仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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301話(特別編)葉月争奪戦 後編

 

 

マーキュリーポセイドン「は、葉月さん…」

 

地面でボロボロになって伏せているマーキュリーポセイドンを守るために、貴虎さんのソニックアローを受け止めた私は貴虎さんを押し返した。

 

貴虎「葉月…お前を手に入れるためなら私は全員倒す…」

 

葉月「なら…私は貴虎さんにはここで脱落してもらいます」

 

貴虎「何?」

 

私はガッチャートルネードにカードを装填しようとしたが、予備のカードが無いことに気が付いて辺りを見渡した。

 

マーズフェニックス「葉月…」

 

葉月(そうだ…他のケミー達は実体化してるから他のカードは使えない…)

 

貴虎「どうした葉月?本気で私と戦うつもりか!?」

 

葉月「くっ…うわあっ!?」

 

もたついている私に向かって容赦なくソニックアローが振り下ろされ、私は胸に斬撃を浴びて体勢を崩した。

 

貴虎「ハアアアアッ!!」

 

葉月「ハッ!!」

 

貴虎さんは再びソニックアローを振り下ろすが、私は貴虎さんの攻撃を見切って僅かな動きで攻撃を回避すると、ガッチャートルネードの刃先を貴虎さんの装甲に突きつけた。

 

貴虎「がっ…」

 

マーズフェニックス「葉月…これを!!」

 

葉月「ダァッ!!」

 

マーズフェニックスが後ろからガッチャージガンと呼ばれる銃を投げ渡して来た。私はガッチャージガンを掴み、迫り来る貴虎さんに向かって銃撃を放った。

 

貴虎「グハッ…」

 

ガッチャージガンに既に装填されているケミーカードを2枚取り出し、スキャンした。

 

(KUROANA)

 

 

(GAIARD)

 

 

葉月「ハアアアアアア…ハアッ!!」

 

 

貴虎「葉月…」

 

 

(ロックオン)

 

 

貴虎「ハアアアアアア…ハアッ!!」

 

 

(ガッチャージツインバスター!)

 

 

(メロンエナジー!)

 

 

私と貴虎さんの技が同時に放たれた。私の銃撃が貴虎さんのソニックアローの一撃を呆気なく粉砕すると、貴虎さんはダメージを負って地面に転がった。

 

貴虎「うわああああああっ!!」

 

 

ゴキゲンオーディン「す、すごい…」

 

ジュピタウロス「呉島貴虎を圧倒してる…」

 

マーズフェニックス「いえ、呉島貴虎が今の葉月の戦いをあまり熟知していないのよ」

 

サターンフェンリル「どういうこと?」

 

マーズフェニックス「葉月は斬月・真の戦いを見て来たから攻撃パターンなども知ってるけど、呉島貴虎は錬金術師としての葉月の戦いをあまり見ていないから、攻撃パターンが読めないのよ」

 

ゴキゲンオーディン「そうなんだ…」

 

ジュピタウロス「それじゃあ呉島貴虎に勝てるんじゃ!?」

 

マーズフェニックス「いえ、そう簡単には行かない筈よ…」

 

サターンフェンリル「なんで?」

 

マーズフェニックス「相手はあの天下無双の呉島貴虎よ…ただで終わる筈が無いわ!!」

 

4人が貴虎の事を話している最中、地面で倒れていたマーキュリーポセイドンが葉月の戦いをじっと見つめていた。

 

マーキュリーポセイドン「葉月さん…私も葉月さんの役に立ちたい…」

 

 

葉月Side

 

葉月「ハアッ!!デヤアッ!!」

 

貴虎「うわあああああっ!!」

 

私の交互に放たれる銃撃と斬撃を受けて、貴虎さんは全身から火花を散らしながら地面に倒れ込んだ。私は武器を地面に置いて指輪を翳した。

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

葉月「貴虎さん…行きますよ!!」

 

貴虎「くっ…受けて立とう!!」

 

 

(ヴィーナスグリフォン・ノヴァ!)

 

 

(メロンエナジースパーキング!)

 

 

葉月「デアヤアアアッ!!」

 

貴虎「ハアアアアッ!!」

 

貴虎さんの蹴りが激突するが、私の蹴りは貴虎さんの蹴りを押し返し、勢いを失った貴虎さんの体に連続の蹴りを叩き込んだ。

 

貴虎「うわああああっ!!」

 

ついに貴虎さんは地面に落下して斬月・真の変身が解除され、私は綺麗に着地を決めた。

 

葉月「貴虎さん…まだ全力じゃないですよね?」

 

貴虎「何!?」

 

葉月「貴虎さんは誰よりも強い事を知ってます…私に勝ちを譲るような中途半端は許しませんよ!!」

 

貴虎「葉月…お前は本当に強いな…」

 

貴虎さんは立ち上がるとゲネシスドライバーを外して戦極ドライバーを取り出し、腰に当てて装着した。

 

