仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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296話 憧れの仮面ライダー

 

 

(ドレッドブレイキング)

 

 

アレクト「オラアッ!!」

 

耀子・シロ「「うわああああっ!!」」

 

アレクトの攻撃により2人は吹き飛ばされて地面を転がり、アレクトはレイピアの先を地面に倒れ伏すシロと耀子へと向けた。

 

アレクト「とどめだ…」

 

シロ「くっ…まずい…」

 

 

(Jupiter Ready?)(OK Jupiter)

 

 

撫子「そりゃあっ!!」

 

アレクト「なっ…ちぃ!!」

 

突如アレクトへと攻撃が放たれてアレクトはダメージを受けてしまい、思わず後退した。

 

シロ「貴方は…お姉ちゃんの友達の美咲撫子さん…」

 

撫子「シロちゃんに湊さんだね?葉月さんから連絡があって応援に来たの!!」

 

仮面ライダーイカロスに変身した撫子がシロと耀子に手を差し伸べると、2人は手を掴み立ち上がった。

 

耀子「葉月から!?」

 

撫子「今、大変な状況で、そっちに応援に行くのに時間が掛かるから助けてあげてって連絡が来たんだ!!」

 

耀子「葉月…自分も戦っている中で私達のことを心配して…」

 

シロ「それがお姉ちゃんの思いやりと優しさなんだよ!!」

 

耀子「そうね。そうだったわね…葉月はそういう子だったわね!!」

 

アレクト「貴様…一体何者だ!?」

 

アレクトはレイピアの先を撫子へと向けながら勢いよく突きを放つが、撫子は冷静に攻撃を見切って回避していく。

 

撫子「とうっ!!」

 

アレクト「くっ…」

 

撫子のハイキックがレイピアを蹴り飛ばした。アレクトはドライバーのレバーに手を掛けようとするが、撫子が距離を詰めて放った連続パンチに押され始めた。

 

撫子「ハアッ!!」

 

アレクト「ぐあっ…」

 

耀子「シロ!!」

 

シロ「うん!!」

 

 

((ロックオン))

 

 

耀子とシロはロックシードをソニックアローに装着すると、撫子と戦うアレクトへとソニックアローを向けた。

 

撫子「うっ!?」

 

アレクト「余計な邪魔を!?まずは貴様から消してやる!!」

 

耀子「美咲さん!!避けなさい!!」

 

撫子「オーケー…ふっ!!」

 

アレクト「がっ…」

 

撫子の首を絞めるアレクトだが、撫子はアレクトの胸を蹴り上げて後退すると、アレクトへ向かって耀子とシロの射撃が放たれた。

 

アレクト「何だと!?」

 

 

(ピーチエナジー!)

 

 

(レモンエナジー!)

 

 

耀子・シロ「「ハアッ!!」」

 

アレクト「バカな…ぐああああっ!!」

 

アレクトは2人分のダメージを負って火花を散らしながら倒れ込んだ。

 

アレクト「ぐっ…まだだ!!まだ私はまだやれるぞ!!」

 

シロ「これだけやってまだ立つの?」

 

アレクト「今度は私の…ば…」

 

アポロ「いや…もう十分だアレクト…」

 

突如、アレクトの腰から無理やりドライバーが取り外され、アレクトの変身は解除されてしまった。

 

アレクト「アポロ!?私はまだまだ戦える!!」

 

アポロ「3対1では流石に不利だろう…データも取れたし撤退しよう!!」

 

アレクト「データだと!?奴らを倒すのが目的じゃなかったのか!?」

 

アポロ「今日はまだ試運転だ。それ以上の成果は期待出来ない…」

 

アレクト「ふざけるな!!私はまだやれ…」

 

アポロ「僕に逆らう気かい?」

 

アレクト「なっ…うっ…わかった…」

 

アポロにぐいと顔を寄せられたアレクトは恐怖で顔が歪み、すぐ側に隠れていたラケシスはアポロの豹変ぶりに恐怖していた。

 

ラケシス(なっ…アポロのあの怒りの表情…恐ろしすぎますわ…)

