仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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281話 進化の可能性

 

木野「デヤアッ!!」

 

葉月「ぐっ…ううう…」

 

ギル・アギト化した木野を説得しようと葉月がマジェードへと変身するが木野の拳を受け止めながら防御に専念していた。

 

るり子「おい…なんで攻撃しないんだよ!?」

 

翔一「呉島さんには何か考えがある…?」

 

 

-木野と戦う少し前-

 

葉月「精神を浄化?」

 

りんね「木野さんを救うには歪んでしまった精神を浄化するしかないと思う。」

 

葉月「浄化…って具体的にはどうすれば…」

 

りんね「ユニコンの浄化能力を使えば木野さんを元の木野さんに戻すことが出来るかもしれない…ただ…」

 

葉月「浄化するには木野さんの攻撃を耐えて隙をみてユニコンの力をぶつけないといけないって事ですね?」

 

りんね「うん…ケミーライザーでユニコンの力を直接木野さんの体内に注入して浄化するしかないと思う…だから私がヴィーナス・真に変身して木野さんの攻撃を耐えながらケミーライザーで…」

 

葉月「…いえ…ケミーライザーを使うより、マジェードになったほうがいいと思います。」

 

りんね「え?」

 

葉月「ユニコンの力を最大にまで引き出せるマジェードなら木野さんを救えるんじゃないですか?マジェードのキックを叩き込めばきっと…」

 

りんね「確かに…ケミーライザーを使うよりはマジェードになったほうが確実…だったら私が変身して…」

 

葉月「いえ…マジェードには私がメインで変身します。りんねさんは私とのリンクを維持したままサポートして欲しいんです。」

 

りんね「リンク?」

 

葉月「マジェードは私1人では変身出来ません…りんねさんの心で繋がる…つまりリンクしていないと変身出来ないんです。だからりんねさんには私とのリンクの維持をお願いしたいです。」

 

りんね「わかった…でも葉月さんに負担が…」

 

葉月「私なら大丈夫ですから…私は木野さんを救いたいんです!!」

 

りんね「葉月さん!?」

 

葉月「私達の尊敬した木野さんじゃない…私達の尊敬した木野さんはもう25年前に死んだ!!りんねさんはそう言いましたよね?私はそれは少しだけ違うと思うんです。」

 

りんね「どういう事?」

 

葉月「やり方は間違ってしまったけれど、人を救いたいという思いは変わってないのだと思います。きっと木野さんは25年の間で支えてくれる人が居なくなってしまったから… 孤独は人を捻じ曲げてしまえるだけのものがある。その寂しさを埋めるためにこのような事になってしまったんだと思います。」

 

りんね「孤独…」

 

葉月「だから…私が木野さんに呼びかけながら隙を見てキックを叩き込みます…」

 

りんね「わかった…」

 

 

葉月Side

 

葉月「ぐはっ…」

 

手すりにまで吹き飛ばされた私に木野さんは私の首を掴み手すりに押し付けながら私の腹部に拳を叩き込み、私は必死に痛みに耐えながら木野さんの手を掴んだ。

 

葉月「思い出してください!!津上さんを救った貴方はまさに立派な医者だった!!あの時の自分自身を思い出してください!!」

 

木野「言った筈だ…そんなもの…とうに忘れた!!」

 

私は繰り出された蹴りを手で受け止めながら必死に続けて繰り出されるパンチを必死に手で弾いて受け流した。

 

葉月「貴方の人を救いたいという思いは昔から変わってない…アギト因子を注入したのは間違ってましたけど本当は誰にも不幸になって欲しくない。その気持ちは間違いじゃない!!」

 

木野「黙れっ!!ハアッ!!」

 

りんね(葉月さん!!やっぱり反撃せずに呼びかけ続けながら攻撃を受け止めるのは無茶だよ!!)

 

葉月(大丈夫です…でも、今は私とのリンクに集中してください!!私との繋がりが切れれば変身が解けちゃいます…)

 

りんね(葉月さん…わかった!!)

