仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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306話 不死鳥の暴走

 

-数年前-

 

-笛木の家-

 

綾香「やはり…賢者の石でも無理ね」

 

笛木「残念ながら体が消滅しては復活させることは出来ないだろう」

 

綾香「くっ…」

 

笛木「娘を亡くしたお前の気持ちはよくわかる。しかし賢者の石には膨大な魔力が必要だ。それを維持するだけでも定期的に魔力を供給しなければならない…」

 

綾香「錬金術師では不可能か…」

 

笛木「所詮錬金術では魔力供給は出来ん。やはり魔法使いでなければ人を救う事は出来ない…話にならないな…」

 

綾香「私は諦めない…必ず弥生を甦らせてみせる!!」

 

家から綾香が飛び出してしまい残された笛木は1人溜息を吐いた。

 

笛木「錬金術か…彼女が変身したのは驚いたが、所詮は魔法の紛い物だ…暦を救う手段のひとつにはなり得ないな!!」

 

 

-現在-

 

 

フェニックス「ハズレ…だと!?てめぇ…調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

 

剣を取り落としたフェニックスが拳を固めて襲い掛かって来るが、私は冷静に顔を逸らして拳を躱すと再び電撃を纏わせた拳を胸部に叩き込んだ。

 

フェニックス「うおっ!?」

 

葉月「ハッ!!」

 

私が掌を空に向けると5色の隕石が落下し、フェニックスへと降り注いだ。

 

フェニックス「うおおおおおお!?」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

葉月「仁藤さん避けてください!!」

 

仁藤「おわあっ!?」

 

メデューサ「何?」

 

私は今度はメデューサへと視線を向けると、指輪を翳してレバーを押し込み両手に2本の槍を召喚し、仁藤さんを圧倒しているメデューサ目掛けて投擲すると体に2本の槍が突き刺さり、ポインティングマーカーのような物がメデューサの体を拘束した。

 

 

(ゴキゲンオーディン・ノヴァ!!)

 

 

エキドナ「メデューサ様!!」

 

エキドナが拘束を抜け出すとメデューサの前に出てポインティングマーカーを代わりに受け、私は空中に飛び上がって蹴りの態勢に入った。

 

葉月「だあああああっ!!」

 

エキドナ「ぐわあああああっ!!」

 

ポインティングマーカーに拘束されたエキドナに私の蹴りが炸裂し、そのままエキドナは大爆発を起こした。

 

メデューサ「おのれ…お前は一体…?」

 

葉月「狙った相手が悪かったですね。私は魔法使いではありませんが、このまま貴方達を倒させてもらいます」

 

仁藤「すげぇ…けど、魔法使いじゃないだと?」

 

晴人「あぁ…魔法に近い何かか?」

 

凛子「魔法に近い何か?」

 

瞬平「手品とも違いますもんね…」

 

 

(ケミーセット)

 

 

(トルネードアロー!)

 

 

葉月「ハアッ!!」

 

私の射撃がフェニックスを撃ち抜くと、フェニックスはダメージを受けて地面を転がった。

 

フェニックス「クソが…魔法使いでもねぇやつに…ここまでやられるとは!!」

 

晴人「よし…今だ!!」

 

 

(ハリケーン・ドラゴン!)

 

 

(ビュー!ビュー!ビュービュー!ビュービュー!)

 

 

仁藤「よし…」

 

 

(ファルコ!Go!ファッ ファッ ファッ ファルコ!)

