仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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24話 滅びていく世界

 

貴虎「水瀬!!」

 

葉月(このままじゃ…私のドライバーが壊れちゃう…)

 

ロシュオの念動力により私のゲネシスドライバーが破損しかけておりこのまま攻撃を耐え続けるのは限界があった。

 

葉月(もう…これしか無い…)

 

ロシュオ「フン!!」

 

葉月「きゃああああ!!」

 

私は震える手でマロンエナジーロックシードの蓋を閉じて変身を解除してゲネシスドライバーを腰から外す事には成功したが、私は念動力により遠くに吹き飛ばされてしまい、同時に私のゲネシスドライバーが吹き飛びロシュオの足元へと落ちてしまった。

 

葉月「貴…虎…さん…」

 

葉月は貴虎の名前を呼びながら手を伸ばしたもののその手は何かを掴む事も無く、地面に倒れたまま気を失ってしまった。

 

 

 

貴虎Side

 

貴虎「水瀬!!」

 

ロシュオ「何故だ…」

 

貴虎「何?」

 

ロシュオ「彼女は私に一度も攻撃せずひたすら私の攻撃を耐え続けていた…黄金の果実を奪おうともしなかった…」

 

貴虎「彼女は知恵の実よりもっと自分にとって大事な物があったという事だ」

 

ロシュオ「黄金の果実よりも…大事な物だと…?」

 

貴虎「…私だ…」

 

ロシュオ「まさか…お前を取り戻すために黄金の果実を奪おうともせずに体を張ったというつもりか?」

 

貴虎「お前が世界を支配するより王妃を蘇らせたいのと同じ事だろう。」

 

ロシュオ「……」

 

貴虎「私は組織に切り捨てられた人間だが…こんな私を彼女だけは、ずっと心配して探してくれていた様だ…」

 

ロシュオ「……」

 

ロシュオは足元に落ちている葉月のゲネシスドライバーを拾い上げた。ゲネシスドライバーはショートして深いヒビも入っており破損してしまい完全に使用不可能な状態であった。

 

ロシュオ「この道具が大切な物を守るために必要な物というわけか」

 

貴虎「そうだ…だが…私を取り戻すために…ドライバーが…」

 

ロシュオは葉月の破損してしまったゲネシスドライバーを眺めるとドライバーに手を翳した。

 

貴虎「何を…?」

 

ロシュオ「この娘の名前は何と言う…?」

 

貴虎「水瀬葉月…私の秘書だ。」

 

破損してしまったゲネシスドライバーに光が集まり貴虎は目を開けていられなくなり目を手で覆った。

 

ロシュオ「水瀬葉月…面白い子だ…この娘がこれから訪れる滅びにどう抗うか…見物だな。」

 

 

 

葉月Side

 

私はどれぐらい気を失っていたのだろうか。私は目を覚ますとそこはヘルヘイムの森ではなくユグドラシル本社の人口クラックの入口だった。

 

葉月「あれ…私…」

 

貴虎「水瀬!!目を覚ましたのか!!」

 

葉月「貴…虎…さん…?」

 

私の目の前にはずっと探していた貴虎さんが私を見つめており、私は涙が溢れた。

 

貴虎「水瀬…私をずっと探していたのか…心配かけて本当にすまない…」

 

葉月「……」

 

貴虎「水瀬?」

 

貴虎さんは俯く私の顔を覗き込もうとするが私は涙を流しながら握り拳を作って貴虎さんの胸を叩いた。

 

貴虎「み…水瀬!?」

 

葉月「バカ!貴虎さんのバカ!!秘書の私を置いてどこへ行ってたんですか!!」

 

貴虎「す…すまない…」

 

葉月「ずっと探していたんですよ!!心配してたんですから!!」

 

貴虎「私は凌馬に切り捨てられてしまった…ユグドラシルタワーもこんな有様では…ユグドラシルは世界を救えなかったんだな…」

 

葉月「貴虎さん…」

 

落ち込む貴虎さんの隣に寄り添う私の元にロシュオがゆっくりと歩み寄り私は先ほどの戦いを思い出して身構えた。

 

ロシュオ「目が覚めた様だな」

 

葉月「ロシュオ…さん」

 

ロシュオ「水瀬葉月…確かに見せて貰ったぞ…お前の覚悟を」

 

ロシュオさんの手には私のゲネシスドライバーが握られておりロシュオさんは私のドライバーを投げてよこしたので私はそれを受け取った。

 

葉月「あれ…壊れてない…?」

 

私が意識を失う寸前にゲネシスドライバーが破損したのを私は見ており、もう変身する事が出来ないと覚悟していたところだった。

 

葉月(修復されてる?…もしかしてロシュオさんが…?)

 

ロシュオ「お前のその力で滅びにどう抗うか見届けさせて貰うぞ…」

 

貴虎「だが…既にこの街はロシュオ達オーバーロードに占拠されてしまった…」」

 

葉月「そ…そんな…」

 

ロシュオ「だが、それに対して人類は…四方の海から飛んでくるあれは…兵器だな?」

 

貴虎「戦略ミサイル…」

 

葉月「ここに…飛んできます!!」

 

私はスマホを取り出すと沢芽市に向けていくつものミサイルが発射されたとの情報だった。

 

 

-ユグドラシルタワー屋上-

 

私達がタワー屋上に駆けつけるといくつものミサイルが飛来してくるところだった。

 

葉月「そ…そんな…まだ、街には避難できていない人達が取り残されているのに…」

 

ロシュオ「ここはレデュエの口車に乗ってやるとしよう」

 

ロシュオは大剣を掲げると飛来してくるミサイルが空中で静止してしまった。

 

葉月「と…止まってる…?」

 

ロシュオ「ヌオオオ!!」

 

そしてロシュオは大剣を一振りすると空中で静止しているミサイルを消し去ってしまった。

 

貴虎「この街を守ったのか…」

 

ロシュオ「守ったのはレデュエの城だ。あやつにはまだ重要な務めを託してある。」

 

葉月「務め…?」

 

ロシュオ「もはやお前達を捕えておく意味も無い…どこへなりとも去るがいい」

 

貴虎「何?」

 

ロシュオ「長たる者の務めだ自らの世界が滅びていく様をその目で見届けよ」

 

ロシュオはそう言い残し立ち去ってしまい私達はユグドラシルタワーの屋上から変貌していく街を見渡した。

 

葉月「沢芽市が…ヘルヘイムに飲み込まれる…」

 

 

 

 

 

 

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