仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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305話 Lost Memory

 

綾香「ハアッ!!」

 

カスミ「せいっ!!」

 

綾香の変身するヴィーナス・真とカスミの変身するヴィーナスがぶつかり合い、カスミは綾香の拳を受け止めながら顔をぐいと寄せた。

 

カスミ「ねぇ…貴方は本当に葉月の母親なの!?」

 

綾香「その通りよ…葉月は私の娘…後に産まれる次女、弥生も大切な家族よ」

 

綾香はカスミから離れて再び拳を握るが、カスミは攻撃の手を止めてゆっくりと歩み寄って来た。

 

カスミ「次女…つまり弥生って子は葉月の妹?」

 

シン「おかしい…後に産まれるって…まるで未来を予測しているみたいだ…」

 

カスミ「どうしてもう1人子供が産まれるってわかるの?」

 

綾香「私は少しだけ先の未来を見通す力があるのよ。ただし2、3ヶ月が限界だけどね…」

 

カスミ「じゃあ…近いうちに弥生が産まれるって事?」

 

綾香「その通りよ」

 

カスミ「もうひとつ教えて…貴方は錬金術師なのはわかった。錬金術師として何をするつもり!?」

 

綾香「錬金術師として世界を守る…そして私はあの人を超える錬金術師になるのよ」

 

カスミ「あの人…?」

 

 

(ケミーセット)

 

 

綾香はマーキュリンのケミーカードを取り出すとガッチャートルネードに装填し回転させた。

 

カスミ「っ!!」

 

 

(ケミースラッシュ!)

 

 

(マロンエナジースカッシュ)

 

 

カスミはゲネシスドライバーのレバーを押し込みソニックアローの刃先に力を溜めると、綾香の攻撃に合わせてソニックアローを振り抜いた。

 

カスミ「ハッ!!」

 

綾香「フッ!!」

 

2人の斬撃がぶつかりお互いに衝撃で後ろに吹き飛ばされるが、2人はすぐに体勢を立て直した。

 

カスミ「綾香さん…強い…」

 

綾香「…ひとつだけ聞かせて…」

 

カスミ「何?」

 

綾香「葉月は…元気?」

 

カスミ「元気だよ…友達である私が保証する」

 

綾香「そっか…ありがとう…」

 

綾香は突如変身を解除し、カスミもすぐにロックシードの蓋を閉じて変身を解除した。

 

カスミ「綾香…さん?」

 

綾香「葉月が元気ならそれでいいわ…後は弥生が無事に産まれてきてくれれば…そのためにも4号が0号を倒して平和な日々を取り戻してもらわないと困るのよ」

 

カスミ「大丈夫…4号は0号を倒したよ…未来でダクバはもう居ないの…」

 

綾香「それならよかったわ…」

 

綾香は指輪を再び光らせると満足したような表情になり、一瞬で姿を消してしまった。

 

レイカ「瞬間移動?」

 

シン「錬金術師としてのレベルが高い…九堂風雅に匹敵している…」

 

 

-2026年 霞の部屋-

 

元の時代に帰還した霞はシンとレイカの元と合流して、自身のタブレットで葉月の事を検索していた。

 

レイカ「結局謎が深まるばかりじゃない…」

 

シン「呉島葉月…彼女には重大な秘密が隠されている筈だ」

 

霞「どういう事?」

 

シン「俺達は葉月を観察してきた…しかし一度も他の家族を見かけなかった事だ…新たに判明した弥生という妹の存在や父親についてなどわからない事が多すぎる…」

 

霞「こうなったら直接本人に聞いてみるしかないわね」

 

霞はファイズフォンXを取り出すと過去にいる葉月へと連絡を取り始めた。

 

 

葉月Side

 

葉月「カスミさん?」

 

晴人さんとファントムとの戦いを見守っていた私の元にファイズフォンXから着信音が鳴り響いて、私はすぐに着信に出た。

 

霞「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」

 

葉月「なんでしょう?」

 

霞「貴方…家族のことについてどれぐらい覚えてる?」

 

葉月「家族…?」

 

霞「ほら、母親の事とか…父親の事とか!!」

 

葉月「…私、記憶が抜けてるんですよ…母親の名前と顔は覚えてるんですけど詳しくは覚えてないんですよ…昔、親戚から亡くなったとだけ聞きましたが…」

 

霞「亡くなった?もしかして2001年に?」

 

葉月「ダクバってグロンギに殺害された事を2001年に行った時に知りました…」

 

霞「父親は?」

 

