仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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66話 帰って来た相棒

 

葉月「今度は私がお相手します!!」

 

紘汰「誰かは知らないけどフレッシュな俺は負けないぜ!!」

 

私は葛葉さんへと正面から向き合っており私は大橙丸を構えていたが先に葛葉さんが私に向かって来たので私は冷静に葛葉さんの薙刀を大橙丸で受け止めて素早く大橙丸を葛葉さんの胴へと叩き込んだ。

 

葉月「はっ!!」

 

紘汰「ぐはあっ…」

 

体勢が崩れたところに私は大橙丸を力いっぱい振り翳し連続で斬撃を与えて最後に葛葉さんの胸を蹴り上げて吹き飛ばした。

 

紘汰「ぐはっ…」

 

(オレンジオーレ)

 

葉月「はあーっ!!」

 

私はブレードを2回倒して同時に無双セイバーを腰から外して大橙丸と二刀流で構えてエネルギーをチャージさせて一気に振り抜いてエネルギーの刃を放ち葛葉さんを遠くに吹き飛ばした。

 

葉月「そりゃー!!」

 

紘汰「うっ…ぐはぁっ…強えぇ…」

 

葉月「勝てる!!私、このまま葛葉さんに勝っちゃいますよ!!」

 

紘汰「くっ…なんて力だ!!どうしたら…?いや、待てよ…」

 

ふと地面に倒れたまま葛葉さんは何かを思いついたようで慌てて立ち上がった。

 

 

紘汰Side

 

紘汰の頭の中に突如として浮かび上がったのは戒斗と舞と共に作ったフルーツタルトを作っている所で打ち粉をして生地をめん棒で伸ばしている様子をふと思い出していた。

 

紘汰「粉をまぶして生地を伸ばす…やってみるか!!」

 

立ち上がって葉月に向かって駆け出した紘汰は打ち粉を再現して無双セイバーの銃撃を葉月に浴びせ始めて葉月は慌てて二刀流で防御する。

 

葉月「くっ…銃撃!?」

 

次に紘汰はめん棒で伸ばすのを再現し薙刀で上から下へ次に下から上へと上下に連続で斬撃を与えて、はたまらず吹き飛ばされる。

 

紘汰「おりゃあああ!!セイッ!!ハアッ!!」

 

葉月「うぐっ…きゃあっ…」

 

 

葉月Side

 

葉月「きゃあああっ!!」

 

私は突如として葛葉さんの独特な戦法に翻弄されてしまい、たまらず斬撃を浴びて吹き飛ばされてしまった。

 

葉月(さっきまでとは動きが…どうなってるの!?)

 

私は震える足を叩いて何とか起き上がるが葛葉さんはブレードを2回倒して2本の薙刀を構えていた。

 

紘汰「いっくぜぇぇ…とどめだぁ!!」

 

(フレッシュ・オレンジオーレ)

 

紘汰「ハアアアア…セイハァァァ!!」

 

葉月「ぐっ…きゃあああああっ!!」

 

葛葉さんの薙刀2本の斬撃を浴びて私はたまらず吹き飛ばされてしまい近くの木に体を打ちつけてそのまま落下して地面に倒れ伏した。

 

葉月「ぐっ…あぁ…」

 

私が痛みで呻く中、体を打ちつけた木からヘルヘイムの果実がいくつも私の体の周辺に落ちて来て、まるでフルーツの盛り合わせのような無様な姿を晒してしまった。

 

紘汰「やったぜぇ!!みんなのお陰だぜ!!」

 

葉月「ぐっ…何でこうなるの…」

 

葛葉さんは「みんな」と、よく意味がわからないことわ言って勝利を喜んでいたがそんな無様な格好を晒している私の元に貴虎さんが慌てて駆け寄った。

 

貴虎「水瀬!?おい!!しっかりしろ…!!」

 

葉月「貴…虎さん…ごめんなさい…負けちゃいました…私…貴虎さんの仇を取れなかった…」

 

貴虎「私のためにそこまで…!!水瀬!!?おいっ!!」

 

私は震える手を貴虎さんに伸ばすと貴虎さんは私の手を掴むが私を握る手は貴虎さんの手から離れてそのまま私はタルトケーキを模した地面に再び倒れ伏してしまった。

 

