仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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268話 体の異変

 

2026年現在 沢芽市-

 

葉月「はぁ…はぁ…」

 

気づけば私は沢芽市の広場に倒れておりゆっくりと体を起こした。

 

葉月「さっきの怪人…謎の光…船…黄金の戦士…私は夢でも見てたのかな?」

 

先ほどまでの不思議な出来事が夢のように感じてしまうが自身の体のだるさに気づいて自身の体を見回した。

 

葉月「ずぶ濡れ…やっぱり夢じゃない…」

 

仮面から雫が垂れて銀色の装甲は傷が入っており背中の羽のように軽い筈の銀色のマントは水を含んで重くなり私の背中にベッタリと張り付いていた。

 

葉月「うぅ…体が怠い…」

 

私は変身を解除しようとドライバーに手を掛けるがカードホルダーからクロスウィザードが飛び出して来た。

 

クロスウィザード「今、変身解いたら風邪ひいちゃうよ!!」

 

葉月「あー…たぶん中までビッシャビシャですよね…」

 

クロスウィザード「変身したまましばらくは体を温めてから変身解いた方がいいよ?」

 

ギングリフォン「ギ…ギ…」

 

葉月「ギングリフォン?」

 

ドライバーの中のギングリフォンのカードが僅かに震えておりカードを取り出してみるとカードの中で体を丸めて縮こまっていた。

 

クロスウィザード「羽が濡れて調子が出ないみたい…」

 

私は羽を模した背中のマントを引き寄せるとぐっしょりと濡れており水気を取ろうと手でマントを払った。

 

葉月「あぁ…マントもぐっしょり…ドライヤーがあればいいんですが…」

 

するとカードホルダーからザ・サンのカードが飛び出して来て私の目の前に浮かび上がった。

 

葉月「ザ・サン?」

 

りんね(ザ・サンの力を使えば体を乾かせる筈!!私を使って!!)

 

葉月「なるほど…太陽の力で!!」

 

 

(ケミーライズ・ザ・サン!!)

 

 

りんね(ハアッ!!)

 

葉月「あー…あったか〜い」

 

私は太陽の光りで体を乾かすと続けてドライバーを軽く叩いて中のギングリフォンに合図を出した。

 

葉月「ギングリフォン。風をお願い…」

 

ギングリフォン「グーリ!!」

 

ギングリフォンの力で風を起こし水滴を飛ばすと背中のマントが鳥の羽のように大きく広がり、風を受けて大きく舞い上がった。そしてザ・サンの太陽の光とギングリフォンの風の力で水気を完全に吹き飛ばすと背中のマントも乾き本来の軽さを取り戻した。

 

葉月「あ、あれ…」

 

私は全身が完全に乾いたものの体にうまく力が入らず思わず自身の手をじっと見つめた。

 

葉月(力が入らない…)

 

私はなんとかなんとか歩き出そうとしたが力が入らずによろけてしまい地面に倒れそうになってしまったが咄嗟に誰かが私の体を支えてくれて支えてくれた人物へと視線を向けた。

 

耀子「葉月!?大丈夫!?」

 

葉月「湊…先輩…」

 

戦いの最中だったのか湊先輩はマリカに変身しておりその鎧は激しい戦いがあったのかいくつも傷が入っており私は思わず傷の入った鎧に触れた。

 

葉月「先輩…私が居ない間にこんなに…」

 

耀子「貴方の帰る場所を守るのが私の役目だから…今もシロ達が戦っているわ。」

 

葉月「私も戦わなきゃ…」

 

私が立ちあがろうとしたが湊先輩が私の肩を掴み無理やり地面に座らせられてしまった。

 

葉月「先輩…私も…」

 

耀子「ダメよ…貴方はもう休んでいなさい…」

 

葉月「いいえ…まだ私は!!」

 

耀子「っ!!」

 

再び立ちあがろうとした私だが再び肩を抑えられてしまい私の腰のドライバーへと視線を移して私の腰のドライバーを掴むとドライバーを腰から外してしまった。

 

葉月「先輩!?何を!?」

 

耀子「貴方は十分頑張ってるわ…でももっと自分の体を大切にしなさい。」

 

私は強制的に変身が解除されてしまい私のドライバーは湊先輩の手に渡り湊先輩はドライバーを地面に置いた。

 

耀子「後は私達に任せなさい?後で迎えに行くから…」

 

そう言い残して湊先輩はソニックアローを手に戦いの場に戻ってしまい私は地面に座ったままそのまま横になった。

 

撫子(葉月さんもっと自分を大事にしてよって言おうとしてたけど…その様子だと大丈夫だね?)

 

葉月(はい。私はもう無茶をしません…自分も大事にしながら大切な人はみんな守ってみせます!!)

