仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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31話 平成ライダー対昭和ライダー最終話

 

葉月「やあっ!!」

 

ロブスターオルフェノク「あぁっ…」

 

私はファイズエッジと呼ばれる武器を怪人に振り翳して、連続でダメージを与えていく。怪人はファイズエッジの攻撃が効いており、体の一部から灰の様な物が飛び散る。

 

ヒルカメレオン「キェー!!」

 

葉月「ふっ!!やあっ!!」

 

私はカメレオン怪人の攻撃を回避しパンチを連続で叩き込み、最後に渾身の蹴りを叩き込み遠くに吹き飛ばした。

 

葉月「これで…終わりです!!」

 

(ファイズエッジ)

 

私はゲネシスドライバーのレバーを2回押し込むと、手に持つファイズエッジが赤く発光し始めて、赤いエネルギーが発生した。

 

葉月「はあっ!!」

 

ファイズエッジを構えて下から斬りあげると、赤い光が放たれてカメレオン怪人が赤い光に拘束され宙に浮かび上がり、私は浮かび上がるカメレオン怪人に向かって駆け出してファイズエッジを構えた。

 

葉月「せいっ!!やあーっ!!」

 

外側に横薙ぎ一閃、更に下から逆袈裟に斬り上げると、ついにカメレオン怪人は灰となって消滅してしまった。

 

葉月「はぁ…はぁ…あとは…貴方…だけです…うっ…」

 

私はカメレオン怪人を倒す事に成功するが、既にこれまでの戦闘の連続で疲労が限界に達しており、ついに膝をついてしまった。

 

葉月「はぁ…はぁ…もう…力が…入らない…」

 

ロブスターオルフェノク「引導を渡してやるわ」

 

動けない私の元にレイピアを構えて怪人が歩み寄って来たが、そこへ突如バイクが私達の元へと走って来て、怪人を跳ね飛ばして私の前で停車した。

 

巧「おい!!大丈夫か!?」

 

葉月「乾…さん!?」

 

私の前に現れたのは乾さんであり、どこか覚悟を決めたかのような表情をしており、私はファイズのベルトを乾さんに向かって投げ渡し、乾さんはベルトをキャッチした。

 

葉月「乾さん…これを!!」

 

巧「お前…これ…」

 

葉月「それは乾さんの物ですよ!!やっぱりファイズは乾さんじゃないと!!」

 

巧「あぁ…かもな!!」

 

乾さんはベルトを受け取ると私に笑顔を見せ、ベルトを腰に巻きファイズフォンに変身コードを入力して、ファイズフォンを構えた。

 

(standing by)

 

巧「変身!!」

 

(Complete)

 

乾さんはファイズフォンをベルトに装填すると、全身が赤い光に包まれてファイズに変身を完了させ、手首をスナップさせた。

 

葉月「あとは…頼み…ました…よ…」

 

この時私の意識は朦朧状態になっており、私は地面に倒れ込んでしまい、意識は深い深淵へと落ちて行っていた。意識が無くなる直前、最後に見たのは乾さんが高く飛び上がり、必殺技のキックを繰り出しているところだった。

 

 

 

葉月(あれ…ここは…?)

 

私は目を覚ますと、そこはいつもの職場であり、ユグドラシルの仮眠スペースだった。

 

葉月「私…いつの間に戻って来たの?」

 

湊「目を覚ましたのね」

 

葉月「湊…先輩?」

 

私の側には湊先輩が私のベッドの横の椅子に座っており、私のおでこには氷で冷やしたタオルが置いてあった。

 

湊「貴方…ずいぶんと無茶をしたようね?昭和ライダーやバダン相手に連戦だなんて、無茶しすぎだわ」

 

葉月「先輩が私をここまで?」

 

湊「貴方を運んだのは呉島主任よ。貴方とはぐれた後ずっと探してくれていたのよ」

 

葉月「貴虎…さんが…」

 

湊「しばらくは貴方は休んでいなさい」

 

葉月「待ってください…私やり残した事があるんです!!」

 

湊「えっ!?」

 

私は懐からファイズのロックシードを取り出して湊先輩に見せた。

 

葉月「これをお返しないといけないので…」

 

 

 

-市街地-

 

葉月「士さん!!乾さん!!」

 

士「水瀬葉月!!大丈夫だったか」

 

葉月「はい!!これをお返ししに来ました。」

 