貴虎「お前にこの力は使いたくなかったが…」

 

貴虎さんはトルキア共和国で手に入れたシン・カチドキロックシードを取り出すと、私に向かって見せつけるように構えた。

 

葉月「カチドキアームズになっていいですよ…それでも私は負けません!!」

 

貴虎「フッ…勝負だ葉月…変身!!」

 

 

(カチドキ)

 

カチドキロックシードを開錠すると巨大な鎧が出現し、戦極ドライバーに装着してハンガーを閉じた。

 

 

(ロックオン)

 

法螺貝の待機音が響いて緑色の大きな鎧が貴虎の上に出現するとゆっくりと降りて来て、貴虎さんはカッティングブレードを勢いよく上に跳ね上げた。

 

(ソイヤ!!)

 

(カチドキアームズいざ出陣…エイエイオー!!)

 

 

ゴキゲンオーディン「呉島貴虎が…」

 

ジュピタウロス「私達も援護しないと…」

 

マーズフェニックス「待ちなさい!!」

 

マーズフェニックスは辺りを見渡すと、地面で座り込んでいるマーキュリーポセイドンへと歩み寄り、その肩を揺さぶった。

 

マーズフェニックス「貴方…いつまで怖がっているつもり!?」

 

マーキュリーポセイドン「マーズフェニックス…」

 

マーズフェニックス「貴方が臆病な性格なのは知ってる…初めて過去の葉月に会った時、ずっと隠れて様子を伺っていたでしょ?」

 

マーキュリーポセイドン「だって怖いんだもの!!私、戦うのは好きじゃない!!」

 

ゴキゲンオーディン「私達の使命は何!?」

 

マーキュリーポセイドン「今の葉月さんの力になって未来の宝太郎や葉月さんを助ける…」

 

ジュピタウロス「わかってんじゃん…」

 

マーキュリーポセイドン「でも怖いのは怖いの!!無理だよ…呉島貴虎に勝つのは…」

 

マーズフェニックス「それでも葉月は最初から勝つつもりでいるわよ…ホラ!!」

 

葉月「ハアッ!!セイッ!!」

 

貴虎「ハアッ!!」

 

ふとマーキュリーポセイドンが視線を向けると、葉月が掌からギングリフォンの羽を模した槍をいくつも召喚して貴虎目掛けて投擲し、貴虎が2本のカチドキ旗で跳ね返している様子だった。

 

マーキュリーポセイドン「葉月さん強いなぁ…」

 

マーズフェニックス「私達ケミーの役目は信じ会えるパートナー同時が互いに手を取り合って仮面ライダーを助ける事!!貴方も勇気を出して!!」

 

マーキュリーポセイドン「私は…」

 

 

葉月Side

 

 

(GAIARD)

 

 

葉月「さらに…もう一つ!!」

 

 

(ケミーセット!)

 

 

私はガッチャージガンにカードを1枚スキャンすると同時に、地面突き立てていたガッチャートルネードにカードを装填し、2つの武器を構えて駆け出した。

 

葉月「ハアアアアアアッ!!」

 

 

(ガッチャージバスター!)

 

 

私は走りながらガッチャージガンを発射して貴虎さんにダメージを与えようとするが、貴虎さんは火縄甜瓜DJ銃と無双セイバーを合体させて大剣にすると、片方の手に装備していたメロンディフェンダーで銃撃を防いだ。

 

 

(ケミースラッシュ!)

 

 

葉月「セヤアアアアアッ!!」

 

貴虎「ハアアアアアッ!!」

 

ガッチャートルネード斬撃と貴虎さんの大剣の斬撃がぶつかり合うが、今度は私が押し負けて斬撃を浴びてしまった。

 

葉月「ぐあああああっ!!」

 

マーズフェニックス「葉月!!」

 

私はその衝撃でガッチャートルネードとガッチャージガンを手放してしまい、地面を何度も転がった。

 

貴虎「行くぞ…葉月!!」

 

葉月「くっ…」

 

貴虎さんが私に向かって大剣を振り下ろそうとしたが、間にマーズフェニックスが割って入り、地面に転がったガッチャージガンを拾い上げて構え、銃口を腹部に押し付けた。

 

マーズフェニックス「はあっ!!」

 

貴虎「なっ…くっ…」

 

葉月「凄い…鎧に包まれていない腹部に銃撃を…」

 

貴虎「くっ…小細工を!!」

 

ゴキゲンオーディン「次は私の番!!」

 

貴虎「なっ…隕石だと!?」

 

ゴキゲンオーディンは手を空に向かって翳すと、隕石がいくつも貴虎さんの周囲に飛来したが、貴虎さんはメロンディフェンダーで防御に入った。

 

ゴキゲンオーディン「今!!」

 

サターンフェンリル「…任せて!!とりゃあっ!!」

 

貴虎「何だと!?グハァッ…」

 

サターンフェンリルは手元に大鎌を召喚して大きく振り上げると、小型の土星を模した刃が放たれた。隕石の防御に集中している貴虎さんは受けきれず、小型の土星の刃の直撃を受けてダメージを負った。

 

葉月「ジュピタウロス!!これを!!」

 

ジュピタウロス「ありがとう!!」

 

 

(トルネードアロー!)