 

 

葉月「うっ…ああああっ…」

 

私はだんだんと攻撃を受け切ることが出来なくなりダメージが蓄積されてしまい体が思わずふらついてしまった。

 

氷川「うぅ…呉島さん?」

 

すると倒れていた氷川が目を覚ましてギル・アギトと戦うマジェードの姿を見るとゆっくりと立ち上がった。

 

翔一「氷川さん!?目を覚ましたんですね…よかった…」

 

氷川「そんな事より呉島さんがどうして…」

 

小沢「氷川君…貴方はよくやったわ…自爆しようとしたのは驚いたけど、後は呉島さんに託しましょう…彼女ならもしかしたら木野薫を救えるかもしれない…」

 

氷川「小沢さん…何か僕に出来ることはありませんか?」

 

小沢「氷川君…貴方もしかして…」

 

氷川「僕は彼女に助けられました…25年前に助けてもらったお返しがしたいんです!!」

 

小沢「………」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

葉月「ふっ…たあっ!!」

 

私は指輪を翳してドライバーを操作しながら飛び上がると連続で蹴りを木野さんの胸に叩き込もうとするが手首で足を払われてしまい私は地面に倒れ込んだ。

 

葉月「木野さん…私は貴方を救いたいんです…」

 

木野「俺を救うだと…笑わせるな!!」

 

葉月「ぐっ…ううう…」

 

私は頭の角を掴まれて無理やり立たされてしまい、フラフラの私に向かって木野さんに連続で拳を叩き込まれてしまった。

 

葉月「ぐふっ…かはっ…」

 

木野「貴様の説教はうんざりだ…まずは貴様のベルトをいただく!!」

 

葉月「っ!!」

 

木野さんは私のドライバーを掴み、私の腰から外そうと力を込めようとするが私は必死にその手を掴み妨害した。

 

葉月「木野…さ…ん…やめてくださ…い…」

 

木野さんがドライバーを掴んだまま、上下に動かすたびにオレンジ色のベルト帯がそれに合わせて上下にずれ動いていく。

 

葉月「木野さ…ん…貴方のお陰で救われた人はたくさんいる筈です…その事を思い出してください」

 

木野「ふっ…当然だろ…俺は医者だ。患者を救うのは当然だろう?」

 

葉月「貴方は命を救うだけじゃなく患者の心も一緒に救ったんです!!」

 

木野「何だと?」

 

私のドライバーを掴む力が僅かに緩み私は木野さんのドライバーを掴む手をゆっくりと引き剥がした。

 

葉月「貴方によって津上さん達は救われたんです!!それだけじゃない…貴方を慕っていた真島さんだって貴方に憧れて医者の道という立派な夢を目指すようになった!!」

 

木野「っ!!浩二…」

 

葉月「木野さん…貴方のその手は人を殴るための物じゃない…助けを求める人達を救うための手です!!」

 

木野「黙れ…黙れっ!!お前に何がわかる…私は一度死んで蘇った…そんな俺に待っていたのは孤独だけ… 浩二も…そして葦原涼も俺の前から消えた…アギトの力と共に…死んだら終わり…何もかも終わりなんだ!!」

 

葉月「わかりますよ」

 

木野「何だと!?」

 

私は繰り出されたパンチを受け止めるとその拳を抑えながら必死に呼びかけた。

 

葉月「私も一度死んで蘇ったことがあります…でも私を取り戻そうと多くの人が力を貸してくれました。私が人間として蘇り、みんなを救うために!!」

 

木野「お前も?」

 

葉月「人を救いたい…強くなければならない…その気持ちは間違いじゃない。命の選別するのは違います。人はみんな生まれた時から平等なのですから!!」

 

木野「私は…くっ…おおおおっ!!」

 

りんね(やられる…)

 

再び拳を振り上げようとするがその手は途中で止まってしまい私は木野さんを心配そうに見つめた。

 

木野「くっ… 雅人… 雅人がっ!!なぜ邪魔をする!?雅人!!」

 

木野さんは右腕を押さえて苦しげな声を上げ始めるが私は咄嗟に苦しむ木野さんへと駆け寄った。

 

葉月「木野さん!!」

 

木野「私は雅人を…患者をこれ以上苦しませたくなかっただけだ…」

 

葉月「木野さん!!戻って来てください…津上さんを救った時みたいなあの時の木野さんに!!」

 

木野「うっ…俺は…おおおおおおお!!」

 

突如木野さんは驚きの表情を浮かべると体が巨大な化け物へと姿が変わってしまった。

 

葉月「木野さん…?」

 

???「さぁ…呉島葉月よ…お前の進化を見せてくれ…」

 

オーロラカーテンの向こうへと姿を消した黒いローブの人物が再び物陰に姿を現しており木野に向かって手を翳していた。

 

???「この後の流れも私の予想通り…さぁ…今こそ進化の時だ!!」

 

 

木野「オオオオッ!!」

 

葉月「ぐっ…ああああああっ!!」

 

私は巨大化した木野さんの巨大な前足に跳ね飛ばされてしまい壁にぶつかり地面に落下してしまった。

 

葉月「がっ…うううっ…」

 

りんね(葉月さんもう限界だよ…葉月さんの体が持たない!!)

