仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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293話 仮面ライダードレッド

 

-レジェンドの世界-

 

バトラー「カグヤ様…オーロラカーテンがあちこちに出現しております」

 

カグヤ「これはどう言う事だ…?」 

 

様々な場所にオーロラカーテンが観測されており、バトラーは原因を探るために、オーロラカーテンシステムにアクセスしていた。

 

バトラー「今回はこちらのシステムの不調ではないようです…」

 

カグヤ「では一体…?」

 

その時、カグヤ達の背後にオーロラカーテンが出現し、その中から大量のドレッドルーパーが姿を現した。

 

カグヤ「こいつらは以前戦った未来からの襲撃者か?」

 

ドレッドルーパー「……」

 

ドレッドルーパーは銃撃を放つが、カグヤはレジェンドライバーを掲げて攻撃を防いで跳ね返した。

 

カグヤ「ゴージャスタイムだ!!

 

 

(レジェンドライバー)

 

 

カグヤは光り輝くカードを取り出すと一瞬でひっくり返してドライバーに装填した。

 

(CHEMYRIDE)

 

カグヤの背後に巨大な金色の観音開きの形状のバックルが現れて待機音が流れ、カグヤは指輪にキスをした。

 

カグヤ「変身」

 

(LE-LE-LE-LEGEND)

 

カグヤは仮面ライダーレジェンドに変身し、次々と襲い来るドレッドルーパーを蹴散らしていく。

 

カグヤ「その程度か?全然ゴージャスじゃないな…」

 

一瞬でドレッドルーパーを殲滅すると、カグヤは自身の背後の物陰に向かってレジェンドマグナムを構えた。

 

カグヤ「さて…そこに隠れている奴…出て来い!!」

 

アポロ「流石だね…流石は仮面ライダーレジェンドだ…」

 

物陰から姿を現したのはアポロであり、物陰から立ち上がるとゆっくりとカグヤの前に姿を現した。

 

カグヤ「貴様が首謀者か?ゴージャスに…」

 

アポロ「今日は警告に来たんだ仮面ライダーレジェンド…」

 

バトラー「貴方は一体…?」

 

アポロ「僕はアポロ。真・冥黒の三姉妹の1人だよ」

 

カグヤ「警告だと…」

 

アポロ「いずれこの世界もグリオン様の物になる…」

 

カグヤ「何だと?」

 

アポロ「邪魔をするなら君も消すよレジェンド…残り少ない余生を惨めに過ごす事だね…はっはっはっ…」

 

アポロはカグヤを挑発するとオーロラカーテンの向こうに消えてしまった。残されたカグヤは変身を解き、アポロが消えたオーロラカーテンの向こうに視線を向けた。

 

カグヤ「グリオン…宝太郎が倒したあいつが復活したのか?」

 

 

 

耀子「デヤアッ!!」

 

アレクト「ぐはっ…」

 

その頃、マルガム化したアレクトに対し、耀子がマリカに変身してアレクトを追い詰めていた。

 

アレクト「湊耀子…なぜ…前よりも強くなっている…?」

 

耀子「この前の借りを返させてもらうわ!!」

 

アレクト「調子に乗るなぁぁぁ!!」

 

アレクトは長い植物の蔦のような腕を伸ばして攻撃するが、耀子のソニックアローの斬撃が蔦を切り裂いてアレクトを吹き飛ばした。

 

アレクト「バカな…なぜ…ここまで押される…?」

 

シロ「当然だよ。ゲネシスドライバーだけじゃなく、ソニックアローも強化したからね…」

 

アレクト「何だと?」

 

物陰からシロが顔を出してタブレットを取り出し、耀子の戦闘データを確認していた。

 

シロ「ソニックアローのサイズを大きくしたんだ。湊君が使ってるのは1番小さいサイズだったからね…」

 

アレクト「バカな…」

 

シロ(ただし懸念点もある…ソニックアローが大きくなった事でさらに大きく振りかぶる必要がある…威力は上がるけどその分隙が出来る…)

 