 

 

私が投げ渡したケミーカードをガッチャートルネードに装填してカードを回転させると一気に技を放ち、貴虎さんは再び直撃を受けてついに膝を突いた。

 

貴虎「ぐっ…変幻自在の攻撃か…厄介だ…」

 

マーズフェニックス「決めて…マーキュリーポセイドン!!」

 

貴虎「っ!?」

 

マーキュリーポセイドン「はあっ!!」

 

マーキュリーポセイドンがとどめの一撃を放とうと槍を手に突進し、貴虎の体に槍を突き刺した。

 

マーキュリーポセイドン「ごめんなさい!!でもこれで…」

 

貴虎「仕留めたと…思ったのか?」

 

マーキュリーポセイドン「なっ…止められて…」

 

貴虎さんはマーキュリーポセイドンの槍を両手で掴んでおり、マーキュリーポセイドンは必死に槍を引き抜こうと力を込めた。

 

マーキュリーポセイドン「は…離して…」

 

貴虎「お前は私を恐れているな?全力を出せば今の一撃は私は防げなかった…」

 

マーキュリーポセイドン「そんな事は…」

 

貴虎「力がこもっていないのがその証拠だ!!ハアッ!!」

 

マーキュリーポセイドン「きゃああああっ!!」

 

マーズフェニックス「そんな…」

 

マーキュリーポセイドンは大剣の一撃を浴びて吹き飛び、火花を散らしながら地面を転がった。それを見た4人が一斉に貴虎さんへと飛びかかった。

 

サターンフェンリル「…よくも!!」

 

ジュピタウロス「私の仲間を!!」

 

ゴキゲンオーディン「絶対に…」

 

マーズフェニックス「許さないわ!!」

 

4人が一斉に飛び掛かるが、貴虎さんがカチドキ旗を取り出して大きく振り上げるのを見て、私は慌てて4人に向かって叫んだ。

 

葉月「皆さん…避けて!!」

 

貴虎「ハアッ!!」

 

 

(カチドキスパーキング!)

 

 

地面にカチドキ旗を思い切り突き刺すと、私とマーキュリーポセイドン以外の4人が衝撃で空中に浮き上がり、4人は身動きが取れなくなってしまった。

 

マーズフェニックス「なっ…空中に跳ね上げられた!?」

 

サターンフェンリル「…動け…ない…」

 

貴虎「弱き力では何者も守れない…終わりだ!!」

 

貴虎さんは大剣を大きく振り上げると4人に向かって振り下ろそうと構えた。私は慌てて駆け出し、4人と貴虎さんの間に割って入った。

 

葉月「駄目ぇぇぇぇ!!」

 

マーキュリーポセイドン「なっ…葉月さん!?」

 

貴虎「ハアアアアアアッ!!」

 

4人の間に割って入った葉月に向かって大剣が振り下ろされたが、葉月はガッチャートルネードで大剣を受け止めた。

 

葉月「ぐうっ…ううう…」

 

貴虎「っ!?葉月!?」

 

ガッチャートルネードで大剣を受け止めていたが、大剣によりガッチャートルネードは破壊されてしまい、斬撃が葉月の体を切り裂き、葉月は変身が解けて崩れ落ちた。

 

葉月「がっ…あっ…」

 

 

「「「葉月っ!!」」」

 

 

マーキュリーポセイドン「あ…ああ…どうして…葉月さん…」

 

マーキュリーポセイドンは地面に崩れ落ちた葉月の体を受け止めると、震える手でマーキュリーポセイドンの手を握った。

 

葉月「はは…無茶しちゃいました…」

 

マーキュリーポセイドン「どうして!?貴方がやられたら意味が…」

 

葉月「私にとって貴方達は大切な仲間なんです。貴虎さんが相手とはいえ、傷つけられるのがどうしても許せなかった…」

 

マーキュリーポセイドン「あ、あああ…葉月さん消えないで!!」

 

葉月の体は光の粒になって体が消え掛かっており、マーキュリーポセイドンは必死に葉月の胸に顔を埋めた。

 

マーキュリーポセイドン「貴方がいなきゃ…私は戦えない!!」

 

葉月「戦えますよ…だって貴方は過去の世界で1番最初に絆が生まれたんですから!!あの時の力をもう一度見せてください!!」

 

マーキュリーポセイドン「私の力…」

 

葉月「貴方の勇気を見せて…」

 

そのまま葉月は消滅してしまい、その場には葉月の残したギングリフォンのカード1枚が残された。

 

