葉月「ぐっ…あぁっ…」
湊先輩の渾身の一撃により私のゲネシスドライバーは完全に破損してしまい機能停止したドライバーからベルト帯が消失してしまい、支えを失ったドライバーが音を立てて地面に落ちて同時に私も力尽きて仰向けで地面に倒れてしまった。
湊「はぁ…はぁ…葉月…!!」
葉月「湊…先輩…」
湊「私の…勝ちね…」
今だに変身したままの湊先輩が私にソニックアローの刃を突きつける。
葉月「そうですね…私の…負けです…」
湊「貴方の一撃は致命傷となるところを外していたわ…肝心な所で決められなかったわね…」
葉月「……」
湊「…葉月?」
葉月「……先輩は…優しいですね…」
湊「どう言う事?」
葉月「だって…私を傷つけないために…私の体を狙わずにドライバーを狙ってくれたじゃないですか…」
湊「……そうね…」
葉月「先輩こそ…完全に決めきれて…無いじゃないですか…」
湊「そうね…私も貴方を傷つける事は出来なかったわ…」
葉月「はぁ…はぁ…先輩…本当に世界を…駆紋さんと一緒に世界を…壊すんですか?」
湊「私は戒斗を王にして今の世界の破壊を一緒に見届けるわ…」
葉月「そんなの…やっぱり…」
湊「間違ってる…そう言いたいのでしょう?私達が間違っているのはわかっているわ…でも…それでも私は戒斗を王にすると決めたわ!!今更止まれないわ…」
湊先輩はロックシードの蓋を閉じると変身を解除すると倒れた私を抱きしめて来た。
湊「貴方を倒した今、残るは葛葉紘汰ただ1人…彼を倒せば…戒斗は王となるわ…」
葉月「葛葉…さん…なら…」
湊「…?」
葉月「葛葉さんなら…きっと…世界を救ってくれる…そう信じています…」
湊「そう…」
葉月「湊…先輩にだって…負けない…私は彼に託します…」
私はだんだんと意識が保てなくなり視界が歪んでいき私は最後に湊先輩に手を伸ばすと湊先輩は私の手を握ってくれた。
葉月「葛葉さんなら…きっと…駆紋さんに勝ってくれる…」
湊「ええ…」
葉月「きっと…きっと…」
最後の言葉を呟いた後私の意識は深い深淵へと落ちていき、意識が落ちる寸前に見た先輩の顔は私との戦いに満足した様な顔であった。
湊Side
葉月との決着を終えた湊は戒斗が待つであろうビルの屋上へとやって来ていた。
戒斗「終わったか…」
湊「えぇ…葉月と決着をつけて来たわ…これで貴方を止めようとする者は葛葉紘汰だけ…貴方を王に迎える準備は整っているわ!!」
戒斗「あぁ…決着を付けるぞ…葛葉紘汰…」
ザックSide
ザック「意外に小さいな…?」
凰蓮「こう見えても威力は十分よ!!」
その頃ザックは密かに凰蓮達と合流して小型の爆弾を作成して貰っておりザックは完成したばかりの爆弾をしげしげと眺めた。
城乃内「しかし,味方のフリして相手の懐に潜り込むなんて…お前も相当に策士だね…」
ザック「俺の事…味方だと思ってる奴をこれから裏切って罠に嵌めるんだぜ?」
凰蓮「あいつは最初に人類を裏切ったの…今の貴方は正義の味方よ!!」
ザック「戒斗は…いつだって何かと戦って来た…あんな力を手に入れて…ユグドラシルもオーバーロードも倒した後であいつが次に牙を剥く相手が誰なのか…ずっとそれが心配だった…」
ペコ「なぁ…ザック!!本当にやるのか…?戒斗さんを…?」
ザック「戒斗は俺が止める…」
湊Side
その頃ビルの屋上でザックの帰りを待つ2人は街中に溢れるインベスを眺めていた。そこにザックが遅れて2人に合流した。
湊「あれが全て貴方の意のままに!!」
ザック「随分と増えたな…」
戒斗「全人類を敵に回すんだ…あの程度ではまだ足りない」
ザック「そうまでして世界を滅ぼす事に…何の価値がある…?」
戒斗「価値が無い物を消し去る…それが俺の戦いだ…」
ザック「アンタからリーダを引き継いで…俺は変わった…戦う意味を…誰かを守る誇らしさを知った…だが戒斗…アンタはどうしてそうなった…?それがアンタの求めていた…強さか?」
戒斗「そうだ…守る物も失う物も無くなった俺はもう誰にも負ける事は無い!!」
ザック「そうか…結局アンタは何一つ変わって無いんだな…」
ザックはそう呟くと近くのコンセント盤の下に小型爆弾をこっそり貼り付けて距離を取り、ポケットの中の起爆スイッチを押そうとポケットを弄ったが不審な動きを湊に見られた事でその手を掴まれてしまう。
湊「何をするつもり!?」
ザック「ハッ!!」
湊「うわっ…」
起爆スイッチの存在に気づいた湊とスイッチを奪い合いになるが起爆スイッチが地面に落ちて転がり、2人は同時に地面に倒れるがザックが起爆スイッチを押すために駆け出しそれを見た湊は戒斗を守るためにゲネシスドライバーを装着してロックシードを開錠した。
湊「戒斗!!」
(ピーチエナジーアームズ)
ザック「ふっ!!」
湊「うわああぁ…」
ザックが起爆スイッチを押すのと同時に湊が戒斗を庇うのは同時でコンセント盤は爆発して爆発の衝撃で湊はビルから転落してしまう。
ザック「…しまった…」
戒斗「ザック…貴様…!!」
ザック「俺の務めだ!!」
とあるビルの真下では黒いスーツでタイトスカートの女性が仰向けで倒れており意識の薄れていく中でビルの上を眺めていた。
湊(私…ここまで…なのね…)
彼女の名前は湊耀子。ユグドラシル所属の秘書であり世界を滅ぼそうとした駆紋戒斗と共に世界の終わりを見届けるつもりだったがビルから転落してしまい転落の影響で重傷を負ってしまい、今にもその命が尽きようとしていた。
湊(ごめんなさい…戒斗…貴方の行末を見届ける事が出来なくて…そして…)
頭に浮かぶのは自身の後輩であり自身と同じ秘書の女性の顔。
湊(葉月…貴方に…会いたい…)
同時刻また別の場所にて黒のスーツに黒のフレアスカートの女性が同じく仰向けに倒れていた。
彼女の名前は水瀬葉月。湊耀子の後輩秘書であり先輩である湊を1番尊敬していた人物であり彼女は世界を守る側に付き湊と衝突し激闘を繰り広げたものの敗れて意識を失って倒れており、彼女の側には無惨に破壊されたゲネシスドライバーと粉々になったマロンエナジーロックシードの破片が転がっていた。
葉月「………ここは…さっきの場所…私どれぐらい意識を失っていたの!?」
葉月は目覚めて辺りを見回すが誰もおらず慌てて立ち上がるがある一つ事を思い出して慌てて駆け出した。
葉月「先輩はどこに…?湊先輩!!」
葉月は意識を取り戻すとすぐに先輩の事を思い出して駆け出してその場を後にした。
葉月(先輩…もう一度…湊先輩に会いたい…)