我望「ほう…新しい仮面ライダーか…」
園田「はい。任務の妨害を受けましたが奴から力を奪って参りました。」
我望 「君もやるようになったじゃないか。まさか仮面ライダーのベルトを奪ってくるとは…」
園田はアルケミスドライバーを我望に差し出すと我望はアルケミスドライバーを手に取って眺めた。
我望「ふむ…フォーゼ以外にも仮面ライダーが居たとはな…」
園田「このベルトで我望様のお力になれれば…」
我望「ん?」
園田「その力さえあれば我望様はさらなる高みを目指せるかと…」
速水「ふふふ…君はいつまで経っても子犬ちゃんだな?」
そこにリブラゾディアーツこと速水校長が現れてスイッチを押して素顔を晒した。
園田「何を言って…」
速水「君は我々の崇高なる目的を認識していないようだな」
園田「目的?」
速水「人類はゾディアーツスイッチによりさらなる進化をするべきなのだよ」
我望「その通りだ」
我望はアルケミスドライバーを床に投げ捨ててしまいドライバーがガシャリと音を立てて転がり園田は驚いて一歩下がった。
我望「我々のゾディアーツスイッチは急激な肉体変化により更なる高みに登ることが出来る。私はこのスイッチで人類の進化の頂点に立つ!!」
速水「それに君は未知のエネルギーの探索の指令があった筈だが…」
園田「それは、まだ発見には至らず…しかしあの昴星の女子生徒が怪しいと…」
我望「その女子生徒にはリブラを向かわせよう…君にはいずれ別の任務を与える…」
園田は逃げるようにその場から去ってしまいその場には我望と速水の2人が残された。
我望「このベルトの持ち主の正体はわかったのかね?」
速水「まだ詳しくは…ただスコーピオン相手になかなかいい勝負をしておりました。かなりの使い手です…」
我望「うちの生徒かね?」
速水「いいえ…しかし素顔を見ましたが見知らぬ成人女性でした。」
我望「園田君にはいずれは別の任務を与える。一度手放した星の定めを手放した者をもう一度呼び戻してもらうつもりだ…」
速水「それではエネルギーの探索は私にお任せを…」
速水は床に転がっているアルケミスドライバーを掴むと持ち上げてジロリと見渡した。
速水「このドライバーの使用者の近くにいたあの昴星の女子生徒…彼女から強い反応があったのは既にわかっている…精々利用させてもらうぞ」
速水はアルケミスドライバーを掴むと出口へと歩き始めて一歩を踏み出す度にオレンジ色のベルト帯が大きく揺れて装備されているケミーライザーの中に装填されているザ・サンのカードが一瞬だけ光った。
りんね(葉月さん…私をケミーライザーに残したままドライバーを渡しちゃうなんて…もしかして…)
-ラビットハッチ-
賢吾「バガミールの監視映像からスイッチャーがわかった…」
美羽「嘘…なんてジュンが!?」
弦太朗「あれ…こいつ美羽と一緒に居たチアリーディング部の!?」
映像にはスコーピオンゾディアーツがスイッチを手渡している様子が撮影されており美羽は驚きの表情を浮かべた。
美羽「あり得ない…あの子がスイッチに手を出すなんて…」
賢吾「だが今回は無理やり押させられた可能性もある…おそらく自分の意思ではないためにゾディアーツの力を制御出来ずに暴走してしまったと思う。」
美羽「そうよ…あの子は自分からスイッチに手を出すような性格じゃないわ」
美羽は椅子から立ち上がり強く訴えるが一方で弦太朗は調整台の上に乗せられたエレキスイッチの方へと視線を向けた。
弦太朗「賢吾。エレキスイッチの調整は終わりそうか?」
賢吾「いや…あの謎の存在によってエレキスイッチのエネルギーを一部吸収されてしまったからな…コズミックエナジーが再チャージされるまでしばらくエレキはお預けだ。」
友子「ねぇ…そういえば例の怪物…」
JK「あ、そうだった!!そういえば例の電気の怪物なんすけど学校周辺を彷徨っているみたいっすよ」
隼「どうする…ゾディアーツと例の電気の怪物の2体同時なんて…」
賢吾「奴の存在も気掛かりだ…ゾディアーツでもない存在だなんてSOLUの時と同じぐらいの衝撃だ。しかし今はアクィラの方が先だ…」
美羽「当然…あの子を探し出さないと!!」
-海浜公園-
ハオーディン「ハオーッ!!
流星「うわあああああっ!!」
一方でエネルギー探索を行っていた流星はハオーディンと遭遇して変身して交戦していたがハオーディンの強力な電気エネルギーに苦戦を強いられていた。
流星「…ゾディアーツではない…一体何者だ?」
(Saturn Ready?) (OK Saturn!)