サターンフェンリル「…う…そ…」

 

ゴキゲンオーディン「葉月が負けた…?」

 

ジュピタウロス「こんなの嘘だ…」

 

マーズフェニックス「あ…」

 

貴虎「ハァ…ハァ…次はお前達だ!!」

 

サターンフェンリル「よくも…よくも!!」

 

ジュピタウロス「葉月の仇いいい!!」

 

マーズフェニックス「2人とも駄目っ!!」

 

冷静さを失ったサターンフェンリルとジュピタウロスは貴虎に向かって再び飛び掛かるが、貴虎の大剣の斬撃を浴びて体勢を崩してしまった。

 

貴虎「悪いが終わらせてもらう!!ハアッ!!」

 

ジュピタウロス「んなっ!?」

 

サターンフェンリル「何を!?」

 

貴虎は2人の首を掴んで無理やり立ち上がらせ、2人の腰に装着されているアルケミスドライバーを掴むと、無理やり引き剥がしてしまった。

 

マーズフェニックス「2人とも!?」

 

ジュピタウロス「あ…」

 

サターンフェンリル「ベルト…取られた…」

 

サターンフェンリルは自身の腰のアルケミスドライバーがあった位置に手を添えると、残念そうに頭を掻いた。

 

サターンフェンリル「私もこれで脱落か…」

 

ジュピタウロス「ベルトが外されれば私達は脱落だ…体がないからしょうがないね…」

 

ジュピタウロスはベルトが無くなり寂しくなった腰回りを見ると、マーズフェニックスに向かってカードを差し出した。

 

ジュピタウロス「後は任せるよ…」

 

サターンフェンリル「私達の分まで…」

 

マーズフェニックス「待って!!待ちなさい!!こんな退場の仕方私は認めないわよ!!」

 

マーズフェニックスの叫びも虚しく、サターンフェンリルとジュピタウロスは消滅してしまい、マーズフェニックスとゴキゲンオーディンは膝を突くが、背後からの貴虎の接近に気づくのが遅れてしまった。

 

貴虎「悪く思うな…ハアッ!!」

 

マーズフェニックス「いやあっ!!」

 

ゴキゲンオーディン「がっ…」

 

地面に倒れ込んだ2人に向かって歩み寄り、貴虎は変身を解除して脱落させようとマーズフェニックスのアルケミスドライバーを掴んだ。

 

マーズフェニックス「やめなさい…やめろ!!」

 

貴虎「無駄な抵抗はやめろ…お前達に勝ち目はない!!」

 

マーズフェニックス「私は勝たなきゃいけないのよ…貴方を倒して…葉月を手に入れるの!!」

 

貴虎「お前達が葉月の事を慕っていることはわかった。だが!!」

 

マーズフェニックス「がはっ…」

 

貴虎はマーズフェニックスの首を掴んで無理やり立ち上がらせると、腹部に向かって拳を叩き込んだ。

 

貴虎「だが…葉月を求めているのはお前達だけではない…私もその一人だという事だ…」

 

マーズフェニックス「フッ…なーんだ…呉島貴虎。貴方は最近葉月に会う機会が減ってるから私達に嫉妬してるんでしょ!?」

 

貴虎「何だと?」

 

マーズフェニックス「私達はいつも葉月と一緒にいるけど貴方は海外にいるから中々会えない…いつでも会える私達に嫉妬してるんだ!!」

 

貴虎「…痛いところを突くな…ハアッ!!」

 

マーズフェニックス「がっ…げふっ…」

 

貴虎はマーズフェニックスの腹部にさらに拳を叩き込むと、マーズフェニックスはあまりの痛さに体が曲がり、立つのも限界で膝を突いた。

 

貴虎「お前もここで退場してもらう」

 

ゴキゲンオーディン「マーズフェニックス!!」

 

貴虎は再びマーズフェニックスのアルケミスドライバーを掴むと、そのまま勢いよく腰から引き剥がしてしまい、マーズフェニックスの体は光に包まれ始めた。

 

ゴキゲンオーディン「そんな…貴方まで…」

 

マーズフェニックス「残念…だわ…」

 

マーズフェニックスはそのまま消滅してしまい、その場にはインフェニックスのケミーカードだけが残された。

 

ゴキゲンオーディン「呉島貴虎…さっきまで私達の仲間を容赦無く襲って来たのに、いきなりベルトを狙いだしたのはどうして!?」

 

貴虎はマーズフェニックスから奪ったアルケミスドライバーを投げ捨てると、ゴキゲンオーディンへとゆっくりと歩みを進めた。

 

貴虎「お前達と葉月とは確かな絆がある。それを知った以上は無意味にお前達を力で圧倒するのは葉月に申し訳ない気がした…」

 

ゴキゲンオーディン「なっ…」

 

