レム・カンナギとの戦いから数日が経ち、私は疲れた体を癒すために湊先輩とシロちゃんと静養のために温泉施設の貸切風呂へとやって来ていた。
シロ「船…謎の光、黄金の戦士、そして謎の怪人…」
葉月「何かわかりますか?」
シロ「お姉ちゃんが言ってた2011年の時代から戻る途中で偶然降り立った時代…2001年の仮面ライダーアギトが活躍していた時代だよ」
葉月「2001年ですか…五代さんがクウガとして戦った時代の後ですね」
シロ「そしてお姉ちゃんが戦った怪人はアンノウン…未確認生命体に続く新たな存在として警察は対処していたようだよ」
葉月「アンノウン…」
耀子「シロ…葉月が変身したアギトって一体何なのかしら?」
シロ「アギトは神の力…かつて光と闇の戦いがあって光の力は死ぬ間際にアギトの力を世界にばら撒いた…そして闇の力に対抗しようとしたんだって…」
耀子「光と闇…」
シロ「それに対抗するために闇の力はアンノウンを使ってアギトの力に目覚めようとする人間を抹殺しようとしてたみたい…アギトの力はその前兆として人間に超能力を与えるんだって」
葉月「超能力ですか…私は特に超能力は無いですが…」
シロ「それがよくわからないんだよね…それになんでお姉ちゃんがアギトの力に目覚めたのか…」
耀子「ねぇ…それより1つ大事な事を言ってもいいかしら?」
シロ「何?」
湊先輩が真剣な表情を浮かべておりそれを見た私とシロちゃんは同じく真剣な表情を浮かべた。
マーキュリン「マーキュリン!!」
ゴキゲンメテオン「メーテーオーン!!」
ハオーディン「ハオーッ!!」
キンキラヴィーナ「ヴィーナ…」
ドンポセイドン「ドーン!!」
ネミネムーン「ムーン…」
タイムロード「ターイム…」
ギングリフォン「グーリ…」
ユニコン「ユニユニ〜ユニコ〜ン!!」
クロスウィザード「ウィ〜ヒッヒッ〜」
耀子「貸切風呂とはいえケミーをこんなに出さないで頂戴…」
シロ「え〜だって…みんな温泉浸かりたいだろうし…」
耀子「葉月…カードに戻しなさい…」
葉月「は、はい…」
貸切風呂とはいえ風呂の中にケミー達が自由に跳ね回っておりそれを見た湊先輩が頭を抱えており私は苦笑いを浮かべながらケミー達を捕まえようとしたが全員が温泉に浸かりたいのか私の手からするりと逃げてしまった。
シロ「いや〜それにしても増えたね〜」
耀子「全員の力はもう試してみたの?」
葉月「いえ…新顔のネミネムーンはまだガッチャンコ相手が居ないのでまだ…ユニコンとザ・サンは揃っていますが私は使えないようで…あれ…ザ・サン?」
耀子「どうしたの?」
葉月「ザ・サンが居ない…」
シロ「もしかして温泉施設から出て行った?」
葉月「そんな筈は…ちょっと探して来ます!!」
シロ「待って!!ほら…みんな集合!!」
シロちゃんが手をパンと叩くとケミー達は一斉にカードに戻りカードは私の手元に集まり私はカードの束を抱えて風呂場を後にした。
その頃、りんねは風呂に浸かっていたがのぼせてしまい休憩室の扇風機の前にて風を浴びながら今後のことを1人でじっと考えていた。
りんね(はぁ…どうしたら葉月さんの力になれるのかな?)
ふと自身の姿を鏡で見るが人間ではなくザ・サンの姿のために直接葉月の力になる事ができない事に悩んでいた。
りんね(もう…私は死んでるから力になれない…こうやってケミーに宿る事が奇跡みたいなものだよね…)
ふと自身が死ぬ直前に意識をザ・サンに宿す瞬間のことを思い出したりんねは自身の声を何度も宝太郎に届けようと呼びかけ続けた事も同時に思い出していた。
りんね(葉月さん…私の声に気づいて…)
葉月「あ、居た!!」
そこに着替えた葉月達がザ・サンの姿を見つけてシロが真っ先にザ・サンの体を抱き抱えた。
シロ「もう…勝手に出て行ったらダメでしょう?」
りんね(ごめんなさい…)
葉月「いえいえ…無事に見つかってよかったですよ…」
耀子「葉月!?」
葉月「はい?」
耀子「貴方…この子といつの間にか心を通わせる事が出来るようになったの?」
葉月「たまになんですが…女性の声が聞こえてくる事があるんですよ…今も私の脳内で語りかけるように…つい返事をしちゃいました…」
りんね(!?私の声が聞こえてる!?)
