仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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284話 刺激を求めて

 

嶋「キバも我々人類の敵であり、ファンガイアだ…」

 

葉月「キバが…ファンガイア…」

 

名護「待ってください嶋さん!!キバの処分は私に預けると…」

 

恵「そうです!!渡君を倒すだなんて…」

 

葉月「渡君?」

 

名護「それに…私は紅渡を救ってやりたい…その気持ちは変わりありません」

 

嶋「フッ…君もバカだな…前回言ったようにその想いは裏切られる…」

 

名護「私は紅渡の未来の可能性を信じています…」

 

名護さんはそう言い残すと店内から去ってしまい店内には嶋さんと恵さんと私が残された。

 

葉月「嶋さん…ファンガイアはみんな敵なんでしょうか?」

 

嶋「君も見ただろう…人間を襲いライフエナジーを食らう…それがファンガイアの本質だ…」

 

葉月「ファンガイアの中には人間の心を持った存在がいるのでは?」

 

嶋「そんな者は居ない…ファンガイアは全て…」

 

葉月「紅…渡さんでしたっけ?名護さんや恵さんが庇っている様子を見る限り、彼は元々、皆に慕われていたのではないのですか?」

 

嶋「君に彼の何がわかると言うんだ?」

 

葉月「えぇ…だから彼と一度話してみるつもりです…」

 

嶋「彼はキバでありファンガイアだ…最近も理性を失い恵君を襲った…そんな彼を赤の他人である君が信じると言うのか?」

 

葉月「そうです…私は赤の他人です。私は彼の事を知らない…だからこそ恵さん達が信じる物は私も信じるだけです!!」

 

嶋「!!」

 

嶋さんは私に向かって何かを考えるような視線を向けると私は今、受け取ったばかりのイクサナックルを嶋さんに手渡した。

 

嶋「どういうつもりだ?」

 

葉月「恵さんの誘いを蹴って悪いですが素晴らしき青空の会には入れません…これは名護さんに返してあげてください。」

 

恵「あ、ちょっと!!呉島さん!?」

 

葉月は嶋さんに頭を下げるとそのまま店内から出て行きその後を恵が必死に後を追いかけた。

 

 

-夜-

 

葉月「と言う事で明日からよろしくお願いします。」

 

恵「う…うん…」

 

その夜、私と恵さんは明日の撮影会の電話での打ち合わせをしており明日のスケジュールを読み上げていると元気のない恵さんの返事が聞こえて来た。

 

葉月「渡君のことですか?」

 

恵「うん…この前彼の家を訪ねたんだけど彼…相当ショックだったみたいで追い返されちゃったんだ…」

 

葉月「そうでしたか…」

 

恵「生半可な説得は通用しないわね…どうしたらいいのかしら…」

 

葉月「渡さんはどんな人なんですか?」

 

恵「そぅねぇ…彼は溜め込みやすいタイプだから…でも素直で可愛い子なのよ!!」

 

葉月「可愛い子ですか…どんな方か会うのが楽しみです。」

 

 

-翌日-

 

私は恵さんの撮影を側で見守りながら次に着替える服の準備に取り掛かった。

 

葉月「渡さんの事で恵さんも悩んでる筈なのに…」

 

撮影中は笑顔を浮かべており流石にプロと言うべきか、作り笑顔とは思えない素晴らしい笑顔を浮かべておりカメラマンの指示で様々なポーズを取っていた。

 

葉月「綺麗だな…恵さん…」

 

ふとこれまで出会って来た人達のことを思い出しながらも私はつい自分の髪に触れた。

 

葉月「チャッキーさんやリカさん…それに撫子さんといい私も綺麗な女性になりたいな…」

 

カメラマン「はい〜OKです!!」

 

撮影終了の合図が掛かり、恵さんは撮影のデータを確認しながら私は恵さんにドリンクを手渡した。

 

葉月「お疲れ様でした。」

 

恵「ふぅ…ん?」

 

恵さんはドリンクを受け取ると私の方をじっと見つめており私が視線を逸らすと私の方へ歩み寄って来た。

 

葉月「な、何ですか?」

 

恵「そういえば呉島さんってすごいスタイルいいよね?足長いしシュッとしてて!!」

 

葉月「へ?いや…あの…そんな事は…」

 

恵「今からでもモデルとか目指したら?スタイルいいし美人だし!!」

 

葉月「いや…私がモデルなんて…」

 

恵さんは笑みを浮かべると衣装部屋へと入り、私は後を追いかけるといくつかの服や靴を選び始めて私に差し出して来た。

 