貴虎「だから…私に力を出させるな!!自分でベルトを外して脱落するか、私に無理やり外されて脱落するか好きな方を選べ…」

 

ゴキゲンオーディン「力を出させるなだって!?私達を舐めないで!!まだ勝負は終わってない!!」

 

貴虎「お前では私には勝てない…わかるだろう?」

 

ゴキゲンオーディン「うっ…」

 

貴虎「もうお前達を傷つけるつもりはない。だから大人しく負けを認めてくれ」

 

ゴキゲンオーディン「……そうね…今更貴方と戦っても貴方には勝てないね」

 

ゴキゲンオーディンは自身のアルケミスドライバーに触れると自らベルト帯を外してしまい、外れたドライバーが地面にガシャリと落ちた。

 

貴虎「懸命な判断だ。」

 

ゴキゲンオーディン「悔しいけど私は貴方には勝てない…それは認める!!」

 

貴虎「……」

 

ゴキゲンオーディン「マーキュリーポセイドン…」

 

マーキュリーポセイドン「ゴキゲンオーディン…?」

 

マーキュリーポセイドンはゴキゲンオーディンの腰にアルケミスドライバーがない事に気づくと、慌てて駆け寄った。

 

ゴキゲンオーディン「ここから先は貴方に任せるよ」

 

マーキュリーポセイドン「私が…!?」

 

ゴキゲンオーディン「貴方が私達の中で1番臆病で戦うのが嫌いなのもよく知ってる…けれど貴方はただ勇気が足りないだけなのよ」

 

マーキュリーポセイドン「勇気…」

 

ゴキゲンオーディン「葉月が言っていたでしょ?勇気を見せてって…貴方にも譲れない思いがあるでしょ?」

 

マーキュリーポセイドン「う、うん…」

 

ゴキゲンオーディン「相手がグリオンだろうが最強の呉島貴虎だろうが関係ないよ…もう一度立ち上がる勇気を見せて!!」

 

マーキュリーポセイドン「無理だよ…私はもう立ち上がることなんて…」

 

ゴキゲンオーディン「貴方も見てきたでしょ?戦う葉月の背中を…」

 

マーキュリーポセイドン「え?」

 

ゴキゲンオーディン「強い人の背中を見つめていれば心が砕けた人だってもう一度立ち上がれることが出来る!!」

 

マーキュリーポセイドン「!!」

 

ゴキゲンオーディン「誰かを励まし…勇気を与える力。それが本当の強さよ」

 

マーキュリーポセイドン「ゴキゲンオーディン…」

 

ゴキゲンオーディンは体が光に包まれながらも地面に落ちている他のケミー達が残したカードを拾い上げると、マーキュリーポセイドンにカードを差し出した。

 

ゴキゲンオーディン「今度は貴方が立ち上がる番…貴方の勇気を見せて!!」

 

マーキュリーポセイドン「私には出来ない…」

 

ゴキゲンオーディン「信じてるから…じゃあね…」

 

ついにゴキゲンオーディンも消滅し、マーキュリーポセイドン1人が残され、マーキュリーポセイドンはショックで膝を突いてしまった。

 

貴虎「残ったのはお前だけだな…」

 

マーキュリーポセイドン「!!」

 

貴虎がゆっくりマーキュリーポセイドンへ歩み寄ると、マーキュリーポセイドンと視線を合わせるために同じく膝を突いた。

 

貴虎「お前では葉月を守れない…戦う勇気も持たないお前には葉月と一緒に戦う資格などない…」

 

マーキュリーポセイドン「っ!!」

 

貴虎「無理して立ち上がる必要は無い…さぁ、大人しくベルトを外して降参するんだ…」

 

マーキュリーポセイドン「私は…こんなところで諦めたくない…」

 

貴虎「往生際が悪いな…フン!!」

 

マーキュリーポセイドン「あっ!?」

 

貴虎はマーキュリーポセイドンのアルケミスドライバーに狙いを定めると、アルケミスドライバーにゆっくりと触れた。

 

貴虎「安心しろお前は現実に戻るだけだ…もう怖い思いはしないで済む!!」

 

貴虎はアルケミスドライバーを外そうと力を込め始め、マーキュリーポセイドンの腰のアルケミスドライバーのベルト留めがギチギチと鈍い音を立てた。

 

マーキュリーポセイドン「嫌です…やめて…取らないで!!」

 

貴虎「さぁ…大人しくしろ…」

 

アルケミスドライバーのベルト帯は貴虎の力で外されそうになり、ベルト帯の接続部からは火花が上がった。

 

マーキュリーポセイドン「やっぱり無理だよ…彼と戦うのは…」

 

しかし、仲間達が消滅していくのを思い出したマーキュリーポセイドンは諦める事は出来ずに顔を上げた。

 

マーキュリーポセイドン「こんなところで終わっちゃダメだ!!」

 

貴虎「何!?」

 

