仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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65話 マロンの捜索と他者のアームズへの憧れ

 

-シャルモン洋菓子店-

 

葉月「もうっ!!どこにしまっちゃったんですかー!!」

 

凰蓮「あれ〜どこだったかしら…」

 

私達はシャルモンの厨房で私から奪い取ったマロンエナジーロックシードを探していたが、なかなか見つけられずにいた。

 

城乃内「あの日、生地を焼いていることに気づいて慌てて店に戻ったんでしたっけ?」

 

凰蓮「そうだったわね…確か…貴方が焼きっぱなしにしていたから焦がしたのよね?」

 

城乃内「あの日、無理にロックシードを奪わずにいたら間に合ってたのになぁ…」

 

凰蓮「何よ!!貴方だってロックシードを奪えて喜んでたじゃない!!」

 

城乃内「師匠がドライバーも奪おうとしたから余計に時間を無駄にしちゃったじゃないですか!!」

 

葉月「そういえば…私のゲネシスドライバーとロックシード…どうするつもりだったんですか?」

 

凰蓮「それはね…えっと…」

 

葉月「?」

 

私が尋ねると凰蓮さんは私から視線を逸らしてしまい、口笛を吹き始めた。

 

城乃内「師匠…前にヴィーナスが街で戦っているのを見て麗しきメロンに勝るとも劣らない!!可憐で美しいわ〜って!!言ってたような…」

 

凰蓮「なっ…」

 

葉月「えっ…じゃあ凰蓮さん…ヴィーナスに変身したかったんですか?」

 

凰蓮「そ、そんなわけないじゃ無い!!ただ…メロンの君と同じく白く可憐で美しい姿にやきもちを焼いただけよ!!」

 

城乃内「それ…やっぱり変身したいだけなんじゃ?」

 

葉月「あはは…やっぱりヴィーナスに変身したかったんですね…」

 

城乃内「全く…」

 

葉月「でも他人のアームズになってみたい気持ちはわかりますよ!!私も貴虎さん達と一緒に他のアームズを試した事があるので…」

 

凰蓮「えっ…本当?」

 

葉月「本当ですよ!!あの時は確か…」

 

私は以前の記憶を掘り起こしながら当時の様子を2人に語り始めた。

 

 

-1年前-

 

それは私がユグドラシルに入社してすぐの事だった。

 

貴虎「何?他のアームズを試したい?」

 

葉月「新型のドライバー開発に向けてデータを取るためにあらゆるロックシードのデータが改めて欲しいって凌馬さんが言ってましたよ。」

 

貴虎「そうか…ならお前も来い…この際だ、戦極ドライバーの性能をもう一度確認しておくといい」

 

葉月「はいっ!!」

 

 

-ヘルヘイムの森-

 

私達はヘルヘイムの森にてロックシード確保のために貴虎さんは3つのロックシードを手にしていた。

 

貴虎「こんなものか」

 

葉月「凄いですね…このドライバー…果実に触れるとロックシードに変わるなんて…」

 

私の腰には凌馬さんからお借りした量産型ドライバーが装着されており、私が引きちぎった果実はドングリロックシードへと変化した。

 

葉月「よっと…これは!?」

 

私が次に引きちぎった果実は貴虎さんと同じメロンロックシードへと変化した。

 

葉月「貴虎さんとお揃いのアームズ…いいかも!!」

 

そう言いながらも次の果実を引きちぎると今度はオレンジロックシードへと変化した。

 

葉月「とりあえずこれくらいで試してみませんか?」

 

貴虎「あぁ…」

 

私達は早速ロックシードを解錠して3つのアームズを順番に身に纏った。

 

 

(イチゴアームズ!シュシュッと スパーク!)

 

貴虎「フッ!!私にしては可愛すぎる…」

 

 

(ドングリアームズ、ネバーギブアップ!)

 

葉月「トンカチ…打撃武器は合わないかな?」

 

 

(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)

 

貴虎「武器は銃か…ハッ!!…刀の方が使いやすいな…」

 

 

(メロンアームズ!天・下・御・免!)