手首についているブレスのレバーをスライドさせて指紋を照合させるとメテオの右手に土星を模した力を装備させた。
流星「ホワッチャー!!」
ハオーディン「ハオーッ!!」
流星はエネルギーリングを連続で放つがハオーディンの電撃に一撃で粉砕されてしまい慌ててレバースイッチをオフにして後退した。
流星「バカな…これほどの力を持つとは…」
流星はあまりの強力な電撃を放つハオーディンには手を出せずに悔しそうに上空を飛ぶハオーディンを睨みつけた。
ハオーディン「ハオッ!?」
ハオーディンは突如何かを感じとると流星をそのままにどこかに飛び去ってしまい残された流星は変身を解除してメテオスイッチを起動させた。
流星「タチバナさん。エネルギー体はゾディアーツとも異なる謎の電気の怪物だとわかった…だがその強さは半端じゃない…」
タチバナ「こちらでも映像で確認した。どうやら奴は何かを探しているようだな…」
流星「何かを?」
タチバナ「何かに導かれているようだ。まるで自身の足りない部分を補うように…」
流星「どうする?奴はとんでもない強さだぞ」
タチバナ「力の回収は不可能だが引き続き調査は頼む。だが奴には手を出さない方がいい…奴はまさに未知の存在だ。」
流星「了解。任務を続行する!!」
葉月Side
私達は誰もいない図書室へと移動すると椅子に座りのんびりと休憩していた。
撫子「呉島さん…あれって…」
葉月「あれ?」
撫子「ほら…変身してたじゃん。あれが仮面…ライダーってやつ?」
葉月「そうです。仮面ライダーヴィーナス・真って言います。」
撫子「私も最近ネットの噂で知ったんだ…怪物から人々を守る仮面の戦士って…」
葉月「仮面ライダー…この時代にもいるんですね?」
撫子「この時代?どう言うこと?」
私は思わず未来人であることを黙っていたことを思い出してしまい思わず失言してしまったことに頭を抱えるが私は一度深呼吸をしてから口を開いた。
葉月「私は2026年の未来からやって来ました。大切な物を取り戻すために…」
撫子「嘘っ…15年後の未来から!?」
葉月「えぇ…この時代の私はおそらく貴方と同じ高校生ですね…懐かしいなぁ高校時代!!」
撫子「そんな事より!!貴方のベルト…私のせいで敵に奪われちゃった…」
葉月「あぁ…そういえばそうでしたね。あはは…」
撫子「どうしてそんなに落ち着いていられるの?大切なベルトを取られちゃったんだよ!?」
葉月「貴方が無事ならそれでいいんです。まずは人の命の方が優先ですよ」
撫子「…ごめんなさい…私のせいで…」
葉月「気にしないでください。私が油断してたせいなので…」
撫子「あのベルトどうするの?もし敵に使われでもしたら…」
葉月「大丈夫ですよ。あのベルトは私以外は使えませんから…それよりあの鷲の怪物の方が先です。」
私は立ち上がると美咲さんが私の手を掴んで来たので私は思わず美咲さんへと視線を向けた。
葉月「美咲さん?」
撫子「変身も出来ないのに無茶だよ…危ないよ!!」
葉月「あの鷲の怪人は何か苦しんでる様子でした…望んで暴れてるようには見えないですし、まるで力に必死に抗っているような…今すぐに止めないと!!」
撫子「呉島さん…」
葉月「美咲さんは学校のお手伝いがあるでしょう?私のことは構わずにお手伝いに集中してください。」
葉月はそう言い残すと図書室から出て行ってしまい残された撫子は握り拳を作りながら1人呟いた。
撫子「私に何か出来れば…せめてベルトだけでも…」
一方でアクィラゾディアーツこと繁野ジュンは変身が解けて公園のベンチで体を休めていた。
ジュン「もう…いやこんな力!!」
スコーピオン「今更後戻りは出来ない…星の力の有り難みを理解し受け入れるべきだ!!」
スコーピオンゾディアーツが背後から現れてスイッチを無理やり握らせるとスイッチは禍々しい形に変化してしまった。
(ラストワン)
ジュン「嫌…やめて!!」
スコーピオン「やはりな…ラストワンを迎えたと言うことは君の感情が大きく動いたという証拠…君は心の奥底では強い負の感情があったということだ!!」
ジュン「あ…あぁ…」
葉月「何をしているんですか!?」
そこにアクィラゾディアーツを追っていた葉月が現れてジュンに迫るスコーピオンへと視線を向けた。
