仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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253話 4号と27号

 

その夜、人気のなくなった街中を私は再びケミーライザーでケミーの行方を追っていた。

 

葉月「夜なら流石に新聞で見た未確認生命体も警官達も4号も来ないでしょ…」

 

そう呑気な事を考えながら川の方へと視線を向けていると1人の帽子を被った女性が川の近くで座って絵を描いており私は思わず女性に近づいて声を掛けた。

 

葉月「こんばんは〜」

 

女性「あら?こんな夜に女性が1人で危ないですよ?」

 

葉月「いえ…貴方こそ.…こんな夜遅くにこんなところで物騒ですよ」

 

女性「私は考え事をするといつもここでつい絵を描いちゃうんですよ」

 

葉月「絵を?」

 

女性はスケッチブックに描かれた絵を数枚ページを捲って見せてくれたがとあるページで私は絵に釘付けになった。

 

葉月「これは…」

 

女性「これは私の娘なんです。まだ幼いんですけど私の大切な家族なんです…」

 

葉月「家族…」

 

私が見た絵は小さい女の子が描かれており私が小さい頃に母から送られた絵と全く同じであった。

 

葉月(まさかこの人…お母さん!?)

 

女性「未確認もいて物騒な世の中ですが私は娘に精一杯の愛情を注いであげたいんです。娘は私の絵を好きだって言ってくれた…あの子を幸せにしてあげられるのは私の役目なので…」

 

葉月(そうだった…私は昔からお母さんの絵が好きだったな…)

 

女性「でも最近は子育てするのに不安を覚えてしまって…未確認のせいで私のママ友も殺害されたんです…私は娘を育て上げることが出来るのか…」

 

葉月「…大丈夫ですよ…貴方の娘さんはきっと元気に成長すると思いますよ」

 

女性「ほんとですか?」

 

葉月「未確認だって…そのうちきっと居なくなると思います。」

 

女性「そう…ですか…」

 

葉月「さ、もう夜も遅いので早くお家にお戻りください…」

 

女性「そ、そうですね…私もそろそろ…」

 

私は1人でケミー探しをしたかったのとお母さんを無事に自宅に返すために帰る事を強く勧めるが突如川の中から何かが放たれて私は思わずお母さんを強く押した。

 

女性「うっ…未確認!?」

 

葉月「だから言ったんですよ…夜は物騒だって…」

 

女性「そんな…東京のこんな場所にまで出現するなんて…」

 

葉月「それほど奴らの魔の手が迫りつつあるって事ですよ!!」

 

私はお母さんを背中を隠しながら川の方へと視線を向けるとお母さんの方へと振り向いた。

 

葉月「私が奴を引きつけるので貴方は逃げてください…」

 

女性「…でも…貴方が!?」

 

葉月「いいから!!娘さんを幸せにしてあげるのが貴方の役目でしょう!?」

 

私日強く声を荒げながら叫ぶとお母さんは頷いてゆっくりと後退りを始めた。

 

葉月「私が合図をしたら全力で逃げてください…いいですね?」

 

女性「わかった…必ず助けを呼ぶから貴方もどうか無事で居て!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

私は指輪を嵌めてドライバーを出現させると2枚のカードを取り出して相手の出方を待ってから合図を出した。

 

葉月「今!!」

 

私の合図でお母さんは走り出して直後にお母さんに向かって泥の塊のような物が放たれてそれを防ぐために私はカードを素早く装填させるとレバーを引いた。

 

葉月「変身!!」

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

私は敵の攻撃を手で弾きながらケミーライザーを装着して射撃を行うと川の中から怪人が姿を現した。

 

葉月「未確認生命体…」

 

メ・ゾエビ・ギ「ギラギラギギクウガ!!」

       (忌々しいクウガ!!)

 

葉月「クウガ!?今、私のことをクウガって!?」

 

メ・ゾエビ・ギ「ビシガギデジャス…クウガ!!」

        (切り裂いてやる…クウガ!!)

 

どうやら目の前のエビ型の未確認は私のことをクウガだと勘違いしているようで私に向かって槍を手に向かって来た。

 

葉月「何、勘違いしてるかわからないですけど…」

 

私はエビ型怪人の槍を受け止めると蹴りで槍を弾いてそのままハイキックで怪人を蹴り飛ばした。

 

メ・ゾエビ・ギ「ギソングガダゼゴセビバデスバ?」

       (白の姿で勝てるのか?)