 

葉月「貴虎さんと同じアームズ…嬉しいけど…この盾重すぎる…無理…」

 

 

(マンゴーアームズ!ファイト オブ ハンマー!)

 

貴虎「フッ!!パワー系のアームズか…こいつにしてみるか…」

 

 

(オレンジアームズ!花道 オンステージ!)

 

葉月「武器は刀…無双セイバーと合わせて二刀流にも出来る…使いやすそう…これにしよう!!」

 

 

私達はインベスとの戦闘でロックシードの力を試す事になりインベスを探していると目の前に私達と同じように果実をもぎ取ってロックシードに変えている人が居た。

 

葉月(あの人は確か…アーマードライダー龍玄…だったけ?)

 

光実「白いアーマードライダー!?それに…新しいアーマードライダー!?」

 

龍玄の手元には3つのロックシードがあり、この森でロックシードの回収をしているのだとわかった。

 

光実「貴方達もロックシードの回収を?」

 

貴虎「普段とは違うアームズを試そうと思ってな」

 

そう言いながら貴虎さんは先程試した3つのロックシードを掲げて見せた。

 

葉月「じゃあ…あの人も…?」

 

私が龍玄さんの後ろに視線を移すとそこにはチームバロンのリーダーである駆紋戒斗さんが同じくロックシードの回収をしていた。

 

光実「駆紋戒斗まで…」

 

戒斗「誰だ!?」

 

私達はロックシードを回収している駆紋さんの元へと近づくと駆紋さんは警戒した表情を浮かべた。

 

光実「随分と豊作みたいですね…僕もです。」

 

貴虎「同じ事を考えているとはな…」

 

戒斗「同じだと…どう言う事だ?」

 

貴虎「お前もいつもとは違うアームズを試してみるつもりじゃ無いのか?」

 

戒斗「違うアームズか…面白い!!」

 

そして龍玄さんと駆紋さんはいろんなロックシードでいつもとは異なるアームズを試して1番自分に合っているアームズを実戦で使う事になった。

 

 

 

葉月「果たし状…?」

 

戒斗「既に葛葉に送っておいた…そろそろ奴が来る頃だろう。」

 

葉月(葛葉さんってチーム鎧武の葛葉紘汰さん!?それだけのためにわざわざ呼んだんだ…)

 

私達は森の中を歩いて行くと葛葉紘汰さんがすでに来ており葛葉さんは驚いた表情を浮かべていた。

 

紘汰「戒斗!?なんでミッチも…!?それに白いアーマードライダー!?」

 

葉月「お邪魔します…」

 

紘汰「あと、新しいアーマードライダー!?」

 

戒斗「俺と戦え!!その新しいロックシードの力を見せてみろ!!」

 

駆紋さんがロックシードを構えるのと同時に私達もロックシードを一斉に解錠した。

 

(パイン)

 

(マンゴー)

 

(オレンジ)

 

戒斗「変身!!」

 

(キウイ)

 

私はイチゴロックシードをドライバーから外して新たにオレンジロックシードを装着してハンガーを閉じると、みんなと同じくブレードで斬ってアームズチェンジをした。

 

(パインアームズ!粉砕 デストロイ!)

 

(マンゴーアームズ!ファイト オブ ハンマー!」)

 

(オレンジアームズ!花道 オンステージ!)

 

(キウイアームズ!撃・輪・セイヤッハッ!」)

 

紘汰「みんな見た事ない姿に!?よーし!!俺もフレッシュなロックシードを使うぜ!!変身!!」

 

(フレッシュ・オレンジ)

 

紘汰「オラッ!!」

 

(ロック・オン・ソイヤ!!)

 

(フレッシュ!オレンジアームズ!花道 オンステージ!)