 

 

晴人「凛子ちゃん!!」

 

仁藤「おい瞬平行くぞ!!」

 

 

(ケミーライズ・ギングリフォン)

 

 

晴人さんは凛子さんを、仁藤さんは瞬平さんを抱えると、私はギングリフォンをケミーライズして3人は同時に空中に飛び上がった。

 

晴人「面影堂に!!」

 

葉月「はい!!」

 

私達は一旦体勢を立て直すために、面影堂に飛び立った。

 

 

フェニックス「クソ…魔法でもないやつにこの…俺がぁぁぁ!!」

 

メデューサ「まだ貴方は魔力が全快に回復していない…一度ワイズマンに報告を…」

 

フェニックス「うるせぇ…こんな敗北は認めねぇ…うわあああああ!!」

 

フェニックスは怒りで体から炎を吹き出すと、辺りは火柱が上がり地面はひび割れ始めた。

 

フェニックス「ぬあああああああっ!!」

 

メデューサ「また暴走して…フン…好きにしなさい…」

 

メデューサは怒り狂うフェニックスをそのまま残して撤退してしまい、残されたフェニックスは空に向かって咆哮した。

 

インフェニックス「フェニーックス!!」

 

フェニックス「何だテメェは!?なっ…力が吸われる!?」

 

突如インフェニックスがフェニックスの炎に引き寄せられ、フェニックスが放っている炎のエネルギーを吸収し始めた。

 

フェニックス「この鳥野郎…俺の力が…」

 

インフェニックス「フェニックス…」

 

インフェニックスはフェニックスの炎を吸収するとそのまま飛び去ろうとしたが、フェニックスがインフェニックスの体を掴んだ。

 

インフェニックス「フェニックス!?」

 

フェニックス「このまま行かせてたまるか…逆にてめぇを取り込んでやる!!」

 

フェニックスは最後の力を振り絞ると掴んだインフェニックスをそのまま自身の元にぐいと引き寄せ、自身の体内にエネルギーとして吸収してしまった。

 

フェニックス「はぁ…はぁ…何だこの力は…力が漲るぜぇぇぇ!!」

 

フェニックスはインフェニックスを取り込んで体が赤と黒に染まってしまい、辺りは激しい炎に包まれた。

 

フェニックス「あの魔法使いもどきの女は俺が始末してやる!!」

 

 

-面影堂-

 

凛子「錬金術師?」

 

葉月「えぇ…私は魔法使いではなく錬金術師の仮面ライダーなんです」

 

晴人「仮面…ライダー?」

 

葉月「知らないんですか?人々を襲う悪意と戦う仮面の戦士を仮面ライダーって言うんですよ」

 

晴人「あ…そういえば白いライダーがそんな事を言ってたような…」

 

 

晴人の回想

 

弦太朗「魔法使い?仮面ライダーじゃないのか!?」

 

晴人「仮面ライダー?何それ…」

 

弦太朗「人知れず人類の敵と戦う戦士の事だ!!」

 

晴人「ふーん…なんかかっこいいね!!」

 

 

-現在-

 

晴人「仮面ライダーか…なるほど…」

 

凛子「ねぇ…貴方のその…錬金術って何なの?」

 

瞬平「そうですよ…魔法とは違うんですか?」

 

葉月「えっと… 科学に近いそうです。無から有を、死から生を生み出す術…それが錬金術だそうです」

 

仁藤「へぇ…けどよ呉島さんはゲートなんだろ?体に魔力があるんじゃないのか?」

 

葉月「おそらくファントムは私の錬金術師の力を魔力と勘違いしたのかもしれません…」

 

仁藤「そういやあんた探し物があるって言ってなかったか?なんか赤い鳥って…」

 

晴人「赤い鳥?」

 

葉月「実は…えっと…なんと言ったらいいか」

 

りんね(そうだ…仲間の使い魔って言い方をしたらどう?グリフォンみたいに)

 

葉月(それいいですね!!)

 

コヨミ「赤い鳥ってもしかして晴人の使い魔みたいな?」

 

葉月「えぇ…使い魔ですね…さらに言うと一緒に戦う仲間…みたいな…」

 

その時、私のカードホルダーから1枚のカードが飛び出して私の目の前に浮き上がった。

 

瞬平「うわっ!?なんかカードが浮かび上がりましたよ…魔法ですか!?」

 

凛子「いや…魔法じゃないってさっき言ってたじゃ…」

 

クロスウィザード(葉月!!)