葉月「スコーピオン!!その女性はもしかして…」
スコーピオン「懲りずにまた邪魔をしに来たか仮面ライダーよ…この女が完全なゾディアーツになる瞬間をその目に焼き付けるがいい!!」
葉月「やめて!!」
スコーピオンはジュンの手にスイッチを握らせると無理やりボタンを押させるためにジュンの指をスイッチのボタンに添えた。
ジュン「あああああああっ!!」
ジュンは無理やりスイッチを押させられてしまいゾディアーツへと変貌してしまい体内から繭に包まれたジュンの体が地面に転がった。
葉月「体が繭に?」
アクィラ「アァァァァッ!!」
スコーピオン「さぁ行けアクィラよ!!」
私はアクィラと呼ばれる怪人の体を掴むが振り払われてしまい地面に倒れてしまい立ち上がって後を追いかけようとしたがスコーピオンが前に出て私に向かって蹴りを放った。
葉月「がっ…はっ…」
スコーピオン「仮面ライダーに変身できない貴様ではアクィラを止めることは出来ない!!」
葉月「ふざけないで…変身出来なくても…私は仮面ライダーヴィーナス・真です!!」
スコーピオン「ヴィーナス・真…それが貴様の名前か!!フンッ!!」
葉月「あぁっ…」
私は生身で蹴りを放つが同じく蹴りで返されてしまい吹き飛ばされて地面を転がった。
スコーピオン「それに…いいのか?貴様と一緒にいた昴星の少女をそのままにして…」
葉月「昴星…美咲さんが!?」
スコーピオン「あの女が強い未知のエネルギーの何かを隠し持っていることはわかっている…今頃リブラが彼女の元へと向かっている筈だ…」
葉月「美咲さんの元に戻らなきゃ…でもアクィラをなんとかしないと…」
スコーピオン「もう遅い…ハアッ!!」
葉月「があっ…」
私は飛び蹴りを浴びてしまいそのまま蹴り飛ばされてしまい地面に倒れた私にスコーピオンは蠍の尾を伸ばし始めた。
スコーピオン「貴様に毒を打ち込んでやる…もがき苦しむがいい!!」
葉月「くっ…せめて変身さえ出来れば…」
スコーピオン「死ね」
???「オラアッ!!」
私に歩み寄るスコーピオンだが突如私の背後から何者かが飛び蹴りを浴びせてスコーピオンは蹴りを受けて吹き飛び私の隣に丈の短い学ランを着た男子学生が尻餅を突きながら私の隣に着地した。
弦太朗「大丈夫か?」
葉月「あ、貴方は?」
弦太朗「俺は如月弦太朗。ここはこの俺達に任せてあんたは逃げろ!!」
葉月「如月君?高校生ですか?」
弦太朗「おう!!」
ユウキ「弦ちゃーん!!」
そこに同じく学生服を着た高校生達が駆けつけて来てそのうちの1人が繭になった女性を見て驚きの声を上げた。
美羽「ジュン!?」
茶髪で背の高い女子生徒は繭に包まれた女性の繭を解き始めて黒い鞄を持った男子生徒が私の元へと駆け寄って来た。
賢吾「大丈夫ですか?」
葉月「えぇ…なんとか…」
美羽「ジュンを助けようとしてくれたのね…ありがとうございます。」
葉月「いえ…あのスコーピオンって名乗る怪人が彼女にスイッチを無理やり握らせたんです…スイッチを押したらあんな繭の姿に…」
美羽「やっぱりね…あの子は自分からスイッチを押そうとしたわけじゃない…全部あんたのせいね!!」
茶髪の女子生徒はスコーピオンを睨みつけておりスコーピオンはやれやれといった感じで腕を組んだ。
スコーピオン「これも星の導きよ…邪魔しないでもらおうか!!」
スコーピオンは再びこちらを攻撃しようと蠍の尾をゆっくりと伸ばし始めた。
葉月「気をつけてください!!あいつは…」
ユウキ「大丈夫!!ここは弦ちゃんに任せてください!!」
葉月「え、でも…」
美羽「大丈夫よ。私達は全員、ゾディアーツから学園の平和を守る仮面ライダー部よ!!」
葉月「仮面ライダー部?」
如月弦太朗を名乗る青年はドライバーのような物を取り出すと腰に当てて装着して何かを順番に弾いて起動させようとした。
(3・2・1)
弦太朗「変身!!」
弦太朗君はレバーを押し込むと煙が発生して中から白い宇宙飛行士のような仮面ライダーが姿を現した。
葉月「変身…した…」
弦太朗・ユウキ「「宇宙…キターッ!!」」
葉月「弦太朗君が仮面ライダー…」
弦太朗「仮面ライダーフォーゼ!!タイマン張らせてもらうぜ!!」