 

葉月(もう少しなんです…先ほど私の言葉に木野さんの心に僅かに揺らぎがありました。あともう少しなんです!!)

 

私は震える足を叩いて起き上がるがついに力が抜けてしまい膝を突いてしまった。

 

葉月(動け…動いてよ!!もう少しなのに…)

 

シャイニング・ギル・アギトへと再変身した木野は暴走し、動けない葉月に狙いを定めるとシャイニングカリバーのような剣を構えた。

 

葉月「木野さん…私の言葉はもう届かないの?くっ…」

 

私は巨大な剣が振り下ろされそうになるのをみて思わず目を閉じた。

 

 

小沢「しっかりしなさい呉島葉月!!」

 

 

(ドローン・レフトアーム・アクティブ)

 

(ドローン・ライトアーム・アクティブ)

 

 

葉月「小沢さんに…氷川さん!?」

 

私の前に氷川さんが新しい戦士に変身しておりその肩にはG7と書かれており黄色いドローン二機が木野さんの体を縛り動きを封じていた。

 

氷川「呉島さん!!僕も貴方と一緒だ…僕も彼を救いたい!!」

 

葉月「氷川さん!!」

 

るり子「デヤアッ!!」

 

直後にるり子さんの声が響いて私達の反対側から赤と青のギル・アギトに変身したるり子さんらしき人が2本の武器で木野さんの長い足を切り裂いていた。

 

葉月「その声…るり子さん!?」

 

るり子「さっさと決めな!!私が抑える!!」

 

葉月「るり子さん…」

 

翔一「ハアッ!!」

 

最後に木野さんの腕に向かって飛び蹴りを放ったアギトこと津上さんが私の隣に着地を決めた。

 

翔一「俺達が支えます!!勝って帰りましょう金剛寺さん!!」

 

葉月「津上さん…私は葉月です…さっき呉島って呼んでたじゃないですか…」

 

翔一「あれ?そうでした?やだなぁ…冗談ですよ〜」

 

氷川「津上さんそういうボケはいいですから集中してください!!」

 

翔一「はーい」

 

津上さんの呑気な返事が響いて私はクスリと笑うとゆっくりと立ち上がった。

 

葉月「皆さん…木野さんを救います…力を貸してください!!」

 

氷川「はい!!」

 

るり子「あぁ…」

 

翔一「行きますよ〜」

 

私達は一斉に木野さんへと飛びかかり攻撃を回避しながらダメージを与えていき私はガッチャートルネードを召喚して木野さんの頭に向かって斬撃を放とうとしたが木野さんから微かに声が響いて動きを止めた。

 

木野「呉島葉月…私を…止めてくれ…頼む…」

 

葉月「木野さん…ハアッ!!」

 

勢いよくガッチャートルネードを振り下ろして斬撃を与えながら地面に着地を決めると再び振り下ろされた足を回避した。

 

りんね(木野さんあの姿になって暴走してる!?)

 

葉月(早くキックを決めて木野さんを浄化しないと…でもあんなに暴れちゃ決められない!!)

 

翔一「俺達がチャンスを作ります!!氷川さん!!」

 

氷川「わかりました!!」

 

 

(リミッター解除・オーバードライブ)

 

 

小沢「氷川君。もうリミッター解除の連続使用は危険よ…一撃で決めなさい!!」

 

氷川「おおおおおお…ハアッ!!」

 

氷川さんがドライバーのボタンを押し込むと高く飛び上がりライダーキックに入り全身に青いエネルギーが纏いそのまま蹴りを放ち木野の前足を粉砕した。

 

木野「グッ…」

 

翔一「アギトよ…俺に力を!!」

 

翔一は足を開いてライダーキックの構えに入り足元にアギトの紋章が出現してクロスホーンが開きかけるがそれ以上は開かず翔一は再び祈るように呟いた。

 