 

葉月「だーかーらー!!」

 

エビ怪人の謎の言語に私は当然理解が出来る筈もなくエビ怪人へ向かって手を翳して銀色の羽をいくつも召喚させるとエビ怪人へ向かって羽を放ちエビ怪人は体から火花を散らしながら吹き飛び川へと落下した。

 

葉月「何言ってるのかわからないんですってば…」

 

私はそのまま川へと入りながらケミーライザーで川にいるエビ怪人を撃ち抜いてダメージを与えると一気にトドメを刺すためにドライバーを押し込もうとレバーに手を掛けた。

 

葉月「一気に決める!!」

 

私がドライバーを押し込もうとした瞬間に私の背後から羽ばたき音が響いて私は背後から何者かに攻撃を受けて川の中に倒れ込んだ。

 

葉月「何者!?」

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴセロラゼソ!」

       (俺も混ぜろ!)

 

葉月「なっ…新手の未確認!?」

 

コウモリのような未確認が現れて私は2体の未確認に挟まれてしまい拳を構えながら相手の出方を待った。

 

メ・ゾエビ・ギ「ビガランゲゲルンギバブパザブザヅガセデギス!」

      (貴様のゲームの資格は剥奪されている!)

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴセパゴセンジャシダギジョグビジャス!」

      (俺は俺のやりたいようにやる!)

 

メ・ゾエビ・ギ「ゾヂヂグジャヅゾボソグバギョグヅザ!!」

      (どっちが奴を殺すか勝負だ!!)

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴロギソギ…ボダダ!!」

      (面白い…乗った!!)

 

怪人達がやはり謎の言語で話しているのを見て私は思わず何を言ってるのかなんとなく理解してしまい冷や汗を掻いた。

 

葉月「どっちが先に私を倒すか…って話をしてるんでしょうね…きっと…」

 

直後に目の前のコウモリ怪人が私に向かって飛び掛かり私は川へと倒されてしまい立ち上がったところで私は背中に衝撃が襲い掛かり膝を突いてしまった。

 

葉月「うっ…!?」

 

背後にはエビ怪人が口から泥のような物を放ったようで私は背後に注意を向けながら目の前のコウモリ怪人へと向き直った。

 

葉月「くっ…ん!?」

 

その時私のケミーライザーが反応を示して思わず川の方に視線を向けるいつの間に姿を現したのか2体のケミーが水面に顔を出しており私の様子をじっと見つめていた。

 

葉月「ケミーが…うあっ…」

 

ふと視線をケミーの方へと向けてしまった事で私は隙を見せてしまい私は背中から羽交い締めにされてしまい動きを封じられた私に向かってコウモリ怪人の接近を許してしまった。

 

葉月「くっ…しまった…あうっ!!」

 

私は背後を取られたまま正面のコウモリ怪人の鋭い爪で胸を引っ掻かれてしまい装甲からは火花が散った。

 

葉月「がはっ…」

 

抵抗も出来ずに私はお腹を連続で殴られてしまい直後にコウモリ怪人は私の腕を掴むとその鋭い牙で噛みつき始めた。

 

葉月「がっ…あぁぁぁぁ…」

 

紺色のスーツは私の腕をなんとか保護してくれているようだが痛みまでは完全に防げずに私は痛みのあまり背後の怪人を振り落とすために体を急に斜めに傾けて引き倒すことに成功した。

 

メ・ゾエビ・ギ「グッ!!」

 

葉月「この…血吸い…コウモリめ!!」

 

おそらく私の血を吸いたいようで今だに私の腕に牙を立てるコウモリ怪人の顔面に拳を叩き込むとコウモリ怪人は私から離れて私は噛みつかれた腕を確認した。

 

葉月「痛ぁ…もう少しで血を吸われるところだった…」

 

腕のスーツには傷が入ったがケミーと錬金術の特殊な力ですぐにスーツは修復されて私は溜息を漏らした。

 

葉月(けど、この状況…まずい…)

 

