛「もう教える事は何も無い…後は君次第だ…葉月君!!」
葉月「はい…お世話になりました本郷さん…」
私は本郷さんと握手をすると荷物を纏めて最後に頭を下げて本郷さんにお別れを告げて山を降り始めた。
葉月「はぁ…技術は身に付いたけど…結局一度も新しいヴィーナスに変身出来なかったなぁ…」
私はケミーカードを取り出して眺めるとカードの絵柄が動いて反応を示すが私の指輪はまったく変化がなかった。
クロスウィザード「ウィー!!葉月!?修行終わったんだ?」
葉月「わっ…また私のバックの中にいつの間に!?」
クロスウィザード「前も言ったけどさ…きっと必要な時に必ず変身出来るようになるよ。だから諦めないで!!」
葉月「そうは言ってもですね…一回は試しに変身してどんな感じか試してみたいじゃないですか…」
クロスウィザード「ウィー?」
葉月「それに…ケミーの力を扱うならもっとケミーの事について知るべきだと思うんです!!」
クロスウィザード「そっか…じゃあ僕達の世界に来てケミーがどんな存在か直接その目で確かめてみるのはどう?」
葉月「ケミーの世界?」
クロスウィザード「人間界と繋ぐ扉から僕達の世界に行けるんだけど…今から行ってみる?」
葉月「ぜひ連れて行ってください!!」
クロスウィザード「善は急げだ!!それじゃ行くよ〜」
私達の足元に魔法陣が現れて私達は一瞬で別の場所へと転送されて気がつくと白いドアが目の前に現れた。
クロスウィザード「この扉の先が僕達ケミーの世界さ!!」
葉月「ケミーの世界…」
私はドアを開けると中から眩しい光が溢れて来て思わず目を手で覆った。
葉月「ここが…!?」
クロスウィザード「ウィ〜ヒッヒッヒッ!!ようこそ…ケミーの楽園へ!!」