恵「ね、ちょっとこれに着替えてみてよ!!」

 

葉月「へ!いや…私は別に…」

 

恵「いいからいいからお姉さんの一生のお願い!!」

 

葉月「は、はぁ…」

 

差し出されたのはどうやら最新のファッションコーデのセットのようで、黒いブーツに白いスプリングロングコートにパールネックレス、ベージュのロングパンツであり私は服を手に困惑した表情を浮かべた。

 

葉月「あの…これ…」

 

恵「それ私にサイズが合わなかったやつだから呉島さんが着てみて!!」

 

葉月「わ、分かりました…」

 

恵「じゃ…外で待ってるね〜」

 

恵さんは衣装部屋から出て行ってしまい私は差し出された服に着替え始めて思わず笑みが溢れてしまった。

 

葉月(お、私…意外と似合ってる!?)

 

りんね(葉月さん足スラッとしてるならパンツとか似合う!!

 

葉月「そうでしょうか!ふふふ…」

 

???「イヤアアアアッ!!」

 

その時外から悲鳴が聞こえて来たので私は慌てて部屋を飛び出すとファンガイアが恵さんの首を掴んでおり、恵さんの手から銃が手から溢れ落ちて地面にガシャリと落下した。

 

葉月「恵さん!!」

 

恵「呉島さ…がはっ…」

 

ファンガイアは恵さんの腹部に拳を叩き込み恵さんは体勢が崩れてファンガイアは恵さんを抱えてしまった。

 

葉月「ファンガイア!!恵さんを離しなさい!!」

 

悟「恵は…俺のモノだ!!」

 

私は拳を構えて駆け出そうとするがファンガイアは私に向かって角から斬撃波を飛ばし、私は回避する事が出来ずに攻撃を受けて吹き飛んだ。

 

葉月「ぐっ…待て!!」

 

すぐに立ち上がりファンガイアに向かって駆け出すと、ぐったりと動かない恵さんの手を掴むがファンガイアに振り払われてしまった。

 

葉月「恵さん!!」

 

再び立ち上がり恵さんのコートを掴んだもののファンガイアは私の腹部を蹴り、私は地面に転がってしまった。

 

葉月「がはっ…ぐっ…守るって言ったのに…」

 

名護「恵!!」

 

葉月「名護さん!!」

 

名護「ファンガイア…その命、神に返しなさい!!」

 

名護さんは嶋さんから預かったのかイクサナックルを持っており変身のために構えるがファンガイアは恵さんを抱えたまま高く跳躍すると姿を消してしまった。

 

名護「くっ…恵を守るといいながら君は何をしていた!?」

 

葉月「すみません…私が付いていながら…」

 

名護「もういい…君はもう帰りなさい!!恵は私が救う!!」

 

名護さんはバイクに跨るとヘルメットを被るが携帯が鳴り電話に出ると思わず顔を顰めた。

 

名護「しかし恵が…いえ…分かりました…」

 

葉月「何かあったんですか?」

 

名護「私が取り逃した別のファンガイアが現れた。そっちの始末を付けに行かなくてはならなくなった…」

 

葉月「…名護さんは街の方のファンガイアをお願いします!!恵さんは私が助けに行きます!!」

 

名護「何を言っている!?無茶を言うのはやめなさい…戦う力を持たない君が行っても人質が増えるだけだ…それに恵がどこに攫われたかもわからないんだぞ?」

 

 

(ケミーライザー)

 

私はケミーライザーを取り出すとサーチカードを装填してケミーの反応を調べ始めた。

 

 

名護「何だその奇妙な機械は?」

 

葉月「恵さんのコートの中に位置を知らせるための物を仕込んでます…」

 

名護「まさか…さっきの揉み合いの最中にそんな事を?」

 

葉月「この機械を使えば恵さんの位置が分かります。私が恵さんを助けに行きます!!」

 

名護「だが行ったところで君に何が出来る?イクサも持たない君では返り討ちに遭うだけだ…」

 

葉月「大丈夫です…今は私を信じてくださいとしか言えません…」

 

私は真剣な表情で名護さんへと視線を向けると、名護さんは同じく私の方をじっと見つめながら何かを考えているような表情となり、地面に落ちた恵さんの銃を拾い上げると私に差し出した。

 

名護「この武器はフックを射出したりボウガンとしても使う事が出来る。うまく使いなさい…」

 

葉月「名護さん…私を信じてくれるんですか?」

 

名護「勘違いするな…君を信じるんじゃない…君の中の戦士としての力を信じているだけだ…」

 

葉月「今はそれで充分です!!必ず恵さんを助け出して来ますから!!」

 