再び私に向かって爪を繰り出したコウモリ怪人の攻撃を受け止めるが背後から攻撃を受けてしまい私はダメージを負い膝を突くがそんな私の元に何者かが現れて思わず私は顔を上げた。

 

葉月「貴方は…!?」

 

ズ・ゴオマ・グ「バゼボボビ!?」

       (何故ここに!?)」

 

ラ・バルバ・デ「リントも変わったな…」

 

私の目の前に現れたのは白いドレスを着た幻想的な雰囲気は女性であり私の方をじっと見つめていた。

 

葉月「日本語を!?ねぇ…待って!!貴方は一体…」

 

白いドレスの女性はその一言だけ呟いて立ち去ろうとしたので私は思わずその背中に手を伸ばした。

 

ラ・バルバ・デ「フッ!!」

 

私が白いドレスの女性に触れようとした瞬間に女性はこちらを振り向いて私に向かって手を翳した。

 

葉月「あっ…きゃあああああっ!!」

 

私の体にバラの花びらが直撃して私は全身から火花を散らして大ダメージを追って地面に崩れ落ちた。

 

葉月「がっ…あああ…うぅ…」

 

私は全身から白い煙を上げながら地面に倒れるとそんな私をコウモリ怪人は私の体を足で蹴って仰向けにすると私のお腹を思い切り踏みつけ始めた。

 

葉月「かはっ…」

 

 

ズ・ゴオマ・グ「ボセゼゴパシザ!!」

       (これで終わりだ!!)

 

 

葉月(やられる…)

 

私は大ダメージによりすぐには動けずただ攻撃を耐える事しか出来ず私の装甲からは大きな火花が散った。

 

ズ・ゴオマ・グ「グッ…」

 

突如コウモリ怪人が私から離れて思わず顔を向けると警官達がライフルを構えていた。

 

警官「撃て!!」

 

一斉に銃撃が行われるが怪人達は一瞬だけ怯んだような仕草を見せるがすぐに警官達へ向かって駆け出そうとした。

 

杉田「第3号と第27号!?それにまた見た事ない未確認がいやがる」

 

一条「第28号…?」

 

杉田「とにかくやるしかないな…」

 

一条と杉田は互いに頷くとライフルと拳銃を構えてズ・ゴオマ・グを狙い撃つがズ・ゴオマ・グは銃弾を受けながらも杉田達へと襲い掛かった。

 

杉田「うわっ…」

 

杉田「くっ…」

 

葉月「駄目っ!!」

 

私は背後から襲い掛かったエビ怪人を回し蹴りで川に蹴り飛ばすと刑事さんへと襲い掛かったコウモリ怪人へ向かって駆け出した。

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴラゲバサギビダギボバ?」

       (お前から死にたいのか?)

 

一条「ぐあっ…」

 

ズ・ゴオマ・グは一条を殴打すると地面に倒してしまい続けて杉田へと狙いを変えてじりじりと距離を詰めた。

 

杉田「てめぇ!!」

 

杉田が拳銃を近距離で発砲するが銃弾は全く通じずズ・ゴオマ・グは杉田の首を掴み上げた。

 

杉田「がっ…」

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴラゲバサボソグ!!」

       (お前から殺す!!)

 

鋭い爪を杉田に顔面に振り翳そうとしたがその手は咄嗟に駆け寄った葉月の手によって掴み上げられており杉田は思わず顔を上げた。

 

葉月「ハッ!!」

 

私はコウモリ怪人を蹴りで蹴り飛ばすと地面に倒れそうになった刑事さんの体を支えると刑事さんは驚きの声を上げた。

 

杉田「うわぁ!?」

 

葉月「大丈夫ですか刑事さん?」

 

杉田「えっ!?」

 

杉田はかつてクウガに助けられた時の事を思い出して思わず葉月の方をじっと見つめて葉月はそのまま杉田の無事を確認すると背中を向けて走り出した。

 

杉田「あいつ…まさか4号と同じだってのか?」

 

葉月はすぐに体勢を立て直したズ・ゴオマ・グへと駆け出すと拳を叩きつけるが背後からメ・ゾエビ・ギが襲い掛かり葉月の背中を掴んだ。

 