貴虎「水瀬…!?おいっ!!水瀬!?」

 

葉月「………」

 

葉月「水瀬ぇぇぇぇぇ!!」

 

貴虎さんが倒れ伏す私の側で空に向かって叫ぶ。すると私は貴虎さんの絶叫に耐えられずに貴虎さんの手をパシリと叩いた。

 

葉月「貴虎さん……私、生きてます…」

 

貴虎「…………わかっている…」

 

葉月「今、思い切りふざけましたよね!?ねぇっ!?」

 

貴虎「すまん…少々おふざけが過ぎたようだ…」

 

葉月(貴虎さんもこうやってふざける時あるんだ…?いや…私の前だけ!?)

 

 

 

 

-現在-

 

葉月「…と言う事があったんですよ!!」

 

凰蓮「いいわぁ…少しおふざけが過ぎるメロンの君も新鮮でいいわぁ!!」

 

葉月「意外…凰蓮さんならこう言うのはエレガントで美しくないって言うのかと思いました…」

 

城乃内「それでいろんなアームズを経て遂に新しいベルトでヴィーナスへと変身を果たしたって訳か!!」

 

葉月「そうなんですよ…」

 

城乃内「でもあんたがヴィーナスでよかったよ…師匠がヴィーナスの力を手に入れていたらきっと目も当てられないぐらい酷い事になりそうだ…」

 

葉月「あはは…」

 

城乃内の頭の中にはヴィーナスへと変身を果たした凰蓮の姿が想像上で浮かび上がっており、たまらず顔を手で覆った。

 

 

-城乃内の想像-

 

凰蓮「ハアッ!!」

 

葉月「きゃああああっ!!」

 

それは葉月の変身するヴィーナスがドリアンに変身する凰蓮に敗北し、ヴィーナスの変身が解けてしまい、ゲネシスドライバーとマロンエナジーロックシードが葉月の腰から外れて地面に転がったところを凰蓮が拾い上げているところだった。

 

凰蓮「あら素敵!!これが戦利品と言う訳ね?」

 

葉月「ぐっ…私のドライバーとロックシードを返してください!!」

 

凰蓮「おっほっほっほ…未熟な貴方にはこんな力は相応しくないわ…」

 

葉月「未熟…」

 

凰蓮「ワテクシが本物のヴィーナスを見せてあげるわ」

 

葉月「やめて…」

 

凰蓮「変身」

 

(マロンエナジー)

 

(ロックオン・リキッド)

 

(マロンエナジーアームズ)

 

凰蓮は葉月から奪い取ったゲネシスドライバーとマロンエナジーロックシードを使いヴィーナスへと変身を果たすと、自身の姿を確認した。

 

城乃内「師匠が…ヴィーナスに!?」

 

凰蓮「あら…メロンの君と同じく白く麗しい…これでメロンの君にお近づきになれるかも…!?」

 

葉月「そんな…」

 

 

-ヘルヘイムの森-

 

戒斗「ぐあああっ…」

 

紘汰「ぐはあっ…」

 

凰蓮「おっほっほっほ!!2人がかりでやられた時のお返しよ!!」

 

戒斗「くっ…なんて奴だ…」

 

紘汰「それに強ぇぇ…」

 

凰蓮「さぁバナーヌと水瓶座の坊やの下ごしらえ。全部剥いて、丸裸にしてあげるわぁ~!」

 

凰蓮はわざとらしく大股で腰を振ると動きに合わせてヴィーナスのスカートがひらめき城乃内は思わず目を逸らしてしまう。

 

城乃内「うわ…こんなヴィーナス…師匠は見ていられないな…」

 

葉月「ちょっと!!私のヴィーナスで変なポーズ取らないでください!!」

 

凰蓮「おっほっほっほ…」

 

葉月「ちょっと…そんなに足を開かないで!!あぁっ…もうっ!!スカートの裾を掴まないで!!」

 

凰蓮「これでワテクシもあの同じく白く麗しいメロンの君に近づけるかしら…」

 

葉月「やめてぇぇぇ!!」

 

 

-現在-

 

葉月「それは嫌ですね…」

 

城乃内「だよなあ?あんな筋肉ダルマがあんな可憐なヴィーナスになるなんてな!!」

 

葉月「じょ、城乃内さん…う、後ろ…」

 

