仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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50話 もう一度立ち上がる

 

葉月Side

 

私は貴虎さんが去った後机の上に置かれたゲネシスドライバーをじっとみつめて湊先輩から最後に言われた言葉を思い出していた。

 

湊(貴方はきっと…いつか…またそのドライバーを巻く時が来るわ…その時にこそ貴方は…大切な人を…守ってあげるのよ…)

 

葉月「大切な人を守る…」

 

???「葉月さん!!」

 

その時再びドアがノックされ私が玄関のドアを開けると光実君がいた。腰には戦極ドライバーが巻かれている。

 

葉月「光実君…」

 

光実「ごめん…今の僕にはこんな事言う資格はないのはわかってる…けど!!大切な人達を守るためにもう一度僕と一緒に戦って欲しい!!」

 

葉月「光実君…貴方…」

 

光実「今戦えるの僕達だけ…今… 紘汰さんが居ない今僕達が立ち上がらないと…!!」

 

葉月「!!」

 

私は光実君の言葉にふと机の上に置いてあるピーチエナジーロックシードを見つめた。

 

葉月(湊先輩…私にもう一度立ち上がる勇気を…一歩を踏み締めるための力をください!!)

 

一瞬ロックシードが光ったような気がして私はピーチエナジーロックシードを掴み取る。今度は体が震える事もなく冷静でいられた。

 

光実「葉月さん!!」

 

光実君は私に向かって手を差し伸べて来て私はその手をがっちり掴んで立ち上がった。

 

葉月「光実君…私と一緒に戦ってくれますか?」

 

光実「もちろん!!」

 

私の心に空いていた穴は塞がり迷いの霧が晴れて私はもう迷うことは無かった。

 

葉月「行きましょう!!」

 

 

城乃内Side

 

その頃城乃内は葉月の量産型ドライバーを装着してコウガネとイナゴ怪人に戦いを挑んでいた。

 

城乃内「好き勝手やってんじゃねぇ!!」

 

コウガネ「フン」

 

城乃内「変身!!」

 

(マツボックリ)

 

城乃内(初瀬ちゃん…)

 

(マツボックリアームズ!一撃 インザシャドウ!)

 

コウガネ「ザコが笑わせる」

 

城乃内はすばやく変身すると槍を手にイナゴ怪人へと跳躍して槍を叩きつけた。

 

城乃内「うおりゃああ!!」

 

城之内は槍を使いダメージを与えるがすぐに槍を奪い取られてしまい逆に槍の攻撃を何度も食らってしまい地面を転がった。

 

コウガネ「どうした?ボロボロじゃないか?」

 

城乃内「うるさい!!地獄のパティシエ修行に比べればこのくらい…」

 

コウガネ「よかろう…変身!!」

 

(ダークネスアームズ!黄金の果実!)

 

コウガネは手を翳したかと思うと再び変身を完了させてダーク大橙丸で城乃内を追い込んでいき、イナゴ怪人との連続攻撃の後にダーク大橙丸で斬りつけた。

 

コウガネ「てやあ!!」

 

城乃内「ぐわああああ!!」

 

コウガネの攻撃により城乃内は跳ね飛ばされてしまい変身が解除されて壊れたドライバーとロックシードが地面を転がってしまう。

 

城乃内「こんなところで…」

 

コウガネ「これでお前達に戦う術はあるまい…」

 

 

光実「そうでもないよ!!」

 

倒れた城乃内の元に歩み寄るコウガネの元に声が掛かりコウガネが振り向くとそこにはロックシードを構えた光実と葉月が居た。

 

城乃内「お前ら!?」

 

 

葉月Side

 

私達は自宅を飛び出してすぐにコウガネの元に駆けつけるとそこには城乃内さんが変身が解けて地面に倒れていた。

 

コウガネ「これでお前達に戦う術はあるまい…」

 

光実「そうでもないよ!!」

 

光実君がブドウロックシードを構えると同時に私もピーチエナジーロックシードを見せつけるように構えた。

 

コウガネ「呉島光実…水瀬葉月…」

 

光実「まだ残ってるロックシードはあるんだよ!!」

 

