仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

254 / 281
254話 27号の正体

 

ズ・ゴオマ・グ「グアッ…」

 

とある場所にてズ・ゴオマ・グはラ・バルバ・デに殴打されて首を掴まれてしまいその様子を2体のグロンギがせせら笑っていた。

 

ラ・バルバ・デ「勝手に動くな」

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴンバンシンドンリョグバヂバサ…ゾギギ!!」

       (女のリントの妙な力…欲しい!!)

 

メ・ガルメ・レ「奴は何者だ?」

 

メ・ガリマ・バ「クウガと組まれると厄介だぞ」

 

ラ・バルバ・デ「ウザーでクウガを引きつける…そして東京からリントの女を引きずり出す…」

 

メ・ガルメ・レ「東京から引きずり出して誰が始末する?」

 

ラ・バルバ・デ「東京の外にはガドルが居る。」  

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴセグジャヅゾゴヂビザグ!!」

       (俺が奴を誘き出す!)

 

ラ・バルバ・デ「ギママギギダサヅギパバギゾ」

     (失敗したら次はないぞ)

 

 

-数日後-

 

ポレポレの前に一台のバイクが止まりヘルメットを外すと五代雄介の姿が露わになり雄介は店内に入ろうとしたが近くに見慣れないバイクがあるのに気がついてバイクの方をじっと見つめた。

 

雄介「あれ…このバイクどこかで見た事が…?」

 

それは葉月の愛用のバイクであるサクラハリケーンであり雄介は葉月のバイクをしげしげと眺めると遅れて店内へと入っていった。

 

雄介「すみません…遅れちゃいました」

 

おやっさん「おぉ雄介?」

 

雄介「用事に時間掛かっちゃって…」

 

おやっさん「呉島さんに手伝って貰ってたから大体片付いたかな」

 

雄介「ん?呉島さん?」

 

おやっさん「あれ?言ってなかったっけ?最近店の手伝いをして貰ってるんだ」

 

雄介「ん?」

 

店の奥へと視線を向けるとエプロンを着用してカレーを運ぶ葉月の姿があり。雄介は珍しそうな表情を向けた。

 

おやっさん「あと新メニューを考えてみた。27号イメージのホワイトソース入りカレー」

 

雄介「んん?27号?」

 

おやっさん「最近話題になってるよ人間の味方をする未確認ってよ。ほら…」

 

おやっさんは新聞に映っているヴィーナス・真の写真をハサミで切り取りながら雄介に写真を見せた。

 

おやっさん「27号も4号と同じように色が変わったりするもんかね?」

 

雄介「うーん…まだ2回しか会った事ないからわからないんだよな〜」

 

おやっさん「会った事がない?」

 

雄介「あぁ…いや…なんでもない!!」

 

その時雄介の元にも葉月がやって来て水の入ったグラスを置くと雄介は葉月の方へと視線を向けた。

 

葉月「いらっしゃいませ」

 

雄介「あっ…どうも!!」

 

おやっさん「紹介するよ五代祐介だ。まぁいろいろあってうちで預かっててね店もたまに手伝って貰ってる。」

 

葉月「貴方が五代さん…マスターから話は聞いてました」

 

雄介「あっ…そうなんだ!!」

 

おやっさん「雄介…呉島葉月さんだ。最近うちの店を手伝ってもらってる…仲良くしてやってくれ」

 

雄介「よろしく!!」

 

葉月「よろしくお願いします」

 

 

-警視庁-

 

松倉「報告を頼む。」

 

一条「はい。第27号は河川敷にて第28号と交戦し撃破…その後は逃走した第3号と共に第27号の足取りは掴めていない状況です。」

 

松倉「一条君。君が第27号も射殺対象から外すと提案したのには驚いた…理由を聞かせてくれるかね」

 

一条「彼は我々を窮地から救ってくれました。26号クローン…そして28号の撃破の貢献者であり彼は第4号と同じである…私はそう感じました。」

 

松倉「君は4号の素性を知っているようだが…第27号の正体について見当はついているのかね?」

 

一条「いえ…それはまだ…」

 

松倉「第4号の時同様に彼の援護について結果的にその判断は正しかったかも知れない。だが詳しい報告がなければ警察は未確認生命体として射殺の対象にせざるを得ない!!」

 

一条「何かあれば私が射殺します。」

 

松倉「彼が第4号と同じく我々の協力者であるかは彼の素性と今後の行動によって決まる。上層部でもそう結論がついた。」

 