葉月「父は…顔は覚えてるんですが、名前もどういう人だったかも全然覚えていないんですよ…」

 

霞「顔は…どんな顔なの?」

 

葉月「えっと…修行中の迷いの森で見たんですが…えっとあれ…」

 

霞「どうしたの?」

 

葉月「なんだかよく思い出せなくて…ふっくらした体型の茶髪の男性だったような…?」

 

霞「それ本当に父親?」

 

葉月「あ、そういえば最近夢で見たんでした…えっと…あれ?金髪のネックレスで筋肉質の人?あ、あれ…全然違う?」

 

シン「おいおい…特徴バラバラじゃないか…」

 

葉月「えっと…蜂のグロンギにやられるのを見たんですが…あれ?」

 

霞「…葉月…おそらく貴方…記憶を操作されてるわ」

 

葉月「えっ!?」

 

霞「誰かが過去の事を思い出して欲しくなくて記憶を改竄した可能性があるわ!!」

 

葉月「だ、誰がそんな事を!?」

 

シン「そうだな…例えば母親とか!!」

 

葉月「どう言う事ですか?シン…貴方は何か知ってるんですか?」

 

シン「俺じゃなくてカスミがな…2001年で見たんだよ」

 

葉月「どういう事ですかカスミさん?」

 

霞「貴方が前に2001年で母親の遺体を目撃したでしょ?さっき2001年で貴方の母親について調べてたのよ」

 

葉月「何かわかりました?」

 

霞「葉月…貴方の母親、水瀬綾香は生きているわ!!」

 

葉月「え!?でも私は見たんですよ!!母の遺体を…ダクバが私の母を殺したんです!!」

 

霞「貴方が見た遺体は本物じゃない…錬金術で作った義体よ」

 

葉月「錬金術…?まさか…私の母は!?」

 

霞「直接本人に確かめたから間違いないわ…水瀬綾香は錬金術師よ」

 

葉月「嘘…」

 

霞「彼女は貴方と同じ仮面ライダーヴィーナス・真に変身していたわ…彼女は間違いなく錬金術師よ」

 

葉月「そんな…じゃあ父は?私の父は!?」

 

シン「お前の父親については全く情報が無い…それよりもう一つ気になることがあるんだが…」

 

葉月「今度はなんですか?」

 

霞「弥生…この名前に聞き覚えはある?」

 

葉月「…わかりません」

 

霞「やっぱり家族の記憶が消されてるわね…」

 

シン「余程家族の事を知られたくないって事か…」

 

葉月「あの…弥生って誰ですか?私の知り合いですか?」

 

霞「貴方の母親が言うには貴方の妹だそうよ?」

 

葉月「妹!?私に妹が居たんですか?」

 

霞「2001年に産まれたそうよ…おそらくダクバが討たれた後のようね」

 

葉月「私が過去に行った後に…」

 

シン「これでわかったな…お前には家族に関する重大な秘密が隠されている…それを思い出さないように記憶を消した…または改竄されたようだな…」

 

葉月「私の家族に一体何が…」

 

霞「こっちでもいろいろと調べてみるから葉月は自分の使命に集中して」

 

葉月「わかりました…それじゃ…」

 

私は通話を切って晴人さんの方へと視線を向けるとファントムは撤退したようで、仁藤さんと晴人さんは変身を解いていた。

 

凛子「家族からの電話?」

 

葉月「えぇ…まぁ…」

 

純平「そういえば貴方の名前を聞いてませんでしたね?僕は奈良瞬平って言います!!晴人さんの一番弟子…うわっ!?」

 

突如私と純平を名乗る青年の間に仁藤さんが割って入り、純平さんは体勢を崩して尻餅を突いた。

 

仁藤「大丈夫だったか?そういえばあんた名前は?」

 

葉月「呉島…葉月です…」

 

仁藤「そうかそうか葉月さんか…これからは俺があんたを守ってやるから安心してくれていいぞ!!」

 

葉月「え?でも私は…」

 

仁藤「いや、皆まで言うな!!グリフォンちゃんを助けてくれたから俺があんたを守ってやるよ!!」

 

葉月「え、私にはやるべき事が…」

 

仁藤「さぁ…俺と一緒に…」

 

晴人「はい、そこまでだマヨネーズ!!」

 

仁藤「ぐへっ!?」

 

晴人さんが仁藤さんのジャケットを掴みぐいと引き寄せると仁藤さんが不満そうな表情を浮かべた。

 

仁藤「ぐへっ!?」

 

晴人さんが仁藤さんのジャケットを掴みぐいと引き寄せると、仁藤さんが不満そうな表情を浮かべた。

 

