仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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289話 Break the Chain

 

私の目の前に現れたもう1人の私こと昨日の夜のりんねさんが私の隣に立ったことに、私は驚きを隠せなかった。

 

りんね「葉月さん!!私達が力を合わせればきっと勝てる!!」

 

葉月「力を合わせて…うん…やりましょう!!」

 

私達は同時に指輪をはめ直してドライバーを出現させると、それぞれカードを取り出して構えた。

 

 

((アルケミスドライバー))

 

 

キバットバットⅢ世「俺達も負けてられねぇな!!」

 

渡「うん…行くよキバット!!」

 

キバットバットⅢ世「よっしゃあ!!キバッていくぜ…カブッ!!」

 

渡もキバットバットⅢ世を腕に噛み付かせるとベルトを出現させた。

 

 

((アルケミスリンク!))

 

 

(GINGRFFON!)

 

 

(KINKIRAVINA!)

 

 

 

(UNICON!) 

 

 

(THE SUN!)

 

 

 

((As above, so below……As above, so below…))

 

 

待機音が流れる中で重ねた手を私は真上に、りんねさんは真横にそれぞれ向けて次に同時に胸の前で重ねると、最後に錬金マークを作り正面に突き出した。

 

 

葉月・りんね・渡「「「変身!!」」」

 

 

((ガガガガッチャーンコ!))

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

 

(プロミネンスホーン!)

 

 

(サン・ユニコーン!)

 

 

ヴィーナス・真、マジェード、キバの3人が並び立ち、その様子を名護と恵は驚きの表情で見つめた。

 

恵「凄い…」

 

葉月「2人共…行きますよ!!」

 

りんね・渡「「うん!!」」

 

巨大なレジェンドルガが巨大な翼を広げると銀色の羽を飛ばし攻撃を放つが、私達は同時に散開して回避した。

 

葉月「ハアッ!!」 

 

りんね「ダァッ!!」

 

私達のパンチが巨大なレジェンドの顔面に命中して、レジェンドルガはバランスを崩して倒れ込んだ。

 

渡「ハアアアッ!!」

 

渡が後に続いてパンチを繰り出すが、体勢を戻した巨大レジェンドルガが再びユニコーンの角の様な物を渡に目掛けて発射した。

 

キバットバットⅢ世「危ねぇ!!」

 

渡「うわっ…」

 

渡は慌てて回避したが、続けて繰り出されたレジェンドルガの角の攻撃は回避出来ずに、攻撃を受けて地面に叩きつけられてしまった。

 

渡「ぐっ…」

 

葉月・りんね「「渡さん!!」」

 

りんね(葉月さん前!!)

 

私の中のりんねさんの声が響き私は顔を上げると、レジェンドルガの銀色の羽の攻撃が放たれており、私とりんねさんは攻撃を受けてしまった。

 

葉月「ぐっ…ああああああっ!!」

 

りんね「うわああああああっ!!」

 

全身から火花が散って私達は体勢を崩すが、レジェンドルガは体から触手のような物を出し始めた。

 

葉月「くっ…こんな攻撃まで!?」

 

りんね「ハアッ!!…あっ!?」

 

私もりんねさんも触手を回避しようと必死に捌いていくが、ついに体に巻き付いてしまい、私とりんねさんは拘束されたまま高く持ち上げられてしまった。

 

葉月「ぐうううっ!!」

 

りんね「うっ…」

 

私達は拘束されたまま身動きが取れずに必死に身を捩って脱出しようとしたが、力が入らなかった。

 

名護「やめなさい!!」

 

恵「呉島さん!!」

 

地上から恵と名護が射撃を行うが、レジェンドルガには効果がないのか、ユニコーンの角を召喚すると名護へ向かって攻撃を放った。

 

名護「ぐあああっ!!」

 

恵「名護君!!」

 

名護が恵を庇う形で攻撃を受けてしまい、名護は変身が解除されて地面に崩れ落ちてしまった。

 

 

(ウェイクアップ!!)

 

 

キバットの声が響いてレジェンドルガが視線を向けると、足を高く振り上げて跳躍してキックの体勢に入る渡の姿が視界に入り、再び銀色の羽を繰り出した。

 

渡「ハアッ!!」

 

巨大レジェンドルガ「ガアッ!!」

 

渡のキックが顔面に炸裂して葉月とりんねの拘束が緩み、2人は脱出するが、レジェンドルガの角の攻撃が2人に迫ってきた。2人は角を回避すると高く飛び上がった。

 

葉月「りんねさん!!」

 

りんね「うん!!」

 

 

((アルケミスリンク!))

 

 

りんね(駄目…まだ早い!!)