スコーピオン「フォーゼェェ!!」
弦太朗「オラっ!!ダァッ!!」
弦太朗君は蒸気でジェット噴射で浮き上がるとスコーピオンを飛び越えてアクィラに接近してパンチを繰り出しておりドライバーのスイッチを外して別のスイッチを取り出していた。
アクィラ「アァッ!!」
弦太朗「逃すかよ!!」
(Magic-Hand) (Magic-Hand ON)
アクィラ「アァッ!!」
アクィラはマジックハンドにより足を捕まってしまいそのまま地面に叩きつけられてしまうが弦太朗君の背後からスコーピオンが飛びかかってきた。
葉月「後ろです!!」
弦太朗「おわっ…と…危ねぇな!!」
賢吾「如月!!シールドで防御しながらスパイクで接近戦だ!!」
弦太朗「任せろ!!」
(Shield )(Shield ON)
(Spike) (Spike ON)
葉月「スイッチで装備を変えられるんだ…」
弦太朗「おい!!ここは俺に任せてあんたは先に行け!!」
葉月「えっ!?」
弦太朗「急いでるように見えたからさ!!こいつらは俺に任せろ!!」
葉月「…でも!!」
(Fire) (Fire On)
弦太朗君は赤いフォーゼへと変身すると消化器のような武器を構えて火炎弾をアクィラに放ち背後から向かって来るスコーピオンに鋭い棘のついた蹴りを浴びせていた。
スコーピオン「くっ…」
スコーピオンを地面に転がすと赤いスイッチを消化器のような武器に装着した。
(Limit Break)
弦太朗君「ライダー爆熱シュート!」
アクィラ「アァァァッ!!」
弦太朗「美羽…この子を頼む!!」
美羽「任せて!!隼!!ジュンを!!」
隼「任せろ」
スコーピオン「おのれ…このままではすまさんぞ!!」
アクィラは爆炎に包まれてしまい爆発の余波でスコーピオンは思わず後ろに後退しそのまま瞬間移動で消えてしまいその隙に美羽と呼ばれた女子生徒が繭を引き剥がすと同じく大きい体の青年が気を失った女子生徒を抱えた。
葉月「私も手伝います!!」
美羽「いいえ…この子は私達に任せて!!貴方は先に行って!!」
JK「お仲間が待ってるんでしょ?」
葉月「わかり…ました…お願いします!!」
私は立ち上がって美咲さんのいる場所へと向かうために走り出すと私の後ろでも美羽さん達が繭に包まれた女生徒を抱えて別方向に走り出していた。
美羽「私達も一旦撤退するわよ!!隼!!」
隼「おう!!」
アクィラ「アァ…」
賢吾「如月!!ロケットで決めろ!!」
(ROCKET)(DRILL)
(LIMIT BREAK)
弦太朗「ライダーロケットドリルキーーック!!」
弦太朗の必殺技が炸裂するが突如目の前の時空から何かの攻撃が放たれて弦太朗は吹き飛ばされてしまった。
弦太朗「うわっ…」
ユウキ「弦ちゃん!?」
賢吾「如月!?」
弦太朗「痛ぇな…なんだ!?」
アクィラ「アァ…!?」
アクィラの前に黒いローブに包まれた謎の少女がおりカードを取り出すとアクィラの体に当てた。
弦太朗「てめぇ一体何もんだ!?」
???「暗黒に染まれ…」
アクィラゾディアーツは体が暗黒の闇に包まれてしまいマルガム化してしまいそれを見た弦太朗達は驚きの声を上げた。
弦太朗「うわっ…姿が変わった!?」
賢吾「何が起こっている…?」
???「それじゃ後はよろしくね」
そのまま黒いローブの少女は瞬間移動でどこかに去ってしまいその場にはマルガム化したアクィラと弦太朗達が残された。
ユウキ「これは大ピンチだよ〜!!」
撫子Side
一方で葉月のベルトを奪ったスコーピオンを探すために学校の外へと出ようと歩き出した撫子だが突如足元に銃撃を受けて慌てて後ろに後退していた。
撫子「誰!?」
???「…ようやく見つけたぞ…」
撫子「…嘘…どうしてその姿を…?」
撫子の目の前には仮面ライダーヴィーナス・真が撫子を狙って歩み寄って来ておりその腰には葉月から奪ったアルケミスドライバーが装着されていた。
撫子「葉月さんのベルト…誰も変身出来ない筈なのにどうして…?」
???「お前の持っている力を頂く!!」
ヴィーナス・真は走り出すと撫子を狙って手を伸ばし直後に撫子の絶叫が辺りに響き渡った。
撫子「キャアアアアアアッ!!」