シロは激しく動き回る耀子のピーチの鎧へ鋭い視線を向けた。

 

シロ(湊君はソニックアローの斬撃と体術を組み合わせて戦うスタイル…だからこそ大きくなったソニックアローを操るにはアーマーの可動域をさらに広くする必要がある。だから…)

 

-シロの回想-

 

-シミュレーションルーム-

 

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

 

全身にコネクタのような物が取り付けられている耀子は、シミュレーションルームにて自身の強化をシロに依頼していた。シロはパソコンのモニターを見ながら、マリカに変身した耀子の手に召喚されるソニックアローの数値をチェックしていた。

 

シロ「ソニックアローのサイズアップと出力もさらに上げてみたよ…」

 

耀子「フッ!!ハアッ!!」

 

耀子はソニックアローを大きく振り上げて試し切りをするが、動く度にガシャリと音を立てる桃の鎧に触れた。

 

耀子「無理ね…今のアーマーの可動域では大きくなったソニックアローは振り切れないわ…」

 

シロ「でもこれ以上アーマーのサイズを小さくするのは…」

 

耀子「シロ…調整頼めるかしら?」

 

シロ「えーっ…うーん…分かった…やってみるよ」

 

シロはパソコンに何かを入力すると、耀子の桃の鎧が元の展開前の桃の形へと戻り、上空へと浮き上がったクラックの中に消えて鎧が無くなった事で、中に着ている黒いアンダースーツが露わになった。

 

シロ「この辺りだよね」

 

耀子「えぇ…」

 

シロは白いマジックペンで耀子の鎧がアンダースーツに装着された辺りに白い印を入れた。

 

シロ「それじゃ調整してからもう1回行くよ…」

 

耀子「えぇ…」

 

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

 

シロはパソコンに入力してから再びエンターを押すと、サイズが調整されたアーマーが耀子の体に被さり展開して装着された。

 

シロ「どう?」

 

耀子はソニックアローを大きく振りかぶり続けて蹴りなどを交えた格闘の様子を見せると、自身の鎧に触れた。

 

耀子「これでいいわ…これならこのソニックアローも使える…」

 

シロ「でも本当に良いの?サイズが小さくなった分だけ防御力が落ちるけど…」

 

シロは耀子の鎧に覆われていない部分のアンダースーツに触れると、耀子は自身のアンダースーツの生地を撫でた、

 

耀子「問題ないわ…攻撃は最大の防御よ!!」

 

シロ「そっか…でも気をつけてね…ダメージを受けすぎるとロックシードの安全装置が作動して、自動的にロックシードの蓋が閉じて変身が解けるから」

 

耀子「葉月のドラゴンフルーツと同じように自動的に閉じるのね?」

 

シロ「うん。だから気をつけてね…」

 

耀子「えぇ…」

 

シロ「ところでさっきのセリフ…」

 

耀子「何かしら?」

 

シロ「攻撃は最大の防御って…湊君ってそんな脳筋だったっけ?」

 

耀子「何が言いたいのかしら?」

 

シロ「湊君の口からそんな少年漫画の主人公のようなセリフ…面白…あっ!?待ってソニックアローをこっちに向けないで!?」

 

耀子「シローーッ!!」

 

シロ「ぎにゃあああああっ!!」

 

 

-現在-

 

 

(ピーチエナジースカッシュ)

 

 

耀子「デヤアッ!!」

 

アレクト「ぐわああああっ!!」

 

アレクトはソニックアローの斬撃を浴びて吹き飛んでしまい、ついに変身が解除されてしまった。

 

シロ「やった!!」

 

耀子「無駄な抵抗はやめなさい!!貴方の身柄を拘束させてもらうわ!!」

 

アレクト「フフフフ…ハッハッハッハッ!!」

 

耀子はソニックアローをアレクトへと向けるが、突如アレクトは地面に俯いたまま大きく笑い声を上げた。

 

耀子「何がおかしいの!?」

 

アレクト「褒めてやるよ…アタシをここまで追い詰めるとは…」

 

