仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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42話 それぞれの戦い

 

光実「ハァッ!!」 

 

葉月「ぐっ…やっ!!」

 

光実「何っ…ぐあっ!!」

 

光実君のソニックアローの斬撃を同じソニックアローで受け止めて私はすぐにソニックアローを上に跳ね上げると光実君の腹に回し蹴りを叩きこみ光実君は防御も出来ずに地面に倒れた。

 

光実「僕は…舞さんを…救わなきゃいけないんだ…!!」

 

葉月「はっ!!」

 

光実「ぐあああっ…」

 

光実君が叫びながらソニックアローを構えて攻撃を繰り出すが私は冷静に攻撃を見極めて最小限の動きで回避しながらソニックアローの斬撃を浴びせていった。

 

葉月「他の人を傷つけてまで舞さんだけを救うなんて…そんなの舞さんだって喜ぶ筈が無いです!!」

 

光実「うるさい…うるさい!!うわあああ!!」

 

(ロックオン)

 

光実君は痛いところを突かれたのかゲネシスドライバーからメロンエナジーロックシードを外してソニックアローに装着して弦を引き技を放とうと構えた。

 

葉月「貴方はもう…舞さんしか目に入ってないんですね…残念です…」

 

光実「うわああああ!!」

 

(メロンエナジー)

 

葉月「光実君…」

 

私は光実君の技を躱そうとはせずゲネシスドライバーのレバーを1回絞った。

 

(マロンエナジースカッシュ)

 

葉月「やっ!!」

 

光実「なっ…!?」

 

私はソニックアローの斬撃で光実君の技を弾き飛ばして防ぎ再びゲネシスドライバーのレバーを1回絞った。

 

(マロンエナジースカッシュ)

 

葉月「はっ!!」

 

私は高く跳躍して空中で私はソニックアローを片手に蹴りの体制に入りそのまま足にエネルギーを纏わせて光実君へと飛び蹴りを放った。

 

葉月「やあああああ!!」

 

光実「ぐああああっ…」

 

私は地面に綺麗に着地を決めると光実君は遠くに跳ね飛ばされてしまい地面を何度も転がってしまった。

 

光実「ぐっ…何故だ…何故あんなに力が…」

 

凰蓮「フッフッフッ…お嬢さんの勝ちのようね?」

 

城乃内「おっほっほっほっ…さぁ…早く止めを刺しちゃいますか!!」

 

光実「くっ…」

 

光実君に向かって凰蓮さんと城乃内さんが武器を携えてじりじりと歩み寄るが私は2人の前に出て武器を降ろさせた。

 

凰蓮「お嬢さん!?」

 

城乃内「おいおい!?」

 

光実「…どういうつもりだ?」

 

私は地面に倒れている光実君に歩み寄るとしゃがんで手を差し伸べた。

 

葉月「今からでも間に合います…私たちの元へ戻って来て下さい…舞さんと一緒に!!」

 

光実「葉月…さん…」

 

葉月「光実君!!」

 

私は光実君に呼びかけると光実君は俯いてしまい私は光実君が手を掴んでくれるのをじっと待った。

 

光実「今更…戻れる訳ないじゃないか!!お前達の元に!!ハァッ!!」

 

葉月「うぐっ…きゃあああっ!!」

 

私は光実君に手を払われたと同時にソニックアローの斬撃を浴びてしまいダメージを受けてしまい地面を転がってしまった。

 

凰蓮「お嬢さん!!」

 

城乃内「お前…このおっ!!」

 

光実「邪魔だぁ!!ハアッ!!」

 

凰蓮• 城乃内「「うわああああ…」」

 

凰蓮さんと城乃内は光実君の斬撃を浴びてしまい階段の下を落下して行き途中で火花を散らしながら階段下で止まってしまった。

 

葉月「あぐっ…ああっ…」

 

私は首を掴まれ立ち上がらせられてしまいソニックアローの斬撃を連続で食らってしまい最後に下からの掬い上げるような斬撃を浴びて階段下まで落とされてしまった。

 

葉月(光実君…私の声は…もう届かないの?)