コウガネ「ふっはっはっはっ… 葛葉紘汰ならともかくお前達如きではどうする事も出来んよ…」

 

光実「確かにあの人はヒーロだった…でも…もう紘汰さんは居ない…」

 

葉月「託されたんです!!私達の居場所を…彼が守った地球を…!!」

 

光実「だから僕達が…ヒーローにならなきゃいけないんだ!!」

 

光実•葉月「「変身!!」」

 

(ブドウ)

 

(ピーチエナジー)

 

私達は一斉にロックシードを開錠するとドライバーに装着してハンガーを素早く閉じて光実君はブレードを私はレバーを思い切り押し込んだ。

 

(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

私の体を黒とピンクのツートンカラーのアンダースーツが覆い上から鎧が装着されて私は湊先輩のマリカに変身を完了させてソニックアローを装備する。

 

コウガネ「何処までも楽しませてくれる…」

 

コウガネとイナゴ怪人がこちらに向かって駆け出して来たので私達はそれぞれ武器を手に迎え撃った。

 

光実「ぐっ…」

 

コウガネの蹴りにより光実君は銃を取り落としてしまいコウガネのダーク大橙丸の連続攻撃を何度も受けてしまい後ろによろめいてしまう

 

葉月「光実君!!うぐっ…」

 

私はソニックアローで射撃の体制に入ろうとするがイナゴ怪人に懐に入られてしまい弦を引いて射撃する事が出来ず攻撃を同じく何度も受けてしまう。

 

葉月「ぐっ…うぅぅ…」

 

私は地面に倒れると上からイナゴ怪人が私の首を絞め始め私はソニックアローを手放して首を掴むイナゴ怪人の手を掴み強引に横に振り落とした。

 

光実「ぐはっ…」

 

慌てて立ち上がると光実君が地面に倒されており光実君を振り切ったコウガネが私の元に迫っており振り下ろされるダーク大橙丸を慌てて躱すが直後に繰り出されたイナゴ怪人の引っ掻き攻撃は防げず私は体勢を崩してしまった。

 

葉月「くっ…うあっ…」

 

私はよろけて体勢を整えるが直後にコウガネとイナゴ怪人の同時攻撃を受けて光実君の隣まで転がってしまい転がった私達の元にコウガネ達がゆっくりと迫って来た。

 

光実(見ていてください紘汰さん…今度こそみんなを守ってみせます!!)

 

コウガネ「無駄な足掻きだ!!消えろ!!」

 

コウガネはイナゴ怪人を差し向けると同時に光実君は武器を回収するために駆け出して銃を手に掴み取り迫って来たイナゴ怪人を地面に倒してドライバーのブレードを1回斬り銃口をコウガネに向けた。

 

(ブドウスカッシュ)

 

コウガネ「何っ!?ぐはっ…」

 

コウガネに光実君の銃撃が命中するのと同時に地面に転がされたイナゴ怪人が光実君の背後に迫ったために私はすばやくドライバーのレバーを1回絞りガラ空きの背中にソニックアローの斬撃を叩き込んだ。

 

(ピーチエナジースカッシュ)

 

葉月「やあーっ!!」

 

私の斬撃によりイナゴ怪人は倒れて再び上体を起こそうと動いた時イナゴ怪人の喉元に私はソニックアローの刃を突きつけて、それと同時に光実君は同じく射撃のダメージを受けたコウガネに銃口を向けていた。

 

光実「とどめだ!!」

 

葉月「終わりです…」

 

私達がそれぞれ武器を突きつけるがコウガネは突如として変身を解除してしまい私達は動きを止めた。

 

コウガネ「いいのか?この体は人間の物だぞ?」

 

光実「何だと?」

 

コウガネ「今の私はただこのガキの体を乗っ取っているだけだ!!」

 

葉月「なんて卑怯な…」

 

コウガネ「武器を下ろせ…変身を解け…ふっはっはっはっ…」

 

コウガネは高笑いすると光実君は銃を下ろしてしまいロックシードの蓋を閉じて変身を解除してしまった。

 

葉月「光実君…駄目!!」

 

イナゴ怪人「グアッ!!」

 

