仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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258話 奪われた翼

 

とあるビルの屋上にてラ・バルバ・デが街を見下ろしておりそこに葉月を倒したゴ・ガドル・バが合流していた。

 

ラ・バルバ・デ「奴はどうだ?」

 

ゴ・ガドル・バ「この程度では満足出来ないな」

 

ガドルの手にはヴィーナス・真の銀色のマントが握られておりバルバはマントを見るなり僅かに笑みを浮かべた。

 

ラ・バルバ・デ「奴は死んだか」

 

ゴ・ガドル・バ「この程度で死ぬなら所詮女のリントもその程度だ…」

 

ガドルはバルバに向かって銀色のマントを手渡そうと差し出すが突如何処からかゴオマが飛来してガドルに襲い掛かった。

 

ズ・ゴオマ・グ「ガアッ!!」

 

ゴ・ガドル・バ「!!」

 

一瞬の隙を狙ってガドルの手元の銀色のマントを掠め取ってしまいゴオマは屋上に降り立つと奪い取ったマントを自慢げに掲げた。

 

ズ・ゴオマ・グ「ボギヅパゴセンロボザ!!」

       (こいつは俺の物だ!!)

 

ゴ・ガドル・バ「それは勝利者の証だ。お前が持つべきものではない…」

 

ズ・ゴオマ・グ「ダバビグスバ!!ボンヂバサゼゴセングビバジョグビグス!!」

(バカにするな!!この力で俺の好きなようにする!!)

 

ゴオマはそのまま飛び去ってしまい残されたガドルはゴオマが飛び去った方向を見つめた。

 

ラ・バルバ・デ「いずれお前達「ゴ」のゲリザギバスゲゲルが始まるだろう…近いうちに東京に集まってもらう…」

 

ゴ・ガドル・バ「俺のゲゲルはまだ先になりそうか…」

 

ラ・バルバ・デ「来たる日に向けて…力を蓄えておくんだな…」

 

 

-長野県-

 

一方で、銀色のマントを奪い取ったゴオマは、銀色のマントの力を取り込もうと自身の腰に押し当てるが、マントから聖なるエネルギーが溢れてしまい、ゴオマは悲鳴を上げた。

 

ズ・ゴオマ・グ「ガアアアアアッ!!」

 

ダメージによりゴオマは地面に倒れ伏し地面に銀色のマントがパサリと落ちてしまい悔しげな表情を浮かべた。

 

ズ・ゴオマ・グ「ボンララゼパグラガンゾ」

       (このままでは済まさんぞ)  

 

ゴオマは怪人体に変身すると、銀色のマントを強く握りしめてマントを首元に結ぶと、再び東京目指して飛び始めた。

 

ズ・ゴオマ・グ「ジャヅンヅダガゾジビヂギデデヅザラビボソギデジャス」

      (奴の翼を引きちぎって無様に殺してやる)

 

 

-関東医大病院-

 

その頃緊急手術を行い一命を取り留めた葉月は病院のベッドで昏睡状態になってしまっており、眠る葉月の様子を雄介と椿の2人ががじっと見守っていた。

 

椿「普通の人間なら即死だろう…だが彼女はなんとか生きている…」

 

雄介「大丈夫ですよ!!だって彼女は…」

 

椿「そう簡単な事ではない…お前と違ってお腹にベルトを入れているわけではないからな…これで生きながらえている彼女には驚かされる…」

 

雄介「そうですよね?彼女は俺もびっくりしました!!」

 

椿「そして個人的に気になることもある…これを見ろ」

 

椿は葉月のお腹のCT写真を見せると雄介は首を傾げながら写真をじっと見た。

 

椿「心臓に深い傷跡がある…まるで刃物で心臓を貫いたような傷だ。これほどの傷は手術でも修復は不可能だ…しかし彼女は生きている」

 

雄介「???」

 

椿「しかも手術痕が一才見当たらない…彼女は何かしらの力で心臓を修復して生き延びているようだ…」

 

雄介「やっぱり彼女は何が特別な力があるってことなのかな?」

 

椿「それに心臓の形もおかしい…まるでりんごのような形へと変化している…まるで自己修復した時に自然に形が変化したみたいな…」

 

雄介「うわ…確かにりんごだ!!偶然こうなったのかな?」

 

椿「一応回復には向かっているそうだがいつ目覚めるかはわからない…」

 

雄介「そっか…じゃあ一層俺達が頑張らないといけないですね!!」

 

 

 

葉月Side

 

私の目の前には小さい頃に住んでいた家があり駐車場に倒れていた私はゆっくりと立ち上がった。

 

葉月「私…子供になってる…?」

 

ふと自身の体を見ると私は背が縮んでおりどうやら子供の頃に戻っているようだった。

 

葉月「あれ…お母さん?」

 

私の前には絵を描いているお母さんがおりその隣にはお母さんと同じく亡くなった筈のお父さんが居た。

 

葉月「お父さん!!」

 

私はお父さんに駆け寄って抱きつこうとしたが私の体はすり抜けてしまい地面に倒れ込んだが痛みがないことに気がついた。

 

葉月(痛みが無い…?もしかしてこれは…夢?)

