仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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39話 3人から託された物

 

黒い鎧武「ヤアッ!!」

 

戒斗「あぁっ…」

 

葉月「きゃっ…」

 

湊「うっ…」

 

私達は一斉に駆け出して黒く染まった鎧武に変身した葛葉さんを攻撃するが、葛葉さんの容赦の無い斬撃により私達はダメージを受けて何度も地面を転がった。

 

コウガネ「フッフッフッ」

 

葉月「舞さん!!ラピスさん!!」

 

2人の元にコウガネがゆっくりと歩み寄るのを見た私は2人の間に割って入りソニックアローの刃を叩きつけるが、盾で防がれてしまい逆に剣で斬られてしまった。

 

コウガネ「でやあ!!」

 

葉月「きゃあっ…」

 

湊「ハァ!!」

 

すかさず湊先輩が攻撃を繰り出すが盾で防がれてしまい、斬撃を浴びて地面を転がっていく。

 

コウガネ「フッ!!ハァ!!」

 

葉月「なっ…きゃあっ!!」

 

湊「くっ…うわああっ!!」

 

コウガネは剣を上に掲げて斬撃を繰り出すと衝撃波が私達を連続で襲い、周囲の壁や柱を破壊していった。

 

葉月「くっ…なんて力…歯が立たない…」

 

湊「ハアッ!!」

 

コウガネ「邪魔だぁ!!」

 

湊「ぐあっ!!」

 

私が地面に倒れ込みながらそう呟いている一方、湊先輩は何度も斬撃を浴びながらも必死にコウガネに立ち向かっていった。

 

コウガネ「お前達アーマードライダー達のおかげで黄金の果実は育った…お前達がいくら足掻こうが無駄だ…吸収したアーマードライダー達の様に黄金の果実の養分となるがいい!!」

 

葉月「養分…ですって!!」

 

私は貴虎さんや吸収されてしまった人達の事を考えるとふつふつと怒りが湧き上がっていってしまい、ソニックアローを手に取り再び立ち上がってコウガネを睨みつけた。

 

葉月「許さない…貴方だけは…貴虎さんを!!みんなを…よくも!!」

 

コウガネ「そうだ!!怒れ!!お前のその闘争心を掻き立てる怒りが!!欲しかったのだ!!」

 

葉月「絶対に…許さない!!」

 

私は怒りのあまり感情を制御しきれなくなりソニックアローを構えてコウガネへと駆け出した。

 

葉月「やああああ!!っ!?くっ…うああっ…」

 

私の鎧から植物が生えてきてしまい、私の体は少しずつ植物に包まれていってしまった。

 

葉月「い…いつの間に…イナゴが…」

 

ふと体を見ると鎧だけでなく中の白のアンダースーツにもいくつものイナゴが取り付いており、植物が次々と生えていき私の体を呑み込んでいく。

 

湊「葉月!?駄目!!」

 

コウガネ「させんぞ!!そこの小娘が闇に染まるのを見ているがいい!!」

 

私を助けようと湊先輩が駆け寄ってくるが、コウガネが剣を振り翳して湊先輩の背中を斬りつけて湊先輩は地面に再び倒れてしまう。

 

コウガネ「さぁ…お前も闇に染まれ!!」

 

葉月「うううっ…わた…しは…私は…」

 

私は意識を保つことが出来なくなり、とうとう意識すら無くなり目の前が真っ暗になってしまった。

 

 

-葉月の精神世界-

 

気づくと私は暗い場所に立っており、目の前にはコウガネの姿も無く辺りは静まり返っていた。

 

葉月(私…どうなったの?)

 

私は植物に完全に呑み込まれて養分になってしまったかと思い、その場に座り込んでしまった。

 

葉月「もう…終わりなのかな…」

 

私が諦めの言葉を口にした時、私の肩を誰かが叩き見上げるとそこには私の知っている顔があった。

 

葉月(シド…さん?)

 

私の左隣にはシドさんがおり私に向かって笑顔を向けると何も言わずに私の右隣の方を指差してくる。

 

葉月(えっ…!?)

 

私の右隣には何故か凌馬さんがおり笑顔を見せると、私のスーツのポケットを指差しているようだった。

 

葉月(ポケット…?)

 

私がスーツのポケットを探ると先程回収したメロンエナジーロックシードとチェリーエナジーロックシードにレモンエナジーロックシードが発光しており、私は3つのロックシードを取り出した。

 

葉月(これ…貴虎さん達が残した…)

 

私がふと顔を上げると目の前には貴虎さんがおり、シドさんと凌馬さんは貴虎さんの左右に並び立って私の方へ向いた。

 

葉月(貴虎…さん…)

 

この世界のメロンエナジーロックシードは私の世界の貴虎さんのロックシードでは無いため、目の前の貴虎さんは私の世界とは違う貴虎さんの筈なのだが、目の前の貴虎さんが私の世界の貴虎さんのような気がして、私は目の前の貴虎さんに向かって手を伸ばした。

 

葉月(貴虎さん!!)

