仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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68話 葉月の決意とゲネシスコア

 

辺りは暗闇に包まれており、私の背後で雷が落ちて発光し私が変身するアーマードライダーヴィーナスの姿を一瞬照らし出した。辺りには大雨が降っており、勢いよく降りしきる大雨がヴィーナスの鎧と白のアンダースーツを濡らしていく。

 

葉月「はああああっ!!やあっ!!」

 

黒影「ぐわあっ…」

 

私は勢いよく駆け出して黒影にすれ違い様にソニックアローの刃を横に一閃し、続けて相手のバランスが崩れたところを回し蹴りで地面に転がした。

 

黒影「うおおおッ!!」

 

葉月「はっ!!」

 

黒影「ぐはっ…」

 

私の背後に迫る2人目の黒影の槍を素早く躱し、私は体を捻って回転させながら蹴りを繰り出して黒影を蹴り飛ばし地面に倒した。

 

黒影「「ハアッ!!」」

 

葉月「なっ!?…くっ!!」

 

私は黒影2人を地面に倒したが再び起き上がり私に向かって槍を構えて突進して来たので私は慌てて攻撃を躱してソニックアローでガラ空きの背中に斬撃を放ったが黒影2人は再び私に迫って来る。

 

葉月(おかしい…マリカの時と違って攻撃特化のヴィーナスでもここまで追い詰められるなんて…この2人…ダメージが無いって言うの?)

 

私の渾身の蹴りや斬撃を連続で受けている筈なのだが2人の黒影はゾンビのように起き上がり私の元に迫って来る。

 

葉月「しつこいっ!!はっ!!」

 

黒影「ぐはっ…」  

 

私は1人目の黒影にソニックアローで狙い撃ち、遠くに吹き飛ばすが2人目の黒影に懐まで接近を許してしまい首を掴まれてコンテナに体を打ち付けられてそのまま強い力でコンテナへと体を押し付けられてしまった。

 

葉月「かっはっ…何ですか…貴方達のその異常なまでの耐久力は…」

 

黒影「終末の時は近い。貴方も救いを受けるのです!!この命の実の力で!!」

 

葉月「それはっ!?…そうか…そういうカラクリでしたか!!」

 

黒影が私に見せつける様に取り出したのはザクロロックシードであり黒影2人はトランス状態になっており、トランス状態により恐怖や痛みを感じなくなっているようだった。

 

葉月(痛みを感じないということは、肉体の限界を超えた力を発揮できる…そういう事ですね…)

 

黒影「我らが狗道供界の導きにより世界は救済されるのです!」

 

葉月「狗道供界はもう死んだ筈…」

 

黒影「彼は不滅…既に彼は神に等しい存在へと昇華している!!」

 

葉月「なっ…」

 

黒影の衝撃的な発言をする中で黒影は私の首をギリギリ締めて意識を落とそうと力を込める。

 

葉月「うっ…あぁっ…」

 

黒影「さぁ!!貴方も今こそ我らと共に救いを受けるのです!!」

 

葉月「ぐぅぅぅっ…」

 

私はソニックアローを取り落としてしまい、黒影が私に向かって言葉を投げかけるが当然私は聴く耳など持っておらず、握り拳を作ると思い切り黒影の腹に拳を叩き込み衝撃で黒影は後ろに下がる。

 

葉月「お断りです!!」

 

黒影「何っ!?」

 

葉月「私は今あるこの世界を守る!!世界を蝕む悪意には二度と屈しない!!」

 

かつて貴虎さんが言っていた様に私は黒影を蹴り飛ばすとそう言い放つ。

 

黒影「うわあああっ!!」

 

葉月「はあー…!!はあっ!!」

 

黒影「ぐわあっ!!」

 

私は拾い上げたソニックアローを構えて弓を放つと黒影は火花を上げながら地面に倒れてザクロロックシードが衝撃で地面に転がり、私はそれを拾い上げた。

 

葉月「ふっ!!」

 

黒影「なっ…」

 

私はザクロロックシードをアンダースーツの力で強化された力でザクロロックシードを砕いた。

 

葉月「お覚悟を…!!」

 

(ロックオン)

 

私はソニックアローにマロンエナジーロックシードを外すとソニックアローに装着して弦を一気に引き絞り迷いもなく弓を放った。

 

(マロンエナジー)

 

葉月「はあっ!!」

 

黒影「ぎゃあああっ!!」

 

黒影は吹き飛ばされて変身が解けてしまいドライバーと壊れたロックシードが私の足元まで転がってくる。

 

葉月(ドライバー…回収しなきゃ!!)