 

???「戻って来て…葉月ー!!」

 

葉月「この声…どこかで…」

 

夢だと認識した直後に何者かの声が響いて私はその空間から弾き飛ばされてしまい気がついた時には東京の都内の方へて場所が変わっていた。

 

葉月「あっ…お父さん!!」

 

お父さんが1人で大きなぬいぐるみを抱えているのが視界に映って私は思わず駆け寄ろうとしたがお父さんは急に地面に倒れ込んでしまった。

 

葉月「おとうさん!?ねぇ…どうしたの!?」

 

お父さんは地面に倒れたまま動かくなってしまい一瞬の内に命が奪われたとわかり地面に大きな穴が空いているのを見つけた私は真上に向かって視線を向けた。

 

葉月「くっ…蜂の未確認!!」

 

上空を蜂の姿の未確認が飛んでおり私は目の前で父親を殺されたのに怒りが湧いて指輪を嵌め直そうと構えた。

 

葉月「指輪が…無い!?」

 

私は変身することが出来ずに悔しそうに歯を食いしばることしか出来ずに思わず地面に拳を叩きつけるが側に倒れているお父さんの遺体に近づくと強く抱きしめようとした。

 

葉月「ごめん…助けられなくてごめんなさい…」

 

直後に私は再び夢から弾かれて気がつくと私は砂浜の上に立っておりすぐ近くには緑のクウガに変身した五代さんと一条さんが立っていた。

 

雄介「ぬぅん!!」

 

メ・バチス・バ「グワアアッ!!」

 

五代さんは緑のボウガンで蜂の未確認を撃ち抜くと未確認は大爆発を起こしてしまい五代さんは変身を解いて笑みを浮かべていた。

 

葉月「五代さんがお父さんの仇を討ってくれたんだ…」

 

クロスウィザード「葉月ーー!!」

 

突如再び声が響いて顔を上げると目の前にはクロスウィザードが立っており私は思わず立ち上がった。

 

クロスウィザード「よかった…やっと僕の声が届いたんだね!!」

 

葉月「クロスウィザード…私は今、夢の中なんですね?」

 

クロスウィザード「なかなか目覚めないから迎えに来たんだよ!!君、かなり無茶をしてグロンギにやられちゃったんだよ…」

 

葉月「グロンギ?あぁ…未確認のことですか?」

 

クロスウィザード「君はガドルっていう奴に負けて昏睡状態に陥ってたんだ…」

 

葉月「ガドル…あのカブトムシですね?」

 

あの時の戦いをふと思い出すとあの時はグロンギに対する怒りが頂点に達してあのガドルに怒りをぶつけてしまい冷静になれずにいつもの力の半分も出せていなかった。

 

葉月「あの時怒りのあまり冷静になれなかった…だからまともな戦いが出来なかったんですよね…」

 

クロスウィザード「その事なんだけど…ギングリフォンが元気なくなっちゃって…慰めてあげて欲しいんだ…僕達の呼びかけにも答えてくれなくて…」

 

葉月「ギングリフォンが?」

 

クロスウィザード「それじゃ…起きて葉月!!」

 

 

-現実-

 

クロスウィザードが指をパチンと鳴らすと私は意識が覚醒してゆっくりと目を開けるとそこは病室であった。

 

葉月「ここは…病院…ん?」

 

私のお腹の上に何かが乗っかっており布団を剥がすと私のお腹の上にキンキラヴィーナが実体化して乗っていた。

 

葉月「キンキラヴィーナ?」

 

キンキラヴィーナは私の目覚めに気づいたのか私の胸に丸い体を押し付けて来たので私はキンキラヴィーナの体を持ち上げた。

 

葉月「私の目覚めを待っててくれたんですね…」

 

クロスウィザード「大丈夫?1週間寝てたけど…」

 

葉月「すみません…でももう大丈夫だと思います」

 

私はゆっくりと体を起こすと私のベッドの周りにケミー達が心配そうに覗き込んでいた。

 

クロスウィザード「君の意識が戻らないからみんな心配してたんだよ…」

 

