-とある森の中-
???「昇…昇…」
黒髪の白いメッシュの入った男性が森の中を歩いており地面にしゃがみ込むと何かを必死に探し始めた。
???「見つけたぞ…」
何かを見つけて地面から何かを拾い上げるとそれはカラフルなガラスの破片のような物でありカラフルなガラスの破片のような物を強く握り締めた。
???「アアアアアアアッ!!」
空に向かって咆哮し男性が怪人へと変身した。その姿は全身が白い姿をしており頭には2本の角が生えておりその手には銃が握られていた。
???「これは…」
かつて仮面ライダーキバに倒されたシープファンガイアこと倉前昇の兄であるゴートファンガイアこと倉前悟は再び地面を弄り落ち葉を掻き分けるとボロボロとなった1枚の写真を拾い上げた。
悟「昇…お前はこの女を自分の物にしたかったのか?」
悟が拾い上げた写真にはかつて昇がストーカーしていたファッションモデルの麻生恵の姿があり、その写真を見つめるとニヤリと笑みを浮かべた。
悟「昇…お前の無念は俺が晴らす!!」
葉月Side
目を開けると私は知らない路地におり、側にはトライチェイサーが止められており私はすぐにケミーライザーでケミーの探知を始めた。
葉月「今回も2体反応が…あれ?」
2体のケミーの反応があったものの1体の反応が消え去ってしまい私はケミーライザーをじっと見つめた。
葉月「おかしい…さっきまで2体居たのに…」
ひとまず反応のあった場所を目指していく事にして私はトライチェイサーに跨るとヘルメットを被りエンジンを始動させた。
葉月「行こう!!」
スロットルを回してトライチェイサーは勢いよく走り出して路地から国道へと出て、目的地目指して走り始めた。
-港公園-
港公園へとやって来た私はケミーを反応を追って探索していると女性がカメラに向けてポーズを決めておりカメラマンがあちこちに移動しながら撮影を行っていた。
恵「この後の予定は?」
マネージャー「この後は雑誌のインタビューに午後からスタジオで最新ファッションのモデル撮影になります。」
撮影を終えたファッションモデルの麻生恵と男性マネージャーがこの後のスケジュールを確認しながら車へと向かっており、その様子を葉月は遠くからじっと見つめていた。
葉月「モデルさんか…チャッキーさんにリカさんと同じだ…」
ふとそんな事を呟きながら私はケミー探索のために反対方向へと歩き出したが突如背後から男性の悲鳴が上がり私は慌てて悲鳴のあった方向へと走り出した。
マネージャー「うわああああっ!!」
ゴートファンガイアがどこからか出現し、辺りの機材を蹴り飛ばして破壊し始めて撮影スタッフは蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げ始めた。
恵「ファンガイア!?うぐっ…」
悟「弟が夢中になるほどの素晴らしき美貌だ…お前は俺のモノだ!!」
恵「弟!?がっ…」
ゴートファンガイアこと悟が恵の首を掴んでおり男性マネージャーが恵を守ろうと体にしがみついた。
マネージャー「離れろ!!」
悟「邪魔だぁ!!」
マネージャーは胸倉を掴まれるとそのまま車に向かって投げ飛ばされてしまい車のフロント部分に落下しフロントガラスが割れて破片が辺りに散らばった。
葉月「怪人!?」
私は怪人がマネージャーを車に叩きつけてさらにモデルさんへとゆっくりと歩み寄ろうとした場面を目撃して思わず駆け出したがモデルさんが懐から銃のような物を取り出したのを見て思わず足を止めた。
葉月「銃!?」
恵「ハアッ!!」
モデルさんは銃撃を放ち怪人は思わず火花を散らして後ろに下がりモデルさんは笑みを浮かべながら銃を構えた。
恵「あなたも私のファン?ファンガイアにしてはいい趣味してるわね」
葉月(あの怪人…ファンガイアっていうんだ…)
りんね(葉月さん…助けに入らなくて大丈夫?)
葉月(もしかしたらファンガイアを撲滅する組織の人かもしれませんよ?ケミーを回収する錬金連合やワームを倒すZECTみたいな…)
りんね(なるほど…じゃああの人はただのモデルさんじゃなくて裏ではファンガイアを倒す戦士かもしれないってこと?)
葉月(そうかもです…)
りんねさんとそんな事を話しているとモデルさんはかっこいいポーズで銃を構えた。
恵「そう…いいわ…私が殺してあげる」
葉月・りんね((かっこいい!!))