シロ「この太陽君が喋ってるの?」
耀子「太陽君って…その呼び方…」
葉月「ザ・サンが喋ってるかはわからないんですが…どこからか声が聞こえるんです…私の脳内で直接語りかけるように」
りんね(葉月さん!?葉月さん!!聞こえる?私の声が!!
葉月「……」
シロ「太陽君が僅かにぶるぶる震えてるみたいなんだけど…今、何か喋ってるんじゃない?」
葉月「…いえ…聞こえないです…」
シロ「そっかぁ…他のケミーは鳴いたりするからわかるんだけど…」
葉月「クロスウィザードみたいに喋れる子達もいるみたいですが…」
耀子「ケミーって本当に不思議よね…」
りんね「ダメ…私の声、届かない…」
その後、自宅に帰って来た私は化粧台に立って顔の手入れをしていた時に鏡に映った自身の顔にとても驚いて思わず腰を抜かしてしまった。
葉月「ひいっ…」
私の顔は顔がアギトに変わっておりそれに合わせて私の腰にはベルトが出現しており眩い光を放った。
りんね(葉月さんがアギトに!?どうしていきなり!?)
葉月「なんで…戦いでもないのに…ぐっ…力が抑えきれない…」
謎のベルトから流れる待機音が鳴り響いており私は必死にベルトを外そうと力を込めるがベルトは接続部が見当たらずに必死にベルトを上下に動かした。
葉月「外れない…だったら!!」
(アルケミスドラ…)
私は指輪を化粧台に置いてあった錬金術師の指輪を嵌めてドライバーを出現させるがすぐにドライバーは光の粒となって消えてしまい私はとても驚いた。
葉月「なっ…どうして!?なら…」
私はゲネシスドライバーを取り出して腰に当てようとしたがアギトのベルトが腰にあるために装着する事が出来なかった。
葉月「どうして!?くっ外れて!!お願いだから!!」
しかし私の願いは虚しく私の下半身も黒いスーツが覆い上半身も金色のボディが装着されて私は仮面ライダーアギトに変身してしまった。
葉月「嫌…嫌…いやああああああっ!!」
私が叫ぶと化粧台のガラスが一気に割れてしまい私は地面に倒れ込んでしまった。
りんね(葉月さん!!)
りんねはザ・サンの姿でカードから実体化すると床で苦しむ葉月へと飛び込んでいきそれに気づいた葉月はりんねを強く抱きしめた。
葉月「助けて…私を助け…あれ…」
気づけば私は変身が解けており私は思わず自身の体をじっと眺め回した。
葉月「ザ・サン?貴方が助けてくれたんですか?」
ザ・サンはカードに戻ってしまっており僅かにだがカードが光っているようだった。
葉月「もしかしてザ・サンはアギトの力を吸収してくれるの?」
りんね(私にも何がなんだか…ただなんとなくだけど力が漲る感じがする…)
葉月「ただ…これ以上アギトの力が勝手に発動しないように何が手を打たないと…って言ってもどうしたらいいのかな?」
シロ(2001年の仮面ライダーアギトが活躍していた時代だよ)
ふとシロちゃんが言っていた2001年の事が気になってしまい私は手元のザ・サンのカードをじっと見つめた。
葉月「こうなったら…」
私はシロちゃんに電話をするために何度かコールするとシロちゃんは電話に出てくれた。
シロ「お姉ちゃん?どしたの?」
葉月「シロちゃん…私、明日2001年に行って来ます!!」
シロ「えぇ!?」
-翌日-
シロ「準備はいい?」
葉月「はい!!行って来ますね?」
耀子「葉月…決して力に飲み込まれないで…力に負けちゃダメよ!!」
私は直接アギトが活躍していた2001年に行って力を抑える方法を探すことしてタイムロードのカードをケミーライザーに装填してボタンを押した。
葉月「2001年へ私を連れて行ってください!!」
(ケミーライズ・タイムロード!)