葉月「みんな…心配かけてごめんなさい…」

 

私は手を広げるとキンキラヴィーナに続いて、タイムロードにユニコンが小さい体の状態で実体化して私の胸に飛び込んで来た。

 

りんね「……」

 

クロスウィザード「サンも遠慮しないでおいでよー」

 

ザ・サンの中にりんねの魂が宿っていることに気づいていないクロスウィザードが呑気にそう呟くとりんねは苦笑いを浮かべながら背中を向けた。

 

りんね(私は別に…)

 

クロスウィザード「ほらほら遠慮しないでさ…」

 

ユニコン「ユーニコーン!!」

 

りんね(わっ…ユニコン!?ちょっと…)

 

ユニコンはりんねを背中に乗せると葉月の元へと連れて行き、葉月の体の上にりんねを落としてしまった。

 

葉月「ザ・サン…貴方にも沢山助けられました…ありがとうございます。」

 

りんね(いえ…私は大したことしてないです…葉月さんが無事なら)

 

葉月「よーしよし…」

 

りんね(あっ…ちょっ…葉月さん…も、もういいですから…)

 

私はザ・サンの丸い体を優しく抱きしめるとザ・サンは体が赤くなっており熱が籠っていたのかとても体が暖かかった。

 

葉月「あったかーい!!」

 

クロスウィザード「あはは…ザ・サン照れてる!?」

 

りんね(照れてないし…って…私の声聞こえないからどうしようもないか…)

 

葉月「よしよし……あれ?」

 

クロスウィザード「どうしたのさ?」

 

葉月「あの…ギングリフォンの姿が見えないんですが…」

 

クロスウィザード「あれ?カードのままなのかな?…あれ?」

 

私達はギングリフォンのカードを探すがカードは見当たらずベッドを降りて探すと病室の隅で小さくなっているギングリフォンの姿を見つけた。

 

葉月「ギングリフォンどうしたんですか?」

 

私の声にギングリフォンは一瞬だけびくりと体を震わせるがすぐに私から視線を逸らしてしまい背中を向けた。

 

クロスウィザード「ちょっと待って…僕が話してみる!!」

 

クロスウィザードが部屋の隅で小さくなっているギングリフォンに何かを話し始めるとクロスウィザードは深刻な表情でこちらに視線を向けた。

 

クロスウィザード「ギングリフォンはかなり落ち込んでるみたい…今回の戦いで葉月を守ってあげられなかったって…力になれなかった自分が悔しいって…」

 

葉月「そんな…貴方のせいじゃ…私が怒りの余りただ冷静になれなかったからいつもの力を出せなかったのが原因なんです…」

 

ギングリフォン「グーリ…」

 

クロスウィザード「ふむふむ…そういうことだったんだ…」

 

ギングリフォンがクロスウィザードに何かを呟いておりクロスウィザードはギングリフォンの話をじっと聞きながら私の方へと視線を向けた。

 

葉月「ギングリフォンはなんと?」

 

クロスウィザード「僕の力は風を操る能力…その力も通用しなかった上に自慢の翼を奪われた事がだいぶショックみたい…」

 

葉月「翼…?…もしかしてマント?」

 

クロスウィザード「彼の望みは大きく羽ばたきたいんだって…自慢の翼を模したマントを大きくはためかせて葉月に戦うための力になりたかったみたい」

 

葉月「そっか…ごめんねギングリフォン…」

 

私はギングリフォンの小さい体を抱き上げると自身の胸に抱えて抱きしめてあげた。

 

葉月「もう私は負けないから…貴方の翼で高く飛んでみんなを守るから!!」

 

ギングリフォン「グリ!!」

 

ギングリフォンは私の言葉に元気を取り戻したのか嘴を私の顔に擦り付けて来たので私はギングリフォンの嘴を優しく撫でてあげた。

 

葉月「キンキラヴィーナ…ギングリフォン…私にもう一度力を貸してくれませんか?」

 

私の言葉に2体のケミーが元気に鳴くと2体はカードに戻り私の手元に収まった。

 

葉月「私はもう負けない…もう憎しみや恨みの気持ちで戦ったりはしない!!」

 

クロスウィザード「そうだよ!!それでこそ葉月だよ!!」

 

クロスウィザードが手を叩いて笑顔を向けると私は病院服を勢いよく脱ぎ捨ててカッターシャツを素早く着込んで上から白いジャケットを羽織った。

 

クロスウィザード「ウィッ!?どこへいくのさ?」

 

葉月「決まってますよ…あのカブトムシにリベンジです!!」

 

クロスウィザード「ウィッ!?それは無茶じゃ…あいつとんでもなく強いし…」

 