 

葉月「クロスウィザード?」

 

晴人「え…ウィザード?」

 

晴人さんが突然浮かび上がったクロスウィザードのカードをじっと見つめると、クロスウィザードが浮かんだまま声を上げた。

 

仁藤「こいつも相棒か?」

 

葉月「えぇ…この子はちょっと特別と言うか…それよりどうしました?」

 

クロスウィザード(感じるんだ…僕と同じ力を持つ…ううん…これは!?)

 

葉月「どうしました!?」

 

クロスウィザード(ウィッ!?来る!!)

 

???「やっと見つけた!!葉月!!」

 

晴人「うわあっ!?」

 

仁藤「どわあっ!?」

 

私達の前に突如として現れたのはまさしくクロスウィザードであり、その手にはガッチャードライバーが握られていた。

 

晴人「誰ぇ!?」

 

葉月「クロスウィザード!?まさか…貴方…2026年から!?」

 

クロスウィザード(もう1人の僕!?)

 

クロスウィザード「ウィッ!?僕がもう1人!?」

 

凛子「その姿…魔法使い?」

 

クロスウィザード「ウィ〜ヒッヒッ!!僕はクロスウィザード…葉月の親友さ!!」

 

瞬平「あ、今度は魔法使いなんですね」

 

コヨミ「不思議な…人?」

 

凛子「ねぇ…どさくさに紛れてなんか今、凄い重大な事言ってなかった?」

 

葉月「えっと…何でしたっけ?」

 

凛子「ほら。2026年がなんとかって!!」

 

葉月「あ、あー…口が滑っちゃいました…すみません…」

 

凛子「呉島さん。貴方はもしかして…」

 

クロスウィザード「僕と葉月は2026年からこの時代にやって来たのさ!!」

 

「「「2026年!?」」」

 

晴人さん達が驚きの表情を浮かべる中で、私は頭を掻きながら驚いたままのみんなへと顔を向けた。

 

葉月「黙っていてすみません…この時代には仲間を探すために訪れました。」

 

コヨミ「仲間って言うとさっき言ってた使い魔?」

 

葉月「えぇ…インフェニックスと呼ばれる赤い不死鳥の相棒なんです」

 

晴人「インフェニックス…フェニックスみたいな人型じゃなくて本物の鳥の形って事か…」

 

葉月「そうなんです。ところで一体何があったんですか?」

 

クロスウィザード「そうだった…僕と一緒に2026年に戻って来て欲しいんだ!!宝太郎達がピンチなんだ!!」

 

葉月「宝太郎君が!?」

 

クロスウィザード「君?」

 

葉月「あぁ…さん付けだとちょっと遠慮してるみたいで君付けの方が良いかなと思って…って…そんな事よりピンチってどう言う事ですか?」

 

クロスウィザード「真・冥黒の三姉妹が襲って来てピンチなんだ!!」

 

葉月「真・冥黒の三姉妹が!?」

 

クロスウィザード「宝太郎は変身が解除されてピンチなんだ…早くドライバーを届けてあげないといけないんだ!!」

 

葉月「ドライバーが…」

 

私はクロスウィザードの手にあるガッチャードライバーへと視線を向けると、非常にまずい状況だという事がわかった。

 

葉月「わかりました…一旦2026年に…」

 

コヨミ「みんな!!見て!!」

 

晴人「どうした?」

 

コヨミさんが水晶玉を見せてくれて、そこに映し出されていたのはフェニックスが街中のあちこちに火を放っているところだった。

 

フェニックス「出て来やがれぇ!!指輪の魔法使いに魔法使いもどきの女!!早くこねぇとこの町を消しちまうぞ!!」

 

晴人「フェニックス!?」

 

仁藤「おい…姿が変だぞ…体が赤と黒い?」

 

クロスウィザード(まずい…あの炎はインフェニックスの炎だ!!)