アレクトは腰から何かを取り出して耀子達に見せつけるように掲げた。

 

シロ「何…あのドライバー!?」

 

アレクト「新たな力を…見せてやる!!」

 

 

(ドレッドライバー)

 

 

アレクトはドレッドライバーを腰に当てて装着すると、ベルト帯が巻き付いて腰に固定された。アレクトはケミーカードを取り出すとドライバーにスキャンした。

 

 

(STEAMLINER)

 

 

シロ「ケミーカード!?」

 

 

アレクトはスキャンしたカードをドライバーの上部からドライバー本体へ装填すると、不気味な待機音が辺りに響き渡った。

 

アレクト「変身!!」

 

 

(ドレッド・零式)

 

 

アレクトはレバーを開くと、黒い仮面ライダーである仮面ライダードレッドに変身した。

 

 

アレクト「感じる…漲るこの力!!これなら呉島葉月をぶっ潰せる!!」

 

耀子「ふざけないで…私が相手よ!!」

 

アレクト「行くぞ…ハアッ!!」

 

アレクトは暗黒の力を宿した拳を耀子に向かって放つが、耀子はその拳を両手で受け止めに入った。

 

耀子「ぐっ…なんてパワー…」

 

アレクト「これが仮面ライダードレッドの力だ!!」

 

シロ「ドレッド…」

 

アレクトは回し蹴りを放ち、蹴りを受けて吹き飛び地面に転がった耀子の鎧を掴み上げた。

 

アレクト「さっきまでの威勢はどうしたぁ!!」

 

耀子「ぐっ…がはっ…」

 

アレクトは耀子の腹部に拳を叩き込み執拗にダメージを与えた。耀子は必死に拳を受け止めに入った。

 

耀子「まだ…私はこんなところで…」

 

アレクト「終わりだ…」

 

 

(レモンエナジーアームズ)

 

シロ「やめて!!」

 

シロがアテナに変身してアレクトの背後からソニックアローを振り下ろすが、アレクトは片手でソニックアローを受け止めてしまった。

 

シロ「止められた!?」

 

 

(ドレッドブレイキング)

 

 

アレクト「デヤアッ!!」

 

シロ「ぐわああああっ!!」

 

耀子「ああああああっ!!」

 

レバーを戻して再び展開させると足元にエネルギーが溜まり、アレクトはシロとすぐに近くに居た耀子を巻き込んで回し蹴りを放ち、2人はダメージを受けて地面に転がった。

 

アレクト「まだ終わりじゃないぞ…お楽しみはここからだ!!」

 

耀子「何ですって!?」

 

アレクトはドライバーからカードを抜くと、別のカードを取り出して構えた。

 

シロ「それは…りんねちゃんの!?」

 

 

(STEAMLINER)

 

 

(UNICON)

 

 

レプリユニコン「ユニコン……!」

 

 

(ドレッド・壱式)

 

 

シロ「ドレッドの姿が変わった!?」

 

 

アレクトは新たなドレッドに変身すると、レイピアのような物を召喚した。

 

 

シロ「湊君…私達の技を合わせよう!!」

 

耀子「えぇ…」

 

(ロックオン)

 

(ロックオン)

 

 

2人はソニックアローにロックシードを装着して弦を引いて狙いを定めるが、アレクトは再びドライバーのレバーを操作した。

 

 

(ドレッドブレイキング)

 

 

アレクト「ハアーーッ!!」

 

 

(ピーチエナジー!)

 

(レモンエナジー!)

