ザック「ハアッ!!どりゃっ!!」
シュラ「がっ…」
私のマロンエナジーロックシードを使いジンバーマロンアームズへと強化変身を遂げたザックさんはシュラ相手に互角以上の戦いを繰り広げており、武器マロンボンバーを何度もシュラに叩きつけてダメージを与えていた。
葉月(やっぱり私のマロンとクルミは相性すごくいいんだ!!)
私は同じ木の実系統のロックシードであるクルミとマロンがとても相性が抜群である事に気づいた。
(ジンバーマロンスカッシュ)
ザックさんはブレードを1回倒すと高く飛び上がると空中で回転し栗の棘を飛ばして攻撃し、棘の中にあったボクシンググローブで思い切りシュラを殴りつけた。
ザック(俺は戦い続ける…チームバロンの為… 戒斗の誇りを守る為…そして俺は…俺の弱さを確かめる為に戦う!!)
ザックさんの連打攻撃を受けシュラは地面に倒れてしまい、全身から火花が出始めたが立ち上がりブレードを2回倒して技を発動させようとバナスピアーを構えた。
(バナナオーレ)
シュラ「うらああああっ!!」
ザック「シュラっ!!」
(ジンバーマロンオーレ)
ザックさんもブレードを2回倒すと技を放つためにボクシンググローブに炎を纏わせて力を溜め始めた。
ザック「ああああああっ!!」
シュラ「ウラアアアアア!!」
2人は同時に駆け出すと技を同時に放つがザックさんの技がシュラを跳ね飛ばしそのままシュラは地面に倒されてしまった。
葉月「ザックさん…」
シュラは変身が解けるとそのまま力尽きてしまい目を閉じてしまった。しかしザックの方も変身が解けるとそのまま地面に膝を付けてそのまま崩れ落ちてしまった。
葉月「ザックさん!!」
ペコ「ザック!!」
アザミ「ザック!!」
1番近くにいた私がザックの体を支えるとすぐにペコさんとアザミさんが駆け寄ってザックさんへと呼びかけ続けた。
葉月「ザックさん!!」
私達は必死に呼びかけたもののザックさんは意識を保つのも厳しい様でそのまま気を失ってしまい私達はそれからも大雨が降りしきる中でザックさんの名前を呼び続けていた。
数日後、病院に運ばれたザックさんは意識を取り戻してすぐに退院してしまい私はザックさんを探していると、港付近のフリーダンスステージ近くでザックさんが1人で踊っているのを見かけた。
葉月「ザックさん…?」
1人で踊る中、ザックさんは誰もいない筈の隣をちらちらと見ている様子だった。
葉月「そっか…ザックさん駆紋さんと一緒に踊ってるんだ…」
私は時々笑みを浮かべているのを見ると駆紋さんときちんとお話しが出来たのだと思った。
葉月「ザックさん…私にも見えますよ…今も隣で踊る駆紋さんが…」
それからしばらくザックさんが踊っているのを陰からこっそり見ていたが踊り終わったタイミングを見て私はザックさんの元へと歩み寄った。
ザック「よぉ!!葉月!!どうしたんだ?」
葉月「きっとザックさんならここに居るんじゃないかなって思って…」
ザック「そっか…シュラの事でお前にも迷惑を掛けたな…」
葉月「いえ…私は私に出来る事をやっただけですよ…」
ザック「それでも助かった!!ありがとう!!」
葉月「…どう致しまして…ふふっ…」
ザック「どうしたんだ?」
葉月「いえ…沢芽市はやっぱり素敵な街だなと思って…やっぱり生まれ故郷に帰って来れるとやっぱり嬉しいですね。」
ザック「そうだな…この街も復興して外へ避難して来た人達もこの街に戻って来て、街も賑やかさが戻ったもんな…」
葉月「これも皆さんの頑張りのお陰ですね!!」
ザック「そう言えばこれ返すわ!!ありがとう!!」
ザックさんが私に差し出したのはマロンエナジーロックシードであり、私はザックさんから受け取るとロックシードをじっと見つめた。
葉月(……そうだよね…きっとこうした方がいいよね…)
ザック「葉月?」
ザックさんが不安そうに私の方を見つめるが私は改めてマロンエナジーロックシードをザックさんへと差し出した。