あと少しでベルトが外されそうになったところで我に返ったマーキュリーポセイドンは、必死にベルトを抑え始めた。

 

貴虎「離せ!!また怖い思いをしたいのか!?」

 

マーキュリーポセイドン「私がここで諦めればみんなの思いが無駄になる!!」

 

貴虎「何を言っている!?お前は戦うのを恐れていた筈だ…今更抵抗したところで…」

 

マーキュリーポセイドン「そうだよ…私は戦うのが怖い…今だって怖いよ!!」

 

貴虎「なら…」

 

マーキュリーポセイドン「でも今、立ち上がらなきゃ…葉月さんら消えていったみんなに顔向け出来ない!!」

 

マーキュリーポセイドンは貴虎の手を掴み無理やりドライバーから引き剥がすと、貴虎の胸を両手で強く押した。

 

貴虎「なっ…」

 

マーキュリーポセイドン「みんなの勇気…借りるよ!!」

 

マーキュリーポセイドンは再びガッチャートルネードを召喚すると、貴虎に向かって振り下ろした。

 

貴虎「戦う意思を見失っていた奴が今更…」

 

マーキュリーポセイドン「私は戦う!!みんなのためにも…ハアッ!!」

 

貴虎「ぐあっ…」

 

マーキュリーポセイドンの斬撃を受けて貴虎は体がふらつくが、カチドキ旗を2本背中から取り出した。

 

貴虎「なら…眠ってもらうぞ…ハアッ!!」

 

マーキュリーポセイドン「はああああああっ!!」

 

マーキュリーポセイドンは足元のガッチャージガンとガッチャートルネードを構えると、連射しながらガッチャートルネードの斬撃で反撃に出た。

 

貴虎「少しはやるようだな…だが!!」

 

マーキュリーポセイドン「うぅっ…きゃあっ…」

 

カチドキ旗でガッチャージガンとガッチャートルネードを叩き落とされてしまい、防御の術を失ったマーキュリーポセイドンは斬撃を浴びて屋上の手すりに叩きつけられた。

 

マーキュリーポセイドン「がっ…」

 

貴虎「もう一度立ち上がり私に挑もうとする勇気は褒めてやる。だがその程度では誰も救う事は出来ない…」

 

マーキュリーポセイドン「あ…ああ…」

 

マーキュリーポセイドンの首を掴むとそのままぐいと持ち上げて屋上から落とそうと力を込めた。

 

貴虎「お前は十分に頑張った…だがこれで終わりだ!!」

 

マーキュリーポセイドン「やだ…まだ…私は負けてない…」

 

貴虎「消えろ!!」

 

マーキュリーポセイドン「きゃああああああっ!!」

 

マーキュリーポセイドンはついに屋上から落とされてしまい、落下しながら必死に体勢を戻そうと体を動かした。

 

マーキュリーポセイドン「ダメだ…落ちる…ここで終わるのかな…」

 

葉月(いいえ…貴方ならその翼でもう一度飛べる筈…)

 

突如脳内に葉月の声が響いて顔を上げるが、マーキュリーポセイドンは自身の背中のマントに視線を向けた。

 

マーキュリーポセイドン(無理だよ…マントだって片方なくなっちゃったし…私はもう飛べない…)

 

葉月(大丈夫…貴方はもう一度飛べる…私が貴方の翼になるから!!)

 

 

(ケミーライズ・ギングリフォン!)

 

(ケミーライズ・インフェニックス!)

 

 

ギングリフォンがマーキュリーポセイドンのケミーライザーに自動的に装填され、続けてインフェニックスのカードが装填された。

 

マーズフェニックス(私達の翼を使いなさい!!さぁ…飛べ!!)

 

マーキュリーポセイドン「2人ともありがとう!!」

 

背中に銀と赤のマントが出現してマーキュリーポセイドンは高く舞い上がると、屋上にてカードを奪おうとしている貴虎に向かって蹴りを放った。

 

マーキュリーポセイドン「でええええええい!!」

 

貴虎「何だと?ぐはっ…」

 

貴虎はカチドキ旗2本で防御するが、勢いを止められずに吹き飛ばされ、カチドキ旗が屋上から落ちてしまった。

 

マーキュリーポセイドン「はあああああっ!!でいっ!!やあっ!!」

 

貴虎「くっ…何だ…この勢いは!?強さが増している!?」

 

カチドキ旗を失い防御が出来なくなった貴虎は格闘術で圧倒されてしまい、思わず後ろに下がってしまった。

 

 

(ケミーライズ・ヴァンフェンリル!)

