250話 未来からのSOS
-レジェンドの世界-
バトラー「カグヤ様。オーロラカーテンがあちこちで観測されております。」
カグヤ「システムの不具合か?」
バトラー「こちらのオーロラカーテンシステムの不具合は既に修復済みです。しかしこの状況がさらに深刻な状況になっているのは…」
カグヤ「ハンドレッドの仕業か…」
バトラー「いえ…ハンドレッドだけではないようです。最近クラウドと呼ばれる組織が活動を始めていたようです。首領は消滅したようですが残党が今だに動いているのだとか…」
カグヤ「今、世界に何が起こっている…?」
-沢芽市-
沢芽市ではビートライダーズがチームの垣根を超えて共に賑やかにダンスを踊っておりファンの人達が熱い声援を送っていたが背後に突如次元の穴が開いて中から1人の男性が現れた。
釘宮「この街を地獄に変えろ…ヌアッ!!」
釘宮はウィザードマルガムへと姿を変えあちこちに火球を放ち始めてそれに気づいたファン達が慌ててその場から逃げ始めた。
釘宮「あの方のために全ての世界を破壊する…悔しいだろう?クロスウィザード…」
釘宮は自身の体内にいるクロスウィザードに向けて声を掛けるが突如どこからかの射撃を受けて顔を上げた。
耀子「インベスでもオーバーロードでもないわね?」
シロ「今日はオーロラカーテンは出現してないのに…一体どこから」
そこにマリカとアテナに変身した耀子とシロが釘宮に向かってソニックアローと槍を向けた。
釘宮「現れたな湊耀子にシロ…」
シロ「貴方何者?オーロラカーテンも無しにどうやってここに!?」
釘宮「私は釘宮。あるお方の命令により未来からやって来た!!」
耀子「未来から!?」
釘宮「ふむ…呉島葉月は居ないのか?」
釘宮は辺りを見渡すと今、この場に葉月がいない事に首を傾げていた。
シロ「お姉ちゃんを狙ってるの!?」
釘宮「当然だ…彼女は未来の世界の人々の希望だからな…この時代の彼女を始末すれば未来の呉島葉月も消滅するだろう…そうすればもはや我々の勝利は目前だ!!」
耀子「葉月の消滅…?」
シロ「ふざけないで!!お姉ちゃんを始末なんてさせるものか!!」
シロが槍を手に釘宮へと挑み掛かるが釘宮の剣が槍を受け止めてしまった。
耀子「シロ!!」
釘宮「ヌッ!?」
耀子がソニックアローで釘宮を狙い撃つが釘宮は剣を振り翳して斬撃波を放ちシロと耀子は斬撃波を浴びて吹き飛ばされてしまった。
(シルバースカッシュ)
(ピーチエナジースカッシュ)
シロ「どおーっせいっ!!」
耀子「ハアッ!!」
シロと耀子の同時攻撃が放たれるが釘宮は再び剣を構えると魔法陣のような物が自身の足元に出現した。
釘宮「無駄だ!!ハアッ!!」
足元から魔法陣を通して力が蓄積されていきそのまま釘宮はシロと耀子に斬撃を放ち2人の必殺技を跳ね返してしまった。
シロ「うわああああっ!!」
耀子「くっ…まだよ!!」
(ロックオン)
耀子は立ち上がりソニックアローを構えると弦を引いてエネルギーを溜め始めた。
釘宮「食らえ!!」
耀子「ぐっ…うぅぅ…」
耀子はエネルギーを溜めている隙を狙われてしまい足首に火球が当たり思わず膝を突くがそのままエネルギーが溜まったところ射撃に入った。
(ピーチエナジー!!)