 

私はドライバーを回収すると、物音を聞きつけてコンテナの上を見上げるともう1人の黒影は私から距離を取るつもりか背後のコンテナを乗り越えて高台へと跳躍していた。

 

葉月「たあっ!!」

 

私はコンテナの上の狭い通路へと一気に跳躍して通路に着地すると黒影へとソニックアローの刃を向けた。

 

葉月「ここまでです…はあっ!!」

 

私はソニックアローで黒影へと刃を振り翳すが黒影は槍で私のソニックアローを受け止めたが私は蹴りを放ち、槍を下の地面に落としてしまいガラ空きとなった正面にソニックアローの斬撃を連続で浴びせた。

 

葉月「はっ!!やっ!!」

 

黒影「ぐはっ…」

 

私の連続斬りを受けて手すりへとフラフラの体を預ける黒影だったが私は思い切り蹴りを放ち黒影は私の蹴りを受けて地面に落下する。

 

黒影「ぐわあああっ!!がっ…」

 

葉月「たあっ!!」

 

私はソニックアローを構えながら高台からスカートをはためかせながら飛び降りて地面に降り立つ寸前に弓を放ち黒影を吹き飛ばした。

 

黒影「ぐっ…」

 

黒影はついに隠し持っていたであろうザクロロックシードを手放してしまい私の足元にザクロロックシードが転がり、私はソニックアローを構えてザクロロックシードの中央を狙い刃を振り下ろした。

 

葉月「はっ!!」

 

ザクロロックシードは起爆する事なく砕け散り、私は粉々となったロックシードの欠片を海に向かって投げ捨てた。

 

葉月「もう終わりです!!ドライバーとロックシードをこちらに渡して下さい!!」

 

黒影「我々は救いを受けるのだぁ…」

 

葉月「私達は負けない…貴方達にも狗道供界にも!!」

 

もはや会話が全く成立しない状況に私は頭を抱えるが私は決着をつける為にゲネシスドライバーのレバーを2回押し込んだ。

 

(マロンエナジースパーキング)

 

私は足に力を込めて飛び上がると私の前に栗を模したエネルギーが現れて私は栗を潜り抜けて蹴りを放った。

 

葉月「せやああああっ!!」

 

黒影「ぐわあああああっ!!」

 

私の必殺の蹴りを受けた黒影は大爆発を起こしてしまい変身の解けたネオバロンの男性が地面に倒れて、ドライバーとロックシードが彼の腰から外れて地面に転がった。

 

葉月「もう…終わりです!!」

 

ネオバロンの男性が転がったドライバーを拾おうと手を伸ばすが私はドライバーを先に拾い上げた。

 

葉月「貴方達の好きにはさせません!!貴方達の野望は私達が打ち砕きます!!」

 

ネオバロンは私の言葉を聞くとそのまま濡れた地面に体を倒してそのまま気絶してしまった。

 

葉月「ザックさん!!」

 

私は痛むお腹を抑えながら、ふとザックさんの方に視線を移すとザックさんが地面に倒れてシュラが上からザックさんを見下ろしていた。

 

 

ザックSide

 

シュラ「へらず口を叩くなぁ!!」

 

ザック「ぐはあっ…」

 

一方ザックはシュラから蹴りを受けて地面に倒されていたがザックはゆっくりと体を起こした。

 

ザック「ハッハッハッ…何も変わって無いな…」

 

シュラ「何っ?」

 

ザック「お前は弱いからチームを追い出されたんじゃ無い…卑怯者だから追い出されたんだ!!」

 

シュラ「オラァッ!!」

 

ザック「うぐっ…」

 

シュラはザックを蹴り飛ばすとザックの背後に回り首を後ろから締め始めた。

 

ザック「それがわからない様なら…お前は!!永遠に負け犬のままだ…」

 