 

 

マーキュリーポセイドン「でいっ!!だあっ!!」

 

貴虎「ぐっ…うわっ…」

 

両手に突いたクローを勢いよく貴虎に叩きつけると、そのまま胸を蹴り上げて地面に着地を決めた。

 

 

貴虎「ならば…私も容赦はしない…ハアアアアッ!!」

 

貴虎は大剣を取り出し片手で構えて駆け出した。マーキュリーポセイドンに斬撃を放つが、再びガッチャートルネードで受け止められた。

 

マーキュリーポセイドン「ぐうっ!?」

 

大剣とガッチャートルネードがぶつかり合って火花を散らずが、ガッチャートルネードが先に折れてしまい、マーキュリーポセイドンは慌てて後ろに下がった。

 

マーキュリーポセイドン「まだです!!」

 

マーキュリーポセイドンはガッチャージガンを構えると、数枚のケミーカードを取り出して構えた。

 

貴虎「それは…あいつらのか…」

 

マーキュリーポセイドン「みんなの力で貴方に勝つ!!」

 

 

(ゴキゲンメテオン!)

 

 

(グランドサターン!)

 

 

(ファイアマルス!)

 

 

貴虎「させるかぁ!!」

 

カードスキャンを行うマーキュリーポセイドンを止めるべく、貴虎は大剣を手に駆け出し勢いよく斬撃を繰り出した。

 

貴虎「ハアッ!!」

 

マーキュリーポセイドン「がっ…ううう…」

 

マーキュリーポセイドンの肩口に大剣の刃先が食い込み、火花を散らした。あまりのダメージにマーキュリーポセイドンは思わず膝を突いた。

 

貴虎「終わりだ…」

 

マーキュリーポセイドン「まだ…終わりじゃ無い!!」

 

 

(マケンタウロス!)

 

 

(ヴァンフェンリル!)

 

 

(ジュピッタ!)

 

 

貴虎「何!?」

 

マーキュリーポセイドンはさらにカードを追加でスキャンし、貴虎はさらに大剣を押し込もうと力を込めた。

 

貴虎「お前…まさか!?」

 

マーキュリーポセイドン「言った筈です…みんなのためにも私はみんなの力で貴方に勝つって!!」

 

 

(キンキラヴィーナ!)

 

 

(インフェニックス!)

 

 

(ハオーディン!)

 

 

合計9枚のカードをスキャンしてガッチャージガンに装填し、貴虎の胸を蹴って距離を離すとガッチャージガンを構えた。

 

マーキュリーポセイドン「いっけぇぇぇぇ!!」

 

 

(ガガガガッチャージバスター!!)

 

 

貴虎「なっ…ぐっ!?うわあああああっ!?」

 

5色の強力な銃撃が発射され、貴虎は慌てて大剣を前に掲げて防御するが、完全に防げず後ろに吹き飛ばされてしまった。

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

(ハイアルケミスリンク!)

 

 

マーキュリーポセイドン「呉島貴虎さん…勝負です!!」

 

 

マーキュリーポセイドンは指輪を2回翳してドライバーを操作すると、地面を勢いよく空中に飛び上がった。

 

貴虎「いいだろう…勝負だ!!」

 

 

(カチドキオーレ!)

 

 

貴虎も大剣を手にカッティングブレードを2回倒すと、大剣にエネルギーを纏わせて大きく構えた

 

 

マーキュリーポセイドン「ハアアアアアッ!!」

 

 

(マーキュリーポセイドン・ビックバンノヴァ!)

 

 

貴虎「ハアアアアアッ!!」

 

貴虎の掲げる大剣にマーキュリーポセイドンの蹴りがぶつかり、激しく火花を散らした。

 

貴虎「ぐうっ…おおおおおおっ!!」

 

マーキュリーポセイドン(これでも届かないの?)

 

貴虎がマーキュリーポセイドンを押し返し始めるが、マーキュリーポセイドンはこれまでの仲間とのやりとりを思い出した。

 

ゴキゲンオーディン(誰かを励まし…勇気を与える力。それが本当の強さよ)

 

マーキュリーポセイドン「みんなから勇気を貰ったんだ…私は負けるわけにはいかない!!」

 

貴虎「なっ…ばか…な…」

 

再びマーキュリーポセイドンが押し返し始めて貴虎は驚くが、貴虎自身もこれまでのマーキュリーポセイドンのことを思い出した。

 

マーキュリーポセイドン(みんなの力で貴方に勝つ!!)

 

貴虎(そうか…仲間の勇気を貰ったのか…)

 

紘汰(変身だよ!貴虎、今の自分が許せないなら新しい自分に変わればいい)

 

貴虎(そうか…お前は仲間と共に強い自分に変身しようとしているのだな…)

 

かつての葛葉紘汰とのやりとりを思い出した貴虎は、大剣を持つ手から力が抜け始めた。

 

貴虎(お前達なら安心して葉月を任せられそうだ…)

 

 

マーキュリーポセイドン「だああああああああっ!!」

 

貴虎「うわああああああああっ!!」

 

大剣を手から取り落とした貴虎はそのままマーキュリーポセイドンの蹴りを浴びて吹き飛ばされると、ユグドラシルの屋上のドアに叩きつけられた。

 