耀子「ハアッ!!」
釘宮「ヌンッ!!」
釘宮はバリアを展開するとソニックアローの一撃を完全に防ぎ切ってしまい耀子は疲労で膝をついたままソニックアローを下ろしてしまった。
耀子「はぁ…はぁ…なんて事…」
シロ「そんな…」
釘宮「貴様程度では私は倒せぬ…終わりだぁぁ!!」
地面に転がったシロと耀子に向かって剣を振り上げようとしたが突如背後からバイクの走行音が響いて釘宮はバイクに跳ね飛ばされてしまった。
釘宮「ぐっ…何者だ?」
ヘルメットを外してバイクから降りたのは肩まで掛かる黒髪に白いロングリボンに白いスーツに白いタイトスカートを履いた女性であり地面に倒れているシロと耀子の姿を見るや慌てて駆け寄った。
葉月「シロちゃん、湊先輩…大丈夫ですか!?」
シロ「お、お姉ちゃん…?」
耀子「葉月…貴方、今日は海外のユグドラシル支部との意見交換会の日じゃ…」
葉月「街のピンチに1人だけ平和に仕事なんてやってる場合じゃないですよ!!」
ヘルメットで乱れた髪を手で治す女性はまさしく呉島葉月でありバイクをロックシードに戻した。
釘宮「呉島葉月…ようやく会えたな!!」
葉月「また見た事ない怪人…貴方は一体誰ですか!?」
釘宮「私は釘宮。そうだな…錬金術師と言えばわかるかな?」
葉月「錬金術師…?まさか…りんねさんや宝太郎さん達と同じ!?」
釘宮「そうだ。だがケミーは道具だ!!私の都合の良いゲームの駒なのだよ!!」
葉月「道具!?何を勝手な事を!!貴方のような人にケミーが従う筈が無い!!」
釘宮「従わせるさ…現に私は2体のケミーをこの手に収めているのだよ!!」
葉月「なっ…そのケミーは確か…りんねさんの!?」
釘宮の手にはザ・サンのカードが握られており葉月はそのカードを見て元々の持ち主が誰かを思い出していた。
耀子「気をつけなさい葉月!!その男は未来から来た人物よ!!」
葉月「未来から!?」
釘宮「私は未来の世界からお前を始末するためにこの時代へとやって来たのだ!!クロスウィザードを再び取り込み私は最強の存在となったのだ!!」
葉月「クロスウィザードを!?」
よく見ると釘宮の姿は所々クロスウィザードのような特徴がありそれを見た葉月は懐からゲネシスドライバーを取り出して腰に当てて装着した。
釘宮「こいつも私の道具だ…」
葉月「クロスウィザードを解放しなさい!!」
釘宮「フッハッハッハッハッ…返して欲しいか?」
葉月「クロスウィザードは道具じゃ無い…仲間です!!」
(マロンエナジー)
葉月はマロンエナジーロックシードを開錠すると弧を描くように回しながらドライバーに装着してハンガーを閉じた。
(ロックオン・リキッド)
葉月「変身っ!!」
(マロンエナジーアームズ)
栗の鎧が回転しながら落下して葉月の体に被さり同時に白いアンダースーツが葉月の体を包み、鎧が展開して体に装着された。
釘宮「アーマードライダーか…面白い!!」
葉月「貴方からクロスウィザードを取り返します!!はあっ!!」
葉月Side
私はヴィーナスへと変身を完了させてソニックアローを掴むと勢いよく駆け出してこちらに向かって放った火球をソニックアローで弾いて背後で大爆発が起きた。
葉月「はあっ…はあっ!!」
釘宮「呉島葉月。教えてやろう…未来では貴様の仲間は全て死んだ!!貴様のせいでな!!貴様のこの先の未来に待っているのは絶望だけだ!!」
葉月「そんな嘘…私は認めない!!」
釘宮「愚かな…ヌアッ!!」
葉月「うあっ…」
釘宮と呼ばれる男は剣を地面に突き立てると私は動きが鈍くなってしまい動きが遅くなった私に向かって剣を振り下ろすがソニックアローで剣を受け止めた。
葉月「うぐっ…」
釘宮「ほう…まだ粘るか…しかしアーマードライダーでは錬金術師の力を得たマルガムは倒せんぞ!!デヤアッ!!」
葉月「がっ…うぅ…」
私はソニックアローを跳ね上げられてしまい体に連続で斬撃を浴びてしまい地面を転がり転がった私に釘宮が剣を構えて突進して来た。
釘宮「呉島葉月!!貴様を始末する!!」
葉月「っ!!」
私に剣を振り上げるが突如釘宮は剣を止めてしまい私は思わず釘宮の攻撃が止まったのを見てソニックアローで剣を押し返した。
シロ「どうして動きを止めたの!?」
釘宮「くっ…まだ…抗うか!!」
釘宮が胸に手をやるとそこから何かが顔を出して私の方を見るなり必死に釘宮の体から這い出ようとしていた。
葉月「まさか…クロスウィザード!?」
クロスウィザード「ウィーッ!!嫌だ…僕はもう誰も傷つけたくないんだ!!」
葉月「クロスウィザード!!」
私はこちらに必死に手を伸ばすクロスウィザードの手を掴もうとするが抵抗する釘宮の蹴りを浴びて地面に倒れ込んだ。
釘宮「ケミー如きが…私の邪魔をするなぁぁぁ!!」
クロスウィザード「嫌…嫌だぁぁ!!助けて…葉月!!」
クロスウィザードはそのまま再び釘宮に取り込まれてしまい私はソニックアローを手に駆け出した。
葉月「返せ…クロスウィザードを返せぇぇ!!」
釘宮「愚かな…ハアッ!!」
私は再び斬撃を浴びてしまい体がふらついたところを体を掴まれて放り投げられてしまった。
葉月「ぐっ…」
私は体を起こすとソニックアローを掴み射撃態勢に入るが釘宮は私に向かって手を翳すとそこから光の矢が放たれて私は放たれた矢を撃ち落としに掛かるが全ては撃ち落とせずに矢をいくつも受けてしまった。
葉月「があっ…うぐっ…」
釘宮「これで終わりにしよう…」
釘宮は私にとどめを刺すべく剣を構えると魔力を剣に注ぎ始めた。
葉月「っ!!」
私は釘宮の必殺技に対抗するためにある方法を思いつき、慌てて立ち上がるとゲネシスドライバーのベルト帯の接続部をドライバー本体から外しに掛かった。
耀子「葉月!?」
釘宮「諦めたか…いい心掛けだ!!だが…もう遅い!!」
葉月「っ!!」
私はゲネシスドライバーを腰から外すと直ぐに指輪を嵌め直し腰にアルケミスドライバーを出現させて素早く2枚のカードを装填した。
(アルケミスリンク!)