葉月「ぐあっ…あぅっ…きゃあああっ!!」

 

私は光実君に視線を向けた事で大きな隙を作ってしまいソニックアローを叩き落とされて爪の攻撃を何度も受けて私は大きなダメージを受けてしまい地面に倒れてしまった。

 

コウガネ「やれ」

 

イナゴ怪人「グアッ!!」

 

葉月「光実君!!」

 

イナゴ怪人は火球を生み出して生身となった光実君に火球を放とうと構えたので私は慌てて光実君を守るために光実君を庇う様に前に出て火球の攻撃を受けた。

 

葉月「ぐっ…あぁっ…」

 

光実「葉月さん!!うぐっ…」

 

私は光実君を庇う形で攻撃を浴びてしまい地面にそのまま崩れ落ちてしまい光実君は私に駆け寄るが光実君の顔をイナゴ怪人が殴打し地面に倒れてしまい生身の状態で腹や背中を殴打されて踏みつけられていた。

 

葉月「あぁ…ぐっ…」

 

私はダメージの大きさに体を動かす事が出来ず仰向けの状態で体を起こそうと力を込めるがコウガネは私の鎧を踏みつけ始めた。

 

コウガネ「じっくりと甚振ってくれる!!」

 

葉月「あぐっ…ぐうぅぅぅ!!」

 

コウガネが私の体を踏みつける度に私の鎧と桃色のアンダースーツから火花が何度も上がり私はたまらず苦悶の声を上げてしまう。

 

コウガネ「安心しろ他の連中もすぐに後を追わせてやる!!」

 

葉月「ぐああっ…」

 

コウガネは最後に鎧に覆われていないお腹を思いきり踏みつけてアンダースーツから火花が走り衝撃で私は変身が強制的に解けてしまいそのまま踏みつけられた状態でコウガネは高らかに笑った。

 

葉月(私じゃここまで…みたいです…ごめんなさい…葛葉さん…)

 

光実(すみません紘汰さん…やっぱり僕は何もやり遂げる事が出来ませんでした…)

 

???(そんな事ねぇよミッチ、葉月…お前ら凄い頑張ってたじゃねぇか…)

 

光実•葉月「「!?」」

 

ふと頭の中に聞き覚えのある声が響いてオレンジ色の光が突如イナゴ怪人を飲み込み始めてそのままイナゴ怪人は爆発してしまった。

 

葉月「!?まさか…」

 

オレンジ色のりんごの形をしたエネルギーが晴れるとそこには地球を旅立った直後の神々しい見た目をした葛葉さんが佇んでいた。

 

光実「紘汰さん…」

 

葉月「葛葉さん…」

 

紘汰「やり残した事があってな…コウガネ…お前を倒す事だ!!」

 

コウガネ「ぐあっ…うおおおっ!!」

 

葛葉さんが手を翳すと白い衝撃波がコウガネを飲み込みコウガネは取り憑いている女性から離れて元のイナゴの群れを形成し再びイナゴの群れはコウガネの体を形作った。

 

コウガネ「おのれおのれおのれ!!お前を消し去る!!」

 

紘汰「行けるか2人とも?3人であいつをやっつけよう」

 

葛葉さんがゆっくりと歩み寄り、私達は再び立ち上がりロックシードを手に取った。

 

光実「はい…紘汰さん!!」

 

葉月「はい!!」

 

 

(ブドウ)

 

(ピーチエナジー)

 

 

光実君がブドウロックシードを開錠するのと同時に私も右腕に持ったピーチエナジーロックシードを横向きで開錠し湊先輩と同じように一度後ろに手を回してロックシードをドライバーに装着してハンガーを素早く閉じてレバーを絞った。

 

(ロックオン•ハイィー!)

 

(ロックオン•ソーダー)

 

光実「変身っ!!」

 

葉月「変身!!」

 

紘汰「…変身…」

 

(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

私達はそれぞれ変身を完了させると3人のアーマードライダーが降臨して私達は一斉に駆け出した。

 

 

紘汰「ここからは…俺達のステージだ…」

 

光実「うおおおっ!!」

 

葉月「はあああっ!!」

 

 

 

 

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