私はジャケットのボタンを嵌めて白いタイトスカートを履いて正面のジッパーを上げるとベッドから立ち上がった。

 

葉月「大丈夫です…今の私達なら負けません!!絶対に…」

 

クロスウィザード「でも…」

 

葉月「まぁ…見ててくださいよ。必ず勝ちますから!!」

 

クロスウィザード「わかった…葉月の戦いを最後まで見守ってるから…」

 

私は病室を出て廊下に出ると廊下の端にケミー2体がカードのまま張り付いているのに気がついた。

 

りんね(マーキュリンにドンポセイドン…葉月さんの事が心配で見に来てくれたんだ…)

 

葉月「様子を見に来てくれたんですか2人とも?」

 

マーキュリン「……」

 

ドンポセイドン「……」

 

葉月「じゃあ行って来ますね2人とも…」

 

マーキュリン「マー!?」

 

ドンポセイドン「ドーン!?」

 

2体のケミーは私の言葉に驚きの表情を浮かべるが私は構わずに廊下を歩いて行こうとすると2体が私の行く手を遮るように立ち塞がった。

 

葉月「心配してくれるんですね。でももう大丈夫ですから…見ててください。私の戦いを!!」

 

私の言葉に2体のケミーは何かを考えるような仕草を見せると道を開けてくれて私は廊下を通り過ぎてそのまま出口へ向かって歩き出した。

 

椿「待て!!」

 

葉月「先生?」

 

私がヘルメットを被ってトライチェイサーに乗ってエンジンを始動させたタイミングで病院で私の体を調べた先生が私の手を掴んでいた。

 

椿「まだ回復してないだろう…その体で行くつもりか?」

 

葉月「行かせてください…もうすっかり回復したので!!」

 

椿「27号として…か?」

 

葉月「…知ってたんですか?」

 

椿「一条から聞いた…未確認と戦うつもりか?」

 

葉月「借りを返さないといけないんです…やり返しに行きます!!」

 

椿「お前…死ぬつもりか?」

 

葉月「私は絶対に死にませんよ!!今度は勝ちます!」

 

椿「……」

 

葉月「大丈夫!!」

 

私は五代さんと同じようにサムズアップして笑顔を見せると先生は頭を掻いた。

 

椿「それは五代の…あいつに影響されたのか…」

 

先生は私の手を離すと深い溜息をついて私の肩をポンと叩いた。

 

椿「本当は連れ戻すつもりだったが…あんたの覚悟は本物のようだ。必ず生きて帰って来い!!」

 

葉月「はいっ!!」

 

葉月はバイクのスロットルを回して勢いよく走り出すと椿はその後ろ姿をじっと見つめていた。

 

椿「死ぬなよ…」

 

 

 

葉月「よし…行こう!!」

 

私はまずポレポレに寄ってロックビークルを回収すると再び国道に出ると周りはすっかり夕方になっておりそのまま東京を出てとある場所へとやって来た。

 

葉月「確か…この辺りだったような…」

 

私が辿り着いたのはガドルと戦った工場の敷地であり辺りをキョロキョロと見渡していた。

 

葉月「っ!!」

 

しばらく待っていると工場の奥から再び軍服の男が現れて私の顔を見て僅かに笑みを浮かべた。

 

ゴ・ガドル・バ「やはり生きていたか…」

 

葉月「リベンジに来ましたよガドル!!」

 

 

(アルケミスドライバー)

 

 

私は指輪を嵌め直してドライバーを出現させると2枚のケミーカードを取り出した。

 

ゴ・ガドル・バ「バルバの言う通りリントも変わったな…だが次は容赦はしない…」

 

葉月「望むところです!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

(GINGRFFON!)

 

 

(KINKIRAVINA!)

 

 

ガドルは怪人体に変身すると同時に私もケミーカードを順番にドライバーに装填するとすぐにドライバーのレバーを引いた。

 

 

葉月「変身…」

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)  

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

ギングリフォン「グーリ!!」

 

 

変身を完了させると同時にドライバーの中のギングリフォンが叫び辺りは猛烈な数が吹き抜けてガドルは思わず猛烈な風に顔を手で覆った。

 

ゴ・ガドル・バ「ボボバンドパヂガグジョグザバ」

   (この間とは違うようだな…)

 

 

葉月「今度は…負けない!!」

 

ギングリフォン「グーリ!!」

 

キンキラヴィーナ「ヴィーナ!!」

 

辺りは猛烈な強風が吹き荒れて私の背中の銀色のマントが勢いよくはためき舞い上がった。

 

葉月「ハアアアアアアッ!!」

 