葉月「これはザックさんが使ってください」
ザック「えっ…でも!?」
葉月「きっとこれからもザックさんの力になってくれると思います!!」
ザック「でも…せっかくヴィーナスに戻れたのに…いいのか?」
葉月「いいんです…ザックさんのクルミととても相性がいいので…それに…」
ザック「?」
葉月「黒の菩提樹が再び動き始めました…またそう遠くない未来で大きな戦いが起こると思います…」
ザック「まさか…シュラの件はまだ始まりに過ぎなかったと言う事か?」
葉月「恐らく…対抗するには私達もさらに強くなる必要があります…」
ザック「それでこいつを俺に…?」
葉月「はい…」
ザック「でも…せっかくヴィーナスに変身出来たのに…」
葉月「それにきっとまた…ヴィーナスの力は私の元に戻って来てくれるって信じてます!!」
ザック「そうなのか?」
葉月「だって私はヴィーナスでもあり、マリカでもあって2つの名前を背負って居ますから!!」
私はポケットからピーチエナジーロックシードを取り出してじっと見つめた。
葉月「湊先輩から受け継いだマリカも私の中で大切な存在なんです…」
ザック「葉月…」
しばらくしてザックさんは帰宅し、私は1人でその場で夜の夜景をじっと見つめていたが何者かの気配を感じて後ろを振り返った。
葉月「湊先輩…」
私の後ろには湊先輩がおり先程のザックさんの時にと同じ様に幻影なのかはわからないがはっきりとそこに存在していた。
葉月「私…ちゃんとマリカとしてやれてるでしょうか?」
湊「そうねぇ…私の時のまだ半分と言ったところかしら?」
葉月「まだ半分ですか…私もまだまだですね…」
湊「でも…貴方は以前よりさらに成長したわね…立派よ!!」
葉月「…でもやっぱり…先輩には最後まで敵わなかったですよ…」
湊「そうね…」
湊先輩は私の隣に腰掛けると私の方をじっと見つめており笑顔を見せた。
葉月「先輩…一つ聞いていいですか…?」
湊「何かしら?」
葉月「あの時…どうして私に止めを刺さなかったんですか?」
私と湊先輩の最後の一騎打ちの戦いで私は湊先輩に敗北してしまい、私にとどめを刺さずにドライバーとロックシードを破壊するだけだったからだ。
葉月「あの時…ドライバーを狙わずに私を狙えた筈なのに…」
私は壊れたマロンエナジーロックシードの破片を取り出して湊先輩に見せた。
湊「貴方はまだまだ成長出来る…そう思ったからよ…」
葉月「成長…」
湊「きっと戒斗ならザックにそう言っている筈だから…」
葉月「そうですか…同じ事をザックさんに…」
湊「貴方の事はこれからも見守っているわ…」
私は湊先輩がまた去ってしまうと思い私は慌てて湊先輩を呼び止めた。
葉月「先輩…」
湊「何?」
葉月「寂しいです…」
湊「?」
葉月「やっぱり寂しいです…湊先輩が居ないのは辛いです!!苦しいです!!」
気づけば私は涙が溢れてしまい、地面を涙で濡らし子供のように泣きじゃくった。
湊「葉月…」
葉月「先輩…湊先輩ぃぃ…」
湊「まったく…そんなに泣いて…しっかりしなさい…」
私は湊先輩の背中に手を回して湊先輩の背中で泣きじゃくり湊先輩も私の背中を優しく撫でる。
湊「葉月、その欠片を見せてくれるかしら?」
葉月「ぐすっ…はい?」
私はマロンエナジーロックシードを湊先輩に見せると湊先輩は欠片に手を翳し始めて欠片が光に包まれて私は眩しさに目を閉じるが光が収まるのを感じると私は目を開けた。
葉月「先輩…これ…!!」
なんとマロンエナジーロックシードは欠片の状態から元の壊れる前の状態へと戻っており湊先輩が何かしらの力で復元した事がわかった。
湊「今、私に出来る事はこれくらいしかないから…ごめんなさい」
葉月「先輩…」
顔を上げると湊先輩な居なくなっており私は復元したマロンエナジーロックシードとピーチエナジーロックシードをぎゅっと握りしめた。
葉月(私、もっと強くなります…だから見ててください…先輩…)