仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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322話 私のドライバーの秘密

 

綾香「何をしようとしても無駄よ!!」

 

お母さんが私達に向かって再びエネルギーの塊をぶつけようと力を貯め始めるが、私はすぐに蓮華さんから託されたカードの中の1枚をケミーライザーに装填した。

 

葉月(これは…過去で出会った仮面ライダーのカード!?)

 

 

(ケミーライズ・ウィザード!)

 

 

アイザック「駄目だ…間に合わねぇ!!」

 

エネルギーの塊はさらに膨れ上がり、私達全員を飲み込むぐらいの大きさになり、お母さんはエネルギーの塊をぶつけようと大きく構えた。

 

綾香「これで…消えなさ…なっ…!?」

 

 

(バインド・プリーズ)

 

 

私の手から金色の鎖が伸びてお母さんを拘束してお母さんは体勢を崩して地面に倒れ込んで、エネルギーの塊は光の粒となって消えた。

 

綾香「バカな…それは…魔法!?」

 

葉月「りんね…まずはお母さんをあいつから引き剥がすよ!!」

 

りんね「任せて!!」

 

 

((ブライトネスリンク!))

 

 

((ダークネスリンク!))

 

 

りんね「力を貸して!!」

 

 

(FOURZE トワイライト!)

 

 

(KIVA トワイライト!)

 

 

葉月「五代さん…津上さん…行きますよ!!」

 

 

(KUUGA トワイライト!)

 

 

(AGITO トワイライト!)

 

 

((ガッチャーンコ!))

 

 

私達はレジェンドライダーのカードを装填してレバーを引くと、隣のりんねの右手にオレンジのロケットが装着されて、足元にはキバの鎧を模した鎧のパーツが、私の背後には金色のアギトの紋章が出現して拳にはクウガの炎の力が宿った。

 

 

りんね「ハッ!!」

 

 

(KIVA!)

 

 

(FOURZE)

 

 

葉月「タアッ!!」

 

 

(AGITO!)

 

 

(KUUGA!)

 

 

 

((トワイライトルミナス!))

 

 

葉月・りんね「「ハアーッ!!」」

 

 

綾香「ぐはっ…」

 

私とりんねのパンチがお母さんの体へと繰り出されて、ドレッドの鎧をすり抜けると、お母さんの生身の体がドレッドから弾き出され、お母さんは衝撃で吹き飛ばされた。

 

りんね「お母さん!!」

 

蓮華「あかん…海に落ちてまう!!」

 

ドレッド「くっ…体を失ったか…けれど水瀬綾香は死ぬっ!!」

 

綾香の体は手すりを乗り越えて海へと落下して、蓮華が慌てて駆け寄ると手すりの下から綾香を抱えた仮面ライダーウィンドへ変身した風雅さんが姿を現した。

 

宝太郎「九堂のお父さん!!」

 

りんね「お父さん…」

 

風雅「葉月!!りんね!!今だ…決めろ!!」

 

葉月・りんね「「任せて!!」」

 

 

((ブライトネスリンク!))

 

 

((ダークネスリンク!))

 

 

ドレッド「くっ…おのれぇぇぇ!!」

 

 

(ドレッドパニッシュメント!)

 

 

ドレッド「アアアアアアアアッ!!」

 

 

ドレッドは怒りの様子でドライバーのレバーを閉じると再び展開して空中へと高く飛び上がって蹴りの態勢に入った。

 

 

((トワイライトノヴァ!))

 

 

葉月・りんね「「ハアアアアアアッ!!」」

 

ドレッド「ああああああああっ!!」

 

私とりんねのきりもみキックが同時に炸裂してドレッドは全身から火花を散らしながら地面に落下するがすぐに立ち上がると、こちらへゆっくりと振り返った。

 

ドレッド「呉島葉月ぃぃぃぃ!!」

 

葉月「かっ…うぐっ…」

 

最後の力を振り絞っているのか、ドレッドが私の名前を叫びながら私の首を強く掴んで手すりに叩きつけて私は思わず苦しげな声を漏らした。

 

ドレッド「さて…」

 

葉月「あっ!?」

 

片手で私の首を掴んだまま反対の手で私の腰のドライバーをがっしりと掴むと、私のドライバーが赤い光を放った。

 

ドレッド「ふむ…既に完成していたようね…」

 

葉月「完成…?」

 

りんね「姉さんから離れて!!」

 

横からりんねがドレッドに蹴りを放つとドレッドは吹き飛び、全身から火花を散らしながら私とりんねへと視線を向けた。

 

ドレッド「今回は私の負けのようね…けど貴方のドライバーを完成させる事が出来たのだから…十分に自身の務めを果たしたわ!!」

 

