-現在-
湊先輩のからロックビークル騒動の話を聞いた私は思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。
葉月「あはは…そういえばそうでしたね」
耀子「ほんと…貴方って1人で無茶をするわよね…」
葉月「前の私はまだ未熟でしたから…」
耀子「そうね…あれから色々あったわよね…立派になったわ」
葉月「いえいえ…そんな…あ、そろそろシロちゃんの教習が終わる頃じゃないですか?」
耀子「そうね…迎えに行きましょうか」
葉月「はい!!」
その後、指導員に絞られたであろうシロちゃんがゆっくりと姿を現して私達の姿をを見るなりその胸に飛び込んで来た。
シロ「飛ばし過ぎたら怒られた…」
耀子「まったく…スピード出しすぎよ!!」
葉月「まぁまぁ…それよりこの後に学科の講義も受けるんですよね?」
シロ「問題ない…学科の知識は完璧に頭に入ってるから」
葉月「そうですか…凄いなぁ…私、大学入学前に車の免許も取ったんですけど試験場での学科試験…92点とかなりギリギリだったんですよ」
耀子「学科は引っ掛けと言うか意地悪問題多いわよね…」
シロ「それも既に対策済み…問題集を解いてるから自信ある!!」
葉月「それは頼もしいですね」
シロ「それじゃ学科の講義を受けてくるから…」
そう言い残してシロちゃんは教科書を両手に講義室へと続く階段を登って行った。
耀子「楽しそうね…彼女は…」
葉月「シロちゃんは人間になる事を夢見てましたから…今の人間に馴染んだ生活が楽しくてしょうがないと思います。」
耀子「充実しているのね…彼女は今の生活に…」
それからシロちゃんは第一段階と第二段階を早々と突破していき路上教習を終えてついに卒業試験当日を迎えた。
シロ「よし…やる気充分…気合い充分…完璧!!」
耀子「頑張りなさいシロ…」
私達は検定コースをチェックしていたシロちゃんの様子を見に来ておりシロちゃんは私達の姿をみるや嬉しそうに立ち上がった。
シロ「来てくれたんだね2人とも!!」
耀子「私達は上から見ているから頑張りなさい」
葉月「落ち着いて右左よく確認するんですよ。」
シロ「わかってるよ…じゃあ行って来るね」
シロちゃんは待機室へと移動して私達はコース全体が見渡せるところでシロちゃんが出てくる様子を見守っていた。
シロSide
ついにシロの番になり車の運転席に乗り込み隣の試験官の合図でゆっくりと走り出してコースを一周するとクランクや車庫入れなどの課題を確実にこなしていた。
シロ(順調順調…後は路上に出てゴールに向かえば……ん!?)
シロは突如バックミラーを見ると背後にオーロラカーテンが出現したのに気がついて車を停車させた。
シロ「オーロラカーテン…まずい…」
試験官「怪物だぁ!?」
シロ「試験の途中なのに…」
オーロラカーテンの中から見慣れない怪人2体が現れてシロは車を再び発進させて怪人達から距離を取り始めた。
葉月Side
耀子「あれは…!?」
葉月「オーロラカーテン…襲撃です!!」
私と湊先輩はシロちゃんの運転する教習車をじっと見守っていたが教習車をの後ろにオーロラカーテンが出現したのを見るやすぐにコースへ続く階段を降り始めた。
葉月「ハンドレッドの兵士と…怪人!?」
見慣れた兵士と共に見た事がない怪人が2体おり私達は思わずゲネシスドライバーを同時に取り出して腰に装着した。
ゴ・バダー・バ「ゴセパキョグギンサギザザ ゴ・バダー・バ・ザ!」
(俺は驚異のライダーゴ・バダー・バだ!)
葉月「は、はい?」
私に向かって謎の言葉を話すバッタ型の怪人が迫ってきており思わず警戒して後ろに下がった。
バーナクルオルフェノク「その赤いベルトをこちらに渡して頂きます。」
耀子「何ですって!?」
バーナクルオルフェノク「嫌だと言うのならベルトだけではない…命も頂く事になりますが…」
湊先輩の元にも灰色の怪人が迫り2体の怪人が同時に飛び上がり私達は慌てて攻撃を躱してロックシードを取り出した。
葉月「はあっ!!」
私は背後へと移動したバッタ怪人の蹴りを躱してお返しの蹴りを放つが素早い動きで躱されてしまった。
葉月「速い…でも、素早さ勝負なら…これで!!」
私はピーチエナジーロックシードを取り出すと湊先輩も同じようにピーチエナジーロックシードを取り出した。
葉月「湊先輩!!ダブルマリカで行きましょう!!」
耀子「え?…えぇ…わかったわ…」
私達はピーチエナジーロックシードを構えると同時に構えて開錠した。
葉月・耀子「「変身!!」」
((ピーチエナジー))
2人共揃って同じようにロックシードを持つ手を後ろに回してゲネシスドライバーに装着してハンガーを閉じた。
((ロックオン・ソーダ))
((ピーチエナジーアームズ))
私達同時にドライバーのレバーを押し込むと桃の鎧を装着して黒とピンクのツートンカラーのアンダースーツを身に纏うと鎧が展開して変身を完了させた。
葉月「行きます…はっ!!」
耀子「フッ!!」
私達はソニックアローを掴むと同時にそれぞれの敵へと駆け出して迫り来る兵士を蹴散らしながら怪人達へとソニックアローを叩きつけた。
葉月「はあっ!!」
ゴ・バダー・バ「ゴロギソギ…ババデデボギ!!」
(おもしろい…掛かってこい!!)