(GINGRFFON!)
(KINKIRAVINA!)
葉月「変身!!」
釘宮「死ね!!」
ドライバーのレバーを引いたタイミングで放たれた火球が足元で大爆発を起こしてしまい辺りは爆炎と煙に包まれてしまった。
シロ「お、お姉ちゃん…そんな…」
耀子「そんな…間に合わなかったの…?」
釘宮「呆気ない最期だったな…フッハッハッハッハッ!!」
クロスウィザード(そんな…葉月が死んじゃった…?)
釘宮の中でクロスウィザードが1人つぶやくが爆発が起こった場所で突如竜巻が発生して爆発のエネルギーを帯びた竜巻の中心で金色の何かが光り輝き始めた。
りんね(あれは…まさか!?)
(シャイニングフェザー!)
(ヴィーナスグリフォン!)
葉月「ハアッ!!」
片手で竜巻を切り裂くと中からヴィーナス・真へと変身した葉月が姿を現してそれを見た釘宮が驚きの声を上げた。
釘宮「バカな…」
葉月「タアッ!!」
私は足元に風の力を纏わせて回転しながら釘宮に何度も攻撃を仕掛けて拳を下から掬い上げるように叩き込んだ。
葉月「ヤアアアッ!!」
釘宮「グハァッ…」
上空に跳ね上げられた釘宮は手元のザ・サンのカードを手放してしまい私は手放したカードを掴み取り直ぐに手元に呼び出したガッチャートルネードに装填して回転させた。
(ケミーセット)
葉月「力を借りるよ!!」
りんね(任せて!!)
(トルネードアロー)
葉月「ハアーッ…ハアッ!!」
釘宮「グアアアッ!!」
ザ・サンの太陽の力を纏った矢が釘宮を撃ち抜いてしまい釘宮は炎に包まれながら落下し、私は指輪を翳してドライバーを押し込んで駆け出した。
(アルケミスリンク!)
葉月「ハッ!!」
私は地面を強く蹴って風の力で高く飛び上がると空中でドライバーを再度引いて必殺技のために蹴りの態勢に入った。
(ヴィーナスグリフォン・ノヴァ!)
葉月「ダダダダダダ…ダァッ!!」
釘宮「グホッ…」
私の蹴りが連続で叩き込まれてしまい釘宮は地面に勢いよく叩きつけられてマルガム化が解けてしまい中からクロスウィザードが衝撃で弾き出されて来た。
クロスウィザード「ウィーーッ!!」
葉月「クロスウィザード!!」
私はクロスウィザードを受け止めるとクロスウィザードは体勢を立て直してゆっくりと立ち上がった。
クロスウィザード「君のおかげで助かったよ!!」
釘宮「バカな…呉島葉月…これほどの力を秘めていたとは想定外だ…」
釘宮は黒い粒子状になっており私は変身を解除して釘宮へと向き直った。
葉月「教えて。貴方をここに送った黒幕がいる筈…誰の命令なんですか?」
釘宮「…じきに分かる…お前はいずれ…地獄を見る…」
怪しい一言を呟くとそのまま釘宮は消滅してしまいクロスウィザードは消滅した釘宮の方をじっと見つめていた。
クロスウィザード「釘宮さん…あの人とはもう分かり合えない…」
私は変身を解除すると顔を俯いたままのクロスウィザードへと駆け寄ってその肩を叩いた。
葉月「クロスウィザード…大丈夫ですか?」
私達は一旦その場を離れてシロちゃんの職場の会議室へと集まりクロスウィザードから未来で起こった出来事についての話を聞いていた。
葉月「つまり貴方は未来のクロスウィザードなんですね?それで未来の危機に私達の時代へやって来たと…」
クロスウィザード「未来の世界は復活したグリオンや復活した怪人達に支配されちゃってる…今は宝太郎や仲間達が食い止めてくれてるけどいつまで持つかわからない…」
葉月「グリオンって確か宝太郎さん達が倒したっていう人物ですよね?」
クロスウィザード「この世界では宝太郎が倒したんだ?」
葉月「んん!?」
シロ「もしかしたらこの世界の未来とは異なる並行世界の未来なのかもしれないよ?」
葉月「並行世界の未来?」
シロ「宝太郎って人がそのグリオンって人を倒す事が出来ずにいる世界って事…」
クロスウィザード「ううん…前にそっちの世界の宝太郎と一緒に僕達の世界のグリオンを倒すことは出来たんだ…でも何者かが再びグリオンを復活させた…」