葉月「ここは…丁度いい!!」
私は目を開けると見覚えのある建物が見えて建物をじっと見つめると意を決して目の前の建物へと足を踏み入れた。
-2001年G3ユニット-
G3トレーラーの中にて氷川誠は1枚の紙を小沢澄子から受け取ってその紙をじっと見つめていた。
氷川「G3量産化計画?」
小沢「以前行ったG3マイルドの件を覚えているかしら?」
氷川「えぇ…尾室さんがテスト装着したあの…」
小沢「G3-Xの戦力依存への改善および脱却を図るべく、将来的には部隊を編成できるほどの大量生産・配備…が目的だったけど…」
氷川「でも確かあの計画は無くなったんじゃ?」
小沢「それがね…将来アンノウンに変わる未知の存在にも対抗出来るようにG3の量産化が再検討されたのよ…そこで今回はG3のテスト装着員を募集する事になったのよ」
氷川「旧システムの?」
小沢「えぇ…ただし今回はテスト装着者の募集者は厳しい条件で採用するつもりらしいわよ」
氷川「…と言うと?」
小沢「募集資格者は以前同様に所属や資格を問わないけど戦闘能力を基準に採用を決めるそうよ」
氷川「戦闘能力…」
尾室「よかった…僕のやった事は無駄じゃなかったんですね!!」
氷川「それにしても気になりますね…誰が応募して誰が採用されるか」
小沢「北條 透は必ず食いついてくるでしょうね…以前はG3の装着の件でかなり争ったぐらいだから…」
氷川「うーん… 北條さんか…」
小沢「私が思うに彼以外に装着者に相応しい人物は貴方を除くと津上翔一だけね」
氷川「しかし彼はアギトですし今更装着者に推薦するのは…」
小沢「そうね… 北條 透以外にG3を巧みに操れるいい人物がいればいいけど…」
その後警視庁の廊下にて氷川、小沢、尾室の前に北條透が目の前にやって来て3人は思わず足を止めた。
北條「これはこれは小沢さん。聞きましたよG3テスト装着員について…当然この私も装着者に立候補するつもりでいますので!!」
小沢「貴方では無理よ…貴方は以前、装着したけど途中で逃げ出したじゃない?」
北條「ふっ…今更過去の事をわざわざ掘り返しに来るとは…しかしこの先、アンノウンや未知の敵に対してG3-Xだけでどうにか出来るものなのか…」
小沢「何が言いたいのよ?」
北條「私以外に相応しい人間などいる筈が無い…私の実力を改めて証明して氷川さんより優秀だって事を見せつけてあげますよ」
そのまま北條透は笑みを浮かべたまま立ち去ってしまい小沢は悔しそうに唇を噛み締めた。
小沢「彼にG3に装着されるのは気が進まないわ…」
氷川「まだ決まったわけじゃ無いですよ…他に相応しい人がいるかもしれません」
小沢「そうね…いい人がいればいいけど…」
葉月Side
私は警視庁にやって来ておりとある人物にコンタクトを取るために受付へとやって来ていた。
笹山「は、葉月さん!?」
葉月「お久しぶりです笹山さん!!一条さんは?」
笹山「一条さんは長野に戻っちゃいましたよ未確認生命体合同捜査本部も解散してみなさん元の場所に戻っちゃいましたし…」
葉月「そう…ですか…」
笹山「それよりどうしてまた葉月さんが?未来でまた何か?」
葉月「それがですね…」
私は自身の体の事とアギトの事について笹山さんに話すと笹山さんは複雑な表情を浮かべた。
笹山「アギトって呼ばれる存在とアンノウンの話は噂で聞いた程度ですけど…まさか葉月さんが…」
葉月「笹山さんはアンノウンの対策班?では無いんですね…」
笹山「私はもう関係ないところに異動になったので…」
葉月「そうですか…何かアギトについての情報が欲しかったんですが…」
笹山「そうだ!!葉月さんこれから一緒に来てくれませんか?」
葉月「はい?」
私は笹山さんに連れられてとある倉庫へとやってくると厳重に布で隠されたバイクが姿を現した。