シュラ「俺が負け犬だと…俺は負け犬じゃ無い!!」

 

(バナナ)

 

シュラはザックを殴り飛ばすと再びバナナロックシードを開錠して黒いバロンに変身を果たしてザックに襲いかかった。

 

シュラ「オラァァァ!!」

 

ザックはシュラのバナスピアーを躱すとシュラの体に取りついてシュラの手首と武器を掴み動きを封じに掛かった。

 

ザック「戒斗が求めた強さはそんなもんじゃ無い!!アイツが強さを求めたのは…」

 

シュラ「ウラァァァ!!」

 

ザック「ぐあっ…」

 

シュラはザックを振り払うと再びザックを地面に倒してしまうがそこにペコが現れてザックに向かって叫ぶ。

 

ペコ「ザック!!」

 

ザック「っ!?」

 

 

葉月Side

 

葉月「ザックさん!!」

 

私はザックさんがシュラに何度も地面に倒されているのをみて助太刀しようとソニックアローを手に駆け出そうとしたが、近くにペコさんが現れたのをみて動きを止めた。

 

葉月(ペコさん!?)

 

ペコ「ザック!!」

 

ペコさんはザックに向かって叫ぶとそれに気づいたザックさんが顔を上げるが後ろから迫るバナスピアーの一撃を慌てて避けて蹴りを浴びせて距離を離した。

 

ペコ「これを!!」

 

ペコさんは黒い何かを取り出してザックさんに投げ渡すとザックさんはそれを掴み取った。

 

葉月(あれは…ゲネシスコア!?)

 

ペコ「あったよ!!戒斗さんのドライバーに!!」

 

葉月(そうだ… 駆紋さんのゲネシスドライバーのコアを取り出せたんだ!!)

 

ペコさんは駆紋さんのゲネシスドライバーからコアを取り外して逆転の一手として持ち出した様だった。

 

ザック「今なら分かる…アイツは俺やペコやお前!!弱い奴らの為に世界を作り変える為に強さを求めたんだ!!」

 

ザックさんは立ち上がりシュラへと言葉を必死に紡いでおり私はそれを見て、マロンエナジーロックシードの蓋を閉じて変身を解除した。

 

葉月(今の私に出来る事は!!)

 

私はマロンエナジーロックシードをゲネシスドライバーから外してハンガーを閉じるとザックさんへと向かって叫んだ。

 

葉月「ザックさぁぁぁん!!」

 

ザック「!?」

 

私の叫びを聞いてザックさんと側で見ていたペコさんが私の方を驚いた目で見るが私はマロンエナジーロックシードを振りかぶりザックさんへと投擲した。

 

葉月「受け取ってくだぁぁい!!」

 

ザックさんが私のマロンエナジーロックシードを見事に掴み取ると私に一瞬笑みを浮かべるとすぐにシュラへと視線を戻してペコさんから受け取ったゲネシスコアと私のマロンエナジーロックシードをを掲げて強く握り締めた。

 

ザック「戒斗…葉月…見ててくれ!!」

 

ザックさんはゲネシスコアをドライバーに装着するとクルミロックシードと私のマロンエナジーロックシードを両手でをクロスさせるように構えて開錠した。

 

ザック「変身っ!!」

 

(クルミ)・(マロンエナジー)

 

(ロックオン•ミックス!!)

 

ザックさんは2つのロックシードをドライバーに装着すると上空からクルミの鎧と私のとは違い棘のついた栗の鎧が現れてザックさんがブレードを倒すのと同時に2つの鎧が融合してザックさんの黒いアンダースーツの上に展開した。

 

(クルミアームズ・ミスターナックルマン!!)

 

3陣羽織の鎧が展開されて表面には栗の輪切りが無数に並んだ様な模様があり、頭には太陽を模した兜の前立が付いていた。

 

(ジンバーマロン!ハハーッ!)

 

ザックさんはジンバーマロンアームズへと強化変身を果たして両手に棘の付いたグローブのような武器が装備されていた。

 

ザック「うわああああっ!!」

 

シュラ「うらああああっ!!」

 

2人は武器を構えて同時に駆け出してお互いの武器が同時にぶつかり火花を散らした。

 

葉月(ザックさん…どうか!!負けないで!!)

 

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