翔一「一撃でいい…もう一度俺に力を貸してくれ…アギト!!」

 

祈りが通じたのかクロスホーンが完全に展開して翔一は足元に力を溜めると高く飛び上がりライダーキックを放った。

 

翔一「ハアーーッ!!」

 

木野「オオオオオオッ!?」

 

翔一のライダーキックが木野の後ろ足をシャイニングカリバーごと破壊し、地面に着地を決めて入れ替わるように葉月が駆け出して指輪をドライバーに翳した。

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

葉月「タアッ!!」

 

 

(サン・ユニコーン!ノヴァ!) 

 

 

葉月「ハアアアアアアッ!!」

 

 

葉月のキックが繰り出されるが暴走した木野が巨大な尾を繰り出して葉月を空中に跳ね上げてしまい葉月は跳ね上げられながらも再び指輪を翳した。

 

葉月「まだ…まだです!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

(ハイアルケミスリンク!!)

 

 

ドライバーの待機音が変わり再び空中で蹴りの体勢に入り、そのまま足元に白いエネルギーを纏わせながら木野さんへと先程よりもさらに威力の増大したライダーキックを繰り出した。

 

葉月「アアアアアアアッ!!」

 

木野「オオオオオオッ…」

 

氷川・翔一「「呉島さん…」」

 

小沢「呉島さん…」

 

 

木野が僅かに葉月を押し始めて葉月は再び跳ね上げられそうになるが暴走する中で木野は暴走する自分自身に向かって大きく声を上げていた。

 

木野「もういい…もういい!!負けたんだ…私は…」

 

木野?「いいのか?お前が消えれば人類の進化の可能性は途絶える…」

 

木野「私はただ…皆を…患者を…雅人を助けたかっただけだ…」

 

木野?「また死ぬというのか…進化の可能性を捨てるつもりか?」

 

木野「進化とは与える物では無い…何度も困難を乗り越え」

 

氷川(自分を乗り越え…)

 

木野・氷川((達成されるものだ!!))

 

かつて氷川が発したセリフと自分自身の想いが重なりもう1人の負の感情の木野は思わず後ずさるがその体を何者かが受け止めていた。

 

木野?「お前は…」

 

涼「もういい。木野…お前の人を助けたいという思いは、あいつらが継いでくれる…」

 

木野?「葦原涼…俺はお前を利用したんだぞ…何故今更俺の前に…」

 

涼「前にも言ったが裏切られるのには慣れている。だが…あんたは自分で自分を裏切ったんだ…」

 

木野「そうだな…あの時は理解出来なかったが、今ならお前の言いたい事が理解できる。」

 

涼「お前は1人じゃ無い…呉島や氷川、津上、お前を救おうと必死になってる奴らがちゃんと居ると言う事だ…」

 

木野「私を救う…」

 

涼「普通に生きるのが俺の夢だった…だったら普通に生きる奴の未来を俺達が奪ってはならない…」

 

木野「あぁ…」

 

いつの間にか負の感情が生み出したもう1人の木野薫は姿を消しており涼は木野の隣で蹴りを放つ葉月へと視線を向けた。

 

涼「あれが…進化の可能性なのかもしれないな…」

 

木野「呉島葉月…あれが彼女の進化の可能性か…フッ…彼女なら納得だ…」

 

キックを繰り出す葉月の姿が変化しておりその姿を見た木野は笑みを浮かべた。

 

涼「先に待ってる…」

 

木野「あぁ…私もすぐに行く…」

 

 

葉月「アアアアアアアッ!!」

 

必死に蹴りを放つ葉月だが再び暴走するシャイニング・ギル・アギトに押され始めるがりんねが葉月へと必死に声を掛けていた。

 

りんね(葉月さん!!負けないで…私が側に居るから!!)

 

葉月(りんねさん…そうでした…私は1人で戦ってるんじゃない…私は…)

 

 

葉月・りんね「「私は、あなたと進化する――」」

 

 

???「こ、これは…!?ハハハ…やはりか!!」

 

 

 

(トワイライトマジェード!!)

 

 

ライダーキックを放つ葉月の隣には幻影の姿でトワイライトマジェードが隣でキックを放っており葉月は思わず隣のもう1人のマジェードへと視線を向けた。

 

りんね「その姿は!?」

 

葉月「決めますよ…りんねさん!!」

 

りんね「うん!!」

 

 

 

(サン・ユニコーン!・ビックバンノヴァ!!)