葉月「このバイクは!!」
笹山「トライチェイサーですよ…葉月さんが置いて行ったのを大事に仕舞っていたんですよ…よかった…やっとお返し出来ます!!」
葉月「笹山さんありがとうございます…」
笹山「そういえばアギトについて知りたいって言ってましたよね?試しにこれに応募してみてはいかがですか?」
笹山さんは私に1枚の紙を渡して来たので私はその紙を食い入るようにじっと見つめた。
葉月「G3テスト装着員募集?」
笹山「現在対アンノウンの戦力として導入されているG3-Xの旧型であるG3の量産化に向けてG3のテスト装着者を募集しているそうですよ?」
葉月「G3…装着して戦うシステム…ですか…」
笹山「テスト装着員に選ばれれはG3ユニットのメンバーから何かアギトやアンノウンについて何か聞けるかもしれませんよ?」
葉月「!!笹山さん…私、応募します!」
笹山「絶対葉月さんならテスト装着者に選ばれますよ!!だって五代さんと一緒に未確認と戦った27号ですよ!!」
葉月「27号…懐かしい呼び方ですね…はは…」
りんね(そっか…最初からG3を装着して戦えば途中でアギトに変身する事はない…アギトへの変身を抑える…それも考えた上で応募しようとしてるんだ!!)
-数日後-
私はすぐに装着員に応募して数日後に簡単な体力テストを終えてそれからさらに数日後に電話で呼び出されてG3演習ルームへとやって来ていた。
葉月「……」
私は黒いインナージャケットに身を包みその隣には知らない男性が同じく黒いインナージャケットに身を包んでいた。
警察幹部「テスト装着員候補は君達2人に絞られた…今日はここで演習を行い審査し、君達2人のうちどちらかをテスト装着員に任命する」
私達の目の前に1人の女性が歩み寄って来て私は少し緊張してしまった。
小沢「G3ユニットの小沢澄子よ…今日は貴方達の実力を確かめさせて貰うためにG3マイルドを装着して演習を行って貰うわ」
北條「ふっ…私が装着者になるのは決定済みですよ…私には経験と知識がある…全くの未経験の素人に負ける筈が無い!!」
葉月「む…」
小沢「私は反対したんだけど?貴方のためにね…」
続いて小沢さんは私の方へと視線を向けると私の肩をトンと叩いた。
小沢「呉島さんだったかしら?貴方には期待しているわ…頑張りなさい!!」
葉月「はい!!頑張ります!!」
北條「……」
そしてついに演習が行われる事になり最初は北條と呼ばれる刑事さんがG3マイルドを装着して演習場へと入り私はGトレーラーの中でG3マイルドを装着するためにGトレーラーの中に足を踏み入れた。
氷川「初めまして呉様葉月さん。G3-X装着者の氷川誠です。今日は頑張ってください!!」
葉月「はい…よろしくお願いします!!」
氷川「それでは装着お願いします…」
葉月「はい!!」
私の体に強化装甲が装着されていき最後にメットを装着し私はG3マイルドを装着完了して自身の体の装着具合を確かめていた。
氷川「オートフィット機能…作動します」
私の身長と体格に合わせてサイズを補正されて装甲から白い煙が上がった。
氷川「これで体にフィットした筈です…」
葉月(凄い…私の体に調整されたんだ…)
氷川「頑張ってください!!」
葉月「はい!!」
アナウンス「呉島葉月装着G3マイルドのマヌーバを開始します」
同じくG3マイルドを装着して演習場を後にする北條さんとすれ違い北條さんは私に向かって声を掛けた。
北條「貴方が誰かは知らないがこの私が装着員に選ばれるは決定したようですね」
葉月「……」
北條「悔しくて言葉も出ませんか…まぁ精々頑張ってください」
北條さんは私を煽った後に演習場から出て行ってしまい私はその手に持つGM-01と呼ばわれる銃を握り締めた。
葉月(落ち着いて…私は私の実力を見せればいいだけだから!!)
