ザックSide
その頃ザックは黒いバロンに変身したシュラを相手にナックルへと変身を果たして互角に戦っていた。
ザック「どりゃっ!!おらっ!!」
シュラ「ぐはっ…」
シュラはザックの連打を何度も浴びて体勢を崩すがすぐに立ち上がりお返しとばかりにバナスピアーの一撃をザックに浴びせて2人は同時に地面に膝を突くがすぐに同時に起き上がり駆け出した。
シュラ「でやあっ!!」
ザック「せあああっ!!」
シュラはコンテナの上へと跳躍してザックも同じくコンテナへと飛び移り2人はコンテナのさらに上の狭い通路へと着地してお互いの武器をぶつけ合った。
シュラ「うわあああ!!」
ザック「シュラーッ!!」
ザックの一撃によりシュラは地面に落とされてしまい地面を転がり、ザックがコンテナから飛び降りて拳を構えてシュラへと迫った。
ザック「なっ…」
2人は一度距離を離すがザックの背後に2人のネオバロンの構成員が変身する黒影が現れてザックへと槍を向けた。
ザック「卑怯者め…」
シュラ「勝利のみが強さの証だ!!」
ザック「ぐあっ…」
黒影2体に翻弄されてしまい槍の攻撃を何度も受けてしまい、隙を見て攻撃してきたシュラになんとか攻撃を当てる事に成功するが直後に黒影2人の攻撃がザックに連続で命中し、ザックはたまらず後ろに下がり隙をみてシュラはブレードを3回倒して技を発動させた。
(バナナスパーキング)
シュラ「うらあああっ!!」
ザック「ぐわあああああっ!!」
シュラバナスピアーを地面に突き立てると黒いバナナのエネルギーがザックのみに命中しザックはダメージを受けて変身が解けて地面に倒れてしまった。
ザック「ぐっ…」
シュラはバナスピアーを構えてザックに迫るがザックの後ろに居た黒影達が残っているのを確認すると動きを止めてニヤリと笑った。
ザック「くっそ…お前ら…」
変身が解けてしまったザックの元に黒影2人が槍を構えてザックに迫るが突如として現れた乱入者の蹴りを浴びて地面に転がった。
ザック「なっ…」
シュラ「女…!!」
葉月「ザックさん!!大丈夫ですか!?」
ザック「葉月!?」
それは黒いスーツを身に纏い腰には新型のドライバーであるゲネシスドライバーを装着している女性、呉島葉月であった。
葉月Side
私はシュラに殴られて痛むお腹を抑えながらネオバロンのアジトへとやって来たがそこにはシュラとザックさんの姿は無く、すぐ近くから武器を叩きつける音が聞こえて来て外へと移動した。
葉月「ザックさん!?」
私はザックさんを見つけたもののザックさんは黒いバロンの技を受けて地面に倒れこんでしまい変身が解除されてしまっていた。
葉月「1対1で正々堂々って言ったのに…なんて卑怯な…」
私はザックの元に迫る黒影へと駆け出してそのガラ空きの背中に渾身の蹴りを叩き込んだ。
葉月「はあっ!!」
黒影「ぐわっ…」
ザック「なっ…」
シュラ「女…」
葉月「ザックさん!!大丈夫ですか!?」
私は倒れているザックさんへと駆け寄るが側でこちらを見る黒いバロンへと正面から向き合った。
葉月「黒いバロン…シュラ…貴方がバロンに変身するなんて!!」
シュラ「ハッ…ザックを助けに来たのか?だがもう勝負は着いた!!」
葉月「私、1対1で正々堂々って言ったのに!!この…卑怯者!!」
シュラ「勝利のみが強さの証だ!!」
葉月「その台詞…さっきも聞きましたよ!!」
私はシュラを睨みつけるが、シュラは私をじっと見つめると私のお腹の方へと視線が移り、笑い始めた。
シュラ「ハッハッハッ…腹、痛ぇだろ!?そんな怪我で俺達に挑むつもりか?」
葉月「ぐっ…」
ザック「葉月、お前…怪我を!?」
私は自然とお腹を庇うような動きをしていたようで未だに殴られた箇所が痛んでいる事を見抜かれてしまう。
葉月「大丈夫…です…これくらい!!うっ…」
シュラ「なら仕方ない…やれっ!!」
シュラは後ろの黒影達に合図を送ると黒影が私へと襲い掛かり、私は慌てて槍の一撃を躱してガラ空きの胸に蹴りを叩き込んだ。
葉月「私は貴方達を絶対に許さない!!」
私はシュラを睨みつけながら、ピーチエナジーロックシードを取り出して開錠する。
葉月「変身!!」
(ピーチエナジー)
(ロックオン・ソーダ)
(ピーチエナジーアームズ)
私は素早くマリカに変身すると私に迫る黒影にソニックアローで応戦した。
葉月「はあっー!!せいっ!!」
黒影「ぐあっ…」
私はソニックアローの刃で冷静に黒影達の槍を受け止め、跳ね上げてガラ空きとなった胴にソニックアローの刃を叩きつけた。
シュラ「ほう…まだそんな力が…だが!!」
葉月「はぁぁぁっ!!うっ…」
