-錬金アカデミー-
カグヤ「君達に集まってもらったのは、オーロラカーテンがあちこちに出現している異常現象について、伝えておきたかったからだ」
日曜日に他の生徒も居ない錬金アカデミーにて、カグヤが宝太郎達を呼び出しており、バトラーが開いたタブレットに全員が視線を向けていた。
バトラー「これまでもオーロラカーテン現象はいくつも確認されておりました。しかし、今年は特に出現の頻度が多いのです」
スパナ「そもそもこのオーロラカーテンって一体なんなんだ?」
鏡花「あたしも調べてみたんだけどさ、どうやらあらゆる世界を繋ぐ橋らしいよ」
蓮華「世界を繋ぐ橋?なんなんそれ?」
宝太郎「もしかして…九堂!!」
りんね「うん。私も気づいた…私達も前に異世界に飛ばされた事があったから!!」
宝太郎「そうそう!!俺が初めてカグヤと出会った時もオーロラカーテンの力だった!!」
バトラー「そう。我々がこのガッチャードの世界に訪れる事が出来たのも、オーロラカーテンシステムの力なのです!!」
アイザック「すげぇ…異世界を繋ぐゲートみたいなものじゃねぇか!!」
カグヤ「しかし良い事だけではない。これを見ろ!!」
カグヤの合図でバトラーはタブレットを操作して監視カメラに記録された映像を映し出すと、そこにはマルガムに変身する釘宮の姿が映し出された。
宝太郎「こいつは前に戦った!?」
ミナト「釘宮さん…彼がなぜ!?」
りんね「ねぇ…見て!!あの人の手!!」
ウィザードマルガムに変身している釘宮の手には、ザ・サンのカードが握られていた。
宝太郎「あのケミーは九堂がガッチャしてる筈!?」
アイザック「おい!!マルガムと戦ってるのはまさか!?」
りんね「あっ!?」
葉月「うぐっ…」
釘宮「ほう…まだ粘るか…しかしアーマードライダーでは錬金術師の力を得たマルガムを倒せんぞ!!デヤアッ!!」
葉月「がっ…うぅ…」
アイザック「アーマードライダーヴィーナス!?」
蓮華「あの人は呉島葉月さんやん!!」」
宝太郎「呉島さんが…助けに行かないと!!」
りんね「待って一ノ瀬!!」
カグヤ「今のは数ヶ月前の記録映像だ…既に決着はついている。」
りんね「葉月さんは私達の…仮面ライダーの先輩ですよ!!きっと…」
宝太郎「あぁ…そうだよな…あの人も仮面ライダーだった!!」
スパナ「あぁ…あの人ほどの人が釘宮なんかには負けないだろう」
宝太郎「スパナもしかして呉島さんに会ったことある?」
スパナ「あぁ…前にな」
バトラー「他にも映像はございます。こちらをご覧ください!!」
葉月「レム・カンナギでしたっけ?みんなをこれ以上傷つけさせない!!」
レム・カンナギ「やがて銀河の王となる私に挑もうというのか?」
次に映し出されたのは、レム・カンナギと戦う葉月の姿であり、スパナは画面を食い入るように見つめた。
スパナ「なんだこいつは…」
カグヤ「かつて仮面ライダーに倒された筈の敵が復活して、何者かがオーロラカーテンを使い敵を送り込んでいる。」
宝太郎「仮面ライダーの敵までもが!?」
バトラー「オーロラカーテンは時空を超えてあらゆる存在を送り込む手段となってしまっております…」
カグヤ「そうだ…さらにこれを見ろ」
再びタブレットで映像を映し出すと、今度はりんねが驚き画面を食い入るように見つめた。
りんね「アトロポス!?…違う…だって…アトロポスは私の中に!!」
バトラー「これは我々の推測ですが、恐らく並行世界のアトロポスである可能性が高いかと…」
アポロ「今日はまだ試運転だ。それ以上の成果は期待出来ない…」
アレクト「ふざけるな!!私はまだやれ…」
アポロ「僕に逆らう気かい?」
アレクト「なっ…うっ…分かった…」
宝太郎「クロトー!?」
アポロ「ラケシス。隠れてないで帰るよ」
ラケシス(ひぃぃぃぃ…)
スパナ「バカな…」
鏡花「まさか…ラケちゃんまで…冥黒の三姉妹まで復活するなんて…」
カグヤ「奴らは真・冥黒の三姉妹を名乗り我々の前に現れた。さらに奴はグリオンが世界を支配すると言っていた」
宝太郎「グリオン!?倒した筈じゃ!?」
カグヤ「落ち着け宝太郎…並行世界のグリオンの可能性もある…」
バトラー「グリオンだけではありません。異世界の仮面ライダー達が倒した敵までもが復活し、オーロラカーテンを通じて世界を移動しているのであります。」
スパナ「異世界については分からんが…グリオンまで動くとなれば、我々も動かないわけにはいかない」
宝太郎「あぁ…俺達で世界を守るんだ!!」
カグヤ「そこで君達には、グリオンに警戒しながらオーロラカーテンから出現する未知なる敵に対処して欲しい。」