 

アポロ「ラケシス。隠れてないで帰るよ」

 

ラケシス(ひぃぃぃぃ…)

 

ラケシスは大慌てで物陰から姿を現すと、アレクトの体を支えながらアポロと共に姿を消してしまった。

 

撫子「真・冥黒の三姉妹…恐ろしい存在だね…」

 

耀子「助かったわ美咲さん」

 

シロ「撫子さんが居なかったら負けてたかも…」

 

 

葉月Side

 

京水「えーい!!当たりなさーい!!」

 

葉月「ふっ!!」

 

ソニックアローを連射してくるドーパント相手に、私はガッチャートルネードで矢を弾きながら距離を詰めると、ソニックアローを跳ね上げた。

 

京水「あっ…」

 

葉月「ハッ!!デヤアッ!!」

 

京水「ああっ…ぐっ…」

 

葉月「さぁ…大人しくドライバーを渡しなさい!!」

 

私は斬撃を与えるとふらついて体勢が崩れた隙を突いて背後に回り、後ろから羽交締めに入った。

 

京水「調子に乗るんじゃないわよ!!」

 

葉月「なっ…きゃっ…」

 

ドーパントはソニックアローを自ら放り出すと、私の手を掴み背負い投げした。私は逆に体勢を崩して地面に倒れ込んだ。

 

京水「フン!!」

 

葉月「ぐっ…」

 

私はドーパントに踏みつけれてしまった。身動きが取れなくなった私を踏みつけながら、ドーパントは足を大きく振り上げた。

 

京水「また別の仮面ライダーに変身出来るなんてズルだわ!!」

 

葉月「何がズルですか!!これはみんなを守る希望の力です!!」

 

京水「黙りなさい!!こうなったらそのベルトも奪ってやるわ!!」

 

葉月「っ!!」

 

ドーパントは私のドライバーに目をつけ、再び奪おうと手を伸ばすが、その手を貴虎さんが掴みあげた。

 

貴虎「それ以上葉月に触れるな!!ハアッ!!」

 

京水「フッ…引っかかったわね?」

 

貴虎「なっ…!?」

 

ドーパントは私を蹴り飛ばすと突如貴虎さんに抱きつき、貴虎さんの鎧を強く抱きしめた。

 

貴虎「くっ…これが奴の狙いか!?」

 

光実「あいつ…兄さんに抱きつくためにわざと葉月さんに攻撃を…」

 

凰蓮「お嬢さんがピンチになれば彼が助けに入る…そこを利用したのね?」

 

貴虎「くっ…離れろ!!」

 

京水「あぁ…いいわ〜やっと貴方に近づけたわ…」

 

貴虎「触るな!!ハッ!!」

 

京水「あぁ…イケメンで強いのね?嫌いじゃないわ!!」

 

京水は貴虎の白いアンダースーツに触れると、嫌らしい手つきで体を撫でまわし始めた。

 

光実「うげ…あいつ!?」

 

凰蓮「あーー!!うーん…」

 

光実「ちょっと!?」

 

凰蓮は貴虎を好き勝手にされてしまった事実に耐えられずにその場でショックで気絶してしまい、光実が凰蓮の体を受け止めた。

 

京水「優しく?それとも激しく?激しくぅ!?貴方…一緒に踊りましょう!!」

 

貴虎「ぐっ。離れ…くっ…」

 

京水「さて…そろそろ行こうかしら?」

 

京水の手がやがて貴虎の下半身にまで伸びようとして、貴虎は必死に身を捩るが、力の強い京水からは逃げられなかった。

 

カスミ「キャアーーッ!!」

 

近くで様子を伺っていたカスミは悲鳴をあげて目を手で覆ってしまうが、誰かが京水に向かって駆け出す音を聞くなり目を開けた。

 

京水「さぁ…私が愛してあげ…」

 

葉月「貴虎さんに…触るなぁぁぁ!!」

 

私は貴虎さんがドーパントに辱めを受けようとしているのを見るなり怒りが一気に湧き上がり、ドーパント目掛けて駆け出し、思い切り足を振り上げた。

 

