-未来-
海東「ハアッ!!」
ショッカー怪人「ぐわああああっ!!」
グリオンが支配している場所から離れたショッカーの基地にて仮面ライダーディエンドこと海東大樹が迫り来るショッカー怪人達を蹴散らしながら宝物庫へと忍び込んだ。
海東「あった!!」
海東は宝物庫の1番奥に設置されている1つの銃を手に取ると、ニヤリと笑みを浮かべた。
海東「僕のためにこんな素晴らしいお宝を用意してくれていたなんて」
それは紺色の新たなディエンドライバーであり、すぐそばには数枚のライダーカードが置かれていた。
海東「僕の新たなお宝…その力…使わせてもらうよ!!」
海東はオーロラカーテンを抜けると、その先に見える建物に視線を向けた。
海東「さて…次のお宝は…」
海東の視線の先に見える表札には呉島と記されており、海東は素早い動きで門から屋敷に侵入した。
葉月Side
-朝-
私とレイカさんはパジャマ姿のまま朝食の机へと向かうと、既に朝食が用意されていた。
レイカ「凄…」
葉月「あれ…朝御飯がもう用意されてる?」
貴虎さん達と別れて沢芽市に帰って来た私達は、再びヘルヘイムの脅威とオーロラカーテンから出現する怪人達を警戒することになった。
葉月「カスミさんも一緒に泊まって行けばいいのに…」
レイカ「あの人アンタの事知ってるみたいだったけど本当に何者なの?」
葉月「少なくとも私の事を知ってるみたいな感じでしたが詳しくは…」
-回想-
カスミさんは戦いを終えると静かに立ち去ろうとしたので、私はカスミさんを呼び止めていた。
カスミ「?」
葉月「またいつか力を貸してくれませんか?」
カスミ「アタシでいいの?アタシはただのファンなんだけど」
葉月「えぇ…オーロラカーテンやヘルヘイムの植物が発生したとなれば、1人でも多く戦える人が必要なのです!!」
私は自身のゲネシスドライバーを差し出すと、カスミさんは目を丸くしていた。
カスミ「ちょっ…えぇ!?」
葉月「戦極ドライバーより負担の大きいゲネシスドライバーを問題なく使用できる貴方なら安心してお渡しする事が出来ます。」
カスミ「えっ…アンタはどうすんの?」
葉月「私にはもう1つの力があるので…それに今は錬金術師の力をもっと上手に扱えるようになりたいんです!!」
カスミ「そっか…わかった。とりあえずこれは預かっておくよ」
私はゲネシスドライバーを手渡すとカスミさんはタイムマジーンに乗り込もうとしたが、最後に私の方へと振り返った。
カスミ「そうそう…これはアタシの勘なんだけどさ…」
葉月「はい?」
カスミ「ヘルヘイムが再び発生したのは多分何者かの仕業だと思うよ」
葉月「なっ…一体誰が?」
カスミ「それはこっちでも調べてみるよ!!あと、これ使って!!」
葉月「これは!?」
カスミはファイズフォンXを2つ取り出すと私の方へと放り投げた。
カスミ「それを使えば過去の時代へ行っても持ってる者同士で通話出来るから使って!!」
葉月「わ、ありがとうございます」
カスミ「それじゃ!!」
そのままカスミさんはタイムマジーンへと乗り込み、タイムマジーンは時空の穴を通って消えてしまった。
-現在-
カスミさんとのやりとりを思い出しながら私は目の前に用意された朝食へと手を伸ばした。
レイカ「そういえばこの家の住人は呉島兄弟以外、他にいないの?」