葉月「なっ…」

 

ドレッド「呉島葉月…覚えておきなさい!!我々の使命のために必ず貴方のそのドライバーを奪ってやるわ!!」

 

りんね「どうして姉さんのドライバーを!?」

 

ドレッド「じきにわかる…貴方達がこれから訪れる危機にどう立ち向かっていくか楽しみにしているわ…アッハッハッハッ!!」

 

最後にドレッドは笑い声を上げると大爆発し、ドレッドの鎧から黒い煙のような物が飛び出して来て、突如として出現したオーロラカーテンの向こうへと消えてしまった。

 

葉月「私のドライバーが完成したって…」

 

りんね「あれは一体何者だったの?」

 

 

-病院-

 

私達はお母さんを病院へと運び込むと、お母さんは診察を終えてから療養のために入院となり、入院の手続きを終えると私達も遅れてお母さんの病室へと足を踏み入れた。

 

綾香「ごめんなさいみんな…」

 

りんね「気にしないでお母さん…」

 

風雅「謝るのは私の方だ葉月…本当にすまなかった…」

 

葉月「うん…風雅さ…ううん…お父さん…」

 

風雅「すまなかった…お前を巻き込まないために離れ離れにしてしまって…」

 

葉月「お父さん…」

 

私がお父さんと再会を喜んでいると私の隣にはりんねが私の方へといつもの笑みを浮かべていた。

 

りんね「やっと…家族が揃ったね…」

 

葉月「うん…そうだね…全員揃ったね…」

 

私は新たに増えたヤヨイの残した黒い指輪へと視線を向けるとヤヨイの存在を感じていた。

 

綾香「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

りんね「お母さん…」

 

お父さんに支えられながらお母さんが涙を流しながらこちらに視線を向けており、私とりんねはお母さんの手を強く握った。

 

葉月「お母さんは悪くない…あの変な人達に操られていたんでしょ?」

 

綾香「えぇ…あいつらはまだ魂だけの状態…肉体がなければこの世界では活動出来ないのよ…」

 

りんね「だからお母さんの体を操って?」

 

綾香「あいつらは弥生を甦らせる代わりに私の肉体に取り憑くと私に提案した…しかし最初からあいつらは弥生を甦らせるつもりはないようだった…」

 

葉月「最初から利用されているとわかっていてどうして…?」

 

風雅「それは…他の人に被害が行かないようするためだろう?」

 

りんね「えっ!?」

 

綾香「あいつらは恐ろしい存在よ…この世界に降臨すれば手のつけられないほどに被害が出る…だから私はあいつらを私の中に封じ込めておく事を考えたのよ。」

 

葉月「お母さんは自身の中にあいつを封じ込めていたんだ…」

 

綾香「しかし私の肉体は限界だったようね…あいつの魂はおそらく元の場所へと帰還して次の襲撃に向けて準備を整える筈よ」

 

りんね「ねぇお母さん…あいつらは一体何者なの?冥黒王ガエリアの事も知っているみたいだったし…一体何者?」

 

綾香「最後に私に取り憑いていたのはソフィと名乗っていたわ」

 

葉月「ソフィ…」

 

綾香「ソフィ、ボイル、そして…フラメルと呼ばれる3人組よ…あの3人は自身の事を真・冥黒王と名乗っていたわ…」

 

風雅「真・冥黒王…冥黒王の他にもそのような存在が居たとは…」

 

綾香「あいつらはかつて暁の仮面ライダーに封印されてその後長い間、暗黒の扉の向こうの世界で静かに復活を待っていたそうよ…」

 

りんね(暗黒の扉はこの世界から消えた筈…また現れたの?)

 

以前ウロボロス事件の時に暗黒の扉をこの世界から消し去った事を思い出したりんねは思わず頭を傾げた。

 

風雅「ソフィ、ボイル、フラメルか…どれも錬金術師の歴史上に登場する偉大な人物の名前だ…」

 

りんね「それにフラメルって賢者の石を作ったって存在だし…」

 

綾香「あいつらがこの世界に降り立つには暗黒の扉を開く必要があるのよ」

 

葉月「お母さん…もうひとつ教えて…さっきソフィが私のドライバーに触れて完成したって言ってたけど…どういう事?」

 

綾香「それは…」

 

風雅「それは…葉月…お前のドライバーが暗黒の扉を開く鍵だからだ…」

 

綾香「暗黒の扉を開く鍵?」

 

りんね「それって…一ノ瀬のと同じ?」

 

風雅「葉月のドライバーは彼のドライバーの試作品だったのだ…つまり賢者の石と同等の力を持つ魔石が埋め込まれているのだ…」

 

葉月「私のドライバーが!?」

 