葉月「ゼェェェェイ!!」

 

京水「がっ…あっ…貴方…なんて…場所を…ぐふっ…」

 

貴虎「ふぅ…葉月…助かった…が…あれはやりすぎだ…」

 

葉月「えっ…あっ…違っ…そんなつもりじゃ…」

 

私の蹴りが命中した場所は男性の急所であり、私は思わずとんでもない場所に攻撃してしまったと慌てて、思わず後ろに下がってしまった。

 

光実「うわ…あれは…えぐい…」

 

京水「なかなか…やるじゃ…ないの…」

 

葉月「いやあああああっ!?」

 

ドーパントは地面に倒れたままヴィーナスの前掛けを捲り上げて急所を押さえており、私はヴィーナスの姿に思わず目を手で覆った。

 

カスミ(今だ!!)

 

京水「あっ!?ちょっと貴方…何するのよ!!」

 

カスミ「くっ…これを外してしまえば…」

 

葉月「カスミさん!?」

 

カスミさんはヴィーナスのゲネシスドライバーを外そうと力を込めており、ドーパントは慌ててカスミさんを引き剥がしに掛かった。

 

京水「乙女のベルトをぶん取るつもり?趣味悪いわよ!!」

 

 

葉月・カスミ・光実・「「「アンタが言うなあああ!!」」」

 

 

京水「ああん…」

 

ついにベルトは腰から外れてカスミの手に渡り、カスミは最後に変身の解けた京水の顔面を思い切り踏みつけた。

 

京水「げほっ…」

 

貴虎「なっ…これは…」

 

光実「うわ…あれもえぐい…」

 

京水「返しなさい…ワタシのベルトよ…」

 

 

(ルナ!)

 

 

京水はルナメモリを起動させてルナドーパントへと変身し、手を伸ばしてカスミを捕まえようとした。

 

カスミ「っ!!」

 

葉月「ハアッ!!」

 

私はすぐにガッチャートルネードで伸びた腕を切り裂いてカスミさんを自身の元に引き寄せた。

 

葉月「大丈夫ですか?」

 

カスミ「はぁ…推しがこんなに近くに…はわわ」

 

葉月「???」

 

カスミ「あぁ…ごめん…ここからは私も一緒に戦うよ!!」

 

葉月「え?でも…」

 

カスミ「貴虎さん!!ここは譲ってもらえるかな?」

 

貴虎「あ…あぁ…まぁ…葉月が良いと言うなら任せよう…」

 

葉月「私が支えるので無理だけはしないでください!!」

 

カスミ「わかったわかった!!」

 

カスミさんは私のゲネシスドライバーを右手に持ち変えるとじっと見つめた。

 

カスミ「あぁ…本物だぁ…本物のゲネシスドライバーだぁ…」

 

葉月「使い方わかりますね?」

 

カスミ「勿論…見てたから…ずっと!!」

 

京水「貴方…人のベルトを勝手に…」

 

 

カスミ「変身」

 

 

(マロンエナジー)

 

 

(ロックオン・リキッド)

 

 

(マロンエナジーアームズ)

 

 

光実「2人のヴィーナス…」

 

カスミさんはヴィーナスへと変身を完了させると、自身の体をあちこちペタペタ触り始めた。

 

カスミ「わぁ…私、変身出来たんだ…」

 

葉月「手慣れた感じでしたね?」

 

カスミ「CSMで練習してたから!!あ…でもこのスーツさっきのあのおっさんが身に纏ってたやつだよね…おっさん臭がしそう…」

 

京水「なっ…貴方!!レディに対して失礼よ!!」

 

カスミ「だってアンタ…さっき…」

 

葉月「それなら大丈夫。アンダースーツは変身の度に新品同様に生成されるから安心して良いですよ。」

 

カスミ「なら…いっか!!」

 

私達はドーパントへと視線を向けると、先にカスミさんがソニックアローを手に走り出した。

 

カスミ「ヤアアアアッ!!」

 

京水「この泥棒猫!!」

 

カスミ「タアッ!!デイヤアッ!!」

 