私はバッタ怪人のジャンプを転がって回避すると逆に足払いを掛けようと足を構えるが私は足を逆に掴まれてしまった。
葉月「がっ…」
ゴ・バダー・バ「ガゴゴバサ ダダビヅゲデジャス」
(あそこから叩きつけてやる)
葉月「くっ…うわっ…」
バッタ怪人は私の背後に周り鎧を掴み上げるとそのまま高く跳躍して高台へと連れてこられて手すりに体を押し付けられて動きを封じられてしまった。
葉月「くっ…うぅ…」
ゴ・バダー・バ「ゴセビ パバデバギ」
(俺には勝てない)
私は手すりに再度体を押し込まれて動きを封じられたところを私の足を踏みつけ始めて私はたまらず苦痛の声を漏らしたが怪人が私の首を掴み立ち上がらせられた。
葉月「かはっ…」
ゴ・バダー・バ「ギブグギギ」
(死ぬがいい)
葉月「さっきから何言ってるかわからないんですけ…ど!!」
私は私の首を掴む手を無理やり離して腹に拳を叩き込み一瞬離れた隙をついてソニックアローの刃を思い切り下から振り上げた。
葉月「せやあああああっ!!」
ゴ・バダー・バ「グアッ…」
高台から突き落としたが綺麗に着地を決めたバッタ怪人は何を思ったかそばにあった教習用バイクに目をつけるとバイクに跨り始めた。
葉月「なっ…させない!!」
私はすぐに飛び降りてバイクから引き摺り下ろそうとバイクへと駆け寄るがバッタ怪人はエンジンを吹かして走り始めてしまいそのまま私はバイクに跳ねられてしまった。
葉月「ぐあっ…」
ゴ・バダー・バ「ゴセビゴギヅベスババ?」
(俺について来れるか?)
地面に転がる私を他所にバッタ怪人はバイクに何かを刺すとバイクが禍々しい姿へと変わりそのままコースを勢いよく走り出してしまった。
葉月「くっ…逃がさない!!」
私はロックビークルを起動すると素早く跨りスロットルを回してエンジンを吹かせるとバッタ怪人の後を追うために走り出した。
シロSide
怪人達の襲撃から教官を守るために教習車を避難させたシロは安全な場所へと停車させると隣の教官へと視線を向けた。
シロ「先生…私も行かなきゃ…」
教官「何を言っているのかね?あんな怪物相手に君では…」
シロ「大丈夫…」
シロはシートベルトを外すと懐から戦極ドライバーを取り出して教官に見せた。
シロ「私は仮面ライダーだから…みんなを守らなきゃいけないから…だから行くね…」
シロは車から降りてから戦極ドライバーを腰に当てて装着すると銀のリンゴロックシードを取り出した。
シロ「最後の路上試験…最後まで出来なかったの残念だけど…また別の機会に最初から再チャレンジさせて欲しいです!!」
教官「君は…」
(シルバー)
(ロックオン)
シロはロックシードを開錠して素早くドライバーに装着するとハンガーを閉じた。
シロ「私はシロ…またの名を…仮面ライダーアテナ!!変身っ!!」
(ソイヤッ!!)
(シルバーアームズ!白銀ニューステージ!)
