私の前を行くレデュエと呼ばれる緑色のオーバーロードの後をついていく私は森の奥へと辿り着いた。
レデュエ「この奥に禁断の果実を隠し持っている王が居る」
葉月「この奥に…オーバーロードの王様が…」
レデュエ「欲しいなら力尽くで奪い取るしか無い」
葉月「いえ…私は禁断の果実…?とやらには興味がありません」
レデュエ「…何?」
葉月「私は人を探しに来たんです!!オーバーロードの王様なら何か知ってると思って着いてきただけですよ」
レデュエ「禁断の果実を誰もが欲しがる筈なのだが…ふむ…お前あの男とは違うようだな…」
葉月「あの男…?…とにかく、今は王様に会って話をしたいだけなので案内して下さい!!」
レデュエ「いいだろう…ついて来い」
ロシュオ「来たか…黄金の果実を求める物よ…」
葉月「貴方がオーバーロードの王様ですか?」
ロシュオ「如何にも…お前達がオーバーロードと呼ぶ者の王だ」
葉月「貴方が…王様…」
ロシュオ「お前も黄金の果実を求めてここに来たのだろう?」
葉月「いえ…私は人を…」
ロシュオ「フン!!」
葉月「うあっ…」
私が返事するよりも早くロシュオと名乗るオーバーロードの王様は私に向かって手を翳したと思うとそこから強風を伴った念動力のような物が吹き荒れ私は吹き飛ばされてしまった。
葉月「ぐっ…これが王様の力…」
私は起き上がり体勢を整えるが再び私はロシュオの念動力で吹き飛ばされて何度も地面を転がった。
ロシュオ「さぁ…かかってくるがよい」
葉月「待って…下さい…私は戦いに来た訳じゃ…」
ロシュオ「フン!!」
葉月「うっ…あぁっ…」
私の言葉が聞こえていないのかロシュオは私に向かって手を翳すと今度は植物の蔦のような物が私に向かって襲いかかり、私は襲い来る蔦をソニックアローで斬り払うが全ては斬り払えず何度も蔦の攻撃が私に命中し私は地面に倒れてしまった。
葉月「ぐっ…うぅぅ…強…過ぎる…」
蔦による攻撃は私の鎧で守られていない部分の白のアンダースーツにも何度も命中しており白のアンダースーツから白い煙が立っており私は痛みと苦しみですぐには動けずに地面で呻いた。
ロシュオ「どうした…その程度か?」
葉月「うわあ…あぁ…」
私の足に蔦が絡みつきそのまま私は逆さまになった状態で吊り上げられてしまい空中で何度も振り回されてしまう。
葉月「動け…ない…目が回る…」
私は抵抗も出来ずにそのまま私は地面に振り落とされ私は受身も取れずに地面に落下した。
葉月(こんなところで私は…)
私は地面に倒れたまま息を整えていたが、ふとこれまでの出来事が走馬灯の様に一瞬よぎった。
葉月(私…強くなったんです…戦いが嫌いな私が街のみんなを守れるくらいに…だから貴虎さんは必ず連れて帰って来ます!!)
戒斗(お前は強くなった…だから必ずお前の望む者を取り戻して来い!!)
葉月「そうだ…湊先輩と約束したんだ…必ず貴虎さんを連れて帰って来るって…」
私はゆっくりと体を起こしながら湊先輩や駆紋さんの言葉を思い出しながら震える足をパンパンと叩いて奮い立たせて立ち上がった。
葉月「だから…こんなところで諦めない!!」
ロシュオ「……」
葉月「帰るんだ!!貴虎さんと…一緒に!!」
ロシュオ「覚悟を決めたか…フン!!」
ロシュオは再び強風を伴った念動力を私に浴びせて来るが私は地面に踏ん張ってそれを何とか耐える。
葉月「ぐっ…まだ…まだ…」
しかしやはり吹き飛ばされてしまい私は地面に転がされるがすぐに立ち上がり、再びロシュオへと足を踏み出した。
ロシュオ「ほぅ…まだ諦めぬか…ならば…」
葉月「あああああ!!」
私は叫びながらゆっくりと一歩を踏み出してロシュオに向かって手を伸ばすがやはり強風で吹き飛ばされて再び地面を転がった。
葉月「まだ…まだ…まだぁ!!」
再び私の体を念動力を襲い私は必死にそれを耐える。全身が引きちぎられる程の痛みが襲い掛かり私のソニックアローがついに手元から離れ吹き飛ばされてしまう。
ロシュオ「小娘よ…そうまでしてなぜ立ち上がる…?貴様を突き動かしている物は何なのだ…?」
葉月「私はみんなの期待を背負って今、この場所に立っています!!大切な人を取り戻す…為に!!」
ロシュオ「何?」
葉月「私の大切な人を取り戻す為に私は…今、ここで倒れる訳にはいかないんです!!」
ロシュオ「いいだろう…そこまでの覚悟があるなら…フン!!」
葉月「きゃあああ!!」
私に再び念動力が襲いかかり私は再び前傾姿勢で必死に耐える。先程より強い強風を伴った念動力が私の体を襲い、私の鎧の一部にヒビが入り始め、スカートがバタバタと激しくはためいた。
貴虎「水瀬…?水瀬!!」
葉月「ぐっ…ううう…貴…虎さん…?」
ふと視線を移すと私の探していた貴虎さんがロシュオの後ろから現れて私は貴虎さんへと必死に呼びかけた。
葉月「貴…虎さん…」
貴虎「水瀬!!それ以上はやめろ!!」
葉月「貴方を…探しに来たんですよ…今…そっちに行きます…」
貴虎「水瀬!!それ以上はお前のドライバーが持たない!!」
葉月「…えっ…!?」
ふと自身の腰に視線を移すと私のゲネシスドライバーから火花が上がっており、だんだんと火花が全体に広がり故障寸前まで追い詰められていた。
葉月(このままじゃ…ドライバーが壊れちゃう…)