葉月「後は私とりんねさんだけですね」
レイカ「りんねって…前にアンタが言ってたケミーに宿った仲間だっけ?」
葉月「そうなんですよ。今は休息も兼ねて外出するって言ってましたが」
レイカ「ふーん…ところでさもう1つ聞いていい?」
葉月「何でしょう?」
レイカ「この朝食は誰が?」
葉月「さぁ…?」
???「満足して頂けたかな?」
調理室から青年が現れて私とレイカさんは驚いて茶碗を落としそうになってしまった。
???「僕の名は海東大樹。今日は挨拶も兼ねて朝食を作らせてもらったよ」
葉月「海東さん?あ、それはどうも…」
海東「じゃあゆっくりと味わってくれたまえ。後、身の回りの掃除と君のスーツのクリーニングのサービスまでさせて貰ったよ」
レイカ「ふーん…」
私とレイカさんは味噌汁を口に含みながら返事を返していると、海東さんはエプロンを机の上に置いて玄関の方へと歩き出した。
海東「お代は結構。代わりにお宝を頂いたから有り難く思いたまえ」
葉月「お宝?」
海東「それじゃ…」
海東さんはそのまま立ち去ってしまい、私は再び味噌汁を啜りながら再びレイカさんへと話しかけた。
葉月「レイカさんのお知り合い。いい人ですね…突然の訪問にはびっくりしましたが…」
レイカ「は?アタシは知らないし…アンタの知り合いじゃないの?」
葉月「…え…」
レイカ「…は?…」
私とレイカさんは目を見合わせると思い切り椅子から立ち上がった。
葉月・レイカ「「不法侵入者!?」」
私は慌てて後を追おうとしたが、寝巻き姿のため外に出られなかった。慌てて自室に戻り、クリーニングされているスーツを手に取った。
葉月「わっ…本当にクリーニングされてる。…ってそんな事言ってる場合じゃない!!」
私は慌てて自室の机の上にある大事なケミーカードを探すが、すぐにカードが無くなっている事に気がついた。
レイカ「葉月…お宝はなんだったの?」
葉月「やられた…ケミー達が盗まれた!!」
レイカ「まだそう遠くに行ってないはず…追うよ!!」
(サーチモード)
私達は慌てて自宅を出ると、ケミーライザーのサーチモードで行方を追跡しながら必死に後を追いかけた。
海東「へぇ…これはまた素晴らしいお宝じゃないか!!」
海東の手には自宅から盗んだケミーカードの束があり、カードを眺め回していると気配を感じ、ディエンドライバーを取り出した。
海東「へぇ…よくここがわかったね?」
葉月「ケミーの位置ならこれで探知出来るので!!」
私はケミーライザーを掲げてみせると、海東さんはケミーカードを取り出してじっと見つめた。
海東「へぇ…それは大したお宝だね…」
葉月「さぁ…大人しくカードを返してください!!」
海東「返せと言われて素直に返す泥棒がいるのかい?」
葉月「返さないなら…貴方を撃つ!!」
私はケミーライザーを構えるが、海東さんが銃を取り出して私の足元に向かって発砲した。私は慌てて銃撃を回避した。
海東「そっちがそう来るなら仕方ないね」
海東さんは銃をクルクルと回転させると、取り出した謎のカードを銃に装填した。
(KAMEN RIDE)
海東「変身!」
(DIEND!)
レイカ「なっ…アイツ…」
葉月「ディエンド…?」
海東さんはシアンカラーの仮面ライダーに変身し、私はすぐに指輪をはめ直してドライバーを出現させた。
(アルケミスリンク!)