私は自分にそう言い聞かせながら演習場の中央に立つと目の前の機械に向けて銃を構えた。
小沢「G3マイルドマヌーバ開始!!」
葉月「フッ!!」
合図の直後に目の前の機械から鉄球が放たれて私はすぐに銃で鉄球を次々に撃ち抜いていき鉄球は次々と粉々になっていく。
小沢「へぇ…初めてにしてはやるじゃない…」
氷川「なんの訓練もしていない一般人ですよね彼女は?」
尾室「でもいくつか弾外してますよ…あと残弾数もちゃんと考えてるのか…」
小沢「まぁ…黙って見てなさい彼女はもしかしたら…」
私はいくつか銃に慣れていないのもありいくつか弾を外してしまい無駄撃ちも目立って来てしまっており思わず冷や汗を掻いた。
葉月「落ち着け…落ち着け私…」
そう自分に言い聞かせながらも続けて放たれた鉄球を撃ち抜こうとしたが弾切れを起こしてしまい銃弾は出ずに再び冷や汗を掻いた。
尾室「弾切れ…やばいんじゃないですか!?」
小沢「さぁ…ここからどうするのかしら?」
葉月(ええい…こうなったら…)
私に向かって鉄球が容赦なく放たれており私は拳銃を投げ捨てると握り拳を作り思い切り鉄球を殴りつけた。
葉月「ハアッ!!」
氷川「あれは!?」
小沢「やってくれたわね彼女…」
続けて放たれた鉄球を再び殴りつけて粉砕するとさらに蹴りを交えて鉄球を壁へと跳ね返して鉄球は壁に勢いよくめり込んだ。
葉月「デヤアッ!!」
最後に私は裏拳で鉄球を弾いて壁にぶつけるとついに銃弾の射出は止まり私の演習は終了した。
小沢「G3マイルドマヌーバ終了…お疲れ様。」
30分後に私はメットを外して手に抱えたまま小沢さんの元へと向かうと小沢さんの他の警察幹部の方々がパソコンのモニターを見ながら頭を悩ませていた。
葉月「どうでした?」
小沢「咄嗟の素手での応戦には私もびっくりしたわ。よくあそこで素手で対応しようと思ったわね?」
葉月「銃が使えないなら拳で拳も使えないなら足でそこは臨機応変に対応しようと考えました。」
小沢「そう…貴方面白いわね。私は貴方に期待しているわ」
葉月「ありがとうございます!!」
すると話し合いが終わったのか警察幹部の方々が私達の元へとやって来て私はすぐに立ち上がった。
幹部「まずは北條君だが全弾命中だ…銃の腕も見事なものだ」
北條「フッ…」
葉月「む…」
隣の北條さんが勝ち誇ったような笑みを浮かべながら私の方へと向いたので私は少しだけムカッとしてしまい顔を顰めた。
幹部「そして呉島さんだが全弾命中はしなかったが咄嗟の素手での臨機応変な対応はとても素晴らしかった!!」
葉月「!!」
幹部「現場では様々な予想外なトラブルは付きものだ…装着者には臨機応変な対応が求められる。その点を考慮して話し合った結果今回のテスト装着者には…」
小沢「……」
氷川「……」
尾室「……」
北條「フッ…」
葉月「……」
幹部「呉島さんをG3のテスト装着員に採用したい!!」
葉月「!!」
小沢「!!やったわね呉島さん!!」
氷川「おめでとうございます!!」
葉月「…私でいいんでしょうか…?」
小沢「貴方は選ばれたのよ!!もっと自信を持ちなさい!!」
葉月「はい…ありがとうござ…」
北條「納得がいきません!!」
葉月「!?」
突如北條さんが声を荒げて叫び私は驚いて北條さんへと視線を向けた。
北條「私の記録はパーフェクトだった筈…異議を申し立てます!!」
幹部「記録全てが審査対象では無い…G3を扱うにあたって求められるのは装着者の実力と精神力、冷静で臨機応変な対応が求められる…彼女はそれらを満たしていたということだ…」
北條「…しかし!!」
幹部「頼むよ呉島さん?」
葉月「はい…頑張ります!!」
北條「そんな…知りませんよどうなっても…この決定は間違っています!!取り返しの付かない事になるに決まってるんだ!!」
そのまま北條さんは出て行ってしまい私は改めて小沢さんの方へと視線を向けた。
小沢「改めてG3ユニットの小沢澄子よ。短い間だけどよろしく頼むわね」
葉月「よろしくお願いします!!」