仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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5話 変身

 

(あぁ…やだぁ…戦いたくないなぁ…)

 

ある日私はヘルヘイムの森を歩いていた。ヘルヘイムの森に侵入した侵入者である駆紋戒斗さんと葛葉紘汰さんを捕らえるためだ。

 

(やっぱり戦わなきゃいけないのか…)

 

そう思いながら私は自身の手に持っている物にふと視線を移した。私の手に握られているのは新型のドライバーであるゲネシスドライバーであった。

 

 

 

数時間前

 

光実「兄さん…話がある…情報を手に入れたんだ…」

 

それは貴虎さんと資料の確認をしている時に突如として入室して来た光実君の一言から全てが始まった。話によると駆紋戒斗さんと葛葉紘汰さんがユグドラシルの研究施設に乗り込もうとしているとの事だった。

 

貴虎「くっ…面倒をかけさせてくれる…」

 

すぐに貴虎さんはシドさんにヘルヘイムにある出入り口のクラック付近の警備のために動くように連絡した。

 

葉月「まさか2人だけで乗り込むつもりですか?…」

 

私と貴虎さんは現場のライブ映像を見るとすぐに現場に葛葉さん達が現れて、シドさんと交戦状態になった。みると黒影トルーパー隊は新しいロックシードで葛葉さん達を撹乱しているようであった。

 

葉月「なっ…何ですか?あの…赤い2本足のロックシードは…?」

 

貴虎「新開発のチューリップロックビークルだ…これなら奴らを外に追い出すことが出来るだろう…」

 

貴虎さんがそう説明するとチューリップロックビークルの赤い光でクラックを生み出して強風で2人を外に弾き飛ばしてしまった。

 

貴虎「手間をかけさせてくれたな…」

 

葉月「いいえ…すぐに体勢を立て直してくる筈ですよ…」

 

貴虎「何?まさか…?」

 

私の予測した通りそう時間が経たない内に変身した2人がすぐに戻って来ているのか映像で確認されてしまい貴虎さんは頭を抱えた。

 

 

(チェリーエナジーアームズ)

 

シド「さっきにも増して状況は厳しくなったぞ」

 

チューリップロックビークルを装備した黒影トルーパー隊に加えてシグルドに変身したシドさんが立ち塞がり2人は追い詰められるが2人は一斉に反対方向に逃走を始めた。

 

シド「何のつもりだ?追うぞ!!」

 

 

貴虎「くっ…性懲りもなく…水瀬…後は任せたぞ!!私は現場に向かう!!」

 

凌馬「ちょっと…待ってくれないか…貴虎」

 

貴虎さんがゲネシスドライバーを手に現場に向かおうとしたが、突如入室して来た凌馬さんを見て目を丸くした。

 

貴虎「凌馬…何か用か?すまないが侵入者の対処のため急いでいるんだが…」

 

凌馬「今回の侵入者の対処に水瀬君も連れて行ってあげてくれないか?」  

 

貴虎「何…?水瀬を…?」

 

凌馬さんは机の上に黒いケースを置いて蓋を開けた。すると中にはゲネシスドライバーとエナジーロックシードが入っており貴虎さんはそれをみて信じられないような表情でこちらを見る。

 

貴虎「まさか…これは…彼女の?」

 

葉月「…え…私…ですか?」

 

私はびっくりして凌馬さんを見るが凌馬さんはケースから取り出したドライバーとロックシードを私に手渡して来て私はそれをおずおずと受け取った。

 

凌馬「これからは来たるべき戦いの為に集めた戦闘データを元に君のためにこのドライバーを用意させて貰った…この新しい力を存分に奮ってくれたまえ。」

 

私はふと貴虎さんの方を見ると心配するような顔で私の顔を見つめてくる

 

貴虎「行けるか…水瀬…?」

 

葉月「はい…お任せ下さい…私は貴方の秘書ですから。」

 

貴虎「そうか…いい返事だ…行くぞ」

 

 

私は貴虎さんと共にヘルヘイムの森に通じるゲートへと向かった。

 

 

森に入るとすぐにシドさんからの通信が入った。どうやら駆紋さんと葛葉さんは別々に別れて逃走したようで、葛葉さんの方を見失ってしまったそう。

 

貴虎「水瀬…俺は葛葉紘汰の方を…お前は駆紋戒斗の方を頼む」

 

葉月「はい…お任せを」

 

 

私と貴虎さんはそれぞれ別れてそれぞれのターゲットに対応する事になり、私は1人でヘルヘイムの森を歩き始めた。

 

「ふっ!!」

 

そこにシドさん達を振り切った駆紋さんがこちらに向かって来たので、私は道を塞ぐように駆紋さんの前に立ち塞がった。

 

葉月「止まってください!!」

 

戒斗「貴様…ユグドラシルの手先か…見ない顔だな…?」

 

葉月「私は呉島貴虎の秘書を勤めております…水瀬葉月と申します…以後お見知り置きを。」

 

戒斗「秘書…あの女の仲間か…」

 

彼が言うあの女とはきっと湊先輩の事だろう。そう思いながら彼を見ると駆紋さんが戦極ドライバーを装着し、バナナロックシードを開錠した。

 

戒斗「俺の前に立ちはだかるのなら…力を見せてみろ…変身!!」

 

(バナナアームズ・ナイト・オブ・スピアー)

 

駆紋さんはバロンに変身して私にバナスピアーを向けてくるが、その後ろから遅れてシドさんが追いついて来た。

 

戒斗「ちっ…もう追って来たのか…」

 

シド「…水瀬か…お前が現場に来るのは珍しいな…?駆紋戒斗は俺がやる…お前は下がってろ…」

 

葉月「いいえ…シドさん…ここは私にお任せを」

 

私はそう言いながらゲネシスドライバーを取り出して腰に当てて装着する。ベルトが私の腰に自動的に巻き付き固定されたところで、すかさずエナジーロックシードを取り出してロックを開錠した。

 

葉月「…変身…!!」

 

(マロンエナジー)

 

ファンファーレのような音声が響き渡り、空中にクラックが開いて茶色の栗の鎧が現れて私はマロンエナジーロックシードをドライバーにセットしてハンガーを閉じた。

 

(ロックオン・リキッド)

 

ハンガーを閉じたところで私はレバーを絞ると私の体を白のアンダースーツが覆い、その上から茶色の栗のアーマーが装着された。すぐに武器が装備されその手には武器ソニックアローが握られている。

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私はついに変身を完了させて駆紋さんを正面から見据えた。変身した姿は湊先輩の姿に似ているがデザイン的には若干和風が入っており、湊先輩同様に前掛けのようなスカートが付いている。

 

シド「ほぅ…これは、面白い展開になってきたじゃねぇか…」

 

戒斗「くっ…貴様…」

 

シドさんが私の変身に驚き駆紋さんが舌を打つが、私はソニックアローを構えて駆紋さんと改めて正面から向き直った。

 

葉月「お待たせしました…では…お覚悟を…」

 

アーマードライダー ヴィーナス

 

ローマ神話の女神の名前をもつ新たなるアーマードライダーその名もヴィーナスが今ここに誕生した。

 

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