 

凰蓮「お嬢さん!!」

 

城乃内「舐めやがって…」

 

私はなんとか体を起こすが光実君は階段を降りながらこちらにソニックアローを構えており私達を狙い撃とうと弦を引いていた。

 

葉月「悔しいけどもう…撤退するしか…」

 

凰蓮「そろそろ潮時ね…えいっ!!」

 

光実「くっ…」

 

凰蓮さんはソニックアローを狙ってドリノコを投げつけると光実君は体勢を崩してしまいソニックアローを降ろしてしまった。

 

凰蓮「2人とも…ずらかるわよ!!」

 

葉月• 城乃内「「はい!!」」

 

凰蓮「えい!えい!えい!」

 

(ドングリスパーキング)

 

(ロックオン)

 

凰蓮さんが城乃内さんのドライバーを操作して城乃内さんの鎧が頭の方へと移動してそのまま頭全体を包み込み凰蓮さんが城乃内さんの体を持ち上げたので私は撹乱のためにロックシードをソニックアローに装着して技を放った。

 

葉月「はっ!!」

 

(マロンエナジー)

 

光実「くっ…ぐあっ…」

 

私のソニックアローの広範囲に渡る射撃で光実君の足を止め、すかさず凰蓮さんが城乃内さんを抱えてそのまま光実君の方へと思い切り投擲した。

 

凰蓮「グリ…ドーン!!」

 

城乃内「はいや〜」

 

光実「ぐあっ…」

 

凰蓮「キャキャキャキャッチ!!大丈夫!?坊や大丈夫!?」

 

葉月「しっかり…!!」

 

私達はぐったりした城乃さんを介抱しながら光実君の不意を突くことで撤退することに成功した。

 

 

 

-ドルーパーズ-

 

 

城乃内「…」

 

凰蓮「坊や!!大丈夫!?」

 

葉月「流石に無茶し過ぎですよ…あれは…」

 

私達は撤退した後に避難市民が残っている事を阪東さんから聞き食料を配布するために阪東さんのお店にある非常用備蓄品の段ボール箱を整理していた。

 

湊「葉月!!」

 

葉月「先輩…?湊先輩!!」

 

湊「無事でよかったわ…呉島主任の話を聞いたからかなり落ち込んでいると思ったから…」

 

葉月「そうですね…でも…もう大丈夫です!!貴虎さんもきっと…」

 

湊「そう…しばらく会わないうちに随分と強くなったのね…?」

 

葉月「へっ…?そうですか?」

 

湊「顔に絆創膏が付いていてあちこちに傷が…スーツもボロボロ…」

 

葉月「あはは…私も色々あったので…気づいたらこうなってました…」

 

湊「仕方ないわね…これに着替えなさい」

 

葉月「えっ…」

 

湊先輩は自身のバックから予備のスーツを取り出すと私に差し出した。

 

葉月「先輩…これ…」

 

湊「社会人なら予備のスーツぐらい持っておきなさい…特にこの非常時には。」

 

湊先輩は自身の予備のスーツを私に差し出すと私はおずおずと受け取った。

 

湊「小柄の貴方にはちょっと大きいけど…いつかそれを着こなせる程に立派な女性になりなさい!!」

 

葉月「は、はい!!」

 

私は湊先輩からスーツを受け取ると更衣室に移動してジャケットを羽織ってみた。やはり小柄の私では少し大きいようだった。

 

葉月「私にはまだまだ着こなせないな…」

 

私はジャケットを羽織ったところで続けてスカートを履こうとしたがその手が止まる。

 

葉月「タイト…」

 

私は湊先輩みたいに足が長くすらっとしているわけではないため普段は丈が長いフレアスカートを好んで履いていたが湊先輩のは白のタイトスカートだった。

 

葉月「もっと足長くなりたいな…」

 

私はタイトスカートを履きながら自身の体についてぼそりと呟いた。湊先輩はスタイルも抜群なので私にとってはスタイル的にも憧れそのものだった。

 

 

 

 

私達避難市民の元へと集まり食料を順番に配布するとだんだんと市民の顔に笑顔が戻っているのが見えた。

 

ザック「葉月!?無事だったんだな?」

 

葉月「ザックさん!!」

 

段ボールを運んでいると先に現地で食糧を配布していたザックさんと再会した。

 

葉月「タワーに突入してたんですよね?さっき中での出来事を湊先輩からお聞きしましたよ!!」

 

ザック「あぁ…こっちはちょっと大変だったが…なんとか人質は全員助け出した!!」

 

葉月「ごめんなさい…私こんな大事な時に一緒に居なくて…」

 

ザック「いや…お前は何も悪くねぇ!!こうやって無事に合流出来たじゃねぇか!!」

 

葉月「そう…ですね…そう言って貰えるだけ嬉しいです…」

 

ザック「お前は十分頑張ってくれてる…だから自分を責めるなって…」

 

葉月「ザックさん…」

 

そこへボロボロの姿の駆紋さんが現れてその後に遅れて同じく傷だらけの葛葉さんがこちらに走って来て私達は思わず立ち上がった。

 

紘汰「姉ちゃん!!無事か!?本当によかった…」

 

晶「紘汰!!ごめんね心配かけて…」

 

ラット「紘汰さん!!」

 