 

ふと撫子さんとの会話を思い出して私は思わずおでこに手を当てた。

 

葉月「あーんな事を言っておきながら結局私は自分の体に鞭を打ってるな…」

 

りんね(無茶するところは未来の葉月さんと一緒だけど…それも葉月さんらしいのかも…)

 

葉月「…でも、体の怠さも抜けないし大人しく休ませてもらおうかな…」

 

少し休憩するつもりで目を閉じるが突如湊先輩が去っていった方向から爆発音が聞こえて来て私は再び目を開けて立ち上がった。

 

葉月「放っておけるわけないよ…」

 

私はドライバーを腰に巻いて装着すると再びカードを装填して叫んだ。

 

葉月「変身っ!!」

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)  

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

私は再びヴィーナス・真へ変身すると爆発音の響いた方へと走り出した。

 

 

 

シロ「これなら…どう!?」

 

 

(レモンエナジー)

 

 

キグナス「くっ…まだやるっていうのかい?」

 

撫子「当然!!」

 

シロ「ここから反撃させてもらうよ…」

 

 

(ロックオン・ソーダー)

 

(レモンエナジーアームズ)

 

 

(Winch)

 

(Winch ON)

 

 

シロはアテナレモンエナジーアームズへと変身するとソニックアローを手にキグナスへ射撃を行い、同時に撫子は自身のドライバーにウインチスイッチを装填して起動させて片手にワイヤー付きのフックを装備させた。

 

撫子「それっ!!」

 

キグナス「がっ…」

 

投擲したワイヤーはキグナスを縛り上げてしまいその隙にシロがソニックアローで狙い撃ちキグナスはたまらずダメージを受けて地面に転がっていく。

 

キグナス「くっ…許さないよお前ら!!」

 

耀子「シロっ!!」

 

そこへ耀子が遅れて合流して3人は目を見合わせると同時攻撃を放つためにそれぞれドライバーを操作すると同時に飛び上がりライダーキックを放った。

 

(レモンエナジースパーキング)

 

(ピーチエナジースパーキング)

 

(Limit Break)

 

キグナス「何っ!?」

 

シロ「そりゃああああ!!」

 

耀子「ハアッ!!」

 

撫子「イカロス・ライダーキック!!」

 

キグナス「ぐあああああっ!!」

 

3人分のライダーキックを受けてキグナスは蹴り飛ばされてしまいそのまま大爆発を起こしてしまい3人は地面に着地を決めた。

 

シロ「やった!!」

 

耀子「待ちなさい…あれは!?」

 

撫子「何…あれ?」

 

突如空から大きなワームホールのような物が出現して中から黒い何かが飛び出して来て地上に降り立った。

 

シロ「まさか…また未来からの襲撃者!?」

 

耀子「くっ…」

 

レム・カンナギ「この時代にも仮面ライダーが居たとはな…忌々しい!!」

 

シロ「あの白服…財団Xの…確かレム・カンナギ!?」

 

耀子「知っているの?」

 

シロ「記録で見たことある…確か超進化生命ミュータミットを研究していた財団Xのエージェント…世界を支配しようとして仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーオーズに倒された筈だけど…」

 

耀子「何者が未来で甦らせたってこと?」

 

撫子「フォーゼ…弦太朗が!?」

 

レム・カンナギ「ちょうどいい…お前達を倒して再び私が銀河の王となるのだ!!」

 

レム・カンナギはドライバーを取り出すと腰に装着するとスイッチを起動させた。

 

 

(サメ) (クジラ) (オオカミウオ)

 

 

耀子「変身した…?」

 

シロ「あれは… 超銀河王…気をつけて!!」

 

レム・カンナギ「フッ!!」

 

レム・カンナギは一瞬で3人へと距離を詰めると3人を吹き飛ばしてしまい体勢を整えようと立ち上がったシロの首を掴んだ。

 

レム・カンナギ「君達は私には絶対に勝てない!!」

 

シロ「絶対…なんて無い!!」

 

レム・カンナギ「んん?」

 

 

映司(この世に絶対は無い!!)

 

弦太朗(上手いこと言うな映司さん)

 

レム・カンナギ「愚かな…!!」

 

シロ「うわっ…」

 

耀子「シロっ!!」

 

シロはその投げ飛ばされてしまい耀子はシロを受け止めるがレム・カンナギは2人に向かって高速で移動して吹き飛ばしてしまった。

 

シロ「くっ…」

 

耀子「動きについていけない…」

 

撫子「ハアッ!!」

 

倒れた2人を飛び越えて撫子が拳を振りかぶるがレム・カンナギのローブが衝撃を吸収してしまい撫子はそのまま攻撃を跳ね返されてしまい地面に転がった。

 

撫子「ぐはっ…」

 

耀子「あのローブをなんとかしないと…」

 

シロ「くっ…」

 

撫子「私が隙を作るから2人はローブを破壊して!!」

 

耀子「…1人じゃ無茶よ!!」

 

撫子「こういう時、葉月さんなら迷わず突き進むと思うから!!」

 

シロ「お姉ちゃんと知り合いなんだ!?いや…過去でお姉ちゃんが知り合いになったってところかな?」

 

撫子「そういうこと!!私が攻撃を抑えるから2人はローブを!!」

 

耀子「わかったわ…」

 

3人は立ち上がると撫子はメテオスイッチをメテオギャラクシーに装填した。

 

(Limit Break)

 

撫子「行くよ…ハアッ!!」

 

レム・カンナギ「無駄だ…ハアッ!!」

 

撫子の連打攻撃をローブが防ぎ撫子は攻撃を防がれながらも再び力の籠ったパンチを繰り出してレム・カンナギは拳を受け止めに入った。

 

撫子「くっ…今!!」

 

レム・カンナギ「ちっ…」

 

 

((ロックオン))

 

 

(レモンエナジー!)