一条「わかりました。独自に彼の事について詳しく調査して見極めるつもりです。」

 

松倉「うむ。あと本件についてはくれぐれも口外しないように…いいね?」

 

一条「はい。」

 

笹山「あの…少しよろしいでしょうか?」

 

松倉「どうかしたのかね?」

 

笹山と呼ばれるオペレーター担当の婦人警官の女性がプロジェクターに映されたグロンギ達の写真の中からヴィーナス・真の写真へと視線を向けた。

 

笹山「おそらく第27号の正体は女性ではないかと…」

 

松倉「何?」

 

笹山「この第4号の写真と第27号の写真を比べても足元のヒール、体の細さと首から下半身にかけての全体的な体つきが女性的だと思われます。」

 

松倉「ほぅ…」

 

一条「確かに戦いの方法も4号とも違う…力に任せた戦いではなく相手の力を利用して立ち回る…確かに戦い方は女性らしいか…」

 

笹山「そして…杉田さんからの証言によれば話し声は明らかに女性のものであったとの報告があります。」

 

松倉「一条君。引き続き未確認の対応と27号の調査をよろしく頼むよ。」

 

 

葉月Side

 

お昼を五代さんと一緒に取った後私はポレポレを出て再度お母さんが居た川へとやって来ると前回と同じ場所にお母さんが座って絵を描いていた。

 

葉月「あっ…」

 

母「あ!!先日の夜は貴方のおかげで助かりました。」

 

葉月「怪我とかはしてないですか?」

 

母「全然!!貴方こそちゃんと逃げれました?」

 

葉月「えぇ…4号に助けてもらったので…」

 

私は母の隣に腰掛けるとお母さんの描いている絵を隣からじっと見つめた。

 

葉月「この街の風景ですか…」

 

母「えぇ…娘が私の絵を好きだって言ってくれたので…」

 

葉月「娘さんは今はどちらに?」

 

母「私の母に預けてるんです。未確認が東京にも現れたので今は離れたところで暮らしてるんです。」

 

葉月「どうして?母親なのに…」

 

母「実は前にも未確認に襲われた事があって…娘を危険に晒してしまった事で母から娘を預かるって言われちゃったんですよ…」

 

葉月「なら…どうして貴方は娘さんと一緒に…お母様と一緒に行かなかったんですか?」

 

母「私の旦那とはこの街で出会いました…旦那と絆を結んだこの街からなかなか去る事が出来なかったんです…」

 

葉月「でも危ないんだったら早く避難した方が…」

 

母「この東京の街並みをたくさん描きたいんです。娘が好きだと言ってくれた絵がここではうまく描けそうなのです…それに…」

 

葉月「それに?」

 

母「貴方が言ってくれたじゃないですか未確認もいつかきっといなくなるって!!」

 

葉月「そう…ですね…」

 

母「立派な画家になるために私はこの街で頑張りたいんです!!今は有名な画家さんのアシスタントとしてるんですけどいつか独り立ちしてコンクールで入賞する事が今の私の夢なんです。」

 

葉月「コンクール…」

 

母「だから…夢のために娘のために…諦められないんです…」

 

葉月「そういえば旦那さんは今どちらに?」

 

母「亡くなったんです…少し前に…未確認に殺されたと…」

 

葉月「そんな!?」

 

母「だからこそ…旦那の無念を晴らしたい気持ちもあるんですが…」

 

 

 

-城南大学考古学研究室-

 

雄介「桜子さん…27号について何か碑文に何か出てない?」

 

桜子「未確認27号…それについては全く情報がないのよ…」

 

雄介「ふーん…じゃああいつは古代で戦ってた戦士じゃなく全く異なる種族って事になるのかな?」

 

桜子「どう言う事?」

 

雄介「なんと言うか…戦ってるのをみてたんだけどさ…なんかこう…クウガとは違って…戦士としては凄い…新しいって言うか最近新たに誕生した戦士って感じがするんだよな〜?」

 

桜子「確かに私も少し感じた…これを見て!!」

 

桜子はファックスで送られて来たヴィーナス・真の写真を取り出して写真を指差した。

 

桜子「五代君のベルトとは腹部のベルトの形状も全く異なってるのよ…でも未確認達のベルトとも違う…」

 

雄介「確かに…俺のお腹の中のやつとも違うなぁ?」

 