葉月「うぅ…」

 

私は再び背後を取られてしまいさらに追い打ちを掛けるように目の前のコウモリ怪人が再び爪を振り翳そうとしていた。

 

葉月(くっ…このままじゃ…)

 

その時バイクの走行音が響いて顔を上げるとバイクに乗ったクウガが現れてバイクから降りると葉月の背後にいるメ・ゾエビ・ギに拳を叩き込んだ。

 

雄介「おりゃあっ!!」

 

葉月「あっ…」

 

クウガはエビ怪人を殴り飛ばすと側にいた私に視線を向けると私も同じくクウガの方へと視線を向けた。

 

ズ・ゴオマ・グ「クウガ!!」

 

雄介「っ!!」

 

葉月「!!」

 

私達は一瞬でお互いの意思を理解して同時に駆け出すと私はコウモリ怪人にクウガはエビ怪人へとそれぞれ駆け出して拳を繰り出した。

 

ズ・ゴオマ・グ「グアッ…」

 

コウモリ怪人は私に向かって飛び掛かるが私は空中で一回転しながら回避して後ろに回り込むと蹴りを叩き込むがコウモリ怪人は翼を広げて空中に飛び上がってしまった。

 

(ケミーライズ・ザ・サン!!)

 

葉月「行くよ!!」

 

りんね(任せて…ハッ!!)

 

葉月には聞こえていないがカードの中のりんねがザ・サンの力を解放して眩い光を放ちズ・ゴオマ・グは光により地面に落下してしまった。

 

ズ・ゴオマ・グ「グアアアアッ!!」

 

コウモリ怪人は悲鳴を上げながら飛び去ってしまい私は川で戦っているクウガとエビ怪人の方へと視線を向けた。

 

メ・ゾエビ・ギ「クウガグドググバサザザド!?」

       (クウガが2体だと!?)

 

メ・ゾエビ・ギは触覚を一本抜くと槍の形に変化させてしまい雄介は槍を攻撃を受けながらも必死に拳を繰り出した。

 

雄介「はぁ…はぁ…おりゃあ!!」

 

雄介は槍の攻撃を躱しながら必死に蹴りを放つが槍で止められてしまいそのまま跳ね返されて地面を転がった。

 

メ・ゾエビ・ギ「ゴラゲバサダゴグ…ガバギクウガ!!」

       (お前から倒す…赤いクウガ!!)

 

葉月「ハッ!!」

 

地面に転がったクウガを援護すべくクウガを飛び越えると飛び蹴りを放ち槍を蹴り飛ばすと槍がクウガの近くに落下してクウガは槍を掴み走り出した。

 

雄介「超変身!!」

 

(アルケミスリンク!)

 

クウガが青色に変身して長い槍をロッドに変えると高く飛び上がり私も少し遅れて指輪を翳してドライバーを押し込みながら空中飛び上がった。

 

雄介「おりゃあああっ!!」

 

メ・ゾエビ・ギ「グアッ…」」

 

クウガのロッド攻撃が命中してバックルにヒビが入り始めて私は空中でドライバーを引いて蹴りの体勢に入った。

 

 

(ヴィーナスグリフォン・ノヴァ!)

 

 

葉月「ハアッ!!」

 

私のとどめの蹴りがエビ怪人を蹴り飛ばすと川の方へと吹き飛び直後に大きな爆発と共に大きな水飛沫があがりエビ怪人を倒した事がわかった。

 

一条「五代…」

 

その様子を一条が見つめておりふと視線を背後に向けると夜が開けて朝日が上がっており私達は夜明けの様子をじっと見つめると向こうから赤の姿に戻ったクウガが私に向かってサムズアップを見せた。

 

葉月「!!」

 

私は自身の手をじっと見つめるとゆっくりとクウガに向かってサムズアップを返した。

 

杉田「おぉ…」

 

一条「27号…まさか奴も五代と同じ存在なのか?」

 

私達はお互いにバイクに乗り込むと別方向にそれぞれ走り出した。

 

杉田「なぁ…一条…そろそろ俺に4号を紹介してくれないか?」

 

一条「いずれ…必ず!!」

 

杉田「それに27号…不思議な奴だ…」

 

 

 

 

 

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