仁藤「俺はマヨネーズじゃねぇって言ってんだろ!!マヨネーズはこっちだ!!」

 

仁藤さんは懐からマヨネーズを取り出して見せると、晴人さんは溜息を吐いた。

 

凛子「あの…呉島さん?少しお話しがあるので一緒に来てもらえませんか?」

 

葉月「え、あ、ハイ…わかりました…」

 

 

-面影堂-

 

小さなお店に案内された私は晴人さんから私が魔力の高い人間であるゲートであるという驚きの話を聞いていた。

 

葉月「ファントムはその…ゲートを絶望させるために襲って来るって事ですか?」

 

晴人「そう言う事…だからあんたを守らせて欲しいんだ」

 

葉月「え?でも…」

 

コヨミ「晴人は魔法使いだから必ず貴方を守ってくれる…」

 

純平「そうそう!!晴人さんは魔法使いですから安心していいですよ」

 

葉月「でも…私にはやらなきゃならない事が…」

 

凛子「気持ちはわかるけど今は貴方は狙われてるんです!!しばらくはここに居て欲しいんです!!」

 

 

葉月(困ったな…これじゃインフェニックスを探しにいけない…)

 

りんね(うーん…どうしよう…けど早くインフェニックスを見つけないと…)

 

葉月(そもそも私に魔力なんてあるんですか?)

 

りんね(錬金術師の力を魔力と勘違いしたとか?)

 

葉月(うーん…)

 

 

仁藤「おい!!魔法使いならこっちにも入るぜ!!俺があんたを守って…」

 

晴人「どうしたマヨネーズ?いつもにしてはやる気だな?」

 

仁藤「あぁ…もう!!この人は最初に俺が保護したんだ!!俺が守るんだよ!!」

 

葉月「へ?」

 

凛子「あ、ちょっと!!」

 

急に立ち上がった仁藤さんに、私は手を掴まれるとそのまま店から連れ出されてしまった。

 

 

葉月「ちょっと仁藤さん!?晴人さんはいいんですか?」

 

仁藤「気にすんな気にすんな!!晴人なんか…それよりやらなきゃいけない事があるってさっき言ってなかったか?俺が一緒に探してやるよ!!」

 

葉月「え?でもそれは私1人で…」

 

仁藤「あんたはグリフォンちゃんを助けてくれた恩人だ。今度は俺が探し物を手伝ってやるよ!!」

 

葉月(うーん…どうしましょうか…ケミーの事は出来れば話したくないんですが…)

 

葉月がどうやってインフェニックスを探そうかを考えている中ですぐ近くの木の影から、白ウォズが顔を覗かせてタブレットを取り出して何かを書き記し始めた。

 

 

(我が救世主の前にファントムが現れて戦闘になる)

 

 

白ウォズ「さぁ…見せてくれ救世主の戦いを…」

 

???「白ウォズ君。君も彼女に目を付けたようだね」

 

白ウォズの背後にオーロラカーテンが出現し、中からベージュのコートに帽子を被った男性が現れた。

 

白ウォズ「君は確か…鳴滝だったかな?」

 

鳴滝「そう遠くない未来…呉島葉月は世界の守護者として覚醒を果たす。彼女の成長を楽しみにしているのは君だけではないと言う事だ。」

 

白ウォズ「ほぅ…救世主に守護者か…彼女はやはり選ばれし者だと言う事だね」

 

鳴滝「成り行きを見守ろうじゃないか…守護者ヴィーナスを…」

 

白ウォズ「いいだろう…我が救世主ヴィーナスをね…」

 

 

その頃、インフェニックスを探して街中を歩いていると、横から仁藤さんが顔を覗かせた。

 

仁藤「それで…探し物はなんなんだ?」

 

葉月「探し物はその…赤い鳥を探してるんです。」

 

仁藤「赤い鳥?」

 

葉月「えっと…赤いその炎を纏った鳥なんです…」

 

仁藤「赤い炎の鳥…まさかフェニックスなわけないよな?まさかなぁ…」

 

葉月「え…フェニックス?」

 

仁藤「え?いや…お前…」

 

フェニックス「俺に何か用か?」

 

葉月・仁藤「「!?」」

 

突如目の前の物陰から知らない男性が現れて、男性のただならぬ雰囲気を私は思わず息を呑んだ。

 

葉月「この人…ファントム?」

 

フェニックス「ゲートの気配を感じて来てみれば古の魔法使いも一緒とはな!!」

 

仁藤「フェニックス!!」

 

