仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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29話 平成ライダー対昭和ライダー⑤

 

晴人「でやあっ!!」

 

葉月「たあーっ!!」

 

私とウィザードさんは地面を蹴り同時に飛び上がり、スーパー1とアマゾンを同時に蹴り飛ばした反動で後ろに回転しながら着地した。

 

アマゾン「キキーッ!?」

 

葉月「やあっ!!そりゃあ!」

 

私はあれほど苦戦を強いられていたアマゾン相手に蹴りだけで圧倒していた。私はウィザードさんの回転アクションを取り入れて、アマゾンの爪を弾き攻撃の隙を与えないでいた。

 

葉月「はあっ!!」

 

アマゾン「キキキーッ!!」

 

私はアマゾンを回転蹴りで蹴り飛ばすと、ウィザーソードガンでアマゾンを撃ち抜いてダメージを与えた。

 

晴人「へぇ…やるじゃん」

 

ウィザードさんがウィザーソードガンを剣の形にするとスーパー1を切り裂いていき、スーパー1はダメージで地面に転がってしまう。

 

(コピー・プリーズ)

 

ウィザードさんは指輪をかざすと剣が2本に増えて二刀流になり、2本の剣を使いスーパー1に連続で斬撃を与えていく。

 

葉月「やあっ!!」

 

アマゾン「キキーッ」

 

私の回転蹴りが連続で決まりアマゾンは地面を転がり、私はローブをひらめかせながら地面に着地した。

 

(ハリケーン・ドラゴン ビュービュー!ビュービュービュビュー!!)

 

ウィザードさんは緑色の指輪を翳すと、風を纏った強化形態に変身した。

 

葉月「わあっ…すごい風!!」

 

私はウィザードさんの起こす暴風を隣で受けたが、足に力を入れて踏ん張った。暴風により私のローブは激しく音を立ててはためき舞い上がった。

 

晴人「さぁ…俺の手を掴んで!!」

 

葉月「…えっ…!?きゃああああ!!」

 

私はウィザードさんの手を掴むと、強風により上空に舞い上がった。上空で私はウィザーソードガンを構えてスーパー1に迫った。

 

葉月「やああ!!」

 

スーパー1「ぐわあああ!!」  

 

私はウィザードさんの手を掴み空中を飛びながら、ウィザーソードガンで連続斬りを炸裂させた。

 

ウィザード「よっ…と…」

 

私とウィザードさんは同時に地面に降り立ち、腰のローブを掴んでバサリと翻した。

 

(フレイム・プリーズ・ヒーヒーヒーヒーヒー!!)

 

ウィザード「決めるぞ!!」

 

葉月「はい!!」

 

ウィザードさんは赤い姿に戻り、新たなる指輪を取り出してベルトに翳し、私もゲネシスドライバーのレバーを1回押し込んだ。

 

(超イイネ!キックストライク!サイコー!)

 

(チョーイイネ!サイコー!)

 

私達の足元に赤い魔法陣が現れ、右足に炎の力が宿ったところで駆け出して倒立回転跳びをしつつ体を捻らせながら空中に飛び上がり、2人のライダーに向けて必殺技の蹴りを繰り出した。

 

晴人「でやあああああ!!」

 

葉月「やああああああ!!」

 

私達のキックが炸裂し辺りに大爆発が起こったが、スーパー1とアマゾンはギリギリで回避したようで、爆発に紛れて姿を消してしまった。

 

葉月「か…勝った…?」

 

晴人「ふぃ〜」

 

私はゲネシスドライバーからウィザードロックシードを外してウィザードさんに手渡すと、ロックシードは指輪に戻った。

 

晴人「魔法の力どうだった?」

 

葉月「魔法…凄かったです!!」

 

 

 

晴人「地下帝国バタンねぇ…」

 

葉月「私達に力を貸していただけませんか?」

 

私はウィザードこと晴人さんにこれまでの出来事を話していた。晴人さんの手元にはプレーンシュガードーナツの袋を抱えており、私は差し出されたドーナッツに齧り付く。

 

晴人「乗り掛かった船だしね…それに…前に鎧武に世話になったからね。」

 

葉月「鎧武… 葛葉さんと会った事があるんですね?」

 

晴人「俺でよかったら力を貸すよ」

 

葉月「ありがとうございます!!とても心強いです!!」

 

 

 

-カフェテラス-

 

私は晴人さんと共に翔太郎さん達が待つカフェテラスに集まると、そこには門矢士さんが待っていた。

 

士「久しぶりだな…仮面ライダーウィザード」

 

晴人「アンタは確か…魔法石の中で会った…」

 

士「門矢士だ…」

 

葉月「翔太郎さんは?」

 

士「そろそろ戻ってくる筈なんだが…ん?」

 

私達が翔太郎さんの心配をしていると、そこに遅れて翔太郎さんがカフェテラスにやって来ていた。

 

翔太郎「葉月…よかった…無事だったんだな…」

 

葉月「何かあったんですか?」

 

翔太郎「昭和ライダーに襲われちまった…まずいぜ平成ライダーが狙われている…」

 

士「昭和ライダーが!?」

 

翔太郎「やつらもシュウを狙っているようだ…このままだとまずい事になる。」

 

士「まずい…あいつも襲われるかもしれないな」

 

葉月「あいつ…?どちら様でしょう?」

 

士「乾巧…仮面ライダーファイズだ」

 

葉月「ファイズ…?」

 

翔太郎「今すぐにこの状況を伝えないと。バタンや昭和ライダーに襲われているかもな…」

 

葉月「私、乾さんを探して来ます!!」

 

士「わかった…頼んだぞ…こいつがファイズだ」

 

