52話 メガへクスとメカ戦極凌馬
私と貴虎さんがアメリカへと旅立ってから3ヶ月ほどの月日が流れた。
貴虎さんは数週間前に沢芽市に単身戻り沢芽市の復興事業としての仕事に追われていた。私はアメリカでの貴虎さんのやる筈だった仕事を引き継いでおり、私は仕事がひと段落したために帰国の日を迎えていた。
葉月「久しぶりだな… 沢芽市…」
私は飛行機に乗って空港に降り立ち、沢芽市行きの電車に乗り換えてようやく沢芽市へと足を踏み入れた。
葉月「帰って来た…!!」
私は貴虎さんに沢芽市に到着した事を連絡するために電話を掛けるが仕事中なのか電話に出てくれない様だった。
葉月「…仕事中かな…?」
私はスマホを仕舞い貴虎さんのいる筈の現場へと行こうと歩き出したがあちこちのビルや建物などが大爆発を起こして人々が逃げ惑っているのに気づいて走り出した。
葉月「一体何事…!?」
私は人々が逃げて来た方向へと走り出そうとした時ふと上空を見上げると何者かが空から落下してくるのが見えて私はその人物をみて目を見張った。
葉月「えっ…!?」
その人物は銀色の甲冑のような物を見に纏い白いマントひらめかせながら体から何か光を放ちながら落下して来ていた。
葉月「葛葉…さん…?」
私はその人物がかつてこの地球を離れた葛葉紘汰だと確信するが葛葉さんは目を閉じたまま落下していく。
葉月「葛葉さん!!」
私は空に向かって叫んだものの葛葉さんのさらに上にいる謎の存在を見て私は再び目を見張った。
メガへクス「君を淘汰する.…オーバーロード葛葉紘汰」
謎の存在は落下して行く葛葉さんに向かって何か攻撃を放とうとしたので私はたまらず叫ぶ。
葉月「駄目…やめてぇぇぇ!!」
私の叫びも虚しく謎の存在の攻撃を受けて葛葉さんは神々しい姿から元の人間だった頃の姿に戻ったかと思うとそのまま大爆発を起こしてしまった。
葉月「あ…あぁ…嘘…」
私は爆発の余波で吹き飛ばされてしまうが慌てて体を起こしたものの既に葛葉さんの姿は無く上空から謎の存在が地上へと降りて行くのを目撃してしまう。
葉月「な…何が起こっているの…?」
私は状況が飲み込めず現場に向かって走り出すと上空から巨大な機械が落下して機械からそれを支えるための長い脚のような物が地面に突き立っていた。
葉月「貴虎さん…みんなは!?」
私は巨大な機械の近くのダンス広場へと駆けつけるとそこには先に現場に急行していたのか光実君が2体のアーマードライダー黒影と戦っていた。
葉月「光実君!!」
光実「葉月さん!?」
私は1体の黒影へと飛び蹴りを放ち体勢を崩すと足払いを掛けて転ばせて手放した槍を奪い取り斬撃を与えていき私の槍が黒影を吹き飛ばすと光実君の銃が黒影2体を撃ち抜き撃破するが黒影は人間ではないようで機械の部品がいくつも落下した。
葉月「なっ…これは…」
光実「こいつら機械なのか?」
私達が驚く中で上空にいた謎の存在が私達の前に現れた。
葉月「貴方、何者…目的は何ですか!?」
メガへクス「メガヘクスと融合させるためこの星を改造する…」
葉月「メガ…へクス…?」
私はゲネシスドライバーを取り出して装着すると謎の存在は私の腰に装着されたゲネシスドライバーに視線を移していた。
メガヘクス「ゲネシスドライバー…戦極ドライバー同様、極めて興味深いシステムである…」
葉月「何を言って…」
メガへクス「優れた戦闘性能…より多くのデータが必要である…」
私がピーチエナジーロックシードを取り出すと、メガヘクスは私と同じゲネシスドライバーを生み出しそれに合わせて何かを生成し始めて私達が目を見張るとそれは私達の見慣れた人物の形を生成した。
光実「バカな…」
凌馬「久しぶりだね…光実君に水瀬君…」
光実「お前は…」
葉月「凌馬…さん…?」
それはまさしく戦極凌馬さんであり顔には謎の機械が取り付けられていた。
メガヘクス「戦極凌馬…データを収集せよ」
メガヘクスは姿を消すと同時に凌馬さんは赤いロックシードを取り出して開錠する。
凌馬「変身!!」
(ドラゴンフルーツエナジー)
(ロックオン•ソーダァ!!)