シロはアテナへと変身を完了させると槍を手に今も戦っている耀子の元へと走り出した。
耀子「ハアッ!!」
バーナクルオルフェノク「ぐっ…」
その頃オルフェノクとカッシーンの集団を耀子が華麗な格闘術で翻弄していたが視界の端に逃げ遅れた教習生がいるのを見つけて冷や汗を掻いた。
教習生「うわああああっ!!」
耀子「しまった…逃げ遅れた人が…」
バーナクルオルフェノク「邪魔者が!!」
オルフェノクが巨大な鉄球を教習生に向かって狙いを定めると投擲してしまい耀子は教習生の前に躍り出ると庇うように手を広げると鉄球が湊の胸元に命中して鉄球が爆発を起こした。
耀子「ぐあああああっ!!」
バーナクルオルフェノク「隙ありですね…ふっふっふっ…」
再度鉄球を投げようと構えるが耀子はソニックアローで射撃を行い、お互いの技が同時に命中して2人は地面に倒れ込んだ。
耀子「くっ…あぁ…」
バーナクルオルフェノク「ぐっ…中々やりますね…けれどこれで終わりです」
先にオルフェノクの方が立ち上がっており耀子は装甲の薄い分ダメージが大きくすぐに立ち上がる事が出来ずに必死に体を起こそうと地面でもがいていた。
バーナクルオルフェノク「愚かな人間を庇うからこうなるのですよ」
耀子「くっ…」
オルフェノクは耀子に歩み寄ると鉄球を構えたまま耀子にとどめを刺そうと鉄球を耀子へと向けた。
バーナクルオルフェノク「では…その赤いベルトを頂きます」
耀子「なんで私のドライバーを…!?」
バーナクルオルフェノク「貴方達の力を奪いその力を私を甦らせた組織へと献上する…彼等に借りを作っておくべきどと思いましてね」
耀子「組織…ハンドレッド?いえ…それともクラウド…?」
バーナクルオルフェノク「さぁ…そのベルトを渡しなさい!!」
オルフェノクは今だに地面に倒れたまま動けない耀子のゲネシスドライバーを奪おうと手を伸ばした。
シロ「ハアアッ!!」
バーナクルオルフェノク「何!?ぐあっ…」
突如背後からアテナに変身したシロが槍の一撃を繰り出してオルフェノクは突然の攻撃に背中にダメージを負い地面に転がった。
シロ「私の秘書に何してくれてんの?」
耀子「シロ…路上試験はどうしたの?」
シロ「今日は試験を取りやめにしてきた。また別日にする事になったよ」
耀子「そんな…せっかく教習所でのコースの課題はクリアしたのに…」
シロ「また別日にやり直せばいいよ…それより目の前の敵に集中しよう!!」
オルフェノクへと向き直ったシロは槍を向けるとオルフェノクはシロの姿を見るや再度鉄球を取り出した。
バーナクルオルフェノク「そんな槍で私に勝つつもりですか?」
シロ「行くよ…ハッ!!」
シロは槍を振り回しながらオルフェノクに迫りオルフェノクは鉄球を槍で弾き返そうと槍をぐるぐると振り回した。
シロ「ていっ!!…あ…」
シロが弾いた鉄球は教習生の待機室の窓を突き破り中にいる生徒が悲鳴を上げておりシロは思わず振り回していた槍を下ろした。
シロ(下手に弾けばどこに飛んでいくかわからない…設備を破壊するわけにはいかない…)
バーナクルオルフェノク「気付いたようですね?下手に弾けば被害が出る…つまり貴方にこの攻撃は防げない!!」
シロ「がはっ…」
シロに鉄球が投擲されてシロは躱すのをやめて攻撃を受けてしまった。
シロ「どうすれば…ゲネシスドライバーは置いてきちゃったし…」
バーナクルオルフェノク「さぁ…終わりにしましょう!!」
耀子「シロ!!」
じりじりとオルフェノクが迫りシロは槍を構えたまま後ろに後退したが突如別方向から耀子の声が響いた。
シロ「湊君!?…じゃなかった…湊さん!?」
耀子「これを!!」
耀子はシロに何かを投擲しシロは投擲された物を受け取ると驚きの表情をうかべた。
シロ「このロックシードは…?」
耀子「プロフェッサーの金庫に入っていたロックシードよ!」
シロ「戦極凌馬が!?」
シロは耀子から受け取ったロックシードを眺め回すと銀のリンゴロックシードをドライバーから外し始めた。
耀子「卒業試験に合格したら渡すつもりだったけど…今、渡すわ!!」
シロ「いいの!?やったぁぁぁ!!」
耀子「さっさと倒しなさい!!」
シロ「よぉぉし…いっくぞぉぉぉ!!」
(レモン)
シロはロックシードを開錠するとドライバーに素早く装着してハンガーを閉じた。
(ロックオン・ソイヤ!!)
バーナクルオルフェノク「食らえ!!」
レモンの鎧が被さるのと同時にオルフェノクの鉄球がシロへと投擲されて辺りは衝撃で煙に覆われてしまった。
バーナクルオルフェノク「フン…終わりましたか…」
耀子「そんな…シロ…」
しかし煙の中から何かが飛び出してオルフェノクの体、目掛けてレイピアのような物の刺突攻撃が放たれてオルフェノクは体から火花を放ちながら後ろに吹き飛ばされてしまった。
バーナクルオルフェノク「ぐあっ…」
耀子「はっ…シロ!?」
煙が晴れるとそこに立つシロの変身した新たなアームズの姿が露わになった。
(レモンアームズ! インクレディブル・リョーマ!)
シロはかつて戦極凌馬が使用していたレモンアームズへとアームズチェンジを果たすとレイピア型の武器をオルフェノクへと向けるが変身音に違和感を覚えて自身の腰へと視線を向けた。
シロ「これじゃ自画自賛アームズじゃん…でも…おもしろい!!」