それは沢芽市がヘルヘイムに飲み込まれる少し前の話。
葉月「地下帝国バダン…?」
貴虎「光実から報告があった。インベスとは異なる敵がこの街に迫っているそうだ」
葉月「……」
貴虎「どうした?」
葉月「貴虎さんお疲れですか?」
貴虎「いや…そんな事は無い…」
葉月「この間、社員の人達が巨大なロボットと怪物が戦ってるとか言ってましたが…皆さん酷くお疲れの様ですね。」
貴虎「そ…そうだったな…」
葉月「ところで地下帝国バダンと言うのは…」
光実「兄さん!!」
貴虎さんの執務室に光実君が慌てた様子で入って来たので私達は慌てて立ち上がった。
貴虎「光実?」
光実「街でインベスとも違う変な怪物達が!!」
貴虎「何?」
葉月「まさか…例の噂の地下帝国バダン…?」
貴虎「光実、水瀬…行くぞ!!」
-市街地-
貴虎「これは…」
葉月「あの集団が地下帝国バダン…?」
私達は現場に駆けつけると光実君の言う通りインベスとは違う謎の敵の集団がおり、葛葉さんと駆紋さんが既に変身して交戦中の様であり私達はすぐに腰にドライバーを装着してロックシードを取り出した。
貴虎「光実、水瀬…慎重に行け」
葉月「はい!!」
光実「わかってるよ兄さん」
「「「変身!!」」」
(メロンエナジー)
(マロンエナジー)
(ブドウ)
私達は素早くロックシードを開錠しドライバーに装着し、私と貴虎さんはレバーを絞り、光実君はブレードで斬り変身した。
(メロンエナジーアームズ)
(マロンエナジーアームズ)
(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)
私達は一斉に怪物へと駆け出しソニックアローを手に怪物へと刃を振り下ろした。
葉月「やっ!!」
私はソニックアローの斬撃で怪物を斬り払いながら辺りを見回すと周りには見たこともない怪物で溢れている様であった。
葉月「何ですか…この怪物達…?やっぱりインベスとは違う…?」
戸惑いながらも私達は怪物を蹴散らしていると謎の男性が乱入し光実君と駆紋さんを殴り最後に私を突き飛ばしてしまった。
光実「うあっ!!」
戒斗「あぁ…!!」
葉月「きゃっ…!!」
連「お前が平成ライダー15番目の戦士、鎧武か?」
紘汰「お前は?」
連「15の力を秘めた仮面ライダー」
謎の男性は懐から戦極ドライバーを取り出し腰に装着すると銀色の謎のロックシードを取り出して開錠した。
(フィフティーン)
連「変身」」
謎の男性はブレードでロックシードを斬ると骸骨のような鎧が被さり見たこともないアーマードライダーに変身してしまった。
連「フィフティーン!!」
紘汰「フィフティーンだと!?」
連「シュウは返してもらう」
そういうとフィフティーンと名乗るライダーは葛葉さんに襲い掛かり、葛葉さんは二刀流で斬撃を放つがフィフティーンの格闘技と召喚した剣で攻撃を受けてしまう。
貴虎「こいつは俺が倒す!!」
貴虎さんが葛葉さんの前に出てフィフティーンに向かっていくがフィフティーンの格闘技と剣の一撃によりダメージを受けていた。
葉月「貴虎さん!?無茶しないで下さい!!」
私は敵を斬り払いながら叫ぶがフィフティーンは2個目の謎のロックシードを取り出して開錠した。
(ウィザード)
鎧武の顔とその周りにいくつものライダーが描かれているロックシードを開錠すると赤い鎧が降りて来てブレードで斬ると謎のライダーの鎧が被さってアームズチェンジを果たした。
(ウィザードアームズ! シャバドゥビ・ショウタイム!)