(ドラゴンエナジーアームズ)
凌馬さんはドラゴンエナジーアームズへと変身を完了させてソニックアローを装備させた。
葉月「ドラゴン…エナジーアームズ…」
光実「何だ…そのアームズは…?」
凌馬「これもメガへクスの力さ…素晴らしいよメガヘクスは…私は今、大いなるシステムの一部となっている…」
葉月「変身!!」
(ピーチエナジー)
(ロックオン•ソーダー)
(ピーチエナジーアームズ)
私もアーマードライダーマリカに素早く変身を果たすとすぐに光実君を援護すべくソニックアローを構えて射撃に入った。
光実「ぐあっ…」
光実君と私の射撃を物ともせずに接近戦を仕掛けて下からソニックアローで斬りあげてしまい光実君は高架上に飛ばされてしまった。
凌馬「ハッ!!」
光実「ぐっ…」
葉月「なっ…」
私は凌馬さんにソニックアローで接近戦を仕掛けてソニックアローの刃を繰り出すが凌馬さんは謎の高速移動でそれを躱してしまい光実君のいる高架上まで移動してしまった。
葉月「なっ…何、あの動き…?」
私は凌馬さんに追いつくために高架上へと跳躍するが上に辿り着くと光実君と凌馬さんが武器を鍔競り合っていた。
光実「何なんだ…メガへクスって!?」
凌馬「オーバーロード達と同じだよ…かつてヘルヘイムに侵食された種族さ」
光実「他の星からやって来たのか!?」
凌馬「メガヘクスは惑星ごと全てを機械にする事でヘルヘイムの侵食を乗り越えたのさ」
凌馬さんは倒れ込んだ光実君の首を掴んで立ち上がらせると自身へと引き寄せた。
凌馬「君達もメガヘクスと融合するといい…私の喜びが理解できる筈だ」
葉月「はっ!!」
私は凌馬さんに攻撃を仕掛けると凌馬さんは光実君から離れてソニックアローで私の斬撃を防ぐ。
葉月「私を忘れてもらっては困りますよ凌馬さん!!」
凌馬「君が私に楯突くとはね?そんなにメガへクスとの融合を拒むって言うのかい?」
葉月「そんな訳のわからない物と一緒になるなんてお断りです!!」
凌馬「そうかい…残念だよ…君は以前から私に尽くしてくれていたのに…見ない間に随分変わってしまったね?」
葉月「変わったのは凌馬さんの方では?」
凌馬「そうだよ…私は大いなるシステムの一部となり人の身を捨てたからね」
葉月「貴方は…誰かに依存せず自身の力ですごい発明をしたじゃないですか!!」
凌馬「何?」
葉月「自らの才能と研究を唯一価値ある物だって…!!自身の作ったドライバーで高みを目指すって!!メガヘクスなんかの力に依存して1つになるなんて…それじゃ今までとやってる事が逆ですよ!!」
凌馬「だまれ!!君なんかに私の思想が理解できる筈が無い…」
凌馬さんは私にソニックアローを繰り出すと私も同じくソニックアローでそれを防ぐがドラゴンフルーツエナジーロックシードの強力な出力の差に私は押され始めた。
葉月「ぐっ…うぅぅ…」
凌馬「理解したかな?これがメガヘクスの力さ…同じゲネシスドライバーを使っても…私には勝てない!!ハッ!!」
葉月「くっ…きゃあああっ!!」
私は下からの斬撃を防げずに斬撃をもろに浴びて地面を何度も転がってしまった。
凌馬「何故君が湊君のロックシードを使っているのかは知らないが…君のドライバーはもう終わりだ。」
葉月「なっ…何を?」
凌馬「私以外のゲネシスドライバーにはブレーカーが組み込まれていてね私のリモコンのボタンで…ボンッ!!となる。」
葉月「なっ…私のドライバーに…ブレーカー!?」
私は自身の腰に装着してあるゲネシスドライバーに視線を移すと凌馬さんは懐からリモコンを取り出して私にそれを見せつけた。
凌馬「貴重なゲネシスドライバーを破壊するのは心苦しいがベルトオーナーと衝突は避けたいからね?」
葉月「なっ…やめて!!」
私は慌てて叫ぶが凌馬さんはリモコンをこちらに向けて躊躇いもなくボタンを押した。
凌馬「キルプロセス」
葉月「うっ…」
私はゲネシスドライバーが破壊されるのを覚悟して衝撃に備えるために視線を逸らした。
凌馬「……ん?」
葉月「うぅ……うん?」
私は衝撃に備えるが私のドライバーは特に何も起こらず私はドライバーの安全を確認するとソニックアローを手に凌馬さんに攻撃を仕掛けた。
葉月「やっ!!」
凌馬「ぐはっ…な、なぜだ…?なぜブレーカーが作動しない!?」
光実「今だ!!」
私はソニックアローで凌馬さんに射撃を行うが斬撃で全て切り払われてしまい同じく光実君の射撃も躱しながら斬撃を与えて吹き飛ばしてしまう。
光実「ぐわっ…」
葉月「きゃっ…」
私は光実君と共に手すりの方まで飛ばされてしまい、手すりの下で倒れ込んだ。
凌馬「水瀬君…まさか君が使っているのはチューンアップした私のゲネシスドライバーだったとは驚きだ」
葉月「これは湊先輩のゲネシスドライバーじゃないんですか?」
凌馬「湊君のゲネシスドライバーは既に破壊した筈だが…そうなると…あの駆紋戒斗君との戦いの時に落としたのを回収したのか…」
葉月「くっ…それでもここまで追い詰められるなんて…」
(ロックオン)
凌馬「言っただろう?これがメガヘクスの力さ…同じゲネシスドライバーを使っても…私には勝てないって事を!!」
凌馬さんはロックシードをソニックアローに装着するとエネルギーを溜めて私と光実君に必殺の一撃を放った。
(ドラゴンフルーツエナジー)
光実「ぐわあああっ…」
葉月「きゃああああっ!!」
私達は広場まで吹き飛ばされてそのまま落下してしまうが私はなんとか体を起こして立ち上がった。
光実「葉月…さん!?」
葉月「撤退しますよ!!」
(ピーチエナジースカッシュ)
私はレバーを1回絞ると私の頭部のヘッドピースが光り私の隣に私の変身するマリカのホログラムの分身体が現れて凌馬さんに襲い掛かり凌馬さんの視線が分身に移ると私はソニックアローを引き絞り放射状に技を放ち凌馬さんに足止めをさせた。
葉月「光実君!!私に掴まって下さい!!」
光実「はい!!」
私は光実君の肩を支えると光実君が私の体を掴み私は高く跳躍してその場から素早く退散して撤退することに成功した。
凌馬「やれやれ…相変わらず抜け目無いね〜…それにしてもさすが私のチューニングしたゲネシスドライバーだ!!厄介だね…」