城乃内「へっ!?」

 

城乃内さんが振り向くとそこには鬼の形相をした凰蓮さんが立っており、凰蓮さんはスキンヘッドを晒すように思い切り頭の頭巾を外して床に叩きつけた。

 

凰蓮「バッカモーン!!」

 

城乃内「うわっ…痛えっ!!」

 

凰蓮さんが叫ぶと同時に凰蓮さんのドライバーのギター音が突如鳴り響きどこから現れたのか城乃内さんの頭の上からタライが落下して城乃内さんの頭に当たり、たまらず城乃内さんは床に倒れ込む。

 

凰蓮「まったく…好き勝手に言ってるんじゃないわよ!!可憐な姿に憧れたのは本当だけど女性の装備を身に纏う程常識に欠けていないわよ!!」

 

城乃内「いや…師匠は十分非常識…痛あっ!!」

 

再びタライが落下して城乃内さんは近くの調味料入れをひっくり返してしまい自身も床に倒れ込んだ。

 

葉月「ちょっと…大丈夫ですか?」

 

凰蓮「全く好き勝手に言ってくれちゃって…うん?」

 

凰蓮さんは調味料入れを拾い上げると散らばった調味料の中に水色の何かがあるのを見つけて思わずそれを拾い上げた。

 

凰蓮「……これっ!?」

 

葉月「あぁっ!!それです!!」

 

凰蓮「あったわ!!とうとう見つけたわね!!」

 

私と凰蓮さんは嬉しさでハイタッチして改めて凰蓮さんは私にマロンエナジーロックシードを差し出した。

 

葉月「いいんですか?」

 

凰蓮「ワテクシが思うにオーバーロードの戦いを乗り越えてメロンの君を支えながら街の平和を守れるほど貴方はもう立派よ!!」

 

葉月「凰蓮さん…」

 

凰蓮「貴方こそ…ヴィーナス…女神の名前を名乗るに相応しいと思うわ!!」

 

葉月「凰蓮さん、私をここまで認めてくれるなんて…嬉しいです!!」

 

私はマロンエナジーロックシードを両手で受け取ると久しぶりの相棒に改めて向き合った。

 

葉月(待たせてごめんねヴィーナス…)

 

城乃内「でも…それザックに託すんじゃなかったっけ…どうするんだ?」

 

凰蓮「お嬢さんのドライバーを貸してあげるの?」

 

城乃内「じゃあ…ザックがヴィーナスに…?でも師匠さっきヴィーナスは葉月こそが相応しいって言ってましたよね?」

 

凰蓮「そうなのよね…」

 

葉月「それなら大丈夫ですよ。ヴィーナスにならなくても戦極ドライバーでこのロックシードの力を引き出す事が出来れば…」

 

城乃内「それって可能なのか?でも戦極ドライバーでは使えないんじゃ?」

 

凰蓮「もしかしてあの子が使っていたやつを使うのね?」

 

凰蓮の頭の中には鎧武のジンバーレモンアームズに変身した姿が思い浮かんでおり、戦極ドライバーに追加の拡張パーツが存在している事を思い出した。

 

葉月「ゲネシスコアがあればエナジーロックシードを使う事が出来る筈です…私のは貸してあげられないのでご自身でなんとかコアを手に入れる必要があるのですが…」

 

そこに私のスマホに着信が入り、電話に出るとペコさんからだった。

 

ペコ「葉月…頼む!!ザックを助けてくれ!!」

 

葉月「ペコさん…今どこですか!?」

 

ペコ「ネオバロンのアジトの近く!!シュラが黒いバロンに変身して…」

 

葉月「なんて事…今すぐに行きます!!」

 

私は電話を切ると凰蓮さんと城乃内さんが心配そうに私を見つめる。

 

葉月「では…行ってきますね。」

 

凰蓮「ワテクシ達に戦極ドライバーがあれば戦えたのに…ごめんなさいね。力になれなくて…」

 

葉月「気にしないで下さい!!2人が戦えない分は私が戦うので!!」

 

私はマロンエナジーロックシードを握りしめると、2人と別れてネオバロンのアジトへと向かった。

 

辺りはいつの間にか暗闇に包まれており時々雷が鳴っており何か不吉な事の前触れのように感じていた。

 

葉月「ザックさん…今行きます!!」

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