 

葉月「えっ!?うわっ…」

 

りんね「くっ…うぅ!?」

 

2人は蹴りを繰り出すために同時に指輪を翳すが、レジェンドルガは巨大な手を振り上げて直接2人を捕まえてしまった。

 

葉月「しまった…」

 

りんね「動けない…」

 

キバットバットⅢ世「やめろおおお!!」

 

再び捕らわれた2人を助けようと渡が飛び掛かるが、レジェンドルガは背中の羽で羽ばたいて強風を起こしてしまい、渡は強風で吹き飛ばされて地面に叩きつけられてしまった。

 

渡「うわあああああっ!!」

 

渡は地面に叩きつけられて必死に体を起こそうとしたが、うまく力が入らなかった。

 

葉月「くっ…技を放つタイミングが…」

 

りんね「掴めない…下手に動けば反撃される…」

 

 

???「確かに奴を倒すにはヴィーナス・真とマジェードが同時に技を放つ必要がある…しかしそう簡単にはいかないのもまた事実…さて、どうする?」

 

キバットバットⅢ世「見たか渡!!あの2人が同時に技を放つ事が出来れば勝てるかかもしれないぞ!!」

 

渡「でもそう簡単には…」

 

キバットバットⅢ世「こうなったら俺達が奴を抑える!!それしかねぇ!!」

 

渡「でも今の僕達じゃどうすることも…」

 

タツロット「ビュンビュンビューン!!テンション・フォルテッシモ!」

 

キバットバットⅢ世「タッちゃん!?」

 

そこにタツロットが飛来して渡の側でぐるぐると回り始めた。

 

タツロット「お困りのようですね〜」

 

キバットバットⅢ世「おお!!ナイスタイミングだぜ!!」

 

タツロット「この状況を打開する方法を1つお教えしましょう!!」

 

キバットバットⅢ世「本当か!?」

 

タツロット「えぇ!!しかしそのためにはあの2人の力が必要です!!」

 

渡「どういうこと?」

 

タツロット「特別な変身が1つございます!!しかしその力はあまりに危険過ぎて私達だけでは変身出来ません…そこであの2人から少し力をお借りするんですよ!!」

 

キバットバットⅢ世「何!?そんなの聞いたことねぇぞ!!」

 

タツロット「もちろん危険な事には変わりありませんがどうしますか?」

 

渡「そんな凄い力が…」

 

キバットバットⅢ世「どうするんだ渡!?」

 

渡「く、呉島さーーん!!」

 

 

葉月Side

 

葉月「くっ…離して!!」

 

捕まってしまった私達はその手を離そうと必死に自身を掴む手にパンチするが効果はなく、私達は強く握られてしまった。

 

りんね「くっ…どうしたら…」

 

渡「2人とも!!」

 

葉月「渡さん!?」

 

地上から私達を呼ぶ渡さんの姿があり、私達は思わず地上へと視線を向けた。

 

渡「2人の力を僕に!!」

 

りんね「どういう事!?」

 

キバットバットⅢ世「今は俺達を信じてくれ…頼む!!」

 

葉月「わかりました…貴方達を信じます!!りんねさん!!」

 

りんね「うん!!」

 

渡さんに力を託すために、私はユニコンのケミーカードを、りんねさんはギングリフォンのカードを取り出すと、渡さん目掛けてカードを投擲した。

 

葉月・りんね「「お願い!!」」

 

ギングリフォン「グーリ!!」

 

ユニコン「ユニコ〜ン!!」

 

渡さんは2枚のケミーカードを掴み取るとその体が銀色に光り始めた。

 

渡「凄い…力が溢れてくる…」

 

キバットバットⅢ世「おお!?」

 

タツロット「お二人の力が全身に流れ込みましたね!!」

 

キバットバットⅢ世「それで…どうするんだ!?」

 

タツロット「さぁ…キバットさん!!ガルル、バッシャー、ドッガを呼んじゃってくださーい!!」

 

キバットバットⅢ世「おお!!いくぜ…渡!!」

 

渡「うん!!」

 

渡は3個のフエッスルを取り出すと、まずは青いガルルのフエッスルを装填した。すると、狼の遠吠えが響き渡った。

 

 

キバットバットⅢ世「ガルルセイバー!!」

 

 

2番目に緑色のフエッスルを構えて装填すると、ラッパのような音声が流れた。

 

 

キバットバットⅢ世「さらに…バッシャーマグナム!!」

 

 

最後に紫色のフエッスルを構えてベルトに装填すると、重い楽器のような音声が流れた。

 

キバットバットⅢ世「そして…ドッガハンマー!!」

 

 

-城内-

 

狼郎「行くか…」

 

ラモン「うん!!」

 

ドッガ「ヌゥゥゥ」

 

キャッスルドランの城内では狼郎達が召喚の指令を聞いたので、トランプの手を止めて椅子から立ち上がり真ん中へと歩き出した。3人はそれぞれ彫像態へ変身すると、キャッスルドランから放たれた。

 

キバットバットⅢ世「行くぞ…渡!!」

 

渡「うん!!」

 

地上では渡の元へとすぐに3体の力が体に吸収されていくと、両腕にそれぞれ青と緑の装甲が付いて、真ん中の装甲は紫へと変化した。

 