葉月「あ…あれ…!?」
レイカ「ちょっ…どうしたの!?」
葉月「いつもスーツのポケットに入れてたカードが無い…」
私は必死にスーツのポケットを探した。しかしケミーカードは見つからず慌てる私に向かって、海東さんはカードを取り出して見せた。
海東「お探しの物はこれかな?」
葉月「なっ…いつの間に…」
海東さんの手にはキンキラヴィーナとギングリフォンのカードがあり、私はすぐに海東さんとの会話のやりとりを思い出した。
海東(あと、身の回りの掃除と君のスーツをクリーニングのサービスまでさせて貰ったよ)
葉月「私のスーツをクリーニングした時に抜き取ったんだ…」
海東「そういうこと…これで君は変身出来ないだろ?」
海東さんが銃を構えたままじりじりと距離を詰めてきた。
海東「さて…君のその不思議な指輪も渡したまえ」
葉月「くっ…これを渡すわけには…」
海東「さぁ…大人しくお宝を僕に…っ!?」
海東さんが迫る中、突如海東さんに何かが突進して体当たりを浴びせたことで、海東さんは後ろに下がった。
りんね「ごめん遅くなった葉月さん!!」
ユニコン「ユーニコン!!」
葉月「りんねさん!?」
私達の前に現れたのは実体化したユニコンの背中に乗るザ・サンことりんねさんであり、カードに一瞬で戻ると私の手に収まった。
レイカ「りんね…ってこの小さい太陽が!?」
りんね「私は九堂りんね。こんな姿だけど人間だから!!」
レイカ「そう…か…よくわからない…」
海東「まだケミーを持ってたんだ…君達も回収させてもらうよ」
りんね「葉月さん…行くよ!!」
葉月「はい!!」
私の指輪が赤く光り、りんねさんがカードから私の指輪を通じて意識が私の頭に乗り移り、私はりんねさんと意識を共有した。
りんね「それ以上貴方の好きにはさせない!!」
(UNICON!)
(THE SUN!)
(As above, so below……As above, so below…)
待機音が流れる中で私達は重ねた手を真横に向けて次に同時に胸の前で重ねると、最後に錬金マークを作り正面に突き出した。
りんね・葉月「「変身!!」」
(ガガガガッチャーンコ!)
(プロミネンスホーン!)
(サン・ユニコーン!)
私達はマジェードへと変身を完了させると、左手を胸の横に右手の指輪を見せつけるように決めポーズを決めた。
レイカ「新しい仮面ライダー…?」
海東「面白い…ますます欲しくなったよ…ハアッ!!」
りんね「ふっ!!はあああああっ!!」
海東さんの銃撃を片手で防ぎながら突進して拳を振り上げて海東さんを攻め立てると、得意のしなやかな足捌きで海東に蹴りを叩き込んでいく。
海東「くっ…ハッ!!」
りんね「っ!!」
蹴りに続いて掌底を叩き込もうと腕を振り上げた瞬間、海東さんの銃が一瞬のうちに胸元に押し当てられてしまい、直後に銃撃を浴びた私達はダメージを受けて地面に転がった。
レイカ「アイツ…早すぎる!!」
りんね「それでも…私は負けない!!」
葉月(奪われたケミーを取り戻す!!)
再び立ち上がって拳を構えると、海東さんは腰のカードホルダーから2枚のカードを取り出した。
海東「ならこれならどうかな?」
(KAMEN RIDE GOTCHARD!!)
(KAMEN RIDE VALVARAD!!)
海東「行ってらっしゃい!!」
海東さんの銃から2人の仮面ライダーが召喚されて私達の前に立ち塞がった。
レイカ「なっ…」
りんね「仮面ライダーを召喚した!?」
葉月(カグヤさん…仮面ライダーレジェンドと同じ力!?)
(スチームホッパー!)
(ヴァルバラド!)
2人のライダー。ガッチャードとヴァルバラドは同時に走り出すと、私達に向かって拳を振り上げた。
ガッチャード・ヴァルバラド「「ハアッ!!」」
りんね「っ!!ハアッ!!」
りんねは攻撃を回避してヴァルバラドを蹴り飛ばし、続けてガッチャードへ向かって掌底を叩き込もうと駆け出した。
りんね「はああああああっ!!」
ガッチャード「うわっ…」
りんね「はっ!?宝太郎…」
りんねは掌底を叩き込もうとした直前、一瞬だけ宝太郎の事を思い出してしまい、動きを止めてしまった。
ガッチャード「!?」
りんね「偽物だとわかってるのに…攻撃出来ない」
葉月(りんねさん後ろ!!)
ヴァルバラド「デヤアッ!!」
りんね「ぐあああああっ!!」
ヴァルバラドの斬撃を浴びて、私達は勢いよく吹き飛ばされてしまった。
レイカ「くっ…2人とも何やってんだ…」
レイカはジャケットの中にあるヒートのメモリを取り出すとじっと見つめた。
レイカ「いよいよアタシも覚悟決める時…かな…」