カスミさんはドーパントの攻撃を弾きながら距離を詰めており、ソニックアローで何度も切りつけると、最後に蹴りを浴びせた。

 

京水「なっ…ワタシの攻撃を見切って?」

 

カスミ「アンタの戦い方は AtoZで見てたから!!」

 

京水「ぐっ…調子に乗るんじゃないわよ!!」

 

カスミ「ガハッ…」

 

カスミさんは膝を腹部に叩き込まれて苦しげな声を上げると、ドーパントの伸びる腕に跳ね飛ばされてしまった。

 

京水「吹き飛びなさーい!!」

 

カスミ「キャアッ!!」

 

葉月「カスミさん!!」

 

私はカスミさんを受け止めるが、ドーパントは私達に向かって長い腕を振り上げ、私達は同時に捕まって放り投げられてしまった。

 

葉月「くっ…」

 

カスミ「あうっ…」

 

京水「これを使ってやるわ」

 

京水は葉月とカスミが取り落としたガッチャートルネードとソニックアローを拾い上げて二刀流で構えると、2人に向かって斬撃波を放った。

 

葉月・カスミ「「きゃあああああっ!!」」

 

私とカスミさんは同時にダメージを負って地面に崩れ落ちると、装甲とスーツからは白い煙が上がった。

 

葉月「くっ…ううう…カスミさん…」

 

カスミ「頑張れ仮面ライダー…」

 

葉月「え?」

 

カスミ「昔、仮面ライダーのショーを見ていたの。仮面ライダーがピンチの時はお客さんの声援で立ち上がってたのを見た…今は私達が立ち上がらなきゃいけない時だよね!!」

 

葉月「えぇ…今こそ立ち上がる時です…だって私達は…」

 

葉月・カスミ「「仮面ライダーだから!!」」

 

京水「カッコつけたって無駄よ!!アタシに倒されちゃいなさい!!」

 

???「負けんなカスミ!!」

 

カスミ「その声は…まさかアンタなの!?」

 

突如聞き覚えのある声が響き、カスミさんと私は立ち上がった。

 

葉月「この声…もしかして2008年に私を助けてくれたローブの人!?」

 

???「カスミ…今はお前が仮面ライダーヴィーナスだ!!俺が変身出来ない分、お前がヒーロになるんだ!!」

 

カスミ「アンタ…」

 

???「負けるな…仮面ライダー!!」

 

カスミ「ふっ…らしくないじゃん…頑張れだなんて…でも受け取ったよ…アンタの気持ち!!」

 

京水「なーにが頑張れよ!!そろそろ終わりに…」

 

カスミ「ある人が言っていた…私が望みさえすれば、運命は絶えず私に味方すると!!」

 

???「そのセリフは天道の…」

 

京水「なっ…体が…いえ…メモリがおかしい!?何なの!?」

 

突如ルナドーパントの体が火花を散らし始め、京水は自身の身体をじっと見つめた。

 

カスミ「ルナのメモリに負荷がかかりすぎちゃったみたいだね…度重なる戦いの連続で!!あと、T2じゃないから耐久性含めてオリジナルとは違うみたいだね」 

 

京水「バカ…な…」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

葉月「決めましょう!!」

 

カスミ「うん!!」

 

動きを止めたルナドーパントに私達は同時にドライバーを操作すると、2人同時に空中へ飛び上がった。

 

 

(ヴィーナスグリフォン・ノヴァ!)

 

 

(マロンエナジースパーキング!)

 

 

葉月・カスミ「「ハアアアアアッ!!」」

 

京水「ぐわああああっ!!」

 

私達は2人で同時に蹴りをルナドーパントに叩き込むと、ルナドーパントの体からメモリが排出されて、直後に粉々に砕け散った。

 

京水「嘘…こんなの嘘よ…」

 

カスミ「仮面ライダーは助け合い…でしょ?」

 

京水「おっしゃる通り…だわ…」

 

直後にルナドーパントの男性は体が崩壊してしまい、ついにルナドーパントを完全に倒す事が出来たのであった。

 

 

 

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