 

葛葉さんはみずみずしい光沢のあるオレンジアームズへと変身を完了させて自身の姿を確認していた。

 

紘汰「うおぉ…これがフレッシュオレンジアームズか!!すげぇ力が漲る…ここからは俺のステージだ!!」

 

私達は順番に葛葉さんと戦う事になり、まず最初に駆紋さんが敗北しフルーツの添え物のような格好で倒れ、その次に龍玄さんが同じく敗北し冷たい川へと吹き飛ばされてしまった。

 

葉月「何ですかあれ…一体どんな修行をしたんですか!?」

 

貴虎「わからん…よし…次は私が行こう!!」

 

私達が困惑している中次は貴虎さんが葛葉さんに挑む事になり私は心配で貴虎さんへと呼びかけた。

 

葉月「気をつけてください!!」

 

貴虎「フッ…この程度…恐れるに足らないな…」

 

貴虎さんはマンゴーパニッシャーを構えて葛葉さんへと挑んでいった。

 

貴虎「新しい力を試してやる!!」

 

紘汰「フレッシュな力…思い知らせてやる!!」

 

貴虎さんは薙刀を2つ装備する葛葉さんの攻撃を冷静に捌いていき、マンゴーパニッシャーをガラ空きの背中に叩き込み、続いてマンゴーパニッシャーを投擲し葛葉さんはマンゴーパニッシャーの攻撃を受けて地面に転がった。

 

紘汰「あぁ…痛ってぇ…」

 

貴虎「その程度の力なら…恐るに足らないな…」

 

貴虎(貴虎さん…さっきと同じ事言ってる…)

 

私が冷静に突っ込んでいると葛葉さんは何を思ったか貴虎さんへと駆け出して行くと貴虎さんはマンゴーパニッシャーを構えた。

 

貴虎「うっ…うわっ…」

 

葉月(なっ…足元を狙って…!?)

 

葛葉さんは素早く高速移動で貴虎さんの足元を攻撃し始めて貴虎さんはたまらず体勢を崩して後ろによろけてしまい、さらに追い討ちかけるように武器で貴虎さんの全身を素早い動きで殴打し始めてしまった。

 

葉月(何…あの動き…?何を参考にしてるの…?)

 

紘汰「とどめだ!!」

 

(フレッシュ・オレンジスパーキング)

 

葛葉さんはブレードを3回倒すと薙刀で輝くエネルギーのような物を放ち始め、最後にエネルギーの刃を貴虎さんに放ち貴虎さんは攻撃を受けて吹き飛ばされてしまった。

 

紘汰「でやっ!!」

 

貴虎「うっ…うわあああああっ!!」

 

葉月「貴虎さん!!」

 

私の叫びも虚しく貴虎さんは何故かゴミ袋の上に投げ出されて、その上から追加のゴミ袋が貴虎さんへと降り注いだ。

 

貴虎「油断したか…」

 

葉月「あぁっ…貴虎さんしっかり!!」

 

私は倒れ伏す貴虎さんへと駆け寄り貴虎さんの体を起こそうとしたが、貴虎さんは私の手を掴んだ。

 

貴虎「くっ…情けない姿を見せてしまったな…後は…頼んだぞ…水…瀬…」

 

葉月「貴虎さん?貴虎さん!?そんな…嫌っ!!」

 

貴虎さんはそのままゴミ袋の上に再び身を沈めてしまい、私の手を掴む手が空を切りゴミ袋の上に沈んだ。

 

葉月「嫌っ…死なないで…死んじゃ嫌だ!!貴虎さん!!」

 

貴虎「………」

 

葉月「貴虎さああああん!!」

 

私が倒れ伏す貴虎さんの側で空に向かって叫ぶ。するとすぐに貴虎さんが私の手をパシリと叩いた。

 

貴虎「水瀬……私は生きている…」

 

葉月「あっ…すみません…ふざけ過ぎました…」

 

貴虎「まったく…とにかく後は任せたぞ…?」

 

紘汰「おーい!!次まだかー!!」

 

葉月「すみません…今行きます!!」

 

こうして龍玄さんと駆紋さんに続き貴虎さんまでもが敗北して、最後に私が葛葉さんへと戦いを挑む事になった。

 

 

 

 

 

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