私は武器を受け取り建物の外へと飛び出してトライチェイサーに跨り、ヘルメットを被って勢いよく走り出した。その後ろ姿を名護はじっと見つめていた。

 

名護「頼んだぞ…」

 

 

 

???Side

 

???「ふむ…」

 

謎の人物が廃ビルの近くに立っておりその手に持つタブレットに視線を移すとそこに流れる映像に視線を集中させた。

 

 

葉月「これで終わり!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

新たなる力を得た葉月は指輪を翳してドライバーを操作し、空中に高く飛び上がった。

 

 

(マーズフェニックス・ノヴァ)

 

 

葉月「ハアアアアアアッ!!」

 

悟「グワアアアアアアッ!!」

 

葉月の火炎を纏ったライダーキックが恵を攫ったファンガイアへと繰り出されて、蹴りを受けたゴートファンガイアはカラフルなステンドグラスになった直後に、呆気なく砕け散ってしまった。

 

恵「す、凄い…」

 

葉月「ふぅ…」

 

???「ううむ…」

 

謎の人物はタブレットに流れる映像の再生を止めると別の動画に切り替えてしまった。

 

 

葉月「私達2人の力を合わせましょう!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

キバット「よっしゃあっ!!行くぜ渡!!」

 

渡「うん!!」

 

 

(ウェイクアップフィーバー!)

 

 

ヴィーナス・真とキバエンペラーフォームが同時に蹴りの体勢に入ると高く飛び上がり、目の前にそびえ立つ巨大ファンガイアに向かって蹴りを放った。

 

 

(マーズフェニックス・ビックバンノヴァ!!)

 

 

葉月・渡「「ハアアアアアッ!!」」

 

謎の巨大ファンガイア「ガアアアアアアッ!!」

 

2人分のライダーキックを浴びて巨大ファンガイアは大爆発を起こしてしまい、2人は地面に着地を決めた。

 

 

???「つまらない」

 

謎の人物は動画の再生を止めてしまいふと溜息を吐きながらタブレットをじっと見つめた。

 

???「これでは全く成長を感じないな。毎回同じ勝利パターン…こんな未来では面白みが無いな…」

 

謎の男性はタブレットを操作すると突如辺りにオーロラカーテンが出現して3体の怪人が出現した。

 

 

ユニコーンレジェンドルガ「ウウウウ…」

 

グリフォンレジェンドルガ「オオオオ…」

 

スパイダーファンガイア「ん?ここはどこだ?」

 

???「さぁ…ヴィーナスとマジェードをモチーフにした私が生み出したオリジナルのレジェンドルガ達よ…それぞれの使命を果たすのだ!!」

 

ユニコーンレジェンドルガは謎の男性の力により姿が光に包まれると姿を消してしまい、グリフォンレジェンドルガは街の方へと翼を広げて飛び去ってしまった。残されたスパイダーファンガイアは辺りを見渡すと、人間体の糸矢僚へと姿を変えた。

 

糸矢僚「ここはどこ?はっ…俺はクイーンに倒されて…」

 

???「ん?お前は呼んだつもりはなかったんだがな…」

 

糸矢僚「裏切り者のクイーン…許さあああん!!」

 

???「クイーン?そんな事よりお前はこの女が好きなんだろう?」

 

謎の人物はスパイダーファンガイアに向かってタブレットを見せるとそこに映し出された恵の姿を見たスパイダーファンガイアはタブレットを掴み飛び上がった。

 

糸矢僚「っ!?恵ぃぃぃぃ!!」

 

???「その女ならあそこの廃ビルに居るぞ」

 

糸矢僚「本当か?感謝するぞお前…」

 

スパイダーファンガイアはタブレットを謎の人物へと返すと懐からネズミとアヒルのパペットを取り出し、腕にはめて動かし始めた。

 

糸矢僚「チュ~リッヒヒヒヒ!ガーリックククク!」

 

???「頭大丈夫かお前?」

 

糸矢僚「今行くぞ…恵ぃぃぃぃ!!」

 

パペットをはめたままそのまま奇妙な走り方でその場から立ち去ってしまい、その場に残された謎の人物はスパイダーファンガイアが走り去った方向をじっと見つめた。

 

???「まぁいいだろう…少しだけ未来を変えさせてもらうぞ…物語には新たなる刺激が必要なのだからな!!」

 

 

-廃ビル内-

 

恵は目を覚ますと知らない廃ビル内の広いエリアの真ん中に寝かされており体を縄で縛られていた。

 

恵「くっ…またファンガイアに捕まるなんて…」

 