葉月「フェニックス!?」

 

目の前の男性は赤いファントムへと姿を変えると、剣を召喚して私に向かって剣先を向けた。

 

フェニックス「絶望してファントムを産みやがれ!!」

 

メデューサ「待ちなさい。今貴方に勝手に動かれては困る」

 

葉月「ファントムが3体!?」

 

さらにファントムが2人出現して私達は思わず後ろにゆっくりと後退した。

 

フェニックス「ゲートが危機に陥ればあの指輪の魔法使いもやって来る筈だぜ!!」

 

メデューサ「勝手な行動は許さない…」

 

エキドナ「なら…フェニックス様には魔法使いの始末をお願いします」

 

フェニックス「おぉ!!わかってんじゃねぇか!!なら…遠慮はいらねぇ!!」

 

3人がじりじりと迫り来るが、突如3人に向かって銃撃が放たれて私達は思わず後ろを振り返った。

 

晴人「フェニックス!!」

 

フェニックス「現れたな…指輪の魔法使い!!」

 

仁藤「晴人…お前!?」

 

晴人「フェニックスは俺が相手をする…お前はメデューサを頼む!!」

 

仁藤「おい…呉島さんはどうするんだよ!?」

 

凛子「呉島さん!!」

 

純平「こっちに!!」

 

私は後ろから現れた凛子さんに手を引かれて近くの木の影に身を潜めた。

 

葉月「凛子さん?」

 

凛子「大丈夫。ファントムは晴人君がなんとかしてくれるから!!」

 

葉月「でも…」

 

 

晴人「変身!!」

 

仁藤「変ーー身!!」

 

 

(フレイム・プリーズ・ヒーヒーヒーヒーヒー!!)

 

 

(L・I・O・N ライオーン!!)

 

 

2人は変身すると、3体のファントムに向かって駆け出した。晴人さんはフェニックスへと挑み掛かり、仁藤さんは蛇女とメデューサと呼ばれたファントムへと駆け出した。

 

フェニックス「嬉しいぜ…またこうやって戦える事がよ!!」

 

晴人「がっ…うわぁ…」

 

凛子「晴人君!!」

 

フェニックスの斬撃が晴人さんを大きく切り裂いて装甲からは大きな火花が上がり、そのまま腹部を蹴られて地面を転がった。

 

晴人「くっ…」

 

 

(フレイム・ドラゴン)

 

 

(ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!!)

 

 

フェニックス「へっ!!来いよ!!」

 

晴人さんは強化フォームらしき姿に変身すると、再び指輪を取り出した。

 

 

(チョーイイネ!スペシャル!サイコー!)

 

 

晴人「ハアッ!!」

 

晴人さんの胸部にドラゴンの頭部が具現化して、ドラゴンの口から強力な火炎放射が放たれたが、フェニックスは炎の中を剣を構えて突進して来た。

 

フェニックス「同じ技が2度も3度も効くかよ…」

 

晴人「何!?」

 

フェニックス「もう一度教えてやるよ…俺は死と再生を繰り返して強くなる不死身のフェニックス様だぁぁぁ!!」

 

晴人「うわあああああっ!!」

 

凛子「晴人君!!」

 

葉月「晴人さん!!」

 

晴人さんは再び斬撃を浴びてダメージを負い、動けない晴人さんの胸を執拗に踏みつけた。

 

晴人「うわっ…があっ…」

 

仁藤「晴人!?」

 

メデューサ「邪魔はさせない…フッ!!」

 

仁藤「なっ…うわっ…」

 

仁藤はメデューサの蛇の形を模した髪に体を拘束されてしまい、空中に高く持ち上げられてしまった。

 

メデューサ「エキドナ。ゲートを絶望させなさい」

 

エキドナ「ありがとうございます…メデューサ様!!」

 

仁藤「はっ!?凛子ちゃん!!」

 

晴人「逃げろ…があっ…」

 

私達の元にエキドナと呼ばれたファントムが剣を手に迫って来て、凛子さんは懐から拳銃を取り出して発砲した。

 

エキドナ「無駄な事を…さぁ、絶望してファントムを生みなさい!!」

 

凛子さんの射撃も効果は無く、凛子さんと私に向かって剣を構えるが、私は慌てて凛子さんを押し除けて振り下ろされた剣を受け止めた。

 

葉月「くっ…ううう…」

 

凛子「呉島さん!?駄目よ…逃げて!!」

 

純平「うわああああ離れろおおお!!」

 

葉月「純平さん!?」

 