宝太郎「分かった…」
その時、バトラーのタブレットに反応があり、全員が視線を向けるとタブレットに映像が映し出された。
バトラー「ここから少し離れた場所に、オーロラカーテンが出現しております」
宝太郎「あれは!?」
ガッチャード「ハアッ!!」
ヴァルバラド「デアッ!!」
りんね「ぐはっ…」
映像にはガッチャードとヴァルバラドに攻撃を受けているマジェードの姿が映し出されており、宝太郎は驚きの表情を浮かべた。
宝太郎「ガッチャード!?」
スパナ「笑えないジョークだ…」
鏡花「どういう事だ…ヴァルバラドが!?」
りんね「マジェード…」
蓮華「なんで…なんでお宝ちゃんと黒鋼パイセンが優等生ちゃんを!?」
アイザック「一体どういう事なんだ!?訳わかんねぇ!!」
りんね「落ち着いてみんな!!あれは私達じゃない…」
宝太郎「それはそうだけどさ!!」
りんね「こうなったら私達で確かめるしかない!!」
ミナト「一ノ瀬、九堂、スパナ…十分に気をつけろ!!」
宝太郎「わかりました…行こうみんな!!」
蓮華「サビー!!うちらも行くでー!!」
アイザック「あぁ…俺達も真実を確かめるんだ!!」
錬金メンバーはアカデミーを出るとカグヤは再びタブレットへと視線を向けた。
カグヤ「ここまでのオーロラカーテン現象は異常だ…一体誰が…」
宝太郎「この先だったっけ?」
りんね「この先が確か映像の現場の筈!!」
???「ほぅ…お前達が来るとはな?」
現場に向かう宝太郎達の行く手を遮るようにアレクト達3人が姿を現して、宝太郎は思わず足を止めた。
宝太郎「クロトー!?」
アレクト「クソガキの一ノ瀬宝太郎か?」
スパナ「ラケシス…」
ラケシス「あらあら黒鋼スパナ?まさか貴方にお会いできるなんて」
りんね「アトロポス…?」
アポロ「なるほど…君はそっちのりんねちゃんか…」
りんね「そっち?」
真・冥黒の三姉妹と宝太郎達3人が向かい合っており、物陰から蓮華達がその様子を伺っていた。
鏡花「多分あの3人は私達の知ってる冥黒の三姉妹とは違うみたいだ…」
アイザック「あぁ…見た感じそうみたいだな…」
蓮華「そうなんか?姿は全く同じやけど…」
宝太郎「どうしてだよクロトー!!グリオンと戦って俺達は…」
アレクト「私はアレクト…真・冥黒の三姉妹のメンバーだ!!」
宝太郎「アレクト…!?」
ラケシス「ごきげんよう…私は真・冥黒の三姉妹の1人、ラケシスですわ…」
スパナ「真・冥黒の三姉妹…!?」
りんね「アトロポス?」
アポロ「改めて自己紹介をしておくよ。僕は真・冥黒の三姉妹のリーダーであるアポロだよ…」
りんね「アポロ…?貴方は別の世界のアトロポスじゃないの!?」
アポロ「半分正解だよ、りんねちゃん。僕は別の世界のアトロポスを元に生み出された存在さ!!」
りんね「そんな…」
アレクト「呉島葉月なら今、取り込み中だ。邪魔はさせない!!」
宝太郎「呉島さん!?どうして呉島さんが出てくるんだ!?」
アレクト「知る必要はない…貴様らには消えてもらう!!」
宝太郎「どうしてだアレクト!?俺達が戦う必要なんか無い!!」
ラケシス「この世界で貴方に会えるとはこれもまた運命ですわね、黒鋼スパナ?」
スパナ「貴様も俺達の邪魔をするというのか!!」
アポロ「さぁ、始めようか…りんねちゃん?」
りんね「アポロ…アトロポスと同じ存在と貴方と戦わなきゃいけないの?」
アトロポス(彼女は昔の僕と同じだ…今は戦うしかないよりんねちゃん…)
アポロは手を翳すとオーロラカーテンを出現させて手元にドレッドライバーを呼び出した。3人は同時にドライバーを腰に装着し、それを見た宝太郎は驚きを隠せなかった。
宝太郎「そのドライバーは!!」
アポロ「さぁ…アレクト…ラケシス…僕達の初めての共同作業だ。やるよ!!」
アレクト「あぁ…私達の使命を叶えるぞ!!」
ラケシス「えぇ…いつでもいけますわ!!」
(((STEAMLINER)))
3人が同時にレプリスチームライナーのカードをスキャンしてドライバーに装填すると、アポロとアレクトの2人は違うレプリケミーカードを取り出し、追加でスキャンしてドライバーに装填した。
(DAIOHNI)
(UNICON)
アレクト・ラケシス・アポロ「「「変身」」」
(ドレッド・弐式)
(ドレッド・零式)
(ドレッド・壱式)
ミナト「ドレッドが3人!?」
アイザック「こんな事が…ありえるのか!?」
アレクトは赤いドレッド・弐式へ、ラケシスは黒いドレッド・零式に、アポロは銀色のドレッド・壱式へと、それぞれ違うドレッドに変身した。
宝太郎「行こう2人とも…3人を止めるんだ!!」
(HOPPER1!)