 

クロスウィザード「ウィッ!?インフェニックス!?」

 

クロスウィザード(僕達は2026年より未来の時代出身なんだ…色々あって2026年にやって来たんだ…そのインフェニックスが取り込まれた…)

 

葉月「インフェニックスが取り込まれたって言いました!?」

 

クロスウィザード(うん。間違いないよ…早くあいつを止めてインフェニックスを救い出さないと…)

 

葉月「もしかしてインフェニックスは足りない炎の力を補うために、ファントムのフェニックスに近づいた?」

 

晴人「今はあいつをなんとかしないとな…行けるか呉島さん?」

 

葉月「えぇ…フェニックスを止めないと…そして取り込まれた相棒を救い出します!!」

 

クロスウィザード「ぼ、僕も行くよ!!」

 

 

-海浜公園-

 

私達はすぐにフェニックスが暴れている場所へとやって来ると、フェニックスが剣を手に辺りに火を放っていた。

 

フェニックス「来たか…指輪の魔法使いに魔法使いもどきの女!!」

 

晴人「ずいぶんと派手にやってくれたようだな」

 

葉月「フェニックス!!これ以上は好きにはさせない!!貴方が取り込んだ私の仲間を返してもらいます!!」

 

フェニックス「ハッ!!こいつは俺の力となった…誰も俺は止められない!!」

 

晴人「止めるさ…絶対に!!」

 

 

(ドライバーオン・プリーズ)

 

 

葉月「えぇ…必ず!!」

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

(GINGRFFON!)

 

 

(KINKIRAVINA!)

 

 

(シャバドゥビタッチヘンシン)

 

 

葉月・晴人「「変身!!」」

 

 

(フレイム・ドラゴン)

 

 

(ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!!)

 

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

 

(シャイニングフェザー!)

 

 

 

(ヴィーナスグリフォン!)

 

 

私と晴人さんは変身を完了させると2人同時に駆け出して拳を繰り出したが止められてしまった。

 

フェニックス「そんなもんか?ハアーッ!!」

 

晴人「うわっ…」

 

葉月「ううっ…」

 

フェニックスから放たれる強い炎に私達は吹き飛ばされてしまい、同時に地面に転がった。

 

フェニックス「ハッハッハッ…オラッ!!」

 

晴人「うわああああっ!!」

 

葉月「晴人さん!?うぐっ…」

 

フェニックス「次はてめぇの番だぜ…オラアッ!!」

 

 

(L・I・O・N ライオーン!!)

 

 

仁藤「俺を忘れてんじゃねぇよ!!」

 

フェニックス「邪魔だあっ!!」

 

仁藤「おわあっ…」

 

葉月「仁藤さん…」

 

仁藤さんは斬撃で吹き飛ばされてしまい、私は入れ替わるようにフェニックスへガッチャートルネードの射撃を行うが、剣で跳ね返されてしまった。

 

葉月「がっ…うぅ…」

 

フェニックス「ホラ、立てよ」

 

私は胸倉を掴まれるとそのまま無理やり立たされてしまい、剣の斬撃を受けて地面を転がったがすぐにケミーカードを取り出して装填した。

 

 

(アルケミスリンク!)

 

 

(HAODIN!)

 

 

(GOKIGENMETEON!)

 

 

(ガガガガッチャーンコ!)

 

 

フェニックス「またあの姿か?」

 

 

(ハイテンションダンディ!)

 

 

 

(ゴキゲンオーディン!)