ゴ・ガドル・バ「オオオオオオオッ!!」

 

私達は同時に駆け出すと同時に拳が放たれて私の拳が先にガドルの胸に命中して直後に遅れて私の胸にガドルの拳がめり込んだ。

 

ゴ・ガドル・バ「ヌゥ!?」

 

葉月「がっ…まだまだ!!」

 

思わず後ろに下がった私はすぐに体勢を立て直すと足元に風の力を纏わせながら駆け出して連続で蹴りを繰り出した。

 

葉月「ハアッ!!デヤアッ!!」

 

ゴ・ガドル・バ「……」

 

私の蹴りが命中するがガドルは私の蹴りを受けながらも冷静に見切っているようで私の蹴りを躱し始めてついに私は蹴りを片手で止められてしまった。

 

葉月「くっ…止められた…」

 

ゴ・ガドル・バ「確かにこの前とは違うようだな…だが!!」

 

葉月「ぐはっ…あぁっ…」

 

ガドルは首元の飾りを剣に変えてしまいそのまま私に向かって剣を振り下ろしてしまい私は斬撃を浴びてしまった。

 

ゴ・ガドル・バ「俺には勝てない」

 

葉月「はぁ…はぁ…」

 

私は剣を受け止めたもののお腹を蹴られてしまい地面を転がってしまいすぐに起き上がるがガドルは既に地面に剣先を突き立てて攻撃に入ろうとしていた。

 

ゴ・ガドル・バ「ヌゥン!!」

 

葉月「きゃああああああっ!!」

 

ガドルは地面に剣を突き立て電撃を放つと電撃が私に襲い掛かり私はダメージにより地面に倒れ込んだ。

 

ゴ・ガドル・バ「それが貴様の限界だ…」

 

クロスウィザード「ダメだよ…勝てっこないよ葉月!!」

 

葉月「いいえ…勝ちます!!必ず!!」

 

クロスウィザードが叫ぶが私は再び立ち上がりながら自分を奮い立たせていた。

 

ズ・ゴオマ・グ「リヅベダゾ!!」

       (見つけたぞ!!)

 

葉月「うわっ…」

 

直後に私の横からコウモリのグロンギが飛来して私は慌てて攻撃を躱すとコウモリのグロンギは私の方へと視線を向けた。

 

葉月「コウモリのグロンギ…」

 

クロスウィザード「早い…どこであんな速さを…」

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴラゲンヅダガゾグダギビビダゾ」

       (お前の翼を奪いに来たぞ)

 

クロスウィザード「あのマントは葉月の!?そうか…あれで高度な飛行能力を手に入れたんだ!?」

 

コウモリのグロンギの首元にはヴィーナス・真のマントがマフラーのように結んで装備されておりコウモリのグロンギは私の背中の銀色のマントを指さしていた。

 

りんね(葉月さんのマントをまた狙ってる!?)

 

葉月「……」

 

ゴ・ガドル・バ「バデデバラベゾ…」

       (勝手な真似を…)

 

ガドルがコウモリのグロンギへと視線を一瞬だけ向けるが再び私の方へと視線を戻した。

 

ゴ・ガドル・バ「1対1で戦えないのは残念だが…これも勝負だ…」

 

クロスウィザード「2体1なんて勝てるわけないよ!!」

 

クロスウィザードは叫ぶが私は構わずにゆっくりと立ち上がりながら呟いた。

 

葉月「大丈夫です!!」

 

私はガッチャートルネードを召喚するとザ・サンのカードを装填した。

 

クロスウィザード「無茶だよ!!勝てるわけない!!」

 

葉月「確かに…今の私では貴方を倒せない…」

 

クロスウィザード「なら…!!」

 

葉月「でも!!」

 

ギングリフォン「ギーン!!」

 

クロスウィザード「!?」

 

りんね「葉月さん!?」

 

ゴ・ガドル・バ「……!!」

 

ギングリフォンが再び咆哮して再び猛烈な強風が吹き荒れ始めて私の背中の銀色のマントが光り輝き始めてバタバタとまるで大きな鳥の翼のように大きな音をたててはためき始めて私の背中で舞い上がった。

 

葉月「ガドル…私は貴方には勝てない…けど負けはしませんから!!」

 

ズ・ゴオマ・グ「ゴンランド…ゴセグロサグ!!」

      (そのマント…俺が貰う!!)

 

コウモリのグロンギが私の背中のマントを指差しながら何かを叫ぶのを見て私のマントを狙っているのだとわかった私は銀色のマントを掴んで引き寄せた。

 

 

葉月「貴方にこの翼は渡さない!!」

 

 

 

 

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