剣を受け止める私の横から純平さんがファントムを押し倒そうと突進するが、エキドナは私を押し退けると純平さんを片手で平手打ちをした。

 

エキドナ「邪魔をするなぁ!!」

 

純平「うわあ…」

 

晴人「純平!!」

 

フェニックス「人の心配しているつもりか?今度こそ、そのキラキラと目障りな頭を粉々に叩き割ってやるぜ!!」

 

凛子「晴人君!!」

 

エキドナ「邪魔をするならまずはあんたから始末してやる!!」

 

純平「駄目です…凛子さん!!」

 

エキドナは自身の前に立ち塞がる凛子さんに狙いを定めると、再び剣を構えた。

 

エキドナ「デヤアッ!!」

 

私は凛子さんを押し退けると再び剣を両手で受け止めに入り、エキドナは驚きの声を上げた。

 

エキドナ「何…貴様!?」

 

葉月「これ以上…貴方達の好きにはさせない!!ハアッ!!」

 

エキドナ「ぐっ…!?」

 

私は力任せに剣を下に叩き落とすと顔面に向かって拳を叩き込み、思わず後ろに下がったところでハイキックを繰り出した。

 

エキドナ「ぐはっ…ぐっ…」

 

凛子「え…呉島さん!?」

 

フェニックス「あぁ?」

 

メデューサ「何!?」

 

エキドナ「ゲートの分際で私と戦うつもりか?」

 

葉月「貴方は私が倒す!!」

 

 

(アルケミスドライバー)

 

 

凛子「指輪!?呉島さん…貴方はもしかして…」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

私は指輪をはめ直してドライバーを出現させると、2枚のケミーカードを取り出して素早くドライバーに装填した。

 

 

(GINGRFFON!)

 

 

(KINKIRAVINA!)

 

 

晴人「なっ…」

 

仁藤「おいおい…まさか…」

 

 

(As above, so below……As above, so below…)

 

 

葉月「変身!!」

 

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

私はヴィーナス・真へと変身を完了させると、素早くエキドナへと駆け出して腹部に蹴りを叩き込んだ。

 

葉月「デヤアアアッ!!」

 

エキドナ「うわあああああっ!?」

 

エキドナは吹き飛ばされてフェニックスの隣にまで転がり、フェニックスは晴人さんへの攻撃を中止して私の方へと視線を向けた。

 

フェニックス「驚いたぜ…指輪の魔法使いがもう1人居たとはな!!」

 

晴人「まさか…呉島さんも魔法使い…」

 

凛子「仁藤君の時と同じで…魔法使いだった…?」

 

フェニックス「俺様が戦いってやつを教えてやるぜぇぇぇ!!」

 

今度はフェニックスが私に向かって剣を構えて迫るが、私はカードホルダーを開いて2枚のカードを素早く取り出した。

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

フェニックス「ハアッ!!なっ…何!?」

 

私はフェニックスの剣を手首で受け止めた後、腹部を蹴り上げて体勢を崩し、カードを素早く装填した。

 

 

(HAODIN!)

 

 

(GOKIGENMETEON!)

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

フェニックス「何だと?」

 

 

(ハイテンションダンディ!)

 

 

 

(ゴキゲンオーディン!)

 

 

私はゴキゲンオーディンへと変身すると電撃を纏った拳を素早く叩き込み、フェニックスの体に電撃を注入して後ろに下がらせた。

 

 

フェニックス「何だお前は…本当に魔法使いなのか!?」

 

葉月「残念ながらハズレです…ハアッ!!」

 

フェニックス「ぐわっ…」

 

私の電撃を纏ったパンチがフェニックスを再び吹き飛ばすと、私は指輪を見せつけるように構えを取った。

 

葉月「私は仮面ライダーヴィーナス・真…貴女の運命は私が決める!!」

 

晴人「つ、強ぇぇ…」」

 

仁藤「まじかよ…」

 

 

葉月がフェニックスを圧倒している一方で、すぐ近くのビルの屋上には白い魔法使いが様子を伺っており、葉月の変身するヴィーナス・真をじっと見つめていた。

 

笛木「ほぅ、珍しい…魔法使いではなく錬金術師か…しかしコヨミを救うには魔法使いでなくてはならない…とんだ無駄足だったな…」

 

 

(テレポート・ナウ)

 

 

魔法使いじゃなかったことにがっかりしたのか白い魔法使いは瞬間移動で姿を消してしまったが、側に隠れていたインフェニックスが顔を出しており、葉月と戦っているフェニックスに視線を向けていた。

 

インフェニックス「……」

 

 

 

 

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