 

 

 

(トワイライトノヴァ!)

 

 

葉月・りんね「「ハアアアアアアア…ハアーッ!!」」

 

 

葉月とりんねの必殺技がついにシャイニング・ギル・アギトの体を粉砕し爆炎に包まれて爆炎の中から木野の顔が幻影となって浮かび上がった。

 

木野「呉島葉月さんに…そして氷川さん…すまなかった…」

 

葉月「木野さん!!」

 

氷川「木野さん…貴方は!?」

 

木野「私は自分自身の負の感情に呑み込まれてしまった…だが君達のお陰で本当の自分を取り戻す事が出来た。」

 

葉月「木野さん…元の木野さんに…」

 

木野「マジェードだったか…そして私にも見えたがもう1人のマジェード…あれが君の正しき進化の可能性だったようだな…」

 

葉月「それは…」

 

木野「私の代わりにこの世界を守ってくれ…私が成し得なかった事を君達が継いでくれ…」

 

葉月「はい…」

 

木野「頼んだ…ぞ…」

 

直後に巨大な木野さんの体は大爆発を起こしてしまい氷川達は目をを伏せるが葉月は最後まで爆発して消滅する木野の姿を見届けていた。

 

葉月「さようなら…木野さん…」

 

 

-数日後-

 

-とある焼肉店-

 

 

氷川さん達から外食の誘いを受けて私は集合場所である焼肉店へとやって来てカウンターにて案内を待っていた。

 

店長「お待たせ致しました…それではご案内致します。」

 

葉月「はい…あ、あれ!?葦原さん!?」

 

店長「はい?」

 

葉月「あ、すみません…お知り合いに顔がそっくりだったので間違えました…」

 

店長「そうでしたか…それではご案内致します。」

 

私を案内する店長さんは葦原さんに顔がとてもよく似ており心の中でりんねさんに話しかけていた。

 

葉月「似ている…葦原さんに…似てますよね?」

 

りんね(世の中には顔が似ている3人ぐらい居るって聞いた事があるけど…確かに似てるね…)

 

葉月「ですよね…」

 

 

小沢「あら?いらっしゃい呉島さん!!ちょっと見て見なさい氷川君を!!」

 

葉月「はい?」

 

奥の席には氷川さん達が座っており小沢さんが私の顔をみるなり嬉しそうな表情でこちらを見つめており氷川さんへと視線を向けると箸で豆腐を掴む氷川さんの姿があった。

 

氷川「見てください呉島さん!!」

 

葉月「氷川さんが豆腐を…おめでとうございます!!」

 

小沢「ほら…お肉は焼いてあるからどんどん食べなさい?」

 

葉月「あ、ありがとうございます…」

 

氷川「そういえば…呉島さん…貴方に渡したいものがあるんですが…」

 

葉月「?なんでしょう?」

 

氷川さんは私に封筒を手渡して来たので私は封筒を受け取ると中身は1万円札が数枚入っていた。

 

葉月「現金?なんですかこれ?」

 

氷川「25年前に最後にお会いした時のあの…焼肉を食べた時の…」

 

葉月「?」

 

氷川「確か…僕が落とした冷奴が焼肉のタレに落ちてタレが跳ねて呉島さんのスカートを汚してしまったので…」

 

葉月「???…スカート?」

 

氷川「そのクリーニング代というか…25年も前だから今更貰ってもしょうがないのもわかっているのですが…気持ちとして!!」

 

葉月「もしかしてこれですか?」

 

氷川「そうそう…この…あ、あれ?何で!?」

 

私は今、自身が履いている一部が茶色に染まったスカートを見せると氷川さんがとても驚いて私は笑みを浮かべた。

 

氷川「なっ…なんでまだ汚れて…まさか…敢えてシミを残して僕を問い詰めようと!?」

 

葉月「ふふふ…あっはっはっ…それは違いますよ氷川さん!!」

 

氷川「えっ!?」

 

葉月「実は私はこの2026年の時代から2001年にタイムスリップして氷川さん達と出会ったんですよ…つまりスカートがシミになったのは私からしてみればこの間の出来事なんです…」

 

氷川「なっ…そうなのですか?タイムスリップ…そんな事が?」

 

最後は私はいたずらみたいな笑みを浮かべると氷川さんへと視線を向けた。

 

 

葉月「信じるか信じないかは氷川さん次第です…ふふふ…」

 

 

 

???Side

 

 

2026年より先の未来にてフードの人物が自身の部屋でモニターのようなものをじっと見つめており画面の向こうにはトワイライトマジェードへと変身する葉月達の姿があった。

 

 

(ブライトネスリンク!)