 

 

(ピーチエナジー!)

 

 

シロ「デヤアッ!!」

 

耀子「ハアッ!!」

 

2人の射撃がローブを貫き破壊するとレム・カンナギは両手を翳して青い衝撃波を3人に向かって放った。

 

レム・カンナギ「おのれ!!」

 

撫子「キャアアアッ!!」

 

シロ「うわあああっ!!」

 

耀子「くっ…うぅ…」

 

3人は同時に吹き飛ばされると変身が解除されてしまい地面に転がり1番近くに倒れた撫子に目をつけると撫子の首をがっしりと掴み自身の元へとぐいと引き寄せた。

 

撫子「うぅ…」

 

レム・カンナギ「あの男の恋人に似ている…ちょうどいい。貴様もSOLUと同じようにエネルギーを吸収して私の力へと変換してやる」

 

シロ「やめて!!」

 

レム・カンナギは注射器のような謎の道具を取り出して撫子の腰に押し当てようと道具を近づけた。

 

撫子(助けて…葉月さん…)

 

 

(トルネードアロー!)

 

葉月「ハアッ!!」

 

レム・カンナギ「何だと!?グハッ…」

 

そこにガッチャートルネードを構えた葉月が現れて地面に倒れ込んだ撫子を抱き留めた。

 

葉月「撫子さん!!大丈夫ですか?」

 

撫子「葉月さん…どうして?」

 

葉月「さっきぶりですね撫子さん。いえ…こっちだと10年以上経ってるんですよね?」

 

撫子「うん…久しぶり…葉月さん!!来てくれるって信じてたよ」

 

 

葉月Side

 

私は撫子さんを介抱すると目の前の敵に向かってガッチャートルネードを構えた。

 

葉月「レム・カンナギでしたっけ?みんなをこれ以上傷つけさせない!!」

 

レム・カンナギ「やがて銀河の王となる私に挑もうというのか?」

 

私は拳を構えてレム・カンナギに迫るがやはり体の怠さが抜け切っておらずいつものように攻撃のキレがなく簡単に拳を躱されてしまった。

 

葉月「はぁ…はぁ…」

 

撫子「葉月さん!?」

 

シロ「お姉ちゃんの様子がおかしい…」

 

耀子「葉月!!その体では無茶よ!!」

 

レム・カンナギ「どうした?既に息が上がっているぞ!!」

 

葉月「はぁ…はぁ…うるさい!!ぐはっ…」

 

私は再び地面に転がされてしまい再び立ち上がるが私の足元に金色の何かの紋章が現れてそれは私の体に吸い込まれていった。

 

葉月「何…これ…」

 

シロ「あの紋章…どうしてお姉ちゃんが…?」

 

レム・カンナギ「終わりだ…ハアッ!!」

 

葉月「ぐあっ…」

 

私はレム・カンナギのパンチを受けてしまい吹き飛ばされると一瞬で変身が解除されてしまい地面に転がり腰のアルケミスドライバーが消滅してしまった。

 

撫子「葉月さん!!」

 

葉月「うぅ…っ!?」

 

私は体を起こすが突如私の腰が光り始めて私はゆっくりと立ち上がると私の腰に謎の待機音と共にベルトが出現した。

 

葉月「何…これ…」

 

耀子「何…何が起こってるの?」    

 

葉月のベルトがさらに光を放ち私の下半身が黒いスーツに覆われ始めて私の胸には金色の装甲が付き、最後に私の頭を金色の角のある仮面が覆い葉月は突如として新たなる変身を完了させた。

 

葉月「あ…あ…な…にこれ…」

 

撫子「葉月さんその姿は!?」

 

耀子「葉月!?」

 

レム・カンナギ「何だそれは?」

 

私は謎の戦士に変身してしまい自身の装甲や頭に手をぺたぺた触って感触を確かめていた。

 

葉月「何…これ…」

 

耀子「シロ…葉月のあの姿はなんなの?」

 

シロ「…どうしてお姉ちゃんが?あり得ない…」

 

レム・カンナギ「貴様は一体何なのだ!?」

 

葉月「私は…」

 

私が問いかけに答えられずにいる中でその様子を驚きの表情で見つめていたシロちゃんがぼそりと呟いた。

 

 

シロ「アギト…」

 

 

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