(STEAMLINER)
りんね「アポロ…私は貴方の事も助けたい…助けるために戦う!!」
(アルケミスリンク!)
(UNICON!)
(THE SUN!)
スパナ「ラケシス…お前を必ず解放してやる!!」
(MACHWHEEL!イグナイト!)
(DAIOHNI!イグナイト!)
3人は同時にカードを装填すると、手を三角に錬金マークを作り叫んだ。
宝太郎・りんね・スパナ「「「変身!!」」」
(ガッチャーンコ!)
(スチームホッパー!)
(ガガガガッチャーンコ!)
(プロミネンスホーン!)
(サン・ユニコーン!)
(ガッチャーンコ!バースト!)
(ヴァルバラド!)
アレクト「さぁ…かかってこい!!」
宝太郎「行くぞ!!はあああああっ!!」
スパナ「ラケシスーー!!」
ラケシス「いい吠えっぷりですわ。いい子いい子してあげましょうか」
りんね「行くよ…アポロ!!」
アポロ「可愛がってあげるよりんねちゃん…」
6人の仮面ライダーが同時にぶつかり合い、激しい火花を散らしていた。
葉月Side
りんね「負けない…こんなところで負けていられない!!」
(アルケミスリンク!)
(サン・ユニコーン!ノヴァ!)
りんね「ダァーッ!!」
ガッチャード・ヴァルバラド「「ぐあああああっ!!」」
りんねの蹴りが2人のライダーを同時に蹴り飛ばすと、2人は消滅した。
葉月(やっぱり…本物なわけないですね…)
りんね(うん…今のは偽物…紛い物!!)
海東「なかなかやるね…けど!!」
(ATTACKRIDE BLAST!!)
りんね「ぐはっ…うぐっ…」
海東の射撃がりんね達を撃ち抜き、りんねは地面に倒れ込んでしまった。
葉月(くっ…まずい…)
私は必死に動く左手を動かしてりんねさんの動きをサポートしようとするが、海東さんはカードを銃に装填して構えていた。
(FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DEND!!)
海東「ハアッ!!」
りんね・葉月「「あああああああっ!!」」
私達は海東さんの必殺技をまともに浴びて吹き飛ばされると地面に落下してマジェードの変身が解除されてしまった。その衝撃でドライバーからカードが飛び出して、地面に落下した。
りんね「ぐうっ…」
ユニコン「ユニ…」
葉月「りんねさん…ユニコン…」
海東「さてと…残りのカードも頂いていくよ!!」
海東さんがりんねさんとユニコンのカードを回収しようと歩み寄って来たが、後ろに控えていた筈のレイカさんが立ち塞がるように前に躍り出た。
レイカ「させないよ」
海東「君には用はないんだよね…さぁ…退きたまえ!!」
葉月「逃げてください…レイカさん…」
レイカ「葉月。あんたのお陰でアタシは決意したよ…この命はあんたを守るために使うってね!!」
葉月「え…」
レイカ「あんたを見てたら憎いあいつの事をつい思い出したよ…どうやら切札はいつもアタシの元に来てくれるってね!!」
海東「死体君が何を言っているのかな?」
レイカ「そうだね…アタシは死体だ…けどアタシにも譲れない物が出来ちゃったからね!!」
レイカさんは懐からドライバーのような物を取り出すと腰に当てて装着した。
レイカ「覚悟しなよ…手加減とか出来ないから…」
(ヒート!)
克己から奪ったロストドライバーを腰に当てて装着する、とヒートのガイアメモリを起動させてドライバーに装填した。
レイカ「変身…」
(ヒート!)
レイカはスロットを倒すと赤い装甲が全員を覆い、赤い仮面ライダーへと変身を完了させた。
海東「君は…」
レイカ「仮面ライダー…ヒート!!」