必死に縄を解こうと体を動かすがきつく縛られているために自力で解く事が出来ないでいた。

 

恵「呉島さん…名護君…」

 

悟「目を覚ましたようだな?」

 

そこにゴートファンガイアが現れて人間体に姿を変えると床に倒れている恵に歩み寄って来た。

 

悟「ここなら誰の邪魔も入らない…俺と君の2人だけの世界だ」

 

恵「ふざけないで…もう少しで私の仲間が私を助けに来てくれる!!」

 

悟「残念ながら俺は弟のように甘くは無い…攫った場所から遠く離れた人気の無い山奥の廃ビルに連れて来たからな…誰にも見つけられない!!」

 

恵「弟…思い出した!!貴方…前に私を攫ったストーカーと顔が似てる!!その兄貴って訳!?」

 

悟「その通りだ…弟が世話になったなぁ?だが俺は弟のようなヘマはしない…」

 

恵「嫌っ!!それ以上来たらぶっ飛ばすわよ!!」

 

悟「気が強い女は俺のタイプだ!!恵…お前は俺のモノだ!!」

 

恵「嫌…嫌ぁっ!!」

 

じりじりと恵の体に触れようと距離を詰める悟に恐怖の表情を浮かべる恵だが、突如入り口のドアを開ける音が聞こえて来て2人同時に視線を向けた。

 

悟「バカな…もうこの場所を嗅ぎつけたのか!?」

 

恵「フン!!見なさい。私を助けに来てくれたわよ!!貴方はもう終わりね?」

 

悟「クッソォォ…バカな…バカなぁぁぁ!!」

 

恵「呉島さん?名護君?私はここよ!!」

 

???「ようやく見つけた…」

 

こちらに走って来る音が聞こえて来て恵と悟は同時に視線を入り口付近へと向けた。

 

 

糸矢僚「恵ぃぃぃぃぃ!!会いたかったぁぁぁ!!」

 

恵「…げ…嘘…」

 

悟「何だお前は!?」

 

ゴートファンガイアへと変身した悟はスパイダーファンガイアに向かって走り出すが、同じく変身したスパイダーファンガイアが放った糸にぐるぐる巻きにされてしまい、床に倒れてしまった。

 

悟「グアッ…」

 

糸矢僚「俺の女に触るな!!」

 

スパイダーファンガイアは悟を蹴り飛ばすと、同じく床に倒れている恵へと視線を向けた。

 

糸矢僚「恵ぃぃぃぃ!!久しぶりだな?さぁ…ここで俺と結婚式をあげるのだぁぁ!!」

 

恵「なんで…あんたが…ここに居るの?」

 

糸矢僚「チュ~リッヒヒヒヒ!ガーリックククク!」

 

その手にはネズミとアヒルのパペットが再びはめられており口元を大きく動かしていた。

 

マーキュリン「マーキュ…」

 

恵に歩み寄るスパイダーファンガイアに対して、恵のコートのポケットの中に居たマーキュリンが静かにポケットから脱出すると、葉月と合流するために入り口付近へと飛び去ろうとするが、途中で何かの気配に気づいて動きを止めた。

 

マーキュリン「マーキュリン!?」

 

インフェニックス「フェニックス!!」

 

廃ビルの天井にはレベルナンバー5のファンタスティックケミーであるインフェニックスがおり、マーキュリンの元へと降りて来た。

 

マーキュリン「マーキュリン…」

 

インフェニックス「インフェニックス!!」

 

インフェニックスはマーキュリンの意思を感じ取ったようで、自身の背中にマーキュリンを乗せると出口へと飛び廃ビルから脱出して、自身を探している葉月の元へと進路を向けて飛び去った。

 

 

-1986年-

 

過去へとやって来たユニコーンレジェンドルガは街の人々を自身と同じレジェンドルガへと変えるために街中の人々を襲おうとしたが、突如何者かがユニコーンレジェンドルガを攻撃して思わず足を止めた。

 

キング「レジェンドルガの新種か?レジェンドルガ族の王は封印した筈だが」

 

ユニコーンレジェンドルガ「ウウウウ…」

 

キング「会話すら出来ないとは…まぁいい…絶滅せよ!!」

 

キバットバットⅡ世「ありがたく思え…ガブリ!!」

 

キバットバットⅡ世がキングの腕に噛みつきベルトを出現させるとキングはキバットバットⅡ世を構えてベルトに装着した。

 

キング「変身」

 

キングはダークキバへと変身してユニコーンレジェンドルガに向かって手を翳すがユニコーンレジェンドルガは突如3体に分身してしまった。

 