桜子「でも本当に大丈夫なの五代君?」

 

雄介「ん?なんで?」

 

桜子「だって…いくら一緒に戦ったからって本当に信用出来るの?」

 

雄介「大丈夫!!」

 

雄介はいつも通りの笑みを浮かべると桜子にサムズアップを見せた。

 

雄介「なんか邪悪な感じはしなかったし全然大丈夫!!ほら…このサムズアップも返してくれたし!!」

 

桜子「そっか…五代君が大丈夫なら…大丈夫か!!」

 

 

雄介は研究室から出るとトライチェイサーから無線が入ってすぐに応答した。

 

一条「五代雄介。中央区に未確認生命体29号が現れた!!」

 

雄介「29号!?」

 

一条「通報した人からの証言によると人間の姿からいきなり変身して襲い掛かって再び人間体へと姿を変えたらしい!!」

 

雄介「わかりました!!すぐに行きます!!」

 

一方雄介と無線で連絡を取っていた一条の元にオペレーター笹山からの知らせが入った。

 

笹山「港区にて新たなる未確認生命体が出現。通行人を次々と殺害。空を飛びながら尚も犯行を繰り返している模様です」

 

一条「空を飛ぶ未確認生命体第30号…2体同時だと…?」

 

雄介「一条さん!!俺30号を追います!空を飛ぶなら緑の矢で狙ってみます!!」

 

一条「わかった…俺は29号の方へ向かう!!」

 

雄介「出来るだけ早くそっちに向かうようにします!!」

 

 

 

 

 

葉月Side

 

私はケミー探しのために再び河川敷へとやって来ており反応のあった川へと辿り着くとケミーライザーを構えた。

 

葉月「マーキュリン…ドンポセイドン…出て来てください!!」

 

私は川に向かって叫びと水面に2体のケミーが顔を出しており思わず声を掛けた。

 

葉月「未来を救うには貴方達の力が必要なんです!!」

 

私は必死の呼びかけをじっと2体のケミーが見つめていたが突如橋の上を数台のパトカーがサイレンを鳴らしながら走り去り私は思わずパトカーの向かう先へと視線を向けた。

 

葉月(また未確認が出たのかも…でも私が行けば警察は混乱する…)

 

 

母(亡くなったんです…少し前に…未確認に殺されたと…)

 

葉月(そんな!?)

 

母(だからこそ…旦那の無念を晴らしたい気持ちもあるんですが…)

 

ふと河川敷でお母さんとの会話を思い出して私はこれ以上未確認に大切な人達を傷つけられたくないと思いケミー2体に背を向けた。

 

葉月「また来るので隠れててください!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

私はバイクに跨ると指輪を嵌め直してドライバーを腰に出現させると指輪をドライバーに翳してから順番にカードを装填していく。

 

 

 

(GINGRFFON!)

 

 

(KINKIRAVINA!)

 

 

葉月「変身!!」

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

葉月「行くよ!!」

 

私はレバーを引くと同時にスロットルを回して勢いよく発信させて土手を駆け上がると一気に道路に出て走り出した。

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

少し遅れて私の全身を白い装甲と紺色のスーツが覆い胸の中央のキンキラヴィーナの金星を模したエネルギーのコアのような物が金色に発光し、二つに分かれた銀色のマントが走行中の風を受けて大きくはためいた。

 

 

警官隊「撃てっ!!」

 

一方とある工場にて警官隊と第29号との睨み合いが始まっており一条はライフルを手に29号へと銃口を向けていた。

 

一条「こうも立て続けで現れるとは…」

 

第29号はウサギのような姿をしており高い跳躍力でパトカーの上に飛び乗ってパトカーの上から警官隊を見下ろしていた。

 

警官「一条さん!!」

 

そこに応援のパトカーが止まり警官かキャリーケースを手に一条の元へと持って来てケースを開けた。

 

一条「鎮圧用特殊ガス弾…」

 

警官「あとこれも一緒に渡すようにと…」

 

警官はもう一つのケースを開けると

 

一条「特殊ガスプラスチック弾…これなら奴の素早い動きを封じられるだろう」

 

一条はライフルに銃弾を装填するとガス弾を最初に構えて投擲した。

 

メ・ウザー・ダ「ゴボセ!!」

      (おのれ!!)

