仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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32話 斬月・真の正体

 

葉月「そうですか…シドさんが…」

 

私と貴虎さんはヘルヘイムの被害を受けて変わり果ててしまった街の中を歩きながらユグドラシルメンバーからの裏切りとシドさんの末路について話を聞かされていた。

 

貴虎「ユグドラシルは世界を守る事が出来なかったのか…」

 

貴虎さんは変わり果ててしまった街の様子をみてそう呟くがインベスが街中を歩いている様子をみて咄嗟に車の影に2人揃って姿を隠した。

 

貴虎「私達は一体…何の為に…」

 

葉月「貴虎さん…」

 

私は俯いてしまう貴虎さんを見るが近くに人の気配を感じてふと顔を上げた。

 

葉月「葛葉さん!!」

 

貴虎「何っ!?」

 

貴虎さんはふと身を乗り出すが駆紋さんと湊先輩の姿を見るや再び車の影に隠れてしまった。

 

貴虎「まさか凌馬も葛葉達を利用しているのか…?」

 

私達は葛葉さん達の後を追いかけて柱の影に隠れていた。どうやらユグドラシルタワーに潜入しようとしているようで入り口付近には大量のインベスが辺りを徘徊していてとても突入できるような状況ではなかった。

 

葉月「葛葉さん達ユグドラシルタワーに潜入するんでしょうか?」

 

貴虎「いや…この数では突入は無理だ…中も同じだろう」

 

私は葛葉さんの様子を見守っていたがやはりすぐに突入は出来ないようで何か言い争いが始まったかと思うとインベスに見つかってしまい戦闘になってしまっているようだった。

 

貴虎「水瀬…お前は葛葉達と共に行け」

 

葉月「何言ってるんですか?貴虎さん1人では危険ですよ!!」

 

貴虎「私は湊や他の人がいない時を狙って葛葉と接触するつもりだ」

 

葉月「でも…1人で行動するのは危険ですよ…それに貴虎さん今変身出来ないじゃ無いですか!!」

 

私の指摘通り今貴虎さんはゲネシスドライバーを持っておらず丸腰の状態であり戦闘が出来るような状態では無かった。

 

葉月「私は貴虎さんと一緒に居ますよ。もう貴方を失うのは嫌です!!」

 

貴虎「水瀬…」

 

私はふと葛葉さんの方へと視線を向けるとやはり突入出来ないようで元来た道を引き返して行く所だった。

 

 

-ドルーパーズ-

 

私と貴虎さんはフルーツパーラー「ドルーパーズ」付近へと足を運んでおり葛葉さん1人になるのを入り口付近で見張っていた。

 

葉月「それにしてもお腹空きましたねもうお昼の時間ですよ」

 

貴虎「そうだな…」

 

葉月「そういえば森の中でずっと過ごしてたんですよね?何か食べました?」

 

貴虎「森の果実の栄養だけを摂取していた。このドライバーを使ってだ」

 

そう言いながら貴虎さんはカッティングブレードが付いていない戦極ドライバーを取り出して見せた。

 

葉月「ダメですよ貴虎さん…それじゃ最低限の栄養は補給出来ても元気になれないですよ?」

 

貴虎「いや…しかしだな…」

 

葉月「ちゃんと噛んで食べる事で健康を保ててるんですからそれは食事ではありませんよ?」

 

貴虎「しかし食べ物が無いからな…」

 

葉月「だったらドルーパーズの厨房をお借りして簡単な食事でも作りますよ。」

 

貴虎「そ、そうか…」

 

葉月「だから…貴虎さんも無茶しないで下さい…私が居るんですから!!」

 

貴虎「あ、あぁ…」

 

私はふと視線をドルーパーズの入り口へと視線を戻すと中から湊先輩と駆紋さんが出てくるのを見ると貴虎さんは私に向かってこくりと頷いた。

 

貴虎「これで葛葉1人か…行くぞ水瀬。」

 

葉月「はい!!」

 

私達は湊先輩達が去ったタイミングを見計らって店内へと入ろうとしたが別の人が来店したのを見てあわてて身を隠した。

 

貴虎「光実?」

 

葉月「光実君が何故ここに…?」

 

再び入り口付近で隠れていると店内からすぐに葛葉さんと光実君が移動しているのをみて後を追いかけた。

 

 

-高架下の公園-

 

私達は葛葉さん達の後を追いかけて高架下の公園へとやって来て近くの柱の影に隠れて様子を窺っていた。

 

葉月「光実君…?様子が…」

 

光実君は話しながら葛葉さんを蹴るという謎の行動に私と貴虎さんは驚いて目を見張るが光実君は懐からゲネシスドライバーを取り出したのを見て私達は驚愕する。

 