紘汰「ラット!!リカ!!よかった…みんな本当にありがとう…」

 

城乃内「どうって事ねぇよ」

 

凰蓮「安心するのは早くてよ…みんなを街の外に避難させないとね」

 

葛葉さんはみんなの無事を確認すると最後に私の方を見ると私の肩を掴んだ。

 

紘汰「葉月!!よかった…お前も無事だったんだな…」

 

葉月「葛葉さん…心配かけてすみせん…でも…私はもう大丈夫ですから…」

 

紘汰「でも…貴虎が…」

 

葉月「今は…街の人達を避難させてあげないと…貴虎さんならきっと大丈夫です!!」

 

紘汰「あぁ…そうだな!!」

 

晶「私は残って手伝うわ。人手がいるでしょ?」

 

紘汰「でも!!」

 

晶「大丈夫!!」

 

そこへ突如として階段の上からインベスが大量に現れて私達は街の市民を避難させるべく行動を開始した。

 

葉月「みなさん!!向こうです!!」

 

 

 

私は街のみんなを避難させると先程の階段上へと駆けつけたが既に戦闘は終了しておりなにやら葛葉さんと駆紋さんが言い争いをしている様だった。

 

戒斗「奴らは弱かった…だからヘルヘイムに負けた人類も弱ければ同じ道を辿る…それだけだ…」

 

紘汰「何で今更そんな事言うんだよ!!一緒に街を守って戦っただろ!!」

 

戒斗「俺はただオーバーロードの横暴が気に入らなかっただけだ!!何を守ったつもりは無い!!」  

 

2人が言い争う中で私の隣に湊先輩が立ち私の肩を掴む。

 

葉月「湊先輩?」

 

湊「戒斗はああ言ってるけど貴方はどうするの?この世界を守るつもり…?」

 

葉月「えっ!?」

 

湊「貴方にも関係のある事よ」

 

葉月「私はこの世界を守りたいって思います…貴虎さんや湊先輩、生き残ってるみなさんがいる大切な世界なので…」

 

湊「そう…なのね…」

 

葉月「湊先輩?」

 

湊「私は駆紋戒斗についていくと決めたわ…彼の行く末を見届けたいの…」

 

葉月「行く末を…」

 

湊「いつか…世界の命運を賭けて…貴方と私は戦わなきゃいけない時が来るかもしれないわね」

 

葉月「…?私と先輩が戦う?そんな…ありえないですよ…湊先輩と戦える訳ないですし戦う理由もないですよ?」

 

湊「戦う理由…ね」

 

紘汰「おい、待て戒斗!!話はまだ終わってねぇぞ!!」

 

湊先輩か意味深な事を言うので私が首を傾げていると駆紋さんが立ち去ってしまい湊先輩は慌てて後を追いかけるべく走り出してしまった。

 

ザック「まぁとりあえずみんな無事でよかったじゃねぇか…舞は?」

 

紘汰「先に戻ってる筈なんだけど」

 

ザック「じゃあガレージの方なんじゃねぇか?」

 

晶「舞ちゃんを迎えに行ってあげないと!!」

 

紘汰「そうだな…ザック、葉月、姉ちゃんを頼む!!」

 

葉月「はい!!」

 

ザック「阪東さんの店で落ち合おう!!」

 

私達は葛葉さんと別れて阪東さんのお店に向かうために歩き出した。

 

 

-ドルーパーズ-

 

私達は阪東さんのお店で休憩しながら今後の事について呟きあっていた。

 

城乃内「俺達勝ったんですよね?もう大丈夫なんですよね?」

 

凰蓮「おバカ…クラックが消えた訳じゃ無いのよ…何も解決しちゃいないわよ」

 

ザック「俺達これからどうなるんだろうな?」

 

葉月「湊先輩も駆紋さんと一緒に行っちゃったし…私はどうすれば…?」

 

阪東「とにかく食え!!お前ら!!」

 

私達は机の上で項垂れていると私達の前にカレーが置かれて阪東さんが迷いを振り切るが如くカレーを食べる様促されて私達は一斉にカレーを勢いよく食べ始めた。

 

葉月(湊先輩…大丈夫かな?)

 

私はカレーをのんびりと食べながらふと湊先輩の事を考えていた。本当は湊先輩について行きたかったが駆紋さんがいたためについて行きづらかったのだ。

 

葉月(この街を守るつもりが無い…か駆紋戒斗さん…貴方は何を考えているの?)

 

一方紘汰は光実と戦い重傷を負ってしまい、その翌日には駆紋戒斗は人間を超えた姿となり戦極凌馬は戦いで命を落としてしまった事を今の葉月は知る由も無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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