タツロット「変身!!」

 

最後に手首にタツロットが装着されて足首に追加の装甲が付いて、仮面も金と赤のエンペラーフォームと同じ仮面へと変化して最後に背中に赤いマントが装着された。

 

キバットバットⅢ世「なっ…これは!?こんなフォーム見た事ないぞ!?」

 

渡「凄い…力が溢れる…」

 

 

タツロット「これぞ奇跡の力!!ドガバキエンペラーフォームの誕生です!!」

 

 

???「おおっ!?キターーー!!そうだ…こういうイレギュラーな場面を求めていたのだ!!ドガバキエンペラーフォーム…その力、見せてもらうぞ!!」

 

 

渡「ハアッ!!」

 

巨大レジェンドルガ「ウッ…」

 

渡は高く飛び上がってバッシャーマグナムを手に連射しながらガルルセイバーで腕を切り付けると、レジェンドルガは葉月とりんねを離してしまい、2人は同時に地面に着地を決めた。

 

渡「ハアアアッ!!」

 

さらにドッガハンマーを勢いよく振り上げて上空に逃げようとする巨大レジェンドルガを下から殴打すると、巨大レジェンドルガはバランスを崩して地面に落下した。

 

キバットバットⅢ世「行けるぞ!!」

 

巨大レジェンドルガ「ウゥ…ウゥ!!」

 

巨大レジェンドルガは大ダメージを受けながらも必死に立ち上がり抵抗しようとすするが、渡がレジェンドの背後に回り、巨大化したドッガハンマーで上空に打ち上げると巨大な体は上空に打ち上がり、すかさず渡はタツロットのスロットを回した。

 

 

(ウェイクアップフィーバー!)

 

 

渡「ハアアアアア…ハアッ!!」

 

渡は高く飛び上がると地上から蹴りを押し込む形で叩き込んで回転しながら地面に着地を決めた。

 

 

キバットバットⅢ世「後はお前達の出番だぜ!!」

 

渡「トドメはお願い!!」

 

りんね「でも…あんなに高く打ち上がったレジェンドルガにどうやってキックを!?」

 

キバットバットⅢ世「大丈夫だ!!巨大化したドッガハンマーでお前達を打ち上げる!!」

 

葉月「私達を打ち上げる!?」

 

りんね(葉月さん!!時間が無いよ!!)

 

頭の中でりんねさんの声が響いて私は思わず頷くと、渡さんの方へと視線を向けた。

 

葉月「時間がありません!!お願いします!!」

 

りんね「うん!!行こう!!」

 

キバットバットⅢ世「それじゃいくぜぇぇ!!」

 

渡さんはハンマーを再び巨大化させると、大きく振り上げて私達はハンマーの上に飛び乗った。

 

渡「ハアッ!!」

 

キバットバットⅢ世「飛んでけーー!!」

 

私達は同時に空中へと打ち上げられ、同じく打ち上げられた巨大レジェンドルガを飛び越した。

 

葉月「りんねさん!!ファイヤマルスを使いましょう!!」

 

りんね「任せて!!」

 

私達は同時に真夜さんの力が加わったファイヤマルスのカードを取り出し、腰のケミーライザーに装填してボタンを押した。

 

 

((ケミーライズ・ファイヤマルス!!)

 

 

私達の体が赤い炎に包まれて周囲には薔薇の花が舞っており、さらに必殺技を放つために指輪を翳してドライバーのレバーを押し込んだ。

 

 

((アルケミスリンク!))

 

 

葉月「ふっ!!」

 

りんね「ハッ!!」

 

 

私達は空中で体勢を整えると、レバーを同時に引いて蹴りの体勢に入った。

 

 

(ヴィーナスグリフォン!!)

 

 

(サン・ユニコーン!!)

 

 

葉月・りんね「「ハアアアアアアアッ!!」」

 

 

巨大レジェンドルガ「オオオオオオ…」

 

 

((ノヴァ!!))

 

 

私達のライダーキックが巨大レジェンドルガに命中してそのまま地面に体を叩きつけると、巨大なキバの紋章のクレーターが形成された。

 

葉月「ふっ!!」

 

りんね「ハッ!!」

 

私達はそのまま巨大レジェンドルガの体から高くジャンプして飛び降りると、渡さんの左右に並び立った。

 

巨大レジェンドルガ「オオオ…」

 

巨大レジェンドルガは最後に小さな叫び声を上げるとそのまま大爆発を起こし、辺りは爆風に包まれた。

 

恵「やったわ!!名護君!!」

 

名護「あぁ…」

 

ヴィーナス・真とマジェードとキバの3人のライダーは、巨大なレジェンドルガの最期を飾る炎をバックにする形で立っており、その場に荒れ狂い、駆け抜ける熱を孕んだ爆風が、それぞれの装飾ディテールである銀、白、赤の3色のマントを大きくはためかせた。

 

 

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