戦う美人のモデルさんの登場に私達は心の中で拍手しモデルさんの戦いを見物しようとしたがファンガイアはモデルさんの銃撃を躱すと素早く接近してモデルさんの首を掴んでしまった。
恵「うっ…がはっ…」
りんね(あぁ…モデルさんが早くもピンチだよ…)
恵は悟に膝を連続で叩き込まれて地面に崩れ落ち、追い打ちを掛けようと悟は地面に倒れた恵に手を伸ばすと無理やり立たせてしまった。
葉月(あぁ…もう我慢出来ない…)
私はもう我慢出来ずにファンガイアに向かって走り出したがファンガイアはモデルさんの顔を思い切り殴打してしまいモデルさんは地面に崩れ落ちてしまった。
恵「ぐっ…あぁっ…」
悟「終わりだ…」
葉月「あ…あぁ…あのファンガイア…」
りんね(葉月さん!?)
葉月「モデルさんの顔をぶったぁぁぁ!!」
私はモデルさんの大事な顔をぶったファンガイアに激しい怒りが湧いてしまい側に停めてあったトライチェイサーに跨るとエンジンを掛けてスロットルを激しく回した。
りんね(あ、ちょっと葉月さん!?)
悟「!?」
葉月「おおおおおお…ハアッ!!」
悟「ぐわっ…」
私はトライチェイサーでファンガイアを思い切り跳ね飛ばしてしまいファンガイアは地面を転がり、トライチェイサーから飛び降りるとファンガイア目掛けて思い切り拳を顔面に叩きつけた。
葉月「ハアッ!!」
悟「ぐはっ…なんだお前は!?」
葉月「モデルさんの顔をぶったな!!貴方は許さない!!」
りんね(うわ…めちゃくちゃ怒ってる…)
私は生身でファンガイアに拳を叩き込み地面に転がすとドライバーを出現させようと指輪をはめ直そうと指輪に触れた。
葉月「覚悟しなさい…」
しかしファンガイアは私の勢いに恐れをなしたのか逃走してしまい構えを解いて地面に座り込んだモデルさんへと駆け寄った。
葉月「大丈夫ですか?お怪我は!?」
恵「私は大丈夫!!」
りんね(葉月さん!!マネージャーさんが!!)
ふとりんねさんの声で車の方へと駆け寄るとマネージャーさんが顔面から血を流して倒れておりモデルさんと私はマネージャーさんを必死に介抱した。
-病院-
医師「全治3ヶ月です」
マネージャー「そんな…今が大事な時なのに…!!」
病室にて男性マネージャーが悔しげな表情を浮かべておりその様子を恵が心配そうな表情で見つめた。
恵「貴方はしばらく安静ね…仕事の調整は私がなんとかするから!!」
マネージャー「無理ですよ!!スケジュール管理や衣装の打ち合わせなど…私が居なければ…それに、またあの化け物が襲って来たら…」
恵「それは…」
マネージャー「また貴方は怪物に狙われた…貴方を守ってくれる人が居ないと…貴方まで…」
恵「大丈夫。1人、あてがあるから…」
葉月Side
病室の外の廊下でじっと待っていると病室のドアが開いて中からモデルさんが顔を出した。
葉月「あの…マネージャーさん大丈夫ですか?」
恵「全治3ヶ月ってとこね…しばらくは仕事は出来そうにないわね…」
葉月「そうでしたか…」
恵「そういえば貴方…名前は?」
葉月「葉月…呉島葉月です。」
恵「呉島さんね?私は…私の事は知ってる?」
葉月「すみません…ご存知なくて…」
恵「そっか…ならそっちの方が都合がいいかも」
葉月「はい?」
恵「私は麻生恵。さっきは助けてくれてありがとう!!見てたからわかると思うけどファッションモデルなの。」
葉月「麻生さんですね。」
恵「恵でいいわよ。ところで貴方に1つお願いがあるんだけど…」
葉月「なんでしょうか?」
恵「私の仕事を手伝ってくれない!?」
葉月「えっ…私がですか?」
恵「私のマネージャーは私の事をよく知ってるファンが結構応募してくるんだけど私の事を崇拝しすぎて仕事にならないのよ…私の事を知らない人なら信用できるからお願いしたいの!!」
葉月「でも私にマネージャーだなんて…」
恵「それに貴方ファンガイア相手に生身であそこまで戦えるなんて…只者じゃないわ…私にはわかる。そこでマネージャーとボディーガードもお願いしたいの!!」