私は体勢を崩した黒影にソニックアローの刃を繰り出すが体の痛みが襲い掛かり私は痛みのあまり動きを止めてしまった。
黒影「ハアッ!!」
葉月「うぐっ…あぅっ!!」
私は黒影達の反撃を許してしまい槍が私の薄い鎧に何度も命中して、私はたまらず膝を突く。
シュラ「やはり…まだ俺の拳による痛みが残っている様だな?」
葉月「うる…さい!!はっ!!」
私はダメージにより満足に戦えないのに悔しくてシュラにソニックアローで射撃を行うが私の矢はバナスピアーで薙ぎ払われてしまう。
シュラ「本当に治ったかどうか俺が確かめてやるよ!!オラッ!!」
葉月「負け…ない…やっ!!」
私はシュラのバナスピアーをソニックアローで受け止め、次の攻撃もなんとか受け止めるがお腹を蹴られてしまい私はたまらず後ろに下がる。
シュラ「オラッ!!」
葉月「がっ…はっ…」
私は痛むお腹を執拗に狙われ再び思い切り殴られてしまいシュラの拳が再び私の黒のアンダースーツにめり込み、私は苦悶の声を上げた。
シュラ「ハッハッハッ…やはり痛む様だな?」
葉月「ごふっ…痛む所を執拗に攻撃するなんて…」
シュラ「ハッ!!」
葉月「…でも私もただでやられるだけじゃ無い!!はっ!!」
シュラ「何っ!?ぐあっ…」
私は咄嗟に至近距離でソニックアローの射撃を行いシュラは不意を突かれる形で吹き飛ばされていく。
葉月「はあーっ!!……っ!?」
私は追撃を行おうとシュラへと迫るが後ろから振り下ろされた黒影の槍を慌てて避けるが次の一撃までは防げず胸に槍の一撃を受けてしまう。
葉月「きゃあっ…」
ザック「葉月!!1人では無茶だ!!」
ザックは私に呼びかけるが2体の黒影に押されてだんだんと私は追い詰められてしまい、私は何度も水浸しの地面を転がってしまう。
(バナナスカッシュ)
シュラ「うらあああっ!!」
葉月「…っ!?きゃああああっ!!」
私は黒影2人に気を取られてしまいシュラのバナスピアーの一撃が痛むお腹に直撃してしまい黒のアンダースーツが火花を上げて私はあまりの衝撃に吹き飛ばされてしまい変身が解けてしまった。
葉月「ぐっ…うっ…こんな…所で…」
シュラ「次はザック…お前も足に怪我してたんだったな…治ったかどうか俺が確かめてやるよ!!」
シュラはロックシードの蓋を閉じると変身を解除してしまい倒れるザックさんへと蹴りを繰り出してザックさんは転がって蹴りを躱すが正面の蹴りは避けられず苦悶の声を上げた。
葉月(何のためにここまで来たの私…少しでもザックさんの役に立て!!)
私の元に迫る黒影の槍を転がって回避するが大雨で濡れた地面に倒れて黒いスーツが濡れてしまい全身ずぶ濡れになってしまっていた。
葉月「私をここまで送り出してくれた凰蓮さんや皆さんの為にも…私はこんな所で負けられないんです!!」
私は向かって来た黒影の腕を取りそのまま背負い投げの要領で地面に倒して2人目の黒影に回し蹴りを放ち蹴り飛ばした。
葉月「はあっ…はあっ…」
私は息を整えていたが、その頃、私の頭の中には先程の凰蓮さんとの会話が蘇っていた。
凰蓮(ワテクシが思うにオーバーロードの戦いを乗り越えてメロンの君を支えながら街の平和を守れるほど貴方はもう立派よ!!)
葉月(凰蓮さん…)
凰蓮(貴方こそ…ヴィーナス…女神の名前を名乗るに相応しいと思うわ!!)
葉月(凰蓮さん、私をここまで認めてくれるなんて…嬉しいです!!)
葉月「言った筈ですよ…葛葉さんが守ったこの沢芽市を貴方達の好きにはさせないって!!
私はゲネシスドライバーからピーチエナジーロックシードを外すと、マロンエナジーロックシードを取り出して構えた。
葉月「たとえ…体がぼろぼろになったとしても…人類を救ってみせる!」
私は近くでシュラと戦うザックさんの方へと一瞬視線を動かすとすぐに視線を黒影に戻して、私は勢いよくマロンエナジーロックシードを開錠した。
葉月「変身っ!!」
(マロンエナジー)
私の頭上に茶色の栗の鎧が降りて来て私はマロンエナジーロックシードを持つ右手を左正面に突き出してそこから弧を描く様に回してゲネシスドライバーに装着してハンガーを閉じた。
(ロックオン・リキッド)
待機音が鳴り響くと私はドライバーのレバーに手を掛けて勢いよくレバーを押し込むとロックシードのマロンが展開し頭上の鎧も展開した。
(マロンエナジーアームズ)
ファンファーレのような音声が響き渡り、私の全身を貴虎さんと同じ色である白色のアンダースーツが覆い、その上から鎧が装着されて、私は武器であるソニックアローを掴み私は変身を完了させた。
葉月「お待たせしました…では…お覚悟を…」
ローマ神話の女神の名前を持つアーマードライダーその名もヴィーナスが今ここに復活した。