 

 

葉月「ハアッ!!」

 

私は効果のあった電撃を纏ったパンチを繰り出してフェニックスへと叩き込もうとしたが、片手で拳を止められてしまった。

 

葉月「なっ…」

 

フェニックス「効かねぇなぁ…オラッ!!」

 

葉月「がはっ…」

 

私は腹部を蹴られて体勢を崩すと、フェニックスは私の体に容赦なく斬撃を浴びせた。

 

フェニックス「食らえっ!!」

 

葉月「きゃああああああっ!!」

 

私は下から切り上げられて地面に勢いよく叩きつけられてしまい、ゴキゲンオーディンからヴィーナスグリフォンへと戻ってしまった。

 

フェニックス「こんなもんか?つまらねぇな…」

 

 

(ウォーター・ドラゴン!)

 

 

(ジャバジャババシャーン、ザブンザブーン!)

 

晴人「ハアッ!!」

 

青い姿になった晴人さんは剣を手に飛び掛かるが、フェニックスは全身から火炎を放ち、飛び掛かる晴人さんを吹き飛ばしてしまった。

 

晴人「なら…これならどうだ!!」

 

 

(チョーイイネ!ブリザード!サイコー!)

 

 

晴人さんは手から氷を放つが、フェニックスは晴人さんに素早く駆け出すと氷を炎で溶かしながら晴人さんに斬撃を放った。

 

フェニックス「効かないんだよ…オラアッ!!」

 

晴人「うわっ…があっ…」

 

葉月「晴人さん!!」

 

フェニックス「ああああ…体に力が漲るぜぇぇぇ…ハアッ!!」

 

晴人「うわあああああっ!!」

 

葉月「ぐわあああああっ!!」

 

フェニックスは体に力を溜めると辺り一面を炎で包み込み、私達は再び熱風に吹き飛ばれて壁に激突した。

 

フェニックス「まずは魔法使いもどきの女からだ…」

 

葉月「っ!!」

 

クロスウィザード「やめろっ!!」

 

私に向かってフェニックスがじりじりと距離を詰めてくるが、フェニックスの背後からクロスウィザードが拘束魔法を放ち、フェニックスの動きを止めた。

 

フェニックス「てめぇも魔法使いか?」

 

クロスウィザード「葉月はやらせない!!」

 

フェニックス「邪魔なんだよ…オラッ!!」

 

クロスウィザード「うわあっ!?」

 

クロスウィザードの拘束魔法を引きちぎるとフェニックスはバランスを崩したクロスウィザードに向かって火炎弾を放ち、クロスウィザードは火炎弾を受けて地面に伏せた。

 

葉月「クロスウィザード!!」

 

仁藤「オラッ!!がるるっ!!」

 

仁藤さんがサーベルを手に斬撃を繰り出そうとするが、フェニックスは剣でサーベルを跳ね上げると胸元に斬撃を放ち吹き飛ばしてしまった。

 

フェニックス「オラッ!!」

 

仁藤「おわあああ…」

 

早くも仁藤さんは変身が解けてしまい、私は地面に転がる仁藤さんを受け止めた。

 

仁藤「なんだよこれ…手に負えないぞ…」

 

クロスウィザード「こうなったら…ごめん宝太郎!!」

 

 

(ガッチャードライバー!)

 

クロスウィザードは宝太郎のガッチャードライバーを取り出すと腰に当てて装着すると、2枚のケミーカードを取り出した。

 

葉月「クロスウィザード!?」

 

クロスウィザード「なっ…反応しない!?」

 

ケミーカードを装填するがエラー音が響き、クロスウィザードは慌てて2枚のカードに向かって叫んだ。

 

クロスウィザード「ホッパー1…スチームライナー…僕では駄目なの!?」

 

ホッパー1「ホッパァァァ!!」

 

スチームライナー「スチーム!!」

 

クロスウィザード「2枚が拒絶してるわけじゃない…じゃあどうして!?」

 

クロスウィザード(駄目だ…そのドライバーは人間と2体のケミーによる多重錬成で変身が成立するんだ…ケミーである僕達ではドライバーで変身出来ない!!)