葉月「それは…」
恵「お願い!!今が1番忙しい時だから他に頼める人も居なくて!!」
葉月「分かりました…私でよければ…」
恵「というわけでよろしくね!!」
葉月「は、はい…」
恵「固いよ固いよ〜もっと楽しく気楽にいこ?」
葉月「はい…ところでさっきのファンガイア?でしたっけ…それに恵さん銃を持ってたと思うんですが…恵さんは一体…?」
恵「あちゃ…そこも見られてたんだ…まぁ仕方ないか!!」
葉月「あれは一体…」
恵「貴方には話しておくわね…私の本当の姿を…」
恵さんはどこかに歩き始めて私はその後を慌てて追いかけた。
葉月「どちらへ?」
恵「私の秘密を教えてあげる!!話すのに相応しい場所があるからお姉さんに着いてきて!!」
-カフェ・マル・ダムール-
私達は病院から少し離れたカフェへとやって来て
恵「ここよ…」
葉月「カフェですか…おしゃれですね…」
カフェには数人の常連客らしき人達がおりそのうちの1人が恵さんに気づいて視線を向けた。
恵「少し話して来るから合図をしたら入って来て!!」
葉月「分かりました…」
入口付近で私は待機し恵さんが扉を開けて中に入って行った。
名護「また狙われたようだな…しばらくモデルの仕事は控えなさい!!」
恵「ハァ?余計なお世話よ!!」
嶋「いや…そうも言っていられないようだ…」
恵「嶋さん?」
嶋「最近、君と同じくモデルの女性が襲われる事件が起こっている犯人は同じファンガイアだ…」
恵「もしかしてあのファンガイアが…」
嶋「君は以前…ファンガイアに攫われた事があっただろう?今回のファンガイアはその兄だと言うことがわかった。」
恵「兄…だからあの時、兄って言ったんだ…」
名護「しばらくはモデルの仕事を控えるべきだな…我々がファンガイアを倒すまで大人しくしていなさい!!」
恵「嫌よ!!今から本格的に忙しくなるのにこんなところで止まっていられないわ!!」
嶋「しかし君を庇って君のマネージャーが怪我で入院したことも事実だ…今度の敵は君をまた狙って来る筈だ…周りの人にも被害が出る」
恵「その件で、素晴らしき青空の会に推薦したい人物がいるんですが!!」
嶋「ほぅ…それは入口付近で待たせている人の事かな?」
恵「!!」
名護「そこの君…こっちに来なさい!!」
店内をガラス越しに見ていたが男性の1人がこちらに向かって視線を向けて来たのを見て私は思わず入るのを躊躇してしまったが、恵さんがこちらに手招きしたのを見て私は扉を開けてカフェの店内に足を踏み入れた。
葉月「失礼します…」
嶋「彼女で間違いないのか?推薦したい人物というのは?」
恵「えぇ…彼女が私の新しいマネージャーです。そして戦士として素晴らしき青空の会に推薦したい人物です。」
嶋「何故彼女なんだ?名護君がいるじゃないか?」
恵「私は彼女の強さに惹かれました…彼女は生身でファンガイアを圧倒し私を救ってくれました…彼女は他の人とは違う…だからお願いしたいんです!!」
名護「君がファンガイアを?デタラメをいうのはやめなさい」
恵「名護君…呉島さんは強いわ。もしかしたら貴方よりも…」
名護「何!?」
嶋「君…名前は?」
葉月「葉月…呉島葉月です。」
嶋「そうか…呉島さん。君は恵君を守れる自信があると言うのか?」
葉月「命を懸けて…恵さんをお守りします」
嶋「そうか…なら君の力を試させてもらう…名護君。襟立健吾から回収したイクサナックルを渡したまえ…」
名護「何を?」
名護さんと呼ばれる男性はメリケンサックのような何かを嶋さんと呼ばれる人物へと渡すと私に向かって歩み寄りメリケンサックのような何かを私に差し出しながら私の方をじっと真剣な表情を浮かべた。
葉月「これは…?」
嶋「ライダーシステムであるイクサナックルだ。」
葉月「イクサ…」
嶋「我々素晴らしき青空の会はファンガイアの討伐を目的として結成された組織だ…」
葉月「ファンガイアの討伐…」
嶋「君にはキバを倒してもらいたい…」
葉月「キバ?」
嶋「キバも我々人類の敵であり、ファンガイアだ…」