マーキュリーポセイドン「はぁ…はぁ…うっ…」

 

マーキュリーポセイドンは着地を決めると、地面で倒れている貴虎へと視線を向けた。

 

マーキュリーポセイドン「勝った?呉島貴虎さんに…?」

 

足元に視線を向けるとシン・カチドキロックシードが戦極ドライバーから外れて地面に転がっており、貴虎は変身が解除されて地面に倒れていた。

 

貴虎「完敗だ…見事だ…」

 

マーキュリーポセイドン「私の…いえ、みんなの力で勝ちました…」

 

貴虎「お前自身ではなく仲間の力での勝利だと…?」

 

マーキュリーポセイドン「葉月さんやみんなが励ましてくれなければ、私は貴方に勝てなかった…だから…この勝負は私達の勝利です!!」

 

貴虎「先程の言葉を訂正させてくれ…君なら葉月を守れるだろう…これからも葉月の力になってやってくれ…」

 

マーキュリーポセイドン「はい!!」

 

貴虎は光に包まれるとそのまま消滅してしまった。マーキュリーポセイドンは立ち上がると手すりに固定していたカードを手に取った。

 

(おめでとうございます。貴方は呉島葉月を1日独占出来る権利が与えられました)

 

マーキュリーポセイドン「勝ったよ…みんな…」

 

直後、マーキュリーポセイドンの体が光に包まれ始めた。マーキュリーポセイドンは葉月と再会するために現実へ帰還した。

 

 

-現在-

 

葉月Side

 

私は長い夢から目を覚ますと、ゆっくりと起き上がって周りを見渡した。

 

葉月「みんなに狙われるなんてびっくりな夢だったなぁ…結局誰が勝ち残ったんだろう?」

 

マーキュリン(葉月さん!!)

 

葉月「この声は…マーキュリン!?」

 

机の上から声が聞こえてきて思わず机に駆け寄ると、机の上のケミーカードのうちマーキュリンのカードが光り輝いていた。

 

葉月「まさか…マーキュリン?貴方の声なの?」

 

マーキュリン(そうですよ。私です!!私達の勝利です!!)

 

葉月「そうでしたか…おめでとうございます!!」

 

マーキュリン(ドンポセイドンも一緒に喜んでますよ!!今日は葉月さんと一緒にいられますから!!)

 

葉月「それじゃ今日は休みですし…どこかに遊びに行きます?」

 

マーキュリン(行きましょう!!)

 

 

-海水浴場-

 

私達は海水浴場へと辿り着くと、駐車場のヤシの木の下でのんびりくつろいでいた。

 

マーキュリン(のんびりと海風の当たるところで過ごすのもありですね)

 

葉月「何も考えずにただ時間を潰すのもいいですね〜」

 

マーキュリン(他の仲間には悪いけど今日は私達が葉月さんを独り占め…)

 

りんね(葉月さん!!)

 

その時、ザ・サンの姿のりんねさんとその周りを沢山のケミー達がついてきており、りんねさん以外のケミー達が機嫌の悪そうな表情を浮かべていた。

 

葉月「みんな着いてきちゃったんですか?」

 

りんね(私は止めたんだけど…みんなが自分達だけ家に残されたのが納得いかないからって…)

 

マーキュリン(もう…ま、仕方ないですね…)

 

私は真っ先に私の胸に飛び込んで来たギングリフォンとキンキラヴィーナを抱き上げると、優しく体を撫でてあげた。

 

葉月「お〜よしよし…置いてきちゃってごめんなさいね…」

 

私はケミー達を順番に抱き上げて優しく体を撫でた。撫でられたケミー達は嬉しそうな表情で戻っていった。

 

マーキュリン(宝太郎と同じだな…葉月さんもケミーの事を心から友達って思ってくれてるんだ…)

 

マーキュリンはケミー達と戯れる葉月の様子を見ていると、未来の宝太郎の事を思い出していた。

 

マーキュリン(未来を救うためにも必ず取り戻すから…待っててみんな!!)

 

マーキュリンは未だに取り戻せていない残りのコズミックケミーとファンタスティックケミー達の事を思い出しながら、葉月の方へと走り出した。

 

マーキュリン「みんなで海に入りましょう!!」

 

りんね(ちょっと…ケミーを他の人に見られるかもしれないのに!!ってもう砂浜に走り出してる!?)

 

葉月「私達も追いかけましょうか…」

 

りんね(はぁ…もうしょうがないなぁ…)

 

葉月とりんねは砂浜に走り出したケミー達を捕まえるべく走り出し、ケミー達は慌ててバラバラに逃げ始めた。

 

りんね(こらーっ!!)

 

葉月「ま、待ってくださーい!!」

 

マーキュリン「あはは…捕まえてごらんなさーい!!」

 

 

その夜、りんねさんの逃げ出したケミー達へのお説教は3時間にも及んだとの事だった。

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