耀子「一体誰がそんな事を…」
クロスウィザード「そいつがグリオンだけじゃなくかつて倒された筈の異世界の怪人達までも復活させて僕達の世界に呼び込んだ…」
葉月「異世界にも介入出来る存在…?」
クロスウィザード「今、未来で残ってるライダーはガッチャードとヴィーナスのみ…生き残りのメンバーを集めて戦っている筈だよ!!」
葉月「ヴィーナス…まさか未来の私ですか!?どうして宝太郎さんと一緒に…?」
クロスウィザード「葉月は言ってた…私のせいで沢芽は壊滅した…大切な仲間をみんな失ったって…葉月は生き残りのメンバーと共に最前線で戦ってる!!」
シロ「沢芽が壊滅した?」
葉月「そんな…あ、そういえばこのカード!!」
私はザ・サンのカードを取り出してクロスウィザードへと見せるとクロスウィザードはさらに深刻そうな表情になった。
葉月「りんねさんは?どうしてりんねさんのカードがここに…?」
クロスウィザード「りんねは…もう…」
葉月「そう…でしたか…ごめんなさい…」
クロスウィザードが俯いた表情で既にりんねさんが故人である事を察してしまい私は思わず顔を伏せてしまった。
葉月「私に何か出来ることはないんでしょうか?」
クロスウィザード「きっとグリオンとその謎の人物はこの世界にも刺客を放ってくる可能性があるんだ…それに対抗するために未来の葉月から対抗するための力を預かったんだ…」
葉月「対抗する力…?」
クロスウィザード「きっと葉月の力になってくれるって事でケミーカードを預かったんだけど…ここに来る直前に釘宮さんの襲撃にあって…カードが全て時空の彼方へと飛ばされてしまったんだ…」
葉月「時空の彼方に!?」
クロスウィザード「僕のせいだ…僕のせいでケミー達をバラバラの時間軸の過去に飛ばしてしまったんだ…せっかく葉月の力になってくれるって僕に託してくれたのに…」
葉月「なら…無くなったケミー達を全て回収してくればいいんですね?」
クロスウィザード「手伝ってくれるの?」
葉月「当然ですよ!!未来の私の期待に応えないと…」
私はクロスウィザードの手を握るとクロスウィザードは少しだけ元気を取り戻したのか私の顔をじっと見つめると嬉しそうな表情を浮かべた。
クロスウィザード「ありがとう葉月!!」
耀子「それでどうやってバラバラの時間軸…つまり過去にいくつもり?」
クロスウィザード「このタイムロードの力を使えば過去の時代に行く事が出来るんだ!!」
葉月「これで過去に…なんか凄いですね…」
クロスウィザード「ただし過去の自分自身とは絶対に接触したら駄目…そのせいで以前タイムロードが不調になったりしたんだ…」
葉月「気をつけます!!それじゃ早速…」
シロ「待って!!」
私はクロスウィザードからタイムロードのカードを受け取ると力を発動させようとしたがシロちゃんが待ったをかけて来て私は動きを止めた。
クロスウィザード「ウィッ!?」
葉月「シロちゃん?」
シロ「過去に行く事が出来るのはわかった…でもどの時代にカードが飛ばされたかわからないのにどうやって探すの?」
クロスウィザード「あ…」
葉月「そういえば…」
肝心のいつの時代に行くのかがわからないため私は思わずしまったと顔を背けるがケミー探知用のアイテムであるケミーライザーの存在を思い出してケミーライザーを取り出した。
葉月「これってケミーを探知出来るんですよね?探知機能をさらに強化出来れば各時間軸にいるケミーを探す事が出来るんじゃないですか?」
クロスウィザード「そうだ!!このケミーライザーを使えばなんとか探知出来るかも!!」
シロ「だったらその機械の探知機能の強化は私に任せて!!」
耀子「シロ…そんな事出来るの?」
シロ「任せて!!」
そしてシロちゃんは研究室へと戻るとケミーライザーを解析を始めて新たに探知機能の拡張のためにケミーライザーを分解し始めてしまった。
シロ(前から興味あったんだよね錬金術師の道具に…ワクワクするなぁ!!)