 

ウサギ型のグロンギことメ・ウザー・ダは手投げ弾から溢れたガスを浴びてしまいパトカーから落下してしまい目を手で覆いながら暴れていた。

 

警官隊「撃て!!」

 

警官隊と共に一条は特殊ガスプラスチック弾を込められたライフルを構えるとメ・ウザー・ダに向かって銃弾を撃ち込むとメ・ウザー・ダの胸元で炸裂してメ・ウザー・ダは地面に倒れ込んで動かなくなってしまった。

 

メ・ウザー・ダ「グアッ…」

 

警官「やったか!?」

 

警官隊がゆっくりと近づくとそれを狙っていたかのようにメ・ウザー・ダは立ち上がり近づいて来た警官隊を殴打してしまい警官隊は次々と顔面を殴打されて地面に倒れていく。

 

一条「距離を取れ!!」

 

メ・ウザー・ダ「ゴソババ…ゼンギンボソグ!!」

      (愚かな…全員殺す!!)

 

警官「ぎゃあっ!!」

 

一条の静止も虚しく警官隊は次々と地面に倒されていき一条へと視線を向けたメ・ウザー・ダは高く跳躍すると一条の頭上を飛び越えて背後に着地した。

 

メ・ウザー・ダ「ボンバロボゼ!!

      (こんなもので!!)

 

一条「くっ…ぐあっ…」

 

一条はすぐに銃口を向けるが銃口を掴まれてしまいそのまま顔を平手打ちされて地面に倒されてしまった。

 

一条「がっ…」

 

地面にライフルが虚しくガシャリと音を立てて落ちてしまい一条は胸倉を掴まれて無理やり立たされてしまった。

 

メ・ウザー・ダ「ゴラゲバサギラヅギデジャス」

      (貴様から始末してやる)

 

一条「があああっ…」

 

ついにメ・ウザー・ダが一条の顔に爪を立てようとした時にバイクの走行音が響いてメ・ウザー・ダはバイクに追突されて吹き飛ばされてしまい、倒れそうになった一条をバイクに跨る葉月が受け止めていた。

 

一条「なっ…27号!?」

 

葉月「大丈夫ですか?」

 

 

私はバイクで刑事さんを受け止めると刑事さんは驚いた表情を浮かべており私は刑事さんをゆっくりと地面に下ろすと刑事さんは私の方をじっと見つめた。

 

一条「…俺を助けたのか?」

 

葉月「っ!?あぐっ…」

 

私は刑事さんに話し掛けようとした瞬間に突如私の首に鎖が巻き付いてしまいそのまま後ろに強く引っ張られてしまった。

 

葉月(しまった…油断した…)

 

私は首を鎖で縛られたままそのままパトカーの方へと投げられてしまい私は背中からパトカーに突っ込みガラス片が辺りに散乱してしまった。

 

葉月「かはっ…」

 

私は首を鎖でギリギリと締められながらも必死に鎖を外そうと力を込めるが鎖は一向に外れる気配はなかった。

 

メ・ウザー・ダ「ボンララギレボソギデジャソグ」

      (このまま締め殺してやろう)

 

葉月(やばい…意識が…とん…じゃ…う…)

 

私はだんだんと意識が無くなって来てしまいついに意識が完全に無くなるとウサギ怪人に背中を預ける形で倒れてしまいウサギ怪人は私の体を突き飛ばしてしまった。

 

葉月「………」

 

一条「27号!?」

 

葉月「………」

 

りんね(葉月さん…気を失ってる!?…起きて!!)

 

地面に倒されて意識を失った葉月に向かってウサギ怪人は葉月のお腹を踏みつけると満足したのかその手の武器を仕舞い込んでしまった。

 

メ・ウザー・ダ「シンドンバゴゾゴガラゲデロサゴグバ!!

      (リントの顔を拝ませて貰おうか!!)

 

葉月「………」

 

今だに意識を失った葉月の素顔を拝もうとメ・ウザー・ダは葉月の腰のアルケミスドライバーに目をつけると変身を解除して素顔を拝むために葉月のアルケミスドライバーへと手を伸ばした。

 

りんね(駄目…このままじゃ葉月さんの素顔がバレちゃう!!)

 

葉月「………」

 

メ・ウザー・ダ「ゴパシザ!!」

      「終わりだ!!」

 

メ・ウザー・ダは葉月のアルケミスドライバーに手を伸ばすとドライバー本体をがっしりと掴んだ。

 

 

りんね(お願い…起きて!!目を覚まして葉月さん!!)

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。