 

 

(ダークネスリンク!)

 

 

(UNICON! トワイライト!)

 

 

(THE SUN! トワイライト!)

 

 

葉月・りんね・アポロ「「「変身!!」」」

 

 

 

(ガガガガッチャーンコ!!)

 

 

(ブライトネス & ダークネス!)

 

 

( トワイライトマジェード!)

 

 

葉月はりんねとアポロの3人とリンクしてトワイライトマジェードへと変身してフードの人物へと駆け出していた。

 

 

葉月「ハアーッ!!」

 

???「無駄だ…ハアッ!!」

 

アポロ「なっ…」

 

りんね「嘘っ…」

 

葉月の攻撃を謎の人物は軽く受け止めてしまい、逆に押し返されてしまい葉月は地面に転がった。

 

 

葉月「どうして…私達の力が通用しない…」

 

アポロ「そんな…この力は君には見せてない筈なのに…」

 

りんね「だったら…葉月さん!!」

 

葉月「はいっ!!」

 

葉月はすぐに2枚のカードを取り出してマジェスティドライバーに装填した。

 

 

(ブライトネスリンク!)

 

 

(ダークネスリンク!)

 

 

(DRAGONALOS!トワイライト!)

 

 

(GAIARD! トワイライト!)

 

 

(ガッチャーンコ!)

 

 

(DRAGONALOS!GAIARD!トワイライトルミナス!)

 

 

???「無駄だ…」

 

 

葉月「ハアッ!!なっ…これでもダメなの…!?」

 

アポロ「僕達の最強の姿なのに…どうして…?」

 

りんね「まるで最初からこの姿になるのがわかっていたみたい…」

 

???「みたいじゃない…全て知っているんだよ私は…君達の未来がね…」

 

葉月「そんな…」

 

 

???「それじゃ君達には消えてもらうよ」

 

突如謎の人物は瞬間移動するとトワイライトマジェードを跳ね飛ばしてしまい地面に転がった葉月は地面で呻いておりそこに謎の人物が手を翳した。

 

りんね「あ、あぁ…」

 

アポロ「そんな…こんなところで消えるなんて…」

 

葉月「いや…待ってください2人とも…行かないで私を1人にしないでください!!」

 

???「呉島葉月…これで終わりだ…ハアッ!!」

 

葉月「あ、あ…きゃああああああっ!!」

 

直後に葉月の周囲で爆発が起こり、トワイライトマジェードの変身が解除されてしまった。

 

葉月「くっ…うう…」

 

???「予想通りとはいえ、少しがっかりだな…後は好きにしろグリオン…」

 

グリオン「フフフフ…さぁ…そのドライバーを渡せ。」

 

葉月「うぅ…嫌…嫌です!!」

 

どこからか現れたグリオンが倒れている葉月のドライバーに目をつけると葉月のドライバーを掴んだ。

 

 

葉月「うぅ…やめ…て…」

 

グリオン「フフフフ…フンッ!!」

 

葉月「あぁっ…」

 

グリオン「これで世界は私の物だ…」

 

葉月からドライバーを奪ったグリオンは葉月のドライバーを高々に大きく掲げた。

 

グリオン「素晴らしいデータの量だ…まさか完成に至るとは…」

 

葉月「ごめんなさい…宝太郎君…りんねさん…アポロ…守れ…なかった…」

 

葉月はそのまま力尽きて死んでしまいグリオンは命尽きた葉月の姿を見てニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

 

複数の映像をチェックしていた謎の人物は画面を閉じてしまいふと一言呟いた。

 

???「未来は既に決まっている…」

 

葉月「あ、あぁ…きゃあああああ!!」

 

別の動画でも葉月は大爆発を起こしてしまいその中から変身が解けた葉月が倒れ込んだ。

 

 

???「やはり君では未来を変えられない…呉島葉月よ…」

 

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