 

クロスウィザード「くっ…これじゃ…葉月を助けられない…」

 

フェニックス「1人で何をごちゃごちゃ喋ってやがる…まずはテメェからだ…」

 

クロスウィザード「なっ…」

 

晴人「逃げろっ!!」

 

クロスウィザード「消えろっ!!ハアッ!!」

 

クロスウィザードに向かって炎の斬撃が放たれ、地面を割りながらクロスウィザードに攻撃が迫った。

 

クロスウィザード「ごめん…宝太郎…みんな…」

 

クロスウィザードが目を瞑るが、突如クロスウィザードの前に葉月が躍り出て手を広げて攻撃を受けた。

 

晴人「呉島さん!!」

 

仁藤「おい逃げろ!!」

 

葉月「ぐわああああああっ!!」

 

クロスウィザード「「葉月ぃぃぃ!!」」」

 

クロスウィザードは必死に手を伸ばすがその手は届かず葉月は海へと落下してしまい、深い海の底へとゆっくりと沈んでいった。

 

クロスウィザード「あ…あ…あ…そんな…僕のせいで…僕のせいで!!」

 

晴人「お前ぇぇぇ!!」

 

 

(キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ)

 

 

(ウォーター・スラッシュストライク!)

 

 

晴人はウィザーソードガンで水の斬撃を放つが、フェニックスの斬撃によって防がれてしまった。

 

フェニックス「無駄だ…ウラアアアアッ!!」

 

晴人「うわああああああっ!!」

 

凛子「晴人君!!」

 

瞬平「は,晴人さん!?」

 

人々を避難誘導をさせていた凛子と瞬平が合流するが、変身の解けた晴人を見て驚きの表情を浮かべた。

 

瞬平「はっ!?呉島さんは!?仁藤さん…呉島さんはどうしたんですか?」

 

仁藤「フェニックスの攻撃で海に沈んじまった…」

 

凛子「嘘…だってさっきはフェニックスを圧倒してたじゃない!!」

 

仁藤「あのインフェニックスってやつを取り込んであいつは手に負えないぐらいに強くなりやがった…俺達ではあいつには勝てねぇ…」

 

フェニックス「さて…指輪の魔法使い…てめぇから絶望させてやろうか!!」

 

晴人「お前…ぐっ…」

 

フェニックス「さぁ…絶望してファントムを生み出せ!!」

 

晴人「俺は絶望なんかしない…俺は…いや、俺達は!!」

 

フェニックス「そうか…ならてめぇもこれで終わりだぁぁ!!」

 

晴人「っ!!」

 

クロスウィザード「やめろっ!!」

 

フェニックス「あぁ?」

 

フェニックスはクロスウィザードの声に思わず攻撃の手を止めると、クロスウィザードに視線を向けた。

 

クロスウィザード「僕達は絶対に諦めない…葉月や宝太郎が諦めなかったように、僕も最後まで諦めたくない!!」

 

フェニックス「そうか…ならお前もあの女と同じように消えろ!!」

 

晴人「よせぇぇ!!やめろおおお!!」

 

仁藤「逃げろ!!」 

 

仁藤と晴人が声を上げるが、クロスウィザードは諦めずに晴人達を庇うように前に出た。

 

クロスウィザード「僕は…逃げない!!」

 

直後、クロスウィザードの前で大爆発が起こり、辺りは煙に包まれてしまった。

 

 

クロスウィザード「あれ…ここは…」

 

クロスウィザード(もう1人の僕、君の気持ちは伝わったよ)

 

クロスウィザードは白い謎の空間に立っており辺りを見渡すと、未来のクロスウィザードが立っていた。

 

クロスウィザード「未来の僕…」

 

クロスウィザード(君がここまで葉月のために体を張って戦うのを見て、いてもたってもいられなくなったんだ!!)

 

クロスウィザード「当然さ!!葉月も宝太郎も大切な仲間だから!!」

 

クロスウィザード(僕達は魔法使いのケミーだ…君のためにちょっとした奇跡を起こせるんじゃないかと思ってさ)

 

クロスウィザード「奇跡…変身も出来ないのにどうやって戦うのさ?」

 

クロスウィザード(僕の持つ魔法の力で、君を一時的に人間と同じ体にする!!)