貴虎「光実が何故…俺のベルトを…?」

 

葉月「ま、まさか…貴虎さんのドライバーを使っていたのは…」

 

私達か驚く中で1番驚いていたのは紛れもない葛葉さんであり信じられないような目で光実君を見つめていたが光実君はロックシードを取り出して開錠した。

 

(メロンエナジー)

 

光実「希望って言うのはタチの悪い病気だ。それも人に伝染する…紘汰さん貴方はね…そうやって病原菌を撒き散らしているんですよ!!」

 

(メロンエナジーアームズ)

 

光実君は貴虎さんのドライバーとロックシードを使って斬月・真へと変身してしまった。

 

紘汰「ミッチ…お前だったのか…じゃあ本当の貴虎はどうなった!?」

 

光実「死んだよ!!アンタの病気がうつったせいでね!!」

 

紘汰「ミッチ!!」

 

光実君は葛葉さんに襲い掛かりソニックアローの刃を叩きつけ葛葉さんは攻撃を回避しようとするが光実君の蹴りが葛葉さんに当たり、葛葉さんは遠くに投げ出されてしまう。

 

光実「紘汰さん…舞さんを救う為に貴方には犠牲になって貰います」

 

紘汰「光実!!」

 

光実「ハアッ!!」

 

(オレンジ)

 

(オレンジアームズ!花道オンステージ!)

 

光実君がソニックアローを矢を放つが葛葉さんはギリギリの所でロックシードを開錠して変身を完了させて光実君へと向かって行った。

 

紘汰「うわああああ!!」

 

葛葉さんは光実君に向かって刃を振り下ろすが光実君のソニックアローがそれを防ぎソニックアローの斬撃が葛葉さんの体に炸裂し葛葉さんはダメージを受けるが葛葉さんは光実君の足をかけて体勢を崩して倒れ込んだところに上から乗っかり光実君へと呼びかけていた。

 

紘汰「どうしてだよミッチ!!」

 

光実「それがわからないアンタが許せないんだよ!!」

 

光実君は隙をみて葛葉さんへと斬撃を加えて体勢を立て直すと連続してソニックアローの斬撃を葛葉さんへと浴びせていった。

 

葉月「これ以上は駄目!!」

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私は見ていられなくなり光実君を止める為に素早く変身して光実君へと向かって行った

 

葉月「やめて…光実君!!」

 

光実「なっ…葉月さん…?何故あんたがここに!?」

 

紘汰「葉月!?」

 

光実君のソニックアローを同じソニックアローで受け止めるが光実君の葛葉さんへと憎しみの力が強いのかだんだんと力で押し負けてしまう。

 

光実「邪魔するな!!」

 

葉月「駄目ですって…2人は同じチームの仲間じゃないですか!!」

 

光実「うるさい!!ハアッ!!」

 

葉月「うぅ…光実君…」

 

私は斬撃を受けながらも必死に光実君へと呼びかけるが光実君は標的を私に切り替えたのか私に向かって攻撃を仕掛けて来た。

 

葉月「やめて…下さい光実君…!!こんな事間違ってます…」

 

光実「違う!!間違ってるのは紘汰さんの方だ!!ヤアッ!!」

 

葉月「ぐはっ…」

 

私は柱へと体を押し付けられてしまいお腹を殴られて呻いた。そして光実君は私の体を掴みそのまま葛葉さんの方へと投げ飛ばした。

 

(メロンエナジースカッシュ)

 

光実君はドライバーのレバーを絞りソニックアローの刃にエネルギーを込めて私に向かって放って来たので私は咄嗟にソニックアローを掲げて防御の構えをとった。

 

光実「ヤアッ!!」

 

葉月「ぐっ…きゃああああ!!」

 

私は防御したものの完全には防げずにダメージを受けて吹き飛ばされてしまい、地面を何度も転がって葛葉さんの目の前で止まったものの追い討ちをかけるかの如く光実君は動けない私に向かってソニックアローを構えていた。

 

葉月「ぐっ…うぅ…」

 

紘汰「やめろ光実!!ぐはあっ…」

 

葉月「葛葉さん!!」

 

葛葉さんが私の前に出て代わりにダメージを受けて地面に転がり変身が解けてしまった。

 

葉月「葛葉さん!!」

 

光実「もうアンタに引っ掻き回されるのはうんざりだ」

 

貴虎「やめろ光実!!」

 

光実「っ!?兄さん生きてたのか!!」

 

動けない私達の前に現れたのは貴虎さんであり光実君はとても動揺しているようだった。

 

 

 

 

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