 

私の呼びかけには答えず貴虎さんはこちらをじっと見つめると、シドさんと凌馬さんも同じ様にまるで「諦めるな」と言わんばかりに視線をこちらに向けて首を縦に振った。

 

葉月(私に…諦めるなって言ってくれてるんですか?)

 

私は3つの光り輝くロックシードを左手で持つと3人は空気のように消え去っていき、私の精神世界がひび割れ始めて光が差し込んで来た。

 

葉月(そうだ…私はこんなところで諦めない…3人の分まで私が!!)

 

私の精神世界の上から光が差し込み、私という意識はやがて覚醒を促すかのように現実に向かって高く高く登っていった。

  

 

-現実-

 

私は意識を取り戻すと自身の体が黄金に輝いており気づくと植物の侵食が止まっていた。

 

葉月「何…これ…暖かい…」

 

コウガネ「何っ!?」

 

湊「葉月が光ってる…?」

 

私はふと3つのロックシードを取り出すと精神世界の時同様に発光しており、私はロックシードを握りしめると声を張り上げた。

 

葉月「はあああああ!!はあっ!!」

 

私は全身に力を込めると私の体を覆っていた植物は霧散してしまいコウガネは驚いた様な目で私をみた。

 

コウガネ「馬鹿な…貴様は闇に染まった筈だ!!」

 

私は発光する3つのロックシードを両手で抱えて見つめると静かに呟いた。

 

葉月「貴虎さん…シドさん… 凌馬さん…私と一緒に戦って下さい!!」

 

私はマロンエナジーロックシードをドライバーから外すと1つ目のロックシードを構えて解錠した。

 

 

葉月「変身!!」

 

(メロンエナジー)

 

私の上空にメロンの鎧が現れて私専用の白のアンダースーツが霧散するとすぐに貴虎さんの白いアンダースーツが私の体を包み込んだ。

 

(ロックオン•ソーダー)

 

私はメロンエナジーロックシードをドライバーに装着してハンガーを閉じるとレバーを勢いよく押し込んだ。

 

(メロンエナジーアームズ)

 

私にメロンの鎧が装着され私は貴虎さんと同じ斬月•真へと変身を果たした。

 

コウガネ「馬鹿な…」

 

葉月「いきます!!はあああ!!」

 

私はソニックアローを構えるとコウガネへ向かって駆け出してソニックアローを叩きつけた。

 

葉月「はあっ!!」

 

コウガネ「ぐっ…」

 

私のソニックアローの斬撃は盾で防がれてしまうが私はソニックアローを思い切り振り抜いて勢いでコウガネは後ろに下がってしまった。

 

葉月「はあっ!!やあっ!!」

 

私はすぐに連続で斬撃を繰り出して行きコウガネは盾でそれを防いでいくが、衝撃までは防げずバランスを崩してしまい、ソニックアローを盾で受け止めたところで空いている左手でコウガネの顔面を殴りつけた。

 

コウガネ「な…何だ?この…勢いは…?」

 

(メロンエナジースカッシュ)

 

葉月「やあーっ!!」

 

コウガネ「ぐおおおっ!!」

 

私のソニックアローの刃の斬撃がコウガネを吹き飛ばし、コウガネは後ろに大きく下がってしまった。

 

戒斗「葛葉!?」

 

ふと後ろを見ると黒く染まった鎧武こと葛葉さんは地面に倒れており、黒い煙が体から抜けて行きいつもの鎧武へと戻って行くところだった。

 

コウガネ「まさか!!」

 

葛葉さんはゆっくり立ち上がっておりコウガネを睨みつけたかと思うと、無双セイバーを手に駆け出してコウガネに無双セイバーを叩きつけた。

 

紘汰「オラァ!!ハッ!!」

 

コウガネ「ぐはっ…」

 

葉月「やっ!!」

 

葛葉さんの連続の斬撃を受けてコウガネがよろめき、私はすかさず隙を見てソニックアローの斬撃を繰り出してコウガネにダメージを与えた。

 

紘汰「オラァ!!」

 

コウガネ「ハァー!!」

 

葛葉さんが斬撃を繰り出すと、コウガネは回転しながら剣の斬撃を繰り出して周りの物を破壊しながら空中に飛び上がり地面に着地した。

 

(カチドキ)

 

(チェリーエナジー)

 

葛葉さんはカチドキロックシードを、私はチェリーエナジーロックシードを構えて解錠すると白のアンダースーツが霧散して今度は銀色のアンダースーツが私の体を包み込んだ。

 

(ロックオン•ソイヤッ!!)

 

(カチドキアームズいざ出陣…エイエイオー!!)

 

 

(ロックオン•ソーダー)

 

(チェリーエナジーアームズ)

 

葛葉さんはカチドキアームズにアームズチェンジし、私はシドさんと同じシグルドへと変身を果たした。

 

 

コウガネ「何故だ…何故黄金の果実であるこの私が…貴様等如きに!!」

 

 

紘汰「黄金の果実だと…ふざけんな!!」

 

葛葉さんが私の隣で強い口調で言い放ち、私と葛葉さんは同時にコウガネに向かって指を差して声を張り上げた。

 

 

紘汰•葉月「「お前•貴方なんて…ただの金メッキだ!!」」

 

 

 

 

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