キング「ほぅ…面白い!!」

 

キングは3体のユニコーンレジェンドルガに挑むが、そのうちの一体が突如その場を離れてしまい、キングは思わず舌打ちをした。

 

キング「ちっ…」

 

 

キングから逃走したユニコーンレジェンドルガの1体は人気の無い路地を駆け抜けると、近くを通り掛かった真夜と鉢合わせしてしまった。

 

真夜「貴方…ファンガイアじゃないわね?確か…」

 

ユニコーンレジェンドルガ「アアアアアッ!!」

 

ユニコーンレジェンドルガは真夜に襲いかかるが、真夜は冷静に攻撃を躱し高く飛び上がると、地面に綺麗に着地を決めた。

 

音也「真夜!!」

 

真夜「音也…?」

 

そこに紅渡の父である紅音也が現れて、真夜を襲うユニコーンレジェンドルガに視線を向けた。

 

音也「おっと…俺の女に手を出すとは…いけないお馬ちゃんだ」

 

ユニコーンレジェンドルガ「アァッ!?」

 

真夜「気をつけなさい?相手はファンガイアじゃないわ…」

 

音也「何?まぁいい…この紅音也様の前にはどんな相手だろうが敵では無い!!」

 

 

(R・E・A・D・Y)

 

 

音也「変身!!」

 

 

(フィ・ス・ト・オ・ン)

 

 

音也はイクサナックルをベルトに装着すると、光の人型のエネルギーが出現してそれを身に纏い、音也は仮面ライダーイクサへと変身を完了させた。

 

音也「こいつをくらいな!!」

 

音也は蹴りとパンチを交互に繰り出すが、ユニコーンレジェンドルガは蹴りで反撃し、音也は鋭い蹴りを相殺しきれずにダメージを受けた。

 

音也「ぐわっ…があっ…」

 

さらに連続で蹴りを受けてしまい、音也は装甲から火花を散らしながら地面に倒れ込んだ。

 

真夜「音也!!」

 

音也「来るな!!ぐわっ…」

 

ユニコーンレジェンドルガは音也を踏みつけ始めて、踏みつける度に装甲からは火花が散ってしまい、腹部を蹴られて地面を転がった。

 

音也「くっ…この馬野郎が…強ぇぇな…」

 

ユニコーンレジェンドルガ「ウウウ?」

 

ユニコーンレジェンドルガは近くで様子を見ていた真夜に狙いを定めると、手からユニコーンの角のようなレイピア型の武器を生成し真夜へと向けた。

 

音也「真夜!!」

 

ユニコーンレジェンドルガ「アァッ!!」

 

音也が立ち上がりイクサナックルを手に駆け出すが、振り返ったユニコーンレジェンドルガがレイピアの突きを繰り出して音也の装甲を貫いた。

 

音也「ぐわあああああっ!!」

 

音也はついにダメージで変身が解除されて地面に崩れ落ち、イクサナックルも地面を転がった。

 

真夜「音也!!」

 

レイピアの切先が真夜に向けられて真夜目掛けて突き刺さそうとしたが、突如何者かの攻撃が放たれて、ユニコーンレジェンドルガは吹き飛ばされてしまった。

 

真夜「なんなの貴方?」

 

ファイヤマルス「マールス!!」

 

ユニコーンレジェンドルガに連続で体当たりを浴びせているのは、レベルナンバー5のコズミックケミーであるファイヤマルスであり、ユニコーンレジェンドルガのレイピアの攻撃を躱すと空中に高く飛び上がった。

 

ファイヤマルス「マーールス!!」

 

ユニコーンレジェンドルガ「アアアアアッ!!」

 

炎を纏った空中からの体当たりを受けてユニコーンレジェンドルガは一撃で爆発してしまい、ファイヤマルスは真夜の周囲を飛び回った。

 

音也「おいおい…なんだよこの赤いやつ…」

 

真夜「知らないわ?でもなんだか不思議な生き物ね?」

 

真夜はファイヤマルスに触れると、ファイヤマルスが震え始めた。真夜が見守る中で、ファイヤマルスは赤から水色へと姿が変わってしまった。

 

音也「この玉っころ…赤から青に変わりやがった…」

 

真夜「あら?この子…」

 

真夜は再びファイヤマルスに触れると、ファイヤマルスは大人しく真夜の手を受け入れた。

 

真夜「この子に私の力の一部が移った?」

 

音也「どういう事だ?」

 

真夜「感じるの…私が触れた事でこの子に私の力の一部が宿ったみたい」

 

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