風雅「しかし力が強すぎたためにそのままでは使用出来ず、制御ユニットとしてアルケミスドライバーユニットを取り付けてある。指輪をはめ直せば使用者の腰に自動錬成されるように私が設計したのだ」

 

りんね「じゃあ私のドライバーとは見た目は同じだけど少し違うって事?」

 

風雅「その通りだ…葉月と再会した時に錬金術師の力に目覚めている事に気づいた私は指輪をお前に託す事にしたのだ…」

 

葉月「いきなり指輪を渡された時はびっくりしたけどね…まさかあの時に私を娘だと認識していたから指輪を託してくれたんだ…」

 

綾香「葉月…気をつけなさい!!経験値が溜まり、貴方のドライバーが完成した今、敵は必ず貴方のドライバーを奪いにやって来るわ…次はどんな手を使ってくるか予想がつかないわ」

 

葉月「私のドライバーを使って何をするつもりなんですか?」

 

綾香「さっきも言ったけど…貴方のドライバーは暗黒の扉を開く鍵よ…つまり真・冥黒王の3人が解放されてしまうわ…解放されてしまえば世界の危機よ…」

 

葉月「わ、わかった…けれど私はまだあと4枚のケミーカードを回収しないといけないんです…」

 

風雅「気をつけろ…敵は敵は真・冥黒王だけじゃない…最近はオーロラカーテン現象が多発しているのは知っているだろう…裏で何者かが動いている筈だ…」

 

葉月「わかった…」

 

りんね「そうだ…一ノ瀬やアカデミーのみんなにも事情を説明しておかないと!!」

 

葉月「なら善は急げだね…早速行こう!!」

 

りんね「うん!!お父さん…お母さんをお願い!!」

 

風雅「あぁ…任せておけ!!」

 

私達は病室から飛び出すと綾香が何かを思い出したかのように風雅の方へと視線をむけた。

 

綾香「ねぇ…葉月は錬金術師の才能がなかったんじゃないの?何故、アルケミスドライバーを扱う事が出来るの!?」

 

風雅「記憶を消して離れ離れになっている間に何かしらの出来事があって錬金術師の力に目覚めたのかもしれない…詳しいことは全くわからないが…」

 

綾香「葉月…貴方に一体何があったの?」

 

 

-暗黒の世界-

 

暗黒の扉の向こうの暗黒の世界にてソフィが椅子に座って苛立ちを募らせながら目を開けると。2人の怪人が別の扉から現れてソフィはゆっくりと立ち上がった。

 

ボイル「水瀬綾香を奪われたようだな…」

 

ソフィ「フン…呉島葉月と九堂りんねにしてやられたわ…」

 

フラメル「情けないなぁ〜…お前はガエリアと同じく慎重派だと思ったが…どちらかと言うとジェルマン寄りだったかぁ〜!!」

 

ソフィ「その喋り方…ジェルマン寄りなのは貴方でしょ!!」

 

ソフィがフラメルに殴り掛かるがフラメルはソフィに足払いを掛けて地面に転がしてしまい、フラメルはソフィの顔を嫌らしい手つきで撫で回し始めた。

 

ソフィ「キャアッ!!」

 

フラメル「大人しくしてろよ〜それで?奴のドライバーはどうだったか?」

 

ソフィ「多くの経験値を積んで完成したわ…後は私達が向こうの世界に向かうだけ…」

 

ボイル「しかしどうするつもりだ?我々を閉じ込めているこの暗黒の扉は彼女のドライバーとケミーカード無しでは開かない…開くにも我々がこちらにいる限りは手を出せない…」

 

フラメル「お前が彼女のドライバーを奪い、扉を開いてくれれば我々が向こうの世界に行く事が出来たものを!!水瀬綾香を失った今、それも叶わない!!」

 

ソフィ「それはもう既に次の手を打っているわ!!」

 

フラメル「あ〜ん?」

 

そこに1人の男性がゆっくりと歩いて来て3人の姿を見るなり不適な笑みを浮かべた。

 

ボイル「お前は…」

 

ソフィ「さぁ…行きなさい私達のために使命を…」

 

???「何を勘違いしている…私は私の理想のために動くだけだ…貴様らの命令に従うつもりはない…」

 

ボイル「貴様っ!!人形の分際で我らに歯向かうとは…」

 

フラメル「アッハッハッ…そうだよなぁ…お前はそう言う奴だよな〜良いぜ!!好きにするがいい!!」

 

ソフィ「貴方にも復讐したい相手がいるのでしょう?」

 

???「当然だ…」

 

ソフィ「なら好きにしなさい…グリオン…」

 

 

グリオン「さぁ、ケミストリーの時間だ……!」

 

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