連「ヌアッ!!」
貴虎「うわあああ!!」
貴虎さんはフィフティーンのアームズチェンジした剣技で遠くに吹き飛ばされてしまい私は敵を斬り払いながら叫んだ。
光実「兄さん!!」
葉月「貴虎さん!!」
ヤマアラシロイド「貴様らも死ねぇ!!」
葉月「……!?きゃああああ!!」
ヤマアラシの様な怪物の攻撃を受けて私達は遠くに吹き飛ばされてしまいそれぞれ散り散りになってしまった。
葉月「やあっ!!」
私は1人になってしまいバダン相手に1人で戦っていたが敵の数が多すぎて倒すのに苦戦してしまっていた。
葉月「これなら…!!」
(ロックオン)
私はマロンエナジーロックシードをドライバーから外してソニックアローに装着して敵の頭上に向かって矢を放った。
(マロンエナジー)
頭上に放つと矢が栗型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の敵に同時に攻撃を当てる事でまとめて殲滅する事に成功する。
葉月「数が多い…このままじゃ…」
私は全ての敵を倒しきれずじりじりと追い詰められてしまい私の前にはバタンの集団が迫っていた。
バダン「死ねぇ!!」
葉月「きゃあっ…」
バダンの集団の攻撃が放たれ私は直撃を躱しきれずに目を瞑るが私の体を謎のオーロラの様な物が覆い尽くし私はその場から消え去ってしまう。
葉月「た…助かった…?」
私はバダンの襲撃から逃れられたのを確認するとロックシードの蓋を閉じて変身を解除した。
葉月「みんなと合流しなきゃ…」
???「待ちたまえ」
駆け出そうとした私を誰かが呼び止めて私は振り返るとそこにいたのは茶色のコートに帽子に眼鏡をかけた謎の男性だった。
葉月「貴方は…?」
鳴滝「私は鳴滝…全てのライダーの味方だ。ヴィーナスの水瀬葉月君だね?」
葉月「は…はい…」
鳴滝「ショッカーの意思を継ぎ、地球の内側に帝国を築いたバダンがついにその魔の手を地上にも伸ばしてしまった!!」
葉月「地球の内側に!?」
鳴滝「この世界をバダンの魔の手から救うには平成ライダー15人の力を結集させるしかない…」
葉月「平成ライダー15人…」
鳴滝「既に何人かのメンバーには声をかけている…君には残りのメンバーを集めて貰いたい。」
葉月「わかりました…残りのメンバーを探し出して集めればいいんですね?」
鳴滝「だが昭和ライダーには気をつける事だ…平成ライダーと昭和ライダーが交わる事は無いからな」
葉月「???昭和ライダー?…よくわかりませんが…気をつけますね?」
そう私は頷くと鳴滝さんは私に1枚のメモを渡して来た。私はそれを受け取り確認すると探し出すべき平成ライダーの名前が書いてあった。
仮面ライダーW
仮面ライダーウィザード
仮面ライダーキバ
仮面ライダーオーズ
葉月「仮面ライダー?…アーマードライダーとは違うのですか?」
鳴滝「まずは仮面ライダーWがいる風都の鳴海探偵事務所を訪ねるといい。彼なら仮面ライダーについて詳しいだろう」
葉月「よくわからないですけど…とりあえず風都に行ってみますね」
私は鳴滝さんと別れて平成ライダー集めをする事になり私は風都に向かうためにロックビークルに乗りエンジンを吹かせて走り出した。
-風都-
葉月「ここですね」
沢芽市から風都は意外と近くスマホで目的地を調べながら私はついに鳴海探偵事務所の前に辿り着いた。
葉月(あらゆる事件を美人所長がハードボイルドにスパッと解決…?)
入り口にはそのように書かれた看板があり緑色のスリッパが貼り付けられていた。
葉月「あのーすみません…わっ…」
私は事務所のインターホンを押そうとした時突如として扉が開き、中から見知った顔が現れた。
葉月「駆紋さん!?」
???「おーい待ってくれカメコ!!」
戒斗「戒斗だ!!後はお前に任せると言った筈だ!!」
中からなぜかずぶ濡れ姿の駆紋さんが現れて私には見向きもせずにスタスタと歩いて行ってしまいその後を白いジャケットと帽子を被る男性が追いかけていた。
葉月「……」
駆紋さんは地面を濡らしながら去って行ってしまい、その場には白のジャケットの青年と私が残された。
???「あーあ…まだ依頼が残ってるんだけどな……ん?鳴海探偵事務所にご依頼かなお嬢さん?」
葉月「あの…仮面ライダーWさんを探しているのですが…」
???「それが今回の依頼かな?なら依頼は早くも解決だな。」
葉月「…え?」
翔太郎「俺が仮面ライダーWの片割れ、左翔太郎だ…よろしくな…お嬢さん。」
葉月「貴方が仮面ライダーWさん…貴方にお願いがあって来ました。」
翔太郎「おっと悪いが…今は他の依頼を受けていて手が離せねぇんだ…悪いが後にしてくれるか?」
葉月「そう…ですか…先ほど私の知り合いの駆紋戒斗さんが怒りながら出て行きましたけど何かあったんですか?」
翔太郎「あぁ…あいつには依頼の手伝いをしてもらってたんだが何か知らないが怒って出て行っちまった。」
葉月「ちなみに受けてた依頼と言うのは…?」
翔太郎「迷子犬探し…そして、迷子亀だ!!」
葉月「な…なるほどです…」
翔太郎「あと1つ依頼が残ってたんだが戒斗がいなくなっちまったから困ったな…」
葉月「あの…駆紋さんの代わりに私がお手伝いしましょうか?」
翔太郎「本当か?助かるぜお嬢さん!!…そうだ…お嬢さん名前を聞いてもいいかな?」
葉月「葉月です。水瀬葉月」
翔太郎「葉月さんか…まさに乙女な名前だな!!」
葉月「乙女座ですから…それで最後の依頼は何ですか…?」
翔太郎さんは白い帽子を深く被り直しながら私の方へと向き直った。
翔太郎「迷子……猫探しだ」