 

 

2人の射撃が放たれるが、アレクトのレイピアから放たれる斬撃が2人の射撃を砕いてしまい、耀子とシロは斬撃を受けて地面に倒れ伏した。

 

耀子「ぐあっ…くっ…」

 

シロ「なんて…強さ…なの…?」

 

アレクト「お前らではアタシには勝てない!!さっさと他の強い仲間を呼ぶんだな!!」

 

耀子「シロ…葉月はどうしたの?」

 

シロ「さっき連絡があった…こっちに来る途中に襲撃にあったって…」

 

耀子「くっ…今も戦っているのね?」

 

シロ「ドリアンさんもどんぐりさんもチャッキーお姉ちゃんも呉島兄弟も居ない…どうしよう…今、戦えるのは私達だけ…でも私達2人じゃ…」

 

耀子「っ!!皐月はどうしたの?」

 

シロ「それが…この間から連絡がつかなくなっちゃったんだ…」

 

耀子「何ですって!?」

 

 

その頃、とある場所にて水瀬皐月はアーマードライダーアルテミスに変身して、とある人物と戦闘を行っていた。

 

皐月「ハアッ!!」

 

ベロバ「ぐっ…ああっ…」

 

皐月が戦っていたのはプレミアムベロバに変身したベロバであり、ベロバはダメージを受けて地面に転がった。

 

ベロバ「っ!!くっ…」

 

ベロバはレーザーレイズライザーを皐月に向かって構えるが、皐月の事を撃つことを躊躇ってしまいその手が止まってしまった。

 

ベロバ「サッキー…」

 

皐月「オラアッ!!」

 

ベロバ「グハァッ…」

 

 

(ロックオン)

 

 

皐月は乱暴にベロバを蹴り転がすと、ソニックアローにチェリーエナジーロックシードを装着して弦を引いた。

 

 

(チェリーエナジー!)

 

 

皐月「ハアッ!!」

 

ベロバ「あああああああっ!!」

 

ベロバは皐月に撃ち抜かれたことで変身が解けて地面に崩れ落ちてしまい、皐月はベロバの腰のベルトに装着されているレーザーレイズライザー本体を奪い取ってしまった。

 

皐月「これは戦利品として貰って行くね?」

 

ベロバ「サッキー…何で…何でなのよ!!」

 

皐月「フフフフ…アッハッハッハッ!!」

 

皐月は突如笑い声を上げてロックシードの蓋を閉じて変身を解除してしまった。

 

ベロバ「サッキー…?その姿は!?」

 

皐月の姿はベロバと同じゴスロリの服装に身につけており、黒髪にはピンクのメッシュが入り黒いブーツを履いていた。

 

皐月「あぁ…これ?イメチェンってやつだよ…葉月とベロちゃん2人を混ぜ合わせたような姿を想像して顔を変えて見たんだ。」

 

ベロバ「なっ…!?」

 

皐月「当然だよ。私はネイティブ…お気に入りの人に擬態したり、自分好みの顔に変える事なんて余裕だよ…」

 

ベロバ「それよりどうして…私を攻撃して…アンタ…裏切ったの!?」

 

皐月「あぁ…いいわ〜ベロちゃん!!貴方最高に不幸に満ちてるわ!!」

 

ベロバ「なっ…アンタ…口調が…」

 

皐月「信じていた人に裏切られてどんな気分かしら?あぁ…貴方の不幸は最高よ!!」

 

ベロバ「アンタ…私の口調の真似を!?いや…何かが違う…」

 

 

皐月「じゃあ私は行くね?バイバイ…ベロちゃん!!」

 

ベロバ「待ちなさい…サッキー!!」

 

ベロバは立ち去ろうとする皐月の黒いドレスの裾を掴むと必死に自身の元に引き寄せようとした。

 

ベロバ「アンタ…一体何を考えているの!?」

 

皐月「ベロちゃん…」

 

皐月はベロバの体を起こすと突如ハグし、ベロバは思わず動きを止めた。

 

ベロバ「サッキー!?」

 

皐月「ベロちゃん…愛してるよ…」

 

ベロバ「サッキー!?何をいきなり…かはっ…」

 

皐月はベロバ首筋に手刀を叩き込むと、ベロバは意識を失ってその場に崩れ落ちた。

 

皐月「ごめんね…ベロちゃん…みんな…」

 

地面に倒れたベロバをそのままに皐月は立ち上がると歩き始めた。

 

 

皐月「ベロちゃん…みんな…さようなら…」

 

 

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