そう言いながら私はファイズのロックシードを取り出して士さんにお返しした。士さんの手に収まると、ロックシードはカードに戻ってしまった。

 

葉月「その様子だともう戦いは終わったんですね…?」

 

士「あぁ…昭和ライダーと一緒にバダンは倒した。」

 

葉月「昭和ライダーが…やっぱり昭和ライダーが平成ライダーに襲いかかっていたのは、バダンを倒すための作戦だったんですよね?」

 

巧「いや…そうとも言えるし…そうで無いとも言える…」

 

葉月「?」

 

巧「確かに作戦の一部だったが本当の思いでもあったと1号は言っていた。」

 

葉月「本当の思い…?」

 

士「俺達平成ライダーの優しさや思いが現実世界と黄泉の国を繋げてしまったのが原因でもあったそうだ」

 

葉月「そ…そんな…」

 

巧「最後に俺達は昭和ライダーと正面からぶつかり合い、そして勝利した。俺達は次の時代へと受け継ぐためのバトンを昭和ライダーから受け取ったってわけだ。」

 

葉月「そうですか…私達…認められたんですね…よかった…」

 

私がほっと胸を撫で下ろしていると、そこに一台のバイクがやって来て私達の手前で止まり、黒いサングラスをした男性がヘルメットを外してこちらに歩いて来た。

 

葉月「えーっと…?」

 

士「仮面ライダー1号…本郷猛…」

 

葉月「えっ…1号!?じゃああの人が最初の仮面ライダー!?」

 

私は驚くが本郷さんは私の前まで歩み寄りサングラスを外して私の方へと視線を向けた。

 

本郷「君が…仮面ライダーヴィーナス…だな?」

 

葉月「はい…そう…です…」

 

本郷「今回の事件…君がいろいろと動いてくれていたのだろう?」

 

葉月「は、はい……私の力では大した事は出来ませんでしたが…影ながらお手伝いさせて頂きました。」

 

本郷「未来は君達若者に任せる。これからの時代を作っていくのは…君達だ!!」

 

そう言いながら本郷さんは私に手を差し伸べたので私はその手を両手で掴み握手を交わした。

 

葉月「私…仮面ライダーとして…これからも頑張ります!!」

 

 

 

-ユグドラシル-

 

私は本郷さん達と別れて会社に戻ると、今回の事件についての報告を光実君と一緒に貴虎さんに報告していた。

 

光実「今回の件はヘルヘイムとは関係なかったですね」

 

貴虎「あぁ…引き続きプロジェクトを進めるぞ」

 

光実「はい」

 

葉月「はい!!」

 

貴虎「どうした水瀬?やけに気合いが入っているようだが?」

 

葉月「私今回の事件を経て分かった事があるんです。」

 

貴虎「何だそれは?」

 

 

 

葉月「私は…仮面ライダーヴィーナスなんだって事です。」

 

 

 

貴虎Side

 

葉月が貴虎へと報告を済ませて執務室を出て行った後その場には貴虎と光実の2人が残されていた。

 

光実「兄さん」

 

貴虎「どうした光実?」

 

光実「葉月さん今回の事件でかなり動いてくれていたみたいだけど、大丈夫だった?葉月さんの事をとても気に掛けていたし、気絶した葉月さんを見つけた時すごい慌てたようだったけど」

 

貴虎「あぁ…水瀬はうちの大事な社員で私の秘書だ…当然だろ?」

 

光実「でも…それだけが理由じゃ無いよね?」

 

貴虎「何が言いたい?」

 

光実「葉月さんを運ぶ時、おんぶじゃなくてお姫様抱っこだったけど」

 

貴虎「担架も無かったからな…おんぶだとバランスを崩す可能性があったからな」

 

光実「葉月さんを抱き抱えた時、微かに頬が赤くなってたけど?」

 

貴虎「気のせいだ」

 

光実「葉月さんの肩を揺さぶって「お前がいなければ私は…」って言ってたよね?」

 

貴虎「……」

 

光実「もしかして兄さん…葉月さんの事…」

 

貴虎「悪いが本部と今回の件で報告に行かなければならない…私はもう行く。」

 

光実「あっ!?兄さん?」

 

貴虎は光実から逃げるかのようにその場を離れて、執務室には光実1人が取り残されてしまった。

 

 

光実「いや…今とても早口だったし…報告ならここでも出来るのにあの慌てよう…兄さん…わかりやすいな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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