 

クロスウィザード「僕が人間と同じように…」

 

クロスウィザード(人間の体と同じになれば君はドライバーを使う事が出来る!!ただし…君に戦う覚悟はあるかな?)

 

クロスウィザード「答えは決まってる…この戦いでとびきりの勝利をガッチャする!!」

 

クロスウィザード(流石はもう1人の僕だね。考えは同じだね!!)

 

クロスウィザードは手から何かの光をもう1人のクロスウィザードを包み込むように放つと、クロスウィザードの体が一瞬だけ光に包まれた。

 

クロスウィザード(見た目は変わらないけど…君は一時的に人間と同じ体になった…今の君ならドライバーを使える筈だよ!!)

 

クロスウィザード「ありがとう…もう1人の僕!!」

 

クロスウィザード(さぁ…ケミーと心を通わせて!!今こそ変身するんだ!!)

 

ホッパー1「ホッパーッ!!」

 

スチームライナー「スチーム!!」

 

クロスウィザード「行こう!!」

 

クロスウィザードは再びガッチャードライバーを腰に当てて装着すると、2枚のケミーカードを装填した。

 

 

(HOPPER1!)

 

 

(STEAMLINER!)

 

 

クロスウィザードは宝太郎と同じように両手を広げると、掌を重ねて錬金マークを作り正面に突き出した。

 

 

クロスウィザード「変身っ!!」

 

 

(ガッチャーンコ!)

 

 

フェニックス「呆気なかったな…ハッハッハッ!!」

 

晴人「そんな…」

 

仁藤「嘘だろ…」

 

全員の視線がクロスウィザードの足元で大爆発を起こした黒い煙を見つめていたが、黒い煙は突如として発生した猛烈な風によって巻き上げられた。

 

凛子「見て!!」

 

フェニックス「あぁ?なっ…」

 

 

(スチームホッパー!)

 

 

煙の中から仮面ライダーガッチャードへと変身を果たしたクロスウィザードが姿を現し、全員が驚きの表情を浮かべた。

 

フェニックス「何だと!?」

 

晴人「変身…した?」

 

凛子「嘘…」

 

クロスウィザード「フェニックス…君の中のインフェニックスを返してもらうよ!!」

 

 

(クロスオン)

 

 

クロスウィザードはエクスガッチャリバーを変形させてドライバーに装着すると、続けてもう1人のクロスウィザードのカードを取り出した。

 

クロスウィザード「力を貸して…もう1人の僕!!」

 

クロスウィザード(ウィ〜ヒッヒッ!!僕達の力を見せてあげよう!!)

 

クロスウィザード「うん!!」

 

 

(マスタージョブ!)

 

 

ドライバーのレバーを押し込み、クロスウィザードのカードをドライバーの上部の装填口に装填すると、レバーを再び展開した。

 

 

(ガッチャーンコ!X!)

 

 

 

(クロスウィザード!!スーパー!)

 

 

ガッチャードの水色のボディーに紫色の装甲と腰には魔法使いのような腰マントが装着されて、スーパーガッチャードクロスウィザードへと強化変身を遂げた。

 

晴人「おお!?すげぇ…」

 

フェニックス「どんな姿になろうが無駄だ…ハアッ!!」

 

凛子「あ、危ない!!」

 

クロスウィザード「せいやぁっ!!」

 

クロスウィザードは両手でフェニックスが放った火球を左右に弾き飛ばすと、弾け飛んだ火球が左右で爆発を起こし、熱風でクロスウィザードの腰マントが激しくバタバタと音を立ててはためいた。

 

フェニックス「なっ…」

 

 

クロスウィザード「ウィ〜ヒッヒッ!!さぁ…ショウタイムだ!!」

 

 

 

 

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