そう言いながら、士さんは1枚のカードを私に手渡してくる。それは仮面ライダーファイズのカードであり、黄色の複眼で体に赤のラインが入り銀色のボディーのライダーのようであった。

 

葉月「わかりました!!行って来ます!!」

 

晴人「あいつらは相当厄介だ…気をつけろよ。」

 

 

 

私はバイクを走らせながら辺りを探索すると、あちこちで仮面ライダー同士が戦っている場面に遭遇してしまった。

 

葉月(な…なんでライダー同士が戦わないといけないんですか…)

 

私はそう思いながら戦いを見守っていたが、2人の仮面ライダーの技がぶつかり大爆発が起こり、私は慌てて目を伏せた。

 

葉月「え…ロックシード?」

 

爆発した後には戦っていたライダーの姿はロックシードに変わったが、一瞬でそのロックシードも消えてしまい、私は訳もわからずに頭を抱えた。

 

葉月(一体何が起こってるんですか…?)

 

私はバイクを再び走らせて、乾さんを探すために辺りを走り回った。

 

 

その頃、また別の場所で仮面ライダーファイズこと乾巧と神 敬介の変身する仮面ライダーXが戦闘を繰り広げらていたが、巧は戦う意思が無いのかXに押されていた。

 

巧「うわぁぁ…」

 

X「どうした…戦わないなら死ぬぞ…?」

 

巧「俺はあんたと話をしたいんだ…」

 

X「今更話す事などない筈だ…」

 

巧「頼む…俺は…空っぽの俺は何の為に生きればいい…?」

 

Xのパンチを受けて何度も地面に転がる巧はXの体に必死に懇願する様にしがみつくが、Xの蹴りが巧のボディを蹴り飛ばした。

 

巧「ぐわぁぁ…」

 

X「それは自分で見つけるしか無いと言った筈だ!!戦う覚悟を決めろ…でなければ…このままお前を倒す!!」

 

巧「うわああああ!!」

 

巧は大振りのパンチを繰り出すがXに受け止められてしまい、そのまま地面に再び転がされてしまった。

 

X「ライドルスティック!!とうっ!!」

 

巧「うわっ…ぐああっ…」

 

Xはベルトに触れると赤い杖の様な武器を召喚し、巧のボディを何度も突くことでダメージを与えており、巧は何度も殴打されて地面に転がった。

 

葉月(あれは…仮面ライダーX…だったっけ?)

 

そこにバイクに乗った葉月が到着し、ヘルメットを慌てて取り士から借りたライダーカードを確認する。

 

葉月(そしてあの人が仮面ライダーファイズ…)

 

私はふと2人の戦いを見守っていたが、乾さんはまったく抵抗をしておらず、何か深い悩みを抱えている様で戦い方にキレが無く、Xの攻撃を受けて地面に転がってしまう。

 

葉月「…どうして戦わないの…これじゃ一方的過ぎる…」

 

私がそう呟く中で、Xはスティックを空中に放り投げると、自身も跳躍し鉄棒の大車輪のように回転しながら勢いをつけたかと思うと蹴りを繰り出しており、無抵抗のままの乾さんを見て私は咄嗟に叫んだ。

 

葉月「やめて…もう…やめてぇぇぇ!!」

 

X「Xキック!!」

 

巧「うわああああ…」

 

私が叫ぶもののXのキックを無抵抗のまま受けた乾さんは跳ね飛ばされて地面に転がって変身が解けてしまい、腰に着けていたファイズのベルトが弾け飛び私の足元にガシャンと音を立てて落ちた。

 

葉月「乾さん!!」

 

私は慌てて地面に落ちたファイズのベルトを拾い上げて乾さんの元に駆け寄ろうとしたが、Xが歩み寄って来たのでつい足を止めてしまう。

 

X「お前はライダーとして甘過ぎる…戦う意思が無いなら死ぬだけだ…」

 

Xはそう言いながら今度は私の方へと視線を向けて来たので、私は緊張してしまう。

 

X「お嬢さん…君も平成ライダーかい?」

 

葉月「はい…そうです…」

 

X「どうする…?この男の代わりに君が戦うか?」

 

葉月「わ…私は…」

 

私はゲネシスドライバーを取り出して構えるが、側で倒れている乾さんを見てドライバーを腰に当てるのを躊躇ってしまい、ついにドライバーを下ろしてしまう。

 

X「ふん…今だけは見逃してやる…だが次に会ったときは容赦せんぞ」

 

そう言い残してXはバイクに乗り込み走り去って行ってしまい、その場には私と乾さんの2人だけが残された。

 

葉月「乾さん…大丈夫ですか?」

 

巧「俺は…俺は…」

 

葉月「乾さん…これ…」

 

私は俯いている乾さんにファイズのベルトを差し出すが、払い除けられてしまった。

 

葉月「乾さん!?」

 

巧「無理だ…俺はもう戦えない…守る物も何も無い…空っぽの俺には…もう…」

 

葉月「何言ってるんですか?貴方じゃないとファイズは…」

 

巧「じゃあ…あんたがやれよ!!」

 

葉月「…なっ…!?」

 

私はファイズのベルトを押しつけられてしまい、つい困惑してしまう。

 

巧「俺より生きる価値を見出していた奴が死に…俺が生き残ってしまった…もう…俺は…どうしたらいいかわからない…」

 

葉月「乾さん…」

 

そのまま乾さんはバイクに乗り込み走り去っていってしまい、その場には私1人が残されてしまった。

 

葉月「生きる意味…か…」

 

私はふとそう呟いた。私の足元にはファイズのベルトが落ちていた。私はファイズのベルトを拾い上げてじっと見つめた。

 